2021年10月15日配信
こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
今年の札幌は例年と比べると暖かい日が多いように感じますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
7月7日に発売された書籍「人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦」の重版が決まりました!
北海道新聞、日刊工業新聞、週刊文集をはじめ、様々な媒体で紹介していただき、人工知能に興味がある方だけでなく、俳句に興味のある方など多くの方に読んでいただき大変うれしく思っています。
電子書籍( www.amazon.co.jp/dp/B099ZPSDFR )で試し読みもできますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
では、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
***************************************
◇ 本日のTopics ◇
【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【2】失敗は成功の通過点にすぎない・その1
【3】ディープラーニング勉強会
【4】人工知能・ディープラーニングNEWS
【5】今週のAI俳句ランキング
【6】AI川柳
***************************************
【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
★文春オンラインにて「人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦」を紹介していただきました
文春オンライン「文春図書館 著者は語る」にて、「人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦」を紹介していただきました。
9月22日に(水)に出版された週刊文春2021年9月30日号でも紹介いただいていますが、ご興味のある方はぜひお読みください。
文春オンライン
[文春図書館 著者は語る 『人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦』(川村秀憲 著)]
★TechXploreにて修士2年森 雄斗さんの論文を取り上げていただきました
科学技術系ニュースサイト「TechXplore」にて、修士2年森 雄斗さんの論文「Development of an autonomous forearm-supported walker for nursing facilities」( https://link.springer.com/article/10.1007/s10015-021-00698-8 )を取り上げていただきました。
本研究は、株式会社サンクレエと調和系工学研究室で進めている電動アシスト歩行器に関する研究です。
「TechXplore」はテクノロジーとエンジニアリングに関するウェブメディアで、AIやロボティクスなどを含めた記事が多数掲載されています。
ご興味がある方はぜひご覧ください。
TechXplore
[An autonomous forearm-supported walker to assist patients in nursing facilities]
★「クレスコフェア2021」にて川村教授が講演しました
「デジタルの日(2021.10.10-10.11)」に合わせてオンライン開催された「クレスコフェア2021」にて、川村教授が「AIがもたらす“わくわくする未来” ~人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦~」と題して講演しました。
「クレスコフェア2021」とは、株式会社クレスコが培ったデジタル技術を活用、社会に貢献できるアイデアを形にし、その出来栄えを競うデジタルアイデアコンテストです。
特別講演では川村教授のほか、株式会社クレスコ代表取締役 社長執行役員 根元 浩幸氏、名古屋大学未来社会創造機構 モビリティ社会研究所所長 高田 広章氏など、学会・産業界の第一人者が“わくわくする未来”を語っています。
特別講演は10月31日までのイベント開催期間中、アーカイブ視聴が可能です。
また、株式会社FIXERのバーチャルイベントプラットフォーム(cloud.config Virtual Event Service)を利用したバーチャル会場を自由に歩き回りながら、各展示をご覧いただけます。
ご興味のある方はぜひ下記からお申し込みの上、講演、展示をご覧ください。
お申し込み先:https://wakuwaku.cresco.co.jp/seminar/crescofair2021
[クレスコフェア2021]
開催期間:2021年10月11日(デジタルの日)~2021年10月31日
https://wakuwaku.cresco.co.jp/seminar/crescofair2021
[株式会社クレスコ]
★情報処理北海道シンポジウム2021にて発表を行いました
10月9日(土)にオンラインで開催された「情報処理北海道シンポジウム2021」( https://hokkaido.ipsj.or.jp/info2021/ )にて、修士2年の阿部 涼介さんと学部4年の細川 万維さんが発表を行いました。
阿部 涼介, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲:ECサイト掲載商品の紹介文作成支援システムの開発とメールマガジンによる紹介文評価, 情報処理北海道シンポジウム2021, 3-3, オンライン(2021)
細川 万維, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲, 関屋英理子:食品ロス削減に向けた家庭料理の献立作成アルゴリズムの検証, 情報処理北海道シンポジウム2021, 7-3, オンライン(2021)
発表を行った阿部さんには、学会に参加して気づいた点と最近の動向についてレポートしてもらいました。
修士2 年の阿部です。10 月 9 日(土)にオンラインで開催された「情報処理北海道シンポジウム2021」に参加しました。
昨年同様にオンライン開催でありましたが、参加者は30名ほどおり、多くの発表が行われていました。その中の発表を一つ紹介します。
「ピアノ演奏追跡技術を用いた練習記録システムの提案」佐々木美音(公立はこだて未来大学)
本研究はピアノの演奏追跡技術を用いて練習における視点、躓いた箇所を記録し、指導者がフィードバックするのを支援するという研究内容です。
今回の研究ではシステムの設計段階までの話となっておりました。
内容としてはAIが関わってくる話ではなかったのですが、フィードバックを返す際にAIを使った分析結果を含むとよりよいフィードバックになると感じました。
このシステムをベースにAIによる分析が追加されたものが今後の研究としてはありえるのかと思い、今後の研究結果が気になる発表となっていました。(修士2年 阿部 涼介)
研究内容にご興味がありましたら、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:http://harmo-lab.jp/contact
★研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース
『そごう・西武・AWLによるAIカメラを使った「買い方分析」』
10月3日(日)の日本経済新聞一面にて、そごう・西武とAWLによるAIカメラを使った「買い方分析」について取り上げていただきました。
百貨店でAIカメラを大規模導入するのは初となり、画像から客層の実態をきめ細かく把握し、若者客が多いブランドは手ごろな価格を増やすなど商品構成を見直します。
大宮店で100台のカメラを導入して顧客導線を分析します。
ついにAWLの名前も日経新聞の一面に出るようになるとは!感激です。
引き続き応援をどうぞよろしくお願いいたします。(川村 秀憲)
日本経済新聞
[そごう・西武、AIカメラで買い方分析 「素通り」も把握](お読みいただくにはログインが必要となります。)
[AWL株式会社]『Aillが日経トレンディスタートアップ大賞に』
10月4日(月)に発売された日経トレンディ2021年11月号にて紹介された、「未来をつくる スタートアップ大賞」の一つに株式会社Aillが選ばれました。
AillはAIによる出会いの場をつくる、恋愛ナビゲーションアプリ「Aill」を開発しています。
会員企業・官庁に勤める社員のみが登録でき、登録企業数は1年で282社から730社超に激増しています。
ご興味がある方はぜひお読みください。
[株式会社Aill]
【2】失敗は成功の通過点にすぎない・その1
川村教授が技術顧問を務める、INSIGHT LAB株式会社 代表取締役社長 CEO 遠山功氏が著書「スタートアップ大国 イスラエルが教えてくれた ボーダレスな生き方、働き方。」( www.amazon.co.jp/dp/4908963118 )を10月8日に出版しました。
遠山氏が2019年5月にイスラエルを訪問した際には川村教授も同行し、同国のスタートアップスピリットに遠山氏同様大いに感化されました。
本書の中で「失敗は成功の通過点にすぎない」と題して、コロナ騒動で答えのない問いを突き付けられたこの一年を遠山氏と川村教授が振り返っていますので、ご紹介したいと思います!
コロナ禍で変わった「解像度」
遠山 世界中がコロナの影響に翻弄されていますが、この一年で自分のなかの解像度は大きく変わりました。今まではイスラエルやさまざまな地域を飛び回り、新たな価値観やビジネスのヒントを得て、周囲にポジティブな影響を拡散することが私のやりがいやミッションだと思っていたんです。でも、それが突然できなくなって、自分の強みが失われたと感じました。
場所を問わずにオンラインでつながることはできても、リアルに人と会えない。毎月通っていたイスラエルに渡航することもできない。コロナ禍で成長している会社もあれば、苦戦している会社もある。そのなかで自分の力不足を感じました。
そのかわりに、立ち止まって自分を見つめる時間が増えました。起業家として、一人の人間として、社員やステークホルダー、そして社会に対して、自分は何ができるのか? どうしたらみんなで前を向くことができるのか? 会社や自分自身の存在意義をより深く考えるようになったことが大きな変化です。答えのない問いに対する自分なりの答えを求めながら、「静」と「動」に向き合った一年でしたね。川村先生は、いかがでしたか?
川村 私もこの一年は、思うように動けませんでした。2020年は大学で学部の専攻長を務める役回りの年で、コロナ禍というイレギュラーな状況。年間に100回以上、会議が増えました。大学の授業もすべてオンラインに切り替わったので、学生のフォローをどうするか。キャンパスに学生が来ることができないなかで、大学の価値やありかたが問われた一年でした。
一方で、私は「ピンチはチャンス」だと思っています。コロナの影響が直撃して大変な業界もあれば、逆にこの状況から生まれた新たなビジネスもあります。腐ってもしようがないし、ピンチのなかにチャンスが生まれる可能性もあるわけです。
日本は人口減少という構造的な問題を抱えながら、いまだに古い価値観や慣習にとらわれがちで、書類にハンコを押すなど、明らかに無駄だと思われるものも多かったですよね。
コロナをきっかけに日本のさまざまな課題が噴出し、一気に変えなければならない状況になったことは、中長期的に考えると良かったのかもしれません。たぶん、大きなショックがない限り、変わらなかったでしょう。
世の中で「ゲームチェンジ」が起きると、ルールが変わります。ルールが変わると勝ち方も、勝つ顔ぶれも変わる。ルールが変わるタイミングならば、これからの時代、何が面白くて伸びるのか? 自分の人生の時間を何に使えばいいのか? 自分の時間には限りがあるので、自分が本当に面白いと思うものに使わないともったいないですからね。そういうことを私はこの一年、ずっと考えていました。
キーワードは「体験」と「観光」と「芸術」
川村 コロナ禍でさまざまなビジネスが生まれていますが、これから先はどんな分野が伸びるのか? これまではお金を稼いで、生活するためにみんな働いてきたわけですが、これからはAIが人間の労働を代替する時代になります。AIの領域で新しいビジネスチャンスが生まれ、世の中をどんどん変えていく。その先には私たちの想像をはるかに超える世界が待っていると思います。AIの進化で社会構造が変化し、その波が一段落すると、人間は何に価値を置くようになるのでしょうか?
私がこれから伸びると思う分野は、「体験」と「観光」と「芸術」です。この三つに世界中の富が集まるのではないかと。たぶん、お金持ちはあの世に持っていけるものにお金を使いたいはずだと思います。お金や高価なバッグをいくら手に入れても、あの世に持って行くことはできない。そう考えると、やっぱり大切なのは思い出でしょう。「体験」「観光」「芸術」とは、最終的にあの世に持っていけるものということです。
遠山 「あの世に持っていけるもの」、たしかに納得できますね。「体験」「観光」「芸術」という三つのキーワードも腑に落ちました。実は今、コロナ禍でお金の使い道に迷っている富裕層が多いそうです。「観光」については、これから富裕層のお金の使い方や動きがかなり変わってくると思います。いかにラグジュアリーな空間を提供できるか。「体験」の価値をどうやって創出していくか。そこにフォーカスすることも大切だと思います。
川村先生がおっしゃった「ゲームチェンジ」と「ピンチはチャンス」。起業家はこういう時こそがチャンスだとしか思っていませんからね。まさにチャンス到来みたいな。この局面で生き延びることができる人は、本物だと思います。
変わらない美学と、変えていく勇気
川村 一方で、コロナ禍での世の中の動きを見ていると、やっぱり変われないと感じるものもあります。例えば、飲食業界は厳しい状況が続いています。ワクチンが普及して誰もが安心して外食できる状況になるには、少なくとも3~4年はかかるという予測もあります。
しかし、緊急事態宣言が出るたびに休業補償をしてもらえないと困るという話ばかり。「ニューノーマル」と言われても、既存のビジネスモデルから脱却して変わることができない。飲食業に限らず、観光業もそうですね。これまでと違うアプローチに切り替えなければ、傷が深くなりかねません。病院のベッド数が足りない問題も、医療現場の現状を改する抜本的な対策がないままでは、再び同じことが繰り返されてしまいます。
デジタル・トランスフォーメーションの流れのなかで、ハンコ文化の廃止に抵抗したり、現状を何も変えようとしないまま、自分たちの大変な状況を訴えることしかできない人たちがコロナ禍で浮き彫りになりました。新たな時代の波に乗る人と、乗れない人との社会的な分断や貧富の差は、私たちが想像している以上に進んでいくでしょう。
遠山 日本はなかなか変われない。むしろ「変わらない美学」のようなものがあるのかもしれませんね。どんな状況であろうとやり続けて、散りゆく桜のように衰退していくほうが美しいという「美学」があるように感じます。ある時、私は親しい飲食店の経営者に「変わればいいじゃないか」と話したことがありました。しかし、彼は「それは分かるけれど、自分はこれを守りたい」のだと言うのです。
新潟には金物などの伝統工芸や、酒蔵などの老舗を継いだ4代~5代目の若手経営者がたくさんいます。彼らは先代から素晴らしいものを受け継ぎつつ、何とかしなければと新しいことを始めています。コロナ禍の厳しい状況のなかで、淡々と伝統を守り続ける人と、新しいものに変えていこうと模索する人に二極化している状態が起きています。
イスラエルでは古いものと新しいものをうまく融合させて、壊しながら新たなものを生み出している。それがいいのか悪いのかは、また別の話かもしれませんが、新たなものを創るうえでイスラエルから学ぶべきことがあると思います。
川村先生がおっしゃった「芸術」の観点でいえば、イスラエルには古いものと新しいものを融合したコンテンポラリーアートが多いですよね。イスラエルは建国して70年なので、新しいものを積極的に取り入れる。そのあたりの掛け合わせがうまいと思います。
日本の場合、伝統的な素晴らしいものがたくさんありますが、古いものはそのまま残すほうがいいという位置付け。新たなものと融合して新しいアートを創るという発想は少ないような気がします。
川村 日本の場合、国の歴史が長くて、土着ですからね。家や田畑や山林も、伝統的な産業や文化もすべて土地に根付いたもの。家業として継ぐケースも多く、言語化よりも空気を読みながら伝承されてきました。同じ釜の飯を食べる関係だから、あえて言語化する必要もなかったという背景もあります。(その2に続く)
【3】ディープラーニング勉強会
調和系工学研究室ではディープラーニングの最新の知識共有を目指し、毎週ゼミを実施しています。
担当学生がトップカンファレンスから自分の興味のある論文について発表し、意見交換をしながら進めています。
本研究室HP( http://harmo-lab.jp/?page_id=1194 )には過去の発表に使用したスライドも公開していますので、ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
[紹介論文その1]Learning Transferable Visual Models From Natural Language Supervision
公開URL:https://arxiv.org/pdf/2103.00020
論文紹介スライドURL:https://www.slideshare.net/harmonylab/2021-09-29dlhirata
出典:Alec Radford, JongWook Kim, Chris Hallacy, Aditya Ramesh, Gabriel Goh, Sandhini Agarwal, Girish Sastry, Amanda Askell, Pamela Mishkin, Jack Clark, Gretchen Krueger, Ilya Sutskever : Learning Transferable Visual Models From Natural Language Supervision, arXiv, 2021
概要:近年、NLP分野で成功している大規模事前学習、転移学習のシステムをCV分野に応用し、zero-shot 条件下でも性能を発揮する分類モデル CLIP を提案しました。自然言語と画像を結びつけるタスクを設定することで、従来の分類モデルよりもラベルに対する拡張性の高いモデルを学習することに成功しました。学習に用いたWeb 上から収集した(画像、テキスト)ペアの4億組のデータセットはGitHub上で公開されています。(修士1年 平田 航大)
[紹介論文その2]Towards Faster and Stabilized GAN Training for High-fidelity Few-shot Image Synthesis
公開URL:https://openreview.net/pdf?id=1Fqg133qRaI
出典:Bingchen Liu, Yizhe Zhu, Kunpeng Song, Ahmed Elgammal : Towards Faster and Stabilized GAN Training for High-fidelity Few-shot Image Synthesis, ICLR 2021
概要:本論文では、少数データで高解像度の画像生成モデルを高速に学習することを目的に、軽量かつ効果的に学習可能なgeneratorと少数データでもdiscriminatorを効果的に学習するための正則化を提案しています。提案されたSkip-Layer ExcitationとSelf-Supervised Discriminatorという2つのモジュールを導入することで、高解像度画像・少数データ・GPU1枚・数時間という低いコストでGANの学習を行うことができます。(学部4年 大倉 博貴)
[紹介論文その3]Disentangling Semantics and Syntax in Sentence Embeddings with Pre-trained Language Models
公開URL:https://arxiv.org/pdf/2104.05115.pdf
出典:James Y. Huang, Kuan-Hao Huang, Kai-Wei Chang : Disentangling Semantics and Syntax in Sentence Embeddings with Pre-trained Language Models, arXiv (2021)
概要:本論文では、文章の埋め込みにおいて、文が持つ意味情報と構文情報を切り離すことを学習する意味的な文章埋め込みモデルであるParaBARTを提案します。このモデルは、教師なしの文同士の意味的類似度を評価するタスクにおいて、最先端の文章埋め込みモデルよりも優れた性能を発揮しました。また、意味的類似度を評価するタスクにおいて構文変化に対してより高いロバスト性をもたらしました。(学部4年 花野 愛里咲)
【4】人工知能・ディープラーニングNEWS
★「ディープフェイク」を見破るプログラム、NIIが開発 圧縮された映像でも一定の信頼性
★約1分かかる作業がたった3秒に AIで簡単に荷物サイズを計測できるアプリ
★A robot that finds lost items
★源氏物語が好きすぎてAIくずし字認識に挑戦でグーグル入社 タイ出身女性が語る「前人未到の人生」
★キリン、ビールの製造計画をAIで立案 年3000時間以上を削減 まずは「ろ過計画」から
【5】今週のAI俳句ランキング
AIが俳句を作る「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。
今週のランキングをご紹介したいと思います。
1位 寒椿二人静に嘘があり
2位 炎天のからつぽの目を伴へり
3位 鶏頭や陪審廷の廊つなぐ
すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。
「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト( https://aihaiku.org ) もご覧ください!
【6】AI川柳
調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIの中には詠んだ句の良し悪しはないためそれを良いと思うのは人間の側で、そう思うことで初めてAIの詠んだ句が意味を持つのではないでしょうか。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!
★お題「コーヒー」(10月1日投稿)
一人ではコーヒー飲まぬようになり
犬を飼い始めてからは、ひとりカフェでゆっくりすることがなくなりました
愛犬が待っている家に早く帰りたい!
美味しいコーヒー飲むなら、一緒がいい!
★お題「衣替え」(10月4日投稿)
衣替え天気予報で悩んでる
週末に衣替えをしようと思いつつ、日中は気温が高いからと先延ばしにしたけど・・・
明日から札幌は寒くなるみたいだからやればよかったかも
★お題「布団の中」(10月5日投稿)
幸せを布団の中に感じてた
札幌も昨日までの暖かさとは変わって肌寒くなりました
そろそろお布団から出たくない季節になりますね・・・
★お題「仲直り」(10月6日投稿)
友人と仲直りする気配無し
「ごめんね」の一言が言えない・・・
簡単なようで難しいのは、うちの犬も一緒みたい・笑
★お題「覚悟」(10月7日投稿)
本人が覚悟してるに違いない
あんなに泣き叫んで大騒ぎしていたのに、診察台の上に乗ったとたんにおとなしくなるうちの犬
覚悟を決めたみたい・笑
★お題「金曜」(10月8日投稿)
金曜の午後気付かないうちの猫
金曜だしたまには早退しようかな
いつもの時間より早く帰ったら、うちの猫のお出迎えがない・・・
留守番は大事なリラックスタイムみたい・笑
★お題「食欲」(10月11日投稿)
食欲が出て一人では止まらない
犬にとっても食欲の秋?
注意されるからギリギリ抑えているけれど・・・
食べ物に気づくと、真顔で少しずつ接近してきます・笑
★お題「素っ気ない」(10月12日投稿)
あまりにも素っ気ないので反省す
いつもなら玄関で待機して大歓迎してくれるのに
今日はチラッとこっち見て尻尾を少し揺らしただけ
帰宅が遅くなってすみません・笑
★お題「子猫」(10月13日投稿)
飼い主の笑顔を見てる子猫いる
子猫のいたずら
叱るところなんだろうけど、思わず笑みがこぼれてしまう・・・
それをきょとんと見つめ返す姿にも癒されます!
★お題「ケンカ」(10月14日投稿)
ケンカだと思っているに違いない
ケンカなのかただ遊んでいるだけなのか・・・
わからないときあります・笑
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
****************************************
調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
調和系工学研究室HP
トップページ
****************************************
★ご意見・ご感想はこちらからお願いいたします
★新規登録はこちらからお願いいたします
★配信停止はこちらからお願いいたします
****************************************