「第22回複雑系マイクロシンポジウム (CSMS2023)」にて2名の学生が発表しました

2023年2月25日に旭川市ときわ市民ホールにて開催された「第22回複雑系マイクロシンポジウム (CSMS2023)」に本研究室より清水 雅之さん(修士1年)、千坂 知也さん(修士1年)が参加し、各々の研究について発表しました。

◆ 清水 雅之, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲 : グラフクラスタリングを用いた道路ネットワークの階層化手法提案

概要: 本論文では,ドライバーの細街路への忌避度を考慮した経路探索を行うために,経路探索の計算時間を短縮する道路ネットワーク階層化手法を提案する.提案手法の有効性を検証するため,札幌駅を中心とした7km四方の道路ネットワークに対して,細街路への忌避度の程度が異なる数種類のドライバーを設定し,計算機実験を実施した.実験の結果、提案手法は計算時間や得られる経路のコストの点で従来手法を上回ることがわかった.

◆ 千坂 知也, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲 : マルチエージェントシミュレーションを用いた代替出勤依頼モデルによる依頼順決定手法の検討

概要: 本研究では、マルチエージェントシミュレーションを用いて、従業員の欠勤が発生しやすい労働集約型の産業における、代替出勤依頼モデルを提案する。提案するモデルでは数理最適化ソフトウェアCPLEXを用いてナーススケジューリング問題を解くことで従業員の勤務表を作成した後、確率的に欠勤を発生させ、代替出勤依頼を行う。勤務表作成時に課した制約条件を満たす代替出勤の候補従業員に対して、順番に出勤を依頼し、候補者は確率的に出勤の可否を応答する。これを代替出勤者の確保が完了するまで全日程に対し繰り返す。実験から、候補従業員に対し代替出勤依頼を依頼する順番を決定する戦略と、代替出勤者の過剰確保または不足、引受従業員の偏りとの関係を示した。

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[第22回複雑系マイクロシンポジウム (CSMS2023)]