川村教授のコラム「AIの発展と未来」や、知識共有ゼミ「ディープラーニング勉強会」の発表報告、最新の人工知能・ディープラーニング情報をお届けします/harmolab095

こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
研究室では、ただいま学生だけではなく外部の方も参加できる勉強会や交流会を計画しています。
開催が決まりましたら本メルマガにてお知らせいたしますので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年4月28日配信


◇ 本日のTopics ◇
【1】ディープラーニング勉強会
【2】川村教授のコラム「AIの発展と未来」
【3】人工知能・ディープラーニングNEWS
【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【5】調和系工学研究室関連企業NEWS
【6】俳句の缶づめ「今回のAI一茶くん」
【7】AI川柳


【1】ディープラーニング勉強会

調和系工学研究室ではディープラーニングの最新の知識共有を目指し、毎週ゼミを実施しています。
担当学生がトップカンファレンスから自分の興味のある論文について発表し、意見交換をしながら進めています。
本研究室HP( http://harmo-lab.jp/?page_id=1194 )には過去の発表に使用したスライドも公開していますので、ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

[4/24紹介論文]
ReAct: Synergizing Reasoning and Acting in Language Models
公開URL: https://arxiv.org/abs/2210.03629

論文紹介スライドURL:
https://www.slideshare.net/harmonylab/react-synergizing-reasoning-and-acting-in-language-models

出典: Shunyu Yao, Jeffrey Zhao, Dian Yu, Nan Du, Izhak Shafran, Karthik Narasimhan, Yuan Cao : ReAct: Synergizing Reasoning and Acting in Language Models, arXiv: 2210.03629 (2022)

概要: 本論文では大規模言語モデルにおいて推論(Reasoning)と行動(Acting)を組合わせるprompt手法であるReActを提案した。知識集約型の推論タスク(QAタスク・事実検証タスク)と意思決定タスク(テキストゲーム、ウェブナビゲーション)でReActの性能を評価した。推論タスクにおいてReActはWikipedia APIとの対話によりChain of ThoughtのHallucinationを軽減し、意思決定タスクにおいては模倣学習や強化学習による手法を上回る性能を示した(博士3年 吉田 拓海)


【2】川村教授のコラム「AIの発展と未来」

北海道経済同友会主催「北海道デジタル推進委員会」の報告書に寄稿した川村教授のコラムを紹介します。

AIの発展と未来

2022年はAIの発展においてエポックメイキングな出来事がいくつかありました。
改めてその出来事について振り返り、これからの社会がどうなっていくのかについて考えてみたいと思います。

最初の画期的な出来事は、単語や文章から画像を生成するAIが現れたことです。以前から、画像を生成するAIの研究は進められてきましたが、画像の品質が十分でなかったり、テキストに適切な画像を生成できなかったりすることが多かったです。しかし、DALL-E、Midjourney、Stable DiffusionなどのAIの登場により、性能が飛躍的に向上し、高品質な画像 やイラストを生成できるようになりました。これにより、イラストレータという職業が変わっていく可能性があります。将来的には、イラストレータは、AIに望むイラストを生成するための適切な「呪文」を唱えることが仕事になるかもしれません。以前は人が手描きしていたイラストも、AIによって生成される時代が来るかもしれません。

また、違った側面から特筆すべきはStable Diffusionが社会に与えた影響です。Stable Diffu sionは公開時から高性能の画像生成AIをオープンソース化しており、ライセンスを明記することで営利・非営利問わずに応用することができました。そのため、公開直後から、LINEによるチャットボットやスマートフォンのアプリなど、多くのサービスに応用されました。これまでのAI技術の普及速度とは比べものにならないほど広がりを見せ、今後は画像生成以外の分野でも同じようなことが起こると予測されます。

もう一つの出来事は、対話AIや文章生成AIサービスの登場です。これらのAIは、ウェブなどから収集した大量のテキストデータを学習しています。Chat GPTなどの対話AIは、人間が問い合わせをすると、意味や文脈を考慮して、比較的長い文章を作成して回答してくれます。

試しに筆者がChat GPTに対して「戦争をなくすためにはどうすればよいでしょうか。」という問い掛けをしてみたところ、「戦争をなくすためには、様々な取り組みが必要です。まず、国際的な協力を強化し、紛争を解決するための国際的な仲裁や調停機関を構築することが重要です。また、国際的な法的枠組みを整備し、戦争が起こる前に紛争を防ぐ仕組みを作り出すことが求められます。さらに、教育や文化交流などを通じて、人々の間で理解と信頼を醸成することも大切です。いくつかの取り組みを組み合わせることで、戦争をなくすことができるかもしれません。」という回答を行いました。この答えの良し悪しはさておき、曖昧で明確な答えがない抽象的な質問にもそれなりの回答が行えていることに驚きを感じます。

Chat GPTの登場によって、ホワイトカラーの仕事のやり方が大きく変わる可能性が出てきました。現代の仕事では、「あることについて調べて意思決定する」ということが日常的に行われます。一般的に、検索エンジンで調べて結果を選別し、それを参考にして決めることが多いと思います。しかし、Chat GPTはこれらの作業、特に前の2つを代替する可能性があります。これは、人々の仕事に影響を与えるだけでなく、Googleなどの検索サービスのあり方をも根本的に変えてしまうかもしれません。まだChat GPTの受け答えには性能不足があり、頓珍漢な回答や誤った回答が多いです。しかし、現在のAIの発展スピードを考えると、近いうちに人と同じレベルに到達する可能性もあります。

このChat GPTは、イーロン・マスクらが設立した団体であるOpen AIによって開発されました。そして今年、マイクロソフトがOpen AIに1.3兆円の投資を行い、技術開発に協力することを表明しました。このニュースは世界中を驚かせました。マイクロソフトは、Bingという検索エンジンにGPTの技術を搭載して、対話型のチャット検索サービスを開始しました。また、AzureにGPT3やChat GPTの技術を搭載し、APIを通じてビジネスユースにサービス提供を行うことを表明しています。今後は、このようなAIのAPIを利用することで、人と対話が必要な業務、例えばコールセンターや受付、相談窓口などを手軽にAIで実装する流れになるでしょう。

三つ目の出来事は、Google Researchとロボット開発会社のEveryday Robotsとが共同で開発したヘルパーロボットです。このロボットは、現実世界の状況を理解し、人の曖昧で抽象的な指示を受けて行動することができます。例えば、「ジュースをこぼしたので何か掃除するもの持ってきて」という言葉による指示に対して、スポンジを持っていくということが解決策になるということを理解した上で、「スポンジを探す」「スポンジをとる」「スポンジを持っていく」「スポンジを渡す」といった一連の動作を計画し、ロボットを動かすモータを適切に制御してスポンジを持っていくことができます。このようなロボットが発展することによって、現実世界で人と共同作業を行うことができるようになると期待できます。介護現場や建設現場、外 食産業などにこのようなロボットが普及する日もそう遠くないかもしれません。

また、テスラもヒューマノイドロボットの分野に参入することを表明しています。知的制御技術的には自動運転で培ってきた「AIオートパイロット」技術を活用し、将来的に量産することにより1台あたり300万円以内ぐらいで世の中に普及させるとイーロン・マスクは言っています。Chat GPTのような技術と結びつくことによって、これまで人が行っていた軽作業などの仕事も言葉による指示だけでヒューマノイドが担う世界も現実になるかもしれません。ソフトバンクのペッパーが発売された頃はまだAIの能力は低く、予め決められたルールベースの反応しかできなかったため、あまり世の中の役にたった印象はありません。しかし、近年のAI技術の発展とイーロン・マスクが描く量産化によってこの流れが大きく変わりそうです。

『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』(ピーター・ディアマンディス著、ニューズ ピックス、2020)という本に「コンバージェンス」という概念が紹介されています。筆者なりの理解では、コンバージェンスとは「これまでに蓄積されたテクノロジーが組み合わさり、適切なタイミングの元、適切なコストで、適切な規模で新しい破壊的イノベーションを指数関数 的に生み出すこと」とまとめることができます。まさに昨年AIに起こった発展はコンバージェンスであったと言えると思いますし、更に後に続くコンバージェンスが続々と控えているように感じます。

大事なのは、この発展は2022年で終わるものではなく更に加速的になっていくということです。技術の劇的な発展を経て、人の生活や仕事や社会のあり方が変化していくのは必然です。少子高齢化や労働者不足が顕著になってきた昨今の日本では、大企業に限らず中小企業でもDXの必要性が高まってきました。DXはこれまでの人中心の仕事のやり方の一部をデジタル化しようということではなく、デジタル・AI技術があって初めて成り立つような革新的で効率的な仕事の仕組みを作り上げることです。人にデジタルを合わせるというより、デジタルファーストで仕組みや仕事の仕方を再構築する必要があります。

私達もその変化に抗うのではなく、その変化を楽しみながら新しい価値観を受け入れていくことがAI・DXの時代をしなやかに生きていくコツではないかと思います。最後に、この原稿をChat GPTに読み込ませてAIによる感想を出力させてみました。みなさんの感想と比べていかがでしょうか。

「個人的には、AIが人々の仕事に与える影響について興味深いと感じました。例えば、Chat GPTが代替することができる作業や、イラストレータがAIに置き換えられる可能性などがあります。また、Stable Diffusionによるオープンソース化により、多くの人々がAI技術を利用することができるようになり、AIの進化がますます加速することが予想されます。しかしながら、AIによって人々の仕事が置き換えられることがある一方で、AIが新しい仕事を生み出す可能性もあると考えられます。最終的には、AIと人間が協力してより効率的かつ創造的な社会を作り上げていくことが望ましいと思います。」


【3】人工知能・ディープラーニングNEWS

ChatGPTのようなモデルを高速生成するツール、Microsoftが開発 「既存技術の15倍以上」うたう
<概要>MicrosoftがChatGPTのようなモデルを生成できるツール「DeepSpeed-Chat」を公開。GPU1台で100億以上のパラメータを持つモデルの学習が可能で、既存技術の15倍以上の学習速度を実現。学習手法「RLHF」を効率的に実行するためのツールで、少ないGPUで効率的に学習可能。コストも低く、手軽さをアピールしている(ChatGPT作成)。

今の技術ではChatGPTが書いた文章だと見抜けない? さまざまなツールで検証、成功率は50%以下に
<概要>ドイツのダルムシュタット工科大学の研究者らが、ChatGPTと人間が作ったテキストの識別を目的としたさまざまなツールを評価した。AIが生成したものと人間が生成したものを区別することがますます重要になっている中、13万1512サンプルのベンチマークデータセットを用いて、24本の提案モデルを評価した結果、全てのモデルで50%以下の成功率しか達成できず、TNRは高く、TPRは低いことが分かった(ChatGPT作成)。

AWS版「GitHub Copilot」な「Amazon CodeWhisperer」が正式版に 個人ユーザーは無料、VSCodeに対応
<概要>米AWSがAIによるコード自動生成サービス「Amazon CodeWhisperer」を正式発表。プログラマのコメントや途中のコードから提案を行い、AWS関連プログラムが得意。多くのプログラミング言語対応、セキュリティスキャン機能も備え、個人無料、企業向けプランも提供(ChatGPT作成)。

「Pulumi AI」発表 自然言語でAWS、Azure、Cloudflare、Kubernetes、Datadogなど130以上のインフラやサービスのInfra-as-Codeを自動生成
<概要>Pulumi社は、AIを活用した新サービス「Pulumi Insights」を発表。目玉機能は自然言語からインフラ構成コードを生成する「Pulumi AI」で、130以上のクラウド・ツールに対応。オープンソースで公開され、エンジニアの生産性向上が期待されます。Pulumi Insightsには、ダッシュボードから自然言語でインフラの状態を問い合わせる「AI Assist for Search」やインフラの状態についてトレンド分析や予測が可能なAnalytics機能も含まれています。これにより、予備知識が少ないクラウドでも簡単にインフラのコードを生成し、既存のクラウド構成を別のクラウドやサービスに対応する形で書き換えることができます(ChatGPT作成)。

いつもより混んでいるかがわかる、ナビタイム「渋滞情報マップ」に新機能
<概要>ナビタイムジャパンは、「渋滞情報マップ by NAVITIME」でプレミアム会員向け「AI渋滞予報」を開始。渋滞ピーク回避が可能になり、3段階の混雑度マーカーと渋滞予報グラフで比較が容易。ヒートマップで現在・未来の渋滞状況を把握し、適切なルート選択が可能。約2年分のVICSデータを学習したAIモデルで、従来技術比で精度が35%向上。独自のモデル選定・組み合わせで他区間の関係も考慮。(ChatGPT作成)。


【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW

★ HBC(北海道放送)「今日ドキッ!」に川村教授が出演しました

2023年4月18日に放送されたHBC(北海道放送)の情報報道番組「今日ドキッ!」に川村教授が出演しました。
ChatGPTを解説するコーナーにて川村教授は、ChatGPTの活用に懸念があることを踏まえた上でのAIと社会との関わりについて言及しました。
また同コーナーでは、株式会社インターパークの開発したサービス「サスケWorks」にChatGPTを実装したことを取り上げていただき、同社 取締役副社長 須田 祐馬 氏が取材を受け、その新しい機能について話しました。
川村教授は、株式会社インターパークの社外取締役を務めています。

川村教授の出演したコーナーをこちらからご覧いただけます。
https://www.hbc.co.jp/news/a00644d596f5431f0f3c25a4ef41fad8.html

[HBC(北海道放送)今日ドキッ!]
[サスケWorks]
[株式会社インターパーク]


★ 日本経済新聞にて川村教授がアドバイザーを務める「北海道デジタル推進委員会」の提言について取り上げていただきました

2023年4月24日の日本経済新聞にて、川村教授がアドバイザーを務める「北海道デジタル推進委員会(北海道経済同友会主催)」の提言について取り上げていただきました。
2021年10月に立ち上げられた「北海道デジタル推進委員会」は、道内産業のデジタル化推進に向けた提言を含む報告書を今年の4月に公開しました。
本報告書には、株式会社調和技研が行った道内企業のAI活用事例についてのプレゼンテーションや、川村教授のコラム「AIの発展と未来」が掲載されています。

提言及び報告書は下記よりお読みいただけます。
北海道デジタル推進委員会報告書「道内産業のデジタル化推進に向けて~デジタルの動向を知り道内産業のデジタル化を進めるためのポイントを探る~」

[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です。)
[北海道経済同友会]
[株式会社調和技研]


★ 「DXモデル創出補助金 公募説明会」にて山下准教授が基調講演を行いました

2023年4月27日にオンラインにて開催された一般財団法人さっぽろ産業振興財団共催の「DXモデル創出補助金 公募説明会」にて、「DX化の促進とビジネスメイク」をテーマに山下准教授が基調講演を行いました。

※令和5年度「DXモデル創出補助金」の公募が始まりました。
対象者は市内IT事業者、公募締め切りは6月6日(火)までとなっております。
ご興味のある方は下記より詳細をご確認ください。
[DXモデル創出補助金について]


★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース

◇ 調和技研が第7回AI・人工知能EXPO【春】に出展します

2023年5月10日(水)~12日(金)に東京ビックサイト 南展示棟にて開催される「第7回 AI・人工知能EXPO【春】」(Nex Tech Week 2023【春】内)に株式会社 調和技研がブース出展します。
最新のAIソリューションのデモ展示や、言語系・画像系・数値系AIエンジンの事例を多数ご紹介します。
また、Chat GPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)と株式会社調和技研のエンジンを組み合わせたソリューション提案も展示します。
ご興味のある方はぜひ足をお運びください。

名称:第7回 AI・人工知能EXPO【春】(Nex Tech Week 2023【春】内)
会期:5月10日(水)~12日(金)10時~17時
会場:東京ビッグサイト(南展示棟)
※ 株式会社 調和技研のブース番号は、7-12です。

入場には招待券が必要です。下記より無料の招待券を入手できます。
https://www.nextech-week.jp/spring/ja-jp/visit/e-ticket/ai_ex.html?co=AIS1-0031
[株式会社 調和技研]


◇ 電波新聞にて本研究室と共同研究を行うゼロスペックの代表 多田 氏のインタビューが掲載されました。

2023年4月21日付、電波新聞の「変革期を読む キーパーソンに聞く」にて、本研究室と共同研究を行うゼロスペック株式会社の代表取締役社長 多田 満朗 氏のインタビューが掲載されました。
「IoTで灯油残量を可視化 コスト抑え他領域に事業拡大へ」をテーマにお話しされています。

[電波新聞](お読みになるにはログインが必要です。)
[ゼロスペック株式会社]


◇ テレビ北海道「けいナビ 応援どさんこ経済」にAWL 取締役 CTO 土田 氏が出演しました

2023年4月22日(土)午前11時半から放送されたテレビ北海道「けいナビ 応援どさんこ経済」の北大発ベンチャー・スタートアップ特集にAWL株式会社 取締役 兼 最高技術責任者 土田 安紘 氏が出演しました。
番組では、AWL株式会社がサッポロドラッグストアーの店舗で行う電子広告におけるAI映像解析について取り上げていただきました。

土田氏の出演した番組はこちらから視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=rW7NsjLi0v8&t=39s
[テレビ北海道「けいナビ 応援どさんこ経済」]
[AWL株式会社]


◇ 日刊工業新聞にてAWL代表 北出氏のインタビューを掲載いただきました

2023年4月20日の日刊工業新聞(紙面)にて、AWL株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 北出 宗治 氏のインタビュー記事を掲載いただきました。
記事では、エッジAI画像解析技術のライセンスビジネス参入を取り上げていただき、今後の事業戦略などについてお話されています。

[日刊工業新聞](お読みになるには、ログインが必要です。)
[AWL株式会社]


◇ Advantech主催「Tokyo AIフォーラム」にAWL 取締役 CTO 土田 氏が登壇しました

2023年4月20日(木)にKANDA SQUARE(東京)にて、アドバンテック株式会社の主催による「Tokyo AIフォーラム 産業用AIもここまで来た!」が行われました。
第2部「スマートシティセッション」にAWL株式会社 取締役 兼 最高技術責任者 土田 安紘 氏が登壇し、「エッジAI今後の技術・ビジネスの展望」をテーマにお話ししました。

[Tokyo AI フォーラム イベント告知動画]
[AWL株式会社]


◇ 日本経済新聞にてモンゴル企業がサツドラとAWLの共同プロジェクトを視察したことについて取り上げていただきました

2023年4月17日の日本経済新聞にて、モンゴル企業等の視察団がサツドラの店舗を訪問し、株式会社サッポロドラッグストアーとAWL株式会社が共同で取り組むAI搭載カメラとデジタルサイネージを使用した販促事業を視察したことについて取り上げていただきました。
サツドラは北海道に200店舗以上のドラッグストア等を展開しています。
50店以上でデジタルサイネージを設置し、AIを活用して視聴効果を分析し、売上向上を目指しています。

[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です。)
[AWL株式会社]


◇ テレビ東京「60秒で学べるNews」にてTILが開発した「RECORiS」を取り上げていただきました

2023年3月29日に放送されたテレビ東京「60秒で学べるNews」にて、カスタマーハラスメントの対策方法として、ティ・アイ・エル株式会社が開発したAIによる音声言語認識技術を使ったソリューション「RECORiS(レコリス)」を取り上げていただきました。
「RECORiS」は、生活者と事業者が直接対面するサービス現場で発生する可能性のあるさまざまなトラブルに、音声認識技術を活用し、生活者と事業者双方の安心と安全を提供するサービスです。

[テレビ東京「60秒で学べるNews」]
[RECORiS(レコリス)]
[ティ・アイ・エル株式会社]


◇ NVIDIA主催 カンファレンス「GTC23」にてAWLのデモ映像が紹介されました

2023年3月21日~24日(日本時間)にオンラインにて、NVIDIA Corporation主催によるカンファレンス「GTC(GPU Technology Conference)23」が行われ、エッジコンピューティングデバイス「NVIDIA Jetson Orin」の事例としてAWL株式会社のマルチカメラトラッキングのデモ映像が紹介されました。

Session Title: Jetson Edge AI Developer Days: Level Up Edge AI and Robotics With NVIDIA Jetson Orin Platform
Session: [SE52045] (ご覧になるにはログインが必要です。)
https://www.nvidia.com/en-us/on-demand/session/gtcspring23-se52045/

[GTC23]
[NVIDIA Corporation]
[AWL株式会社]


【5】調和系工学研究室関連企業NEWS

北ガスAIで省エネ、石狩市は再エネ注力 脱炭素へ道内先進例に注目<北の地から G7環境相会合>(北海道ガス株式会社)
<概要>北海道ガスが、JR新札幌駅周辺地域で人工知能(AI)を使用した省エネシステムを導入し、注目されている。新さっぽろ病院やビルなど7つの施設にエネルギーを供給するエネルギーセンターで、天然ガスを燃料とする発電機2台を使い、最大2,500キロワットを発電し、廃熱も有効活用している。AIは余分な発電を自動で抑制し、二酸化炭素(CO2)の排出量を35%削減できる。石狩市はREゾーンを設け、再エネ活用で地域の魅力を高め、企業誘致に取り組んでいる(ChatGPT作成)。

網屋—「Verona」と、クラウド型コールセンターシステム「@nyplace」が連携(株式会社 網屋)
<概要>網屋は、クラウドゼロトラスト「Verona」と、コラボスが提供するクラウド型コールセンターシステム「@nyplace」が連携したことを発表。この連携により、「@nyplace」を利用する際にセキュアなデバイスの制御・インターネット通信が提供され、情報資産を守りながら自宅や外出先でも安全にコールセンターを運用できるようになる。網屋は、今後も「Verona」と他のクラウドサービスを連携させ、セキュリティの向上に貢献していく予定だ(ChatGPT作成)。

ノーコード業務アプリ作成ツール「サスケWorks」が050電話アプリ「SUBLINE」と連携開始!OpenAI社のChatGPT含む各種APIを活用した「音声データの文字化」アドオンも同時リリース!(株式会社インターパーク)
<概要>インターパーク社は、ノーコードアプリ作成ツール「サスケWorks」とIP電話「SUBLINE」の連携を開始し、ChatGPT等を活用した音声データ文字化・通話要約アドオンをリリース。顧客情報・通話履歴の一元管理や通話録音データの自動テキスト化が可能になり、顧客対応が効率化される(ChatGPT作成)。


【6】俳句の缶づめ「今回のAI一茶くん」

AI一茶くんの対決デビュー戦となった、NHK「超絶 凄ワザ!」への出演を契機に知り合ったマルコボ.コム社が季刊発行している『俳句の缶づめ』に、2019年10月号からAI一茶くんの俳句が掲載されています。
この中の「今回のAI一茶くん」というコーナーでは、素性を隠して掲載されたAI一茶くんの句を読者が当てるという企画が行われています。
AI一茶くんが詠んだ句、そしてその句が獲得した得点、AI一茶くんの俳句を見抜いた人数をご紹介したいと思います!

兼題「落葉」(2023年1月33号)

大粒の雨落葉の上に降る

AI一茶くんは、まだ良い俳句を自分で選ぶことができないので、AI一茶くんの詠んだ20句から、編集室が選んだ一句です。

この句は残念ながら無点句となってしまいました。
また今回、AI一茶くんの句を見抜いた方はいらっしゃいませんでした。
AI俳句を選抜する編集室の方々はノーヒントではさすがに難しかったのではないかとのことです。

次回の兼題は「蝶」です。
AI一茶くんの句は何点獲得できるのか、そして見抜ける方はいらっしゃるのか、お楽しみに!

『俳句の缶づめ』は年4回発行されています。次回は7月の発行となります。
マルコボ.コムオンラインショップ( http://shop.marukobo.com/ )からも購読のお申し込みができますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。


【7】AI川柳

調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題「AI」(4月19日投稿)
 AIが親近感を持つ不思議
ChatGPTと対話しているとまるで人間のように感じることがありますね。今後AIはより進化し人間社会とどのように密接に関わるようになるのでしょうか。

★ お題「連休」(4月25日投稿)
 連休は毎日みんな楽しそう
明日からGWですね。みなさんはいかがお過ごしになりますか?

【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、2023年5月12日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 http://harmo-lab.jp/?page_id=2923


調和系工学研究室教員
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