2023年2月17日配信

こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

全国的に冬の寒さが続いていますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
札幌では冬の大きなイベントの一つ「さっぽろ雪まつり」が閉幕しました。
今年は3年ぶりの会場開催となりましたが、大通会場の来場者数は17万5千人と2020年より175万人多く来場されたそうです。観光客が戻り周辺の店舗も活気に溢れていました。
それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

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◇ 本日のTopics ◇
【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【2】こんな本を読んでいます
【3】学会参加レポート
【4】調和系工学研究室関連企業NEWS
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
【6】AI川柳
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【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

★ 読売新聞にてChatGPTに関する川村教授のコメントが紹介されました

2023年2月14日の読売新聞にて、ChatGPTに関する川村教授のコメントが紹介されました。
ChatGPTの急速に広がる利用を受けて、現時点での評価や今後の使い方に関する課題などについて言及しています。

[読売新聞]

★ 北海道新聞にて「札幌AI道場」の成果発表会を取り上げていただきました

2023年2月9日の北海道新聞にて「札幌AI道場」の成果発表会について取り上げていただきました。
成果発表会の様子とともに、「札幌AI道場」最高師範である川村教授や、「札幌AI道場」の運営事務局となる株式会社調和技研の代表取締役社長 兼 総師範である中村拓哉氏のコメントを紹介していただいています。

「札幌AI道場」は、産学官が連携し設立した「札幌AIラボ」が主宰する実践的AI人材育成・実証プログラムです。
詳細は下記よりご覧ください。
https://www.s-ail.org/ai-dojo/

[北海道新聞](お読みになるにはログインが必要です。)
[株式会社調和技研]

★ 卒業論文・修士論文発表会が行われました

2月7日(火)に学部4年生 5名の卒業論文発表会、2月10日(金)に修士2年生 7名の修士論文発表会が行われました。
論文の概要や学生の感想などは、次号メールマガジン(2023年3月3日配信予定)で紹介させていただきます。

★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース

◇ 北海道新聞にて調和技研代表 中村氏が登壇する「北大ビジネス・スプリング拡大セミナー」を取り上げていただきました

2023年2月10日の北海道新聞にて株式会社調和技研代表 中村拓哉氏が登壇する「2022年度 北大ビジネス・スプリング拡大セミナー 『経営者に求められる資質とは』」を取り上げていただきました。
本セミナーは、スタートアップの経営上のポイントを考えるセミナーです。
第2部 トークセッション「経営者に求められる資質とは 先輩企業に学ぶ」において、中村氏はじめとするスタートアップ企業の経営者らが討論します。

日時:2023年2月17日(金曜)13:30- 17:30
会場:北海道大学フード&メディカルイノベーション(FMI)国際拠点 多目的ホール
開催形式:ハイブリッド(現地参加・オンライン視聴)

詳細は下記よりご確認ください。
https://www.smrj.go.jp/incubation/ho-bis/event/2022/mpjnpl0000004671.html

[北海道新聞] (お読みになるにはログインが必要です。)
[株式会社調和技研]

◇ 北海道新聞にてAWLを取り上げていただきました

2023年2月16日の北海道新聞にて、AWL株式会社がエレベーターメディア株式会社と組み、エレベーター内のタブレット型サイネージ(電子広告)の約1万台にAIソフトを搭載することを取り上げていただきました。
AWL株式会社の開発したAIソフトにより音声付き動画広告の視聴状況を分析することで、エレベーターメディア株式会社は、広告主に具体的な効果を示すことができるとしています。

[北海道新聞デジタル](お読みになるには、ログインが必要です。)
[AWL株式会社]

◇ SAPPORO HOKKAIDO STARTUP NIGHTに調和技研代表 中村氏が登壇しました

2023年2月9日(木)に開催されたSAPPORO HOKKAIDO STARTUP NIGHTに株式会社調和技研の代表取締役である中村拓哉氏が登壇しました。
SAPPORO HOKKAIDO STARTUP NIGHTでは札幌・北海道の産業がもつ「強み」にフォーカスを当てたディスカッションや、スタートアップによるピッチ、北海道出身起業家のライトニングトークなど、多数のセッションが行われました。

詳細は下記よりご確認ください。
https://sapporohokkaidostartupnight-20230209.peatix.com/

[サッポロミライナイトmeets Hello Tomorrow Japan]
[株式会社調和技研]

◇ ダッカ大学主催のハッカソンコンテスト「CODE SAMURAI 2022」に調和技研が協賛しました

2022年12月20日~21日にバングラデシュにてダッカ大学主催による国内最大級のハッカソンコンテスト「CODE SAMURAI 2022」が行われ、株式会社調和技研が協賛、および審査員として参加しました。
協賛企業プレゼンテーションでは、株式会社調和技研の共同創業者かつ社外取締役である川村教授がビデオスピーチを行いました。
本コンテストはバングラデシュと日本のIT産業の将来を担う、若手エンジニアの発掘と育成を目的に企画され、日本・バングラデシュ外交樹立50周年、およびダッカ大学創立100周年記念イベントとして開催されました。

[ハッカソンコンテスト「CODE SAMURAI 2022」]
[株式会社調和技研]

◇ 日本経済新聞(電子版)にAWLを取り上げていただきました

2023年2月8日の日本経済新聞(電子版)に、AWL株式会社・株式会社サッポロドラッグストアー・株式会社サイバーエージェントの3社共同開発による小売向けの広告プラットフォーム「リテールコネクト」について取り上げていただきました。
3社共同のデジタルサイネージを活用した販促事業や、「リテールコネクト」の外販をすすめていくことなどについて紹介していただきました。

[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です。)
[AWL株式会社]

◇ 「CES2023」報告会にAWLのCHRO土田美那氏が登壇しました

2023年2月16日(木)に開催された「CES2023報告会 日本のスタートアップは世界にどう挑んだか」にAWL株式会社の最高人事責任者(CHRO)である土田美那氏が登壇しました。
1月5日~8日に米ラスベガスで開催された、世界最大級のテクノロジー展示会「CES2023」への出展の狙いや、成果などについて発表しました。

詳細は下記よりご確認ください。
https://venturecafetokyo.org/sessions/ces2023-report-session/?fbclid=IwAR1LOpinBpdnSHUdpidQourKdLzWIO9bRxoCCPpuYKykERPbs7YWjFf0968

[AWL株式会社]

◇ テレビ東京 WBSでTILが開発した「RECORiS」を取り上げていただきました

2023年2月9日(木)、テレビ東京 WBS(ワールドビジネスサテライト)の特集「『企業脅かす カスハラの実態は』~迷惑動画だけではない・・・暴言や脅迫・・・カスハラの実態は~」において、ティ・アイ・エル株式会社が開発したAIによる音声言語認識技術を使ったソリューション「RECORiS(レコリス)」を取り上げていただきました。
「RECORiS」は、生活者と事業者が直接対面するサービス現場で発生する可能性のあるさまざまなトラブルに、音声認識技術を活用し、生活者と事業者双方の安心と安全を提供するサービスです。
顧客からの暴言や理不尽なクレームなどに悩まされ、経営リスクを感じる企業が増えていることから、カスハラの被害見逃しを防ぐアプリケーションとして「REOCRiS」が紹介されました。

番組は見逃し配信にて視聴することができます。
[Tver](一定期間を過ぎると視聴できなくなります。)

[テレビ東京 WBS(ワールドビジネスサテライト)]
[ティ・アイ・エル株式会社]

◇ HBC「北のビジネス最前線」で川村教授が技術顧問を務めるニッコーを取り上げていただきました

2023年2月12日(日)、HBCテレビ「北のビジネス最前線 北のシリーズ」において、「『コロナに克つ!どさんこ企業の挑戦』~ポストコロナ・・・人手不足を救う ものづくり企業『ニッコー』~」と題し、株式会社ニッコーのロボットシステムや、ロボットを扱う人材育成施設「北海道ロボットラボラトリー」などが取り上げられました。
株式会社ニッコーは、食品加工分野で産業用ロボットの開発や製造を手掛けており、昨今の人手不足の解消を目指したDX化に取り組んでいます。
川村教授は、株式会社ニッコーの技術顧問を務めています。

番組はHBCの動画配信サービス「もんすけTV」にて視聴することができます。
[もんすけTV]

[HBC(北海道放送株式会社)]
[株式会社ニッコー]

【2】こんな本を読んでいます

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術
中島 聡 (著)

マイクロソフト伝説のプログラマーが、「書く/話す」ことによるアウトプットが苦手な人に対し、独自のロジックで発信力を伝える本です。

[ 感想 ]
元マイクロソフトのエンジニアとして有名な中島聡さんの著書。中島さんはNTTの研究所で働いていたときにそこでの成長に限界を感じ、日本マイクロソフトに転職し、その後アメリカ本社に行きました。アメリカのマイクロソフトでは、Windows 95、Windows 98、Internet Explorer 3.0/4.0のチーフアーキテクトを務めたスーパーエンジニアで、その後いくつか起業しながら現在でも現役のエンジニアとしてドローンやDAOなどの開発プロジェクトにも関わっています。そんな中島さんがこれからのエンジニアにとって重要なこと、特に「アウトプット」の重要性について様々な例を交えながら説いています。これまでの日本でのエンジニアのイメージは、企業の中で会社が決める開発計画の中で手を動かして対価をもらって生きていく、というイメージだったと思います。しかしこれからは一つの会社にエンジニアとしてずっと勤める時代ではなくなってきています。また、スタートアップなど新しいチャレンジの中で腕試しをするということも一般的になりつつあります。そんななか、エンジニアは自分の名前のバリューを高め、指名で仕事を任されるようにならないと活躍できない時代になってきています。そんな時代で活躍するために、情報を収集し、文章力を高め、発信していくことで自らも学ぶサイクルに入ることがエンジニアには重要だと中島さんは説いています。特にこれから変化の時代を生きていかなければいけない若いエンジニアにはぜひ本書を読んでもらいたいと思います。

【3】学会参加レポート

◆ 28th International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB 28th 2023)

2023年1月25日~27日、大分別府/オンライン(ハイブリッド)で開催された「28th International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB 28th 2023)」にて博士1年の西浦翼さんが発表しました。

― Tsubasa Nishiura, Soichiro Yokoyama, Tomohisa Yamashita, Hidenori Kawamura, Yoshimi Sato, Rei Hasegawa, Miyuki Hirasawa : Development of OD Estimation System using Human Tracking(人物追跡手法を用いたOD推定システムの開発)

概要:近年,日本国内のバス事業経常収支率は悪化傾向にあり,効率的なダイヤや路線を策定するために乗客ごとに利用したバス停を記録したOD(Origin-Destination)データが必要とされている.本研究では,ODデータを推定するために物体検出・人物追跡を用いて,高精度に乗降者数を推定するシステムを提案し,精度の検証を行った.実際に札幌市内を走行するバスから収集したデータに対して適用した結果,十分な精度を確認し,さらに精度を改善するための方法を検討した.

― 国際学会に参加して気づいたこと
今回はオンラインとオフラインのハイブリッド開催であったが,オンラインで参加した.参加者もオンラインが多く,機材の質等は少し気になる部分があった.
国際学会ということで、発表言語は英語であったが、ふだん論文を読んだり書いたりしているため,リーディングやライティングに関してはあまり問題なく行えているが,リスニングやスピーキングを行う機会が少ないため,英語での発表や質疑応答の際に情報が落ちているのを感じた.

― 他の発表について
参加者の発表内容については、画像処理に関するものが多く,Object Detection をメインに行っている研究が複数あった.7年くらい前のモデルを使用している研究もあり,人のふり見てではないが,できるだけ最新の研究にキャッチアップできるように普段から情報収集を怠らないようにしたいと感じた.

[28th International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB 28th 2023)]

研究内容にご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:http://harmo-lab.jp/contact

【4】調和系工学研究室関連企業NEWS

クラウド無線LAN「Hypersonix」とクラウドゼロトラストサービス「Verona」が、クラウドセキュリティの国際規格「ISO/IEC 27017」の認証を取得(株式会社 網屋)
凸版と資本提携 東京の新興に出資 札幌・フュージョン(フュージョン株式会社)
株式会社WizWeへの資本参加のお知らせ(フュージョン株式会社)

【5】人工知能・ディープラーニングNEWS

潜在的ニーズをAI分析し理想物件を提案「セレンディピティ型お部屋探し」の提供開始
NECと筑波大学 顔映像から浮腫の度合いを推定する技術を開発
Testing shows AI-based image generation systems can sometimes generate copies of trainer data
AI生成画像、超リアルなのに指の表現がヘンなのはナゼ?
米グーグル、対話型AIの広告で「誤答」 株価が急落

【6】AI川柳

調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題 「雪」(2月7日投稿)
  思い出に花が咲いてる雪景色
札幌の冬の風物詩「雪まつり」が3年ぶりに大通公園等の会場で行われました。雪像を見にたくさんの観光客でにぎわいました。

★ お題「告白」(2月13日投稿)
  載らんけど本当のことを告白す
2月14日はバレンタインデーです。自分用の“ご褒美チョコ”や家族・友人向けに高級チョコが人気のようですね。

【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、2023年3月3日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 http://harmo-lab.jp/?page_id=2923

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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教

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