2022年7月22日配信

こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

梅雨が戻ってきたような天気ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
断続的に雨が降り続いている地域もあるようですので、くれぐれもお気を付けください。

それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

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◇ 本日のTopics ◇
【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【2】日経MJ 連載コラム「川村秀憲のなるほどAI」
【3】調和技研×AIの旗手 #2 :野田 五十樹教授(北海道大学)
【4】ディープラーニング勉強会
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
【6】今週のAI俳句ランキング
【7】AI川柳
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【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

★ 奨学寄付をいただきました

一般社団法人JTS社団様より本研究室へ奨学寄附をいただきました。
JTS社団様は高度IT人材育成のため、様々な支援活動を実施しています。
頂いたご寄附は、本研究室の人工知能に関する研究活動に有意義に活用させていただきます。
JTS社団様にはこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。

調和系工学研究室教授 川村秀憲

[一般社団法人 JTS社団]
[北海道大学奨学寄附金制度について]
(本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)


★ 道新こども新聞「週刊まなぶん」に連載「北大・川村秀憲教授に聞くAIを知ろう」が掲載されました

道新こども新聞「週刊まなぶん」にて連載中の「北大・川村秀憲教授に聞くAIを知ろう」の「9 暮らしを快適に」が7月9日(土)に掲載されました。
家電など、身近なところで活躍しているAIについて解説しています。
5月14日(土)掲載の「7 文章を作り出す」では、AIの言葉を扱う能力について、6月11日(土)掲載の「8 勉強もお手伝い」では、答え間違えた原因を分析したり、各児童に合わせて学習をサポートできたりするAIについて解説しています。

「週刊まなぶん」は北海道新聞を購読している方に、毎週土曜日の朝刊と一緒に無料で届けられる子ども新聞です。
お子様をお持ちの皆様など、ご興味がありましたらぜひお読みください。

[週刊まなぶん]


★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース

◇ 実践的AI人材育成・実証プログラム「札幌AI道場」がスタートします

「札幌市IoTイノベーション推進コンソーシアム」の専門部会であるSAPPORO AI LAB(札幌AIラボ)は、札幌におけるAI人材の育成、AI開発企業の集積、地域企業間の協業や地域発のAI開発の促進を目的として、2022年8月から実践的AI人材育成・実証プログラムである「札幌AI道場」を開校します。

株式会社調和技研が運営事務局となり、本研究室も協力します。

「札幌AI道場」の詳細につきましては、下記をご覧ください。
https://www.s-ail.org/ai-dojo/

[SAPPORO AI LAB]
[株式会社調和技研]


◇ 日本経済新聞、および北海道新聞にて、調和技研がNTT東日本と共同開発したAIプログラムを取り上げていただきました

2022年7月6日の日本経済新聞、および2022年7月13日の北海道新聞にて、株式会社調和技研が東日本電信電話株式会社北海道事業部と共同開発した農作物(馬鈴薯)の集荷配送作業における、トラックとタイヤショベルの配車ルートを最適化するAIプログラムを取り上げていただきました。

開発したAIプログラムは、今秋の収穫時期より、農業協同組合(JA)士幌町にてフィールド実証が開始されます。

[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です)
[北海道新聞] (お読みになるにはログインが必要です)
[東日本電信電話株式会社北海道事業部]
[株式会社調和技研]


◇ 読売新聞に、調和技研の中村拓哉社長のインタビューを掲載いただきました

2022年7月14日の読売新聞道内版「トップ語る」にて、株式会社調和技研 代表取締役社長 中村拓哉氏のインタビューを掲載いただきました。
コロナ禍で新需要が高まったAIや、開発効率化のための海外法人、「サッポロバレー」復権への取り組みなどについて語っています。

[株式会社調和技研]


◇ 日本経済新聞にて、札幌市と調和技研が行う「札幌AI道場」を取り上げていただきました

2022年7月14日の日本経済新聞道内版にて札幌市と株式会社調和技研が組み、実施するAI人材育成講座「札幌AI道場」について取り上げていただきました。
「札幌AI道場」では、株式会社調和技研の代表取締役社長 中村拓哉氏や、エンジニアらが講師を務め、本研究室の川村教授も協力します。

「札幌AI道場」の詳細は下記よりご覧ください。
https://www.s-ail.org/ai-dojo/

[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です。)
[株式会社調和技研]


◇ 調和技研が製造業向けAI展示会・講演会を行いました

2022年6月23日、24日に、株式会社調和技研主催による製造業者向け「AI展示会・講演会」がオンラインで開催されました。
展示会は「あなたのその作業、AIで楽にしてみない?」をテーマにAIの取り組み事例や最新のAI技術・トレンド、共同研究などが紹介されました。
また、本研究室の山下准教授、横山助教が「AI最新動向について」と題し、講演を行いました。

[調和技研主催 製造業向けオンラインAI展示会・講演会]
[株式会社調和技研]


【2】日経MJ 連載コラム「川村秀憲のなるほどAI」

2022年7月より日経MJで川村教授の連載コラム「川村秀憲のなるほどAI」がスタートしました。
メルマガでもその内容をご紹介させていただきます。
第1回は「究極の目標『人と対等』はまだ」です。

現在、日常生活のいろんな場面でAI(人工知能)が組み込まれた製品やサービスを目にします。
お掃除ロボットや洗濯機、スマートフォンなどに搭載され、インターネットショッピングのおすすめや広告の表示にも使われています。
そもそもAIとは何を意味し、どんな仕組みで動作しているのかご存じでしょうか。

AIとは、「人が行っているような高度な情報処理や知的な振る舞いをコンピューターに行わせるための技術」の総称です。
1956年ごろから「AI」という言葉が使われ始め、コンピューターの発展とともに研究されてきた分野です。
AIというと、SF的なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、コンピューター上で動いているただのプログラム、計算とも言えます。
高度な画像認識ができたり、最近では人が考えて作ったようなレベルの文章が作れるようになったりしてきています。
AIの技術には、「深層学習(ディープラーニング)」や「機械学習」があります。
これらを使い、課題やシーンが限定された状況で人間以上の能力を発揮するコンピューターは徐々に実現しつつありますが、究極的には人のように考える本物の知能を実現したいという目標に向けて研究が進められています。

専門的には、今使われているAIは「弱いAI」という呼び方をします。
これは、限られた課題で表面的に「人の知能の一部を肩代わりするような機械」ということです。
例えば、画像から何が写っているのかを認識することなどです。人のように考えることができなくても、画像認識の精度は人のレベルを超えます。
「弱いAI」の実現には、ディープラーニングの発展が寄与しています。
ディープラーニングは、脳細胞の振る舞いを計算でシミュレートしたものです。
基本的には数値を入力すると、それに対して、何らかの数値を出力してくれます。
例えば、製品の画像を入力とし、出力を製品の完成度の数値とすることで、良品・不良品の判定ができます。
天気や曜日などを数値化して入力し、出力を来店客数とすることで、来店客数予想ができたります。

一方、人と対等に会話したり、人間と同じように考えたり、コミュニケーションできたり、心や意識を持っていたりするAIを、「強いAI」と呼びます。
しかし、人間のように考えるコンピューターを作るのは難しく、困りごとの解決など、様々なタスクを設定して研究しなければなりません。
あらゆるシーンで人と対等に振る舞うコンピューターはまだ存在しておらず、現状では万能なAIは実現できていません。

現在、AIの応用は様々な分野で行われています。
私の研究室では、多くの企業と共同研究を行い、自分たちでもスタートアップを立ち上げています。
婚活の出会いからコミュニケーションまでをAIでサポートする「Aill」、リテールでの店舗の運営効率化を支援するAIカメラソリューションの「AWL」などです。
このコラムでは、身の回りで広がるAIの導入事例や研究テーマなどを紹介したいと思います。

[日経MJ]


【3】調和技研×AIの旗手 #2 :野田 五十樹教授(北海道大学)

北海道大学発AIベンチャーである株式会社調和技研では「調和技研×AIの旗手」と題し、大学教授をはじめとする、AI研究の第一線で活躍する方々と調和技研社員が対談する企画をスタートさせました。
第2回は人工知能学会会長であり、北海道大学 大学院情報科学研究院 知能ソフトウェア研究室の野田五十樹教授と研究開発部の小潟(但野) 友美氏の対談です。
野田教授はオンデマンド交通の自動配車システム「SAVS(サブス:Smart Access Vehicle System)」開発の中心人物として、交通課題の解決に取り組んでいらっしゃいます。
対談内容をメルマガでもご紹介させていただきます。

多彩なサービスと紐づく「交通」の課題解決で、地域の活性化や住みやすさの向上を。

◆ 「SAVS」が成立するかシミュレーションするのが大切。
小潟  野田先生の代表的な研究「マルチエージェントシミュレーション」を簡単にご説明いただいて良いでしょうか。

野田  ごくごく簡単にいえば、小さな人工知能を数多く作り、人の代わりとして相互作用する様相を社会に見立てて現実の問題を解いていこうという研究。中でも力を入れているものが公共交通のシステムをマルチエージェントシミュレーションベースで解き、社会的に見てバランスの取れたものを考えて現実のサービスに反映していく取り組みです。同様の方式を使って、災害時の避難や救助の経路といった防災関係にも応用しています。  

小潟  野田先生はタクシー(オンデマンド交通)と路線バス(乗合交通)の長所を掛け合わせた、AIによるリアルタイム便乗配車計算を行うサービス「SAVS」にも携わっていますね。経路の部分もマルチエージェントシミュレーションで作っているのですか?

野田  お客様が決まった後の経路は、ごく普通の最短経路探索という方法です。その前に、どのクルマを配車したら良いのかという部分には、マルチエージェント方式を少しだけ活用しています。ただ、そもそも経路の最適化を解決する以前の問題のほうが大きなウエイトを占めているんです。「SAVS」はオンデマンド型の交通システム…つまり、タクシーを呼ぶといった要求ベースで動くシステム。その成立条件を分析するために、マルチエージェントシミュレーションの手法を使っています。例えば、人が利己的に好きな方法で移動するというエージェントを作り、まちの中に散らばっている時、オンデマンド型と既存の交通サービスのどちらが効率が良いのか、あるいはコストが抑えられるのか比較できるようにしているんです。このように、オンデマンド型が成立する条件を求めるのが先決。良いルートや分担方法を見つけるというのは別の問題として解いています。

小潟  実際に「SAVS」を適用してみると、シミュレーション通りになるものですか?

野田  例えば、2013年に函館市で運行実験をした際、待ち時間を10分以下で設計したところ、ほとんど予想通りのサービスが提供できるくらい安定的に運用できました。一方、現実はそう簡単にシミュレーションできないことも痛感。想定外の渋滞が発生するなど、違う問題も発生しました。こうしたギャップは別の方法でシミュレーションしたり、配車方法のアルゴリズムを変更したりすることで、日々対応しています。単純にディープラーニングで何でも解決できるわけではなく、AI技術の研究で培われてきた多彩な手法を組み合わせ、現実の問題を解決する形です。

◆ 「SAVS」の導入には周知や採算、「覚悟」も大切。
小潟  「SAVS」の課題はどのような部分ですか?

野田  「SAVS」はタクシーがお客様を乗せてA地点からC地点に行くまでの間に、B地点で別のお客様のデマンドがあった際に相乗りしてもらうようなイメージです。利用者は料金が安くなり、運行会社は効率的な配車が可能になります。ただ、バスとタクシーのあいの子のような仕組みは、現在の日本の法律ではカバーできず、認可されない可能性が大きいというのが最大の壁です。ただ、最近は地方の公共交通が採算が取れないため縮小し続けるなどの深刻な問題を抱えているため、柔軟な運用によってサービスインする機会も増えています。また、介護施設や病院の送迎を最適化したり、新型コロナウイルスの感染拡大時には従業員の福利厚生として通勤に利用したいという依頼があったり、自治体以外にもサービスを展開しています。

小潟  祖母が白老町に住んでいます。年齢は90代と高齢ですが、80代のご近所さんを自家用車に乗せて隣町の大きな病院に出かけなければならない状況です。先生の研究は、今後の地方都市にとって非常に重要だと身を持って感じます。

野田  今後、そういったケースは増えてくるはずです。お祖母様の場合は健康なので現状に違和感はないかもしれませんが、5年後、10年後を考えるとクルマの運転が難しくなる可能性もあります。その時に備えて「SAVS」のようなシステムを導入しておくのは重要な反面、利用するであろう方々の認識がまだまだ追いついていないところも課題です。

小潟  つまり、普及するための周知も大事だということでしょうか?

野田  その通りです。技術系ベンチャー企業である私たちが市町村民の意識改革まで担うのはさすがに難しいので…(苦笑)。さらに、「SAVS」のようなサービスはユーザーを獲得しなければ成り立ちません。私はクルマの台数やドライバーの確保、稼働時間などを含めて、少なくとも「このくらいの規模で運用しなければ上手くいかない」というシミュレーションも提示しています。そのコストをどこが負担するのか…利用者なのか、あるいは自治体が助成によって賄うのかといったことも決めなければなりません。仮に公共交通の問題を抱えている市町村が「SAVS」を導入するなら、採算と継続のために「頑張る覚悟」を持つことが最も重要だと思います。

◆ 交通にまつわる課題解決が、まちの好循環を導くカギに。
小潟  今後「SAVS」が広がり、自動運転なども実用化されると、どのような発展が期待できますか?

野田  まちの「つくり」が一変すると考えています。現在は駅前の一部だけが繁華街だったり、あるいは中心部から離れた場所にある大きな駐車場付きのショッピングモールが賑わっていたりする構造が大半。けれど、「SAVS」の普及によってそれぞれの地域が持つ価値が変わると思います。例えば、函館市は観光地やおいしいお店があちこちに点在しています。「SAVS」の運行実験に取り組んだ際、路線バスや路面電車では行けない場所を観光する人がグンと増えました。あるいは旅行会社とタッグを組んで境港市に「SAVS」を提供したところ、クルマがないと見ることが難しい「ベタ踏み坂」というスポットのすぐそばの喫茶店にお客様が詰めかけたんです(笑)。

小潟  観光の自由度も高まりますね。

野田  はい。他のお客様グループと相乗りする以上、時間の余裕を持って行動しなければなりませんが、効率化ばかり追求するのも社会的ロスにつながりますから。それに、急いでいる人は追加料金を払ってもらったり、優先用のプレミアムチケットを用意したり、こうした手法は研究の余地があるものの、対応は可能だと考えています。

小潟  「SAVS」のサービスインによって実際に人の流れが変わったケースはありますか?

野田  「SAVS」だけが要因ではありませんが、岩手県紫波(しわ)町の例がそれに当たります。このまちは、地域活性化に腹を据えて取り組んでいる自治体。例えばバレーボール専用コートというニッチな需要を見出し、全国からの合宿組やママさんバレーの利用者を呼び込むことで、宿泊施設や食堂も潤うなどのユニークな発想から好循環を生み出しています。そのまちづくりの一環として、「SAVS」の提供によるデマンド型乗合バス「しわまる号」を運行しました。こうした新しい試みの魅力から、人口が増えるばかりか、若い世代の移住者も多くなっているといいます。実は、交通は観光やショッピング、グルメなどの多彩なサービスが紐づく分野。塾の送り迎えのために親御さんの時間が取られていた場合、「SAVS」を使った送迎バスを活用することで便利になりますし、「送迎付きの塾」というアピールポイントにもなるはずです。交通にまつわる課題解決は、地域活性化や住みやすさを導く好循環のカギになると考えています。

◆ AIは問題を発見・創出するための足がかり。
小潟  野田先生は、公立はこだて未来大学の本格的な大学発ベンチャー「株式会社未来シェア」の取締役でもありますね。同じ大学発ベンチャーとして調和技研のことをどのように見ていますか?

野田  まず、調和技研のほうが人数も多く、規模も大きいです(笑)。それは冗談として、技術に長けた大学発ベンチャーとして親しみを感じています。さまざまなAI技術を取り入れて、社会や企業の課題を解決するために仕事に取り組む姿勢は見習うべきところですし、情報発信も活発なので興味を持つ人も増えているのではないかと感じています。共通しているのは、「こういうことができるのではないか」「この課題を役立てられるのではないか」など、AIの先端技術を社会に活用しようとする気概でしょうか。

小潟  ありがとうございます。調和技研とのジョイントも考えられますか?

野田  未来シェアは、今のところ交通に特化した会社なので、例えば音声認識を必要とされると自分たちだけで取り組むのは荷が重いのが正直なところです。こうしたケースで助け合うというのは十分に考えられます。

小潟  若い技術者や研究者に期待することはありますか?

野田  私は大学でも就職担当です。就職活動中の学生さんにもよく伝えているのは、AIやディープラーニングがトレンドだとしても、単なる流行と捉えて会社選びをするのではなく、10年後、20年後を見据えてスキルアップや活躍ができる場を見つけてほしいということ。近年は大企業志向ばかりではなく、ベンチャーに目を向ける人も多くなっているのは良い傾向だと思います。調和技研もさまざまなAI技術に取り組んでいる分、社会に多くの貢献ができるという面でやりがいを持って働ける職場ですよね。

小潟  野田先生は人工知能学会の会長も務めています。最後にAIの今後についてどう見ているのかお聞かせください。

野田  ディープラーニングについてはある程度頭打ちになってきたと考えています。画像認識や言語処理には力を発揮する反面、論理的な組み合わせは従来型のAIが強いなど、活用の仕方がハッキリとしてきたのではないでしょうか。一方、各種データがそろってきたことから、今後は社会的な現象を取り扱う方向に応用が広がると見込んでいます。とはいえ、人間にとって快適なものを見つけることはAIにはできません。例えば、機械にいくら学習させても、フェルメールが生まれる前に、「フェルメール風の絵画を作る機能」を作れませんよね。芸術の分野でなくても、日頃の料理で「この調味料を入れたらおいしくなるのでは」という小さな発見も生命体でなければ判断できません。若い世代には、AIを問題発見や創出のきっかけにして、多くの人が幸せになる社会をデザインするために技術を活用してほしいですね。

[調和技研×AIの旗手 #2 :野田 五十樹 教授(北海道大学)]
[知能ソフトウェア研究室]
[株式会社調和技研]


【4】ディープラーニング勉強会

調和系工学研究室ではディープラーニングの最新の知識共有を目指し、毎週ゼミを実施しています。
担当学生がトップカンファレンスから自分の興味のある論文について発表し、意見交換をしながら進めています。
本研究室HP( http://harmo-lab.jp/?page_id=1194 )には過去の発表に使用したスライドも公開していますので、ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

[紹介論文]
A Transformer-based Framework for Multivariate Time Series Representation Learning

公開URL:https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3447548.3467401?

論文紹介スライドURL: https://www.slideshare.net/harmonylab/a-transformerbased-framework-for-multivariate-time-series-representation-learning-252026288

出典:Zerveas, George, et al. “A transformer-based framework for multivariate time series representation learning.” Proceedings of the 27th ACM SIGKDD Conference on Knowledge Discovery & Data Mining. 2021.

概要:A novel framework for multivariate time series representation learning based on the transformer encoder architecture. The framework includes an unsupervised pre-training scheme, which can offer substantial performance benefits over fully supervised learning on downstream tasks. (修士2年 劉兆邦)


【5】人工知能・ディープラーニングNEWS

★ An AI system trained to find an equitable policy for distributing public funds in an online game
★ 新しい移動手段 AI活用の小型車両 常総市が実証実験へ ホンダと全国初の協定
★ アクセンチュア、AI活用において60%以上の企業がPoCに留まっていると発表
★ Google Chrome、機械学習で迷惑な通知やフィッシング詐欺を自動で遮断可能に
★ Meta、Wikipediaの膨大な引用元の信頼性を自動判定するAIモデル「Sphere」をオープンソース化
★ 「りんな」がrinna社の“CAIC”に就任 AIキャラの社会的ポジション確立目指す
★ 【JSAI2022】創作が人間の特権でなくなった世界における著作権の行方
★ アイリスオーヤマ、IoT機器やAIを活用し「ストアソリューション事業」に参入


【6】今週のAI俳句ランキング

AIが俳句をつくる「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。

今週のランキングをご紹介したいと思います。

1位 サングラスたたみかねたる風があり

2位 夕蝉や命ゆたかに逢ひにくる

3位 大津絵の鬼を見舞ふや年の市

すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。
「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト( https://aihaiku.org ) もご覧ください!


【7】AI川柳

調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題「平和」(7月13日投稿)
  人類の平和を祈り笑い合う
AIが良い句をいくつも生成してくれました。
AIも平和を祈っているのかも??

★ お題「引退」(7月20日投稿)
  すごいなあ引退したと言われても
引退への注目度や、今後への期待が、「すごいなあ」で表現されているように思いませんか?
  

【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、8月5日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 http://harmo-lab.jp/?page_id=2923

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調和系工学研究室教員
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