2021年12月10日配信

こんにちは。

北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

師走に入りあわただしくなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

札幌は雪がほとんど降らず、まだ根雪になる気配がありません。

気温も例年と比べると暖かでとても過ごしやすいのですが、暖冬の年は湿り雪のドカ雪が降る可能性が大きいとの予報があるようです。

この冬の雪かきは心しておく必要がありそうです・・・。

では、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

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◇ 本日のTopics ◇

【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

【2】俳句雑誌「牧」「編集長対談 AI俳句の巻」前編

【3】こんな本を読んでいます

【4】第1回「Sapporo mirAI nITe」・その3

【5】ディープラーニング勉強会

【6】調和系工学研究室関連企業NEWS

【7】人工知能・ディープラーニングNEWS

【8】今週のAI俳句ランキング

【9】AI川柳

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【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

★第2回Sapporo mirAI nITeが配信されました

12月1日(水)より、11月15日(月)に開催された第2回Sapporo mirAI nITeがサッポロミライナイト公式チャンネルにて配信されました。

川村教授がファシリテーターを務め、リエゾンは北海道コカ・コーラボトリング株式会社 成長戦略策定室室長の三浦世子氏さんが担当しています。

今回お迎えしたゲストは、株式会社インターパーク 代表取締役社長 舩越裕勝氏、株式会社テクノフェイス 技術開発部ゼネラルマネージャ 丸山哲太郎氏、株式会社バーナードソフト 代表取締役 瓜生淳史氏です。

ご興味がある方はぜひご視聴ください。

【公式】サッポロミライナイト(Sapporo mirAI nITe)チャンネル

★道新こども新聞「週間まなぶん」にて連載「北大・川村教授に聞く AIを知ろう」が掲載されました

11月から始まった道新こども新聞「週間まなぶん」にて、連載「北大・川村教授に聞く AIを知ろう」が12月4日(土)に掲載されました。

「週刊まなぶん」は北海道新聞を購読している方に、毎週土曜日の朝刊と一緒に無料で届けられる子ども新聞です。

第2回目は「俳句をつくっています」後編となり、AI一茶くんは数多くの俳句を学ぶことで人間に近い句ができるようになった一方、AIが作品の質の評価をすることの難しさについて語っています。

お子様をお持ちの皆様など、ご興味がありましたらぜひお読みください。

北海道新聞

週刊まなぶん

★研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース

『AWL企業価値が1年で2倍超え』

12月8日(水)の日本経済新聞スタートアップ面にて、企業価値が1年で2倍を超えた14社の一つとしてAWL株式会社が掲載されました。

今年9月と20年9月を比較し増減率を調べています。

AWLの増加率は2.61倍となり、推定企業価値は94億円です。

引き続き頑張ってまいりますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。

日本経済新聞

企業価値、14社が1年で2倍超 デジタルで変革後押し](お読みいただくにはログインが必要となります。)

AWL株式会社

【2】俳句雑誌「牧」「編集長対談 AI俳句の巻」前編

2020年春に創刊された季刊俳句雑誌「牧」。

第8号となる2021年冬号にて、「編集長対談 AI俳句の巻 AI俳句は俳句を滅ばすのか」が掲載されました。

編集長を務めていらっしゃるのは、弁護士である木村晋介氏です。

木村氏と川村教授が、AIという最先端の研究にどのような意味があるのか、またその先にどのような景色があるのかについて対談しましたので、その内容を前編・後編に分けてご紹介したいと思います。

人間とAI俳句との「対決」

木村 人工知能に俳句を詠ませるというテーマにはいつごろから取り組んでおられるんですか。

川村 17年の春からです。「AI」俳句協会を作ったのは3年ほど前です。

木村 活躍しているAIは、「AI一茶くん」という名前のようですが、今まで何句ぐらい作句しているんでしょう。

川村 一億以上です。

木村 一億!すごい量産してるんですねえ。それが全部データベースに保存されているんですね。テレビで見ましたけど、一茶くんが詠んだ俳句と人間の詠んだ俳句と作り手を伏せて、どちらが選を多くとるか、という「人間との対決」という形の番組を見ました。なかなかおもしろかったですね。

川村 何回か放送局の方からオファーがありましたので、お引き受けしました。

私たちの目的との関係では、人間との対決それ自体には意味はないんです。こちらとしてはもう少し違う形で注目を集められればいいんですが(笑)。

木村 でも「対決」の方が視聴率取れるから(笑)。俳句甲子園もありますし、TBSのプレバトでも、才能ありとか無しとかランク付けがあるし、俳句も対決ブームですから。こういうのを私はスポーツ俳句といってるんですけど。対決方式だから得られるメリットもあるんでしょう。

川村 それはありますね。対決するからには少しでもましな俳句を一茶くんに作ってもらわなければならない。これはこちらにとって課題が凄くはっきりしてますよね。一茶くんの能力を向上させるというモチベーションも上がります。いままで人間との対決方式で三回テレビ出演してますけど、その都度一茶くんの作句能力が向上してます。

木村 そのステップアップぶりを示している一茶くんの俳句を挙げていただきましたけど。まず、テレビに出演するようになる前の初期の一茶くんの句から

かおじまいつきとにげるねばなななな

なかなか深そうな句ですね(笑)。

川村 俳句のようなリズムはありますけど意味不明な文字列です。その後NHKの「超絶 凄ワザ!」という番組から人間との対決をやりましょうというオファーがあって。相手は人類最強チームだというんです。三ヶ月しか余裕がなかったんですけどプロジェクトメンバーで試行錯誤を繰り返して改良を加えて大分俳句らしくなってきたかなと。

木村 テレビ初出演は18年1月ですね。この時に対決に掛けた俳句の一つ

旅人の国も知らざる紅葉かな

いや、ばなななな、とはえらい違いじゃないですか(笑)。勝ちましたか。

川村 完敗でした(笑)。でも、審査員の先生にほめて頂いたり、手ごたえは感じました。次が、私どもの大学に松山の俳人の方に来ていただいて、対決の第二弾をやりました。18年2月です。

木村 その時の句が

かなしみの片手ひらいて渡り鳥

これは受けたんじゃないですか。

川村 十点満点で八・五のをいただいて、「芸術的・技術的に評価できる、魅力がある」という評価をいただきました。人間チームの句も抜いて最高得点でした。

19年には北海道立文学館で、兼題で人間と対決する企画もありました。その時に、高く評価された句が

朝シャンのやうな顔して冴返る

木村 なるほど、対決のたびに進歩しているように見えますねえ。

AI俳句の壁

木村 ところで、一茶くんが突き当たっている壁のようなものはないんでしょうか。

川村 三つあります。一つは、一物仕立ての句がなかなか詠めないということです。一茶くんは、膨大なデータの中から言葉を記号の一種として受け取ってこれを操作するんですが、言葉の意味を理解するということが今のところ出来ていない。そこで、言葉と言葉を組合わせることは得意ですが、一つの句の中に全体に首尾一貫して破綻のないストーリーを作り出すことは苦手なんです。

木村 人間とは逆かもしれませんね。それは面白い。

川村 それと関連するんですが、文脈の意味を理解しているわけではないので、社会性のあるテーマとか、諧謔味を持った句とかは今のところ作れません。字余り字足らずも今は無理ですし、山頭火や尾崎放哉になるととてもです(笑)。

木村 私たちの会は社会性俳句が売りなんですがねえ。残念だなあ。(笑)。もう一つは?

川村 これが重要なんですが、一茶くんは、大量の句は作れるんですが、現在のところ、その中から良い句を選んで出すことは出来ません。今は句の評価、選はできないということです。大量の句の中から、季語の重なっているもの、切れ字が重なっているもの、なんかを除外することは出来ますけど、それ以上は人間がやらなくてはならないんです。言語の価値や多様性を受け入れられるAIは今のところないんです。

木村 それを聞いて、なんかほっとしたような気がしますけど(笑)。「今のところ」と何度もおっしゃいましたけど、その壁というのは乗り越えられるものなんですか。

川村 将来は解決される可能性が高いと思っています。これは国際的な課題で、現在各国の研究者が取り組んでいます。解決のためのアイデアもたくさん発表されています。例えば、「りんご」という言葉が与えられたとしても今の一茶くんのデータには「赤い果実」という言葉で定義されているだけです。そこに、リンゴについてのいろいろな映像を入れる。温度、匂い、音、感触、味などの人間の感覚を通じて得られたものを入れていく。このことを通じて、俳句の言葉の意味や文脈を理解してもらう。すごく難しい問題ですが、AI俳句がやろうとしているのも、いま世界中でいろいろな形で研究されているものの一つなんです。

木村 AIに小説を書かせる試みや、ストーリー漫画を描かせる試みなんかがあると聞いてます。なかには、AIが人生相談にのる、なんていうのもあるとか。

川村 アメリカの世界最先端のAIです。ものすごく膨大な量の文章を学習していて、ある文章を入れると、残りを想像して文章を完成してしまうんです。「人生の暗い時期を乗り越えるのに役立ったものは何ですか」と聞くと、私が自殺を考えた時に母親がどんなに自分を支えてくれたかをしっかりした文脈で答えるんです。人間との情緒的なやり取りができるようになってきているということです。

木村 でも、コンピューターに母親はいないじゃないですか。AIは上手に嘘までつくということですね(笑)。いやあ、凄い。(後編に続く)

【3】こんな本を読んでいます

★バリュエーションの教科書

森生 明  (著)

本日ご紹介するのは、基礎から最先端の理論までをカバーし、難解な金融・ファイナンスの世界を「現場実務感覚」でシンプルに説き明かした一冊です。

[感想]

森生 明さんのバリュエーションの教科書を読みました。

ベンチャーをはじめ、企業の経営者、役員、これからベンチャーを立ち上げようとしている人必読の本だと思います。

市場において企業の価値がどう決まるのか、財務三表との関係性、オプションの仕組み、MAのバリュー計算などについて非常に明快に説明されています。

ここから、市場とのコミュニケーションがどうあるべきか、投資家とどう向き合うべきかについても理解が深まります。

特にIPOを目指すベンチャー、すでに上場している企業の経営者も大変に勉強になると思います。

大学発ベンチャーなどを計画している研究者にもぜひ読んでほしいと思います。(川村 秀憲)

【4】第1回「Sapporo mirAI nITe」・その3

札幌は昔も今も、これからのミライもITの本場でありたい。

そんな想いから本年度はたくさんの情報をお伝えするため、さっぽろのITの「イマ」と「ミライ」を知る、全8回の「Sapporo mirAI nITe」が予定されています。

各セッションでは、AIやAR/VRなど先端技術やユニークなビジネスアイディアを持つ企業と札幌市における様々なITの取り組みを紹介します。

その第1回目の配信が10月19日(火)から始まりました。(https://www.youtube.com/watch?v=Wl-naynr6Hg

第1回目は川村教授がファシリテーターを務め、ゲストに北海道大学総長補佐(研究戦略) 産学・地域協働推進機構 副機構長 大学院工学研究院 応用量子科学部門 准教授 金子純一氏、聞き手に北海道コカ・コーラボトリング株式会社 成長戦略策定室室長 三浦世子氏をお迎えし、北大発ベンチャーをはじめとするさっぽろAI研究の先駆け企業について質問を交えながら語られました。

大学発ベンチャーならではの苦労話や、北大発ベンチャーが目指すものなど、大学との共同研究にご興味のある企業の方々や、北海道大学としての産学連携の取り組みなどにご興味がある研究者の方々にも関心を持っていただける内容になっていますので、メルマガでもぜひご紹介したいと思います。

【1st SESSION:さっぽろITベンチャーの嚆矢 北大発ベンチャーについて】その3

・研究者としてのゲームと、経営者としてのゲーム

川村 私自身もですが、我々研究者がスタートアップ、大学発ベンチャーに関わっていくときに悩み深いなと思うんですよね。私は好きで、突き抜けてやっているので、そんなに悩んでもいなのですが・・・。もともと大学の研究者は、研究業績でその先のステップというのも決められます。当然研究をするということが大学のミッションとして求められると。

そうなったときに、スタートアップに関わるということは、もちろん研究成果を応用するという側面もあるけれども、非常に大きなパワーと時間がそこにとられるわけです。論文の生産性というところでは、やっぱり落ちてしまうことがあると思います。

でも一方で、今世の中は大学発ベンチャーに非常に期待をしていて、大学全体としてもそこを活発化していこうとしています。そういう現場の研究者と、世の中の動き、大学の大きなところの目標とのギャップが結構あるなと思っています。

なので、私自身は好きでやっているけれども、なかなか他の先生にやったらいいよと言いにくい状況でもあります。特に若い先生が未来を考えたときに、研究業績で必ず評価されるので、そのあたりについて金子先生はどう考えているのかお聞きしたいと思っていました。

金子 我々のような理系の研究室は、基本的に研究室を運営するために外からお金をとってこないといけないんですよ。お金がとれないと結局やれることがすごく狭まってしまい、なんだかんだ言って、手段としてのお金も取ってこられないと自分の業績にもつながらないという構図があります。

あとは研究論文も評価されますけど、昔は論文の数だけだったのが、今はクオリティーが求められる時代になっていますね。川村先生が仰った悩みの部分というのは、どのように折り合いをつけたらいいのかということだと思います。難しいところなのですが、僕の場合でお話しさせてもらいます。

自分がそこそこいいオジサンになってきて、成果がたまってきて社会実装を狙えるところまできたので、論文重視だったのをそちら側に移したところに近いですかね。

真似できないことをやってきている人でないとお金はとれないのですが、今論文をたくさん書けるとしても、そこに時間をとれません。でも、若い人にこれと同じことは言えない。

川村 そうなんですよね。大学の先生の中にも、自分たちの技術を世に出したいという人は昔よりは増えてきています。よく言うのですが、研究者としてのゲームと、経営者、ファウンダーとしてのゲームは二つあります。今までは一つのゲームで成果が求められてきたのに、それを実際にやるということは、二つのゲームを同時にやらないといけない。

そしてそれを成功させるためには、二つのゲームで成功しないといけないのですごく大変なんです。だからやりたいという人は増えてきてはいるけれども、生半可な気持ちでやってもうまくいかないケースが多いのではないかと思います。

金子 アメリカでは、大学では論文を書いて、卒業生がその技術をベースにして会社をつくっているというパターンがものすごく多い。もし解があるとすると、学生が自分たちの技術を使って一旗あげようというのが合理的なのかなと思いますよね。

たぶん川村先生も十分感じられていると思いますが、研究のところと社会実装のところってやっぱりギャップがあるんです。社会実装というか、実用化するときには、自分のアイディアを捨てないといけないときって普通にきます。

学生さんが面白がってこれでやっていこうと考えるよう、人を育てるというのも一つだと思います。そして、失敗したときにはネットワークで助ける。そういうことをやることがすごく重要なのかなと。

それと、すごく準備したベンチャーって圧倒的につぶれにくい。それは間違いないと思います。思いつきでぱっとやったりすると十分な知識がないので、まあ、うまくいかないですよね。経営をやるときは財務諸表をみられないといけない。そうは言っても、我々は一定程度はわかる必要があっても、経営はプロに任せたほうがいいと思うんです。実は僕は財務諸表を教えているんですよね。

川村・三浦 へぇ~!

金子 最低ラインが分かれば、プロに任せるのがいい。ただ騙されないようにする必要があるので、失敗のリスクを下げるためには、そこを一定程度わかる必要はあるわけで。大学として学生に何かやらせるときは、成功するかどうかはその人のモチベーションがすごく重要になる。やる気、前向きな姿勢が重要だけれど、大学ではしくじらないように教える必要がある。

学生さんが本当にやりたいっていったときに、それをどうするか。卒業生の方たちがみんなで会社をつくった、AWLさんのようなのは素晴らしいですよね。若い人たちも自分で急にやるのではなくて、時間をかけて準備したほうがいいです。あとは卒業生とかと組むのもすごく良いんじゃないかなと思います。(その4に続く)

【5】ディープラーニング勉強会

調和系工学研究室ではディープラーニングの最新の知識共有を目指し、毎週ゼミを実施しています。

担当学生がトップカンファレンスから自分の興味のある論文について発表し、意見交換をしながら進めています。

本研究室HP( http://harmo-lab.jp/?page_id=1194 )には過去の発表に使用したスライドも公開していますので、ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

[紹介論文]

RAPiD: Rotation-Aware People Detection in Overhead Fisheye Images

公開URL:https://vip.bu.edu/projects/vsns/cossy/fisheye/rapid/

論文紹介スライドURL:https://www.slideshare.net/harmonylab/rapid-250759961

出典:Zhihao Duan, M. Ozan Tezcan, Hayato Nakamura, Prakash Ishwar, Janusz Konrad

概要:天井視点の魚眼画像における人物検出でSoTA 。様々な人物の姿勢に対応できるように矩形の角度を学習するための損失関数を提案。天井視点の魚眼画像のデータセットを新たに作成。(修士2年 西浦 翼)

【6】調和系工学研究室関連企業NEWS

人が横にいる気配を再現するソファ型デバイス KDDI総研が開発 遠くにいる相手の背中をなでることも

ニチレイとミーニュー「両思い」のアプリ統合–献立づくりの未来はどうなる?

【7】人工知能・ディープラーニングNEWS

【PiCIE】教師なしセマンティックセグメンテーションのためのピクセルレベルのクラスタリング

PFNが自律移動ロボット子会社のPFRoboticsを設立、アマノから20億円を調達

AI脚本のオペラ、京都で初演 無秩序の中にも美意識

NTTら、マルチAI活用し電気通信設備工事の危険状態を約80%検出

DNP、AIが相手の話し声から感情を解析しリモート接客を支援するシステム

3秒で文章を半分に要約できるAI 文章や記事のURLを入力するだけ

AIで数学の新たな定理発見 英DeepMindと数学者がNatureに共同論文

『ゼロから作る Deep Learning 4』 公開レビューのお知らせ

【8】今週のAI俳句ランキング

AIが俳句をつくる「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。

今週のランキングをご紹介したいと思います。

1位 父のもの呼び込んでくる夏帽子

2位 少年の眼を掴まるる枯野かな

3位 コスモスの揺れはじめたる空の色

すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。

「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト( https://aihaiku.org ) もご覧ください!

【9】AI川柳

調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。

2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。

多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。

AIの中には詠んだ句の良し悪しはないためそれを良いと思うのは人間の側で、そう思うことで初めてAIの詠んだ句が意味を持つのではないでしょうか。

AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★お題「目つき」(11月26日投稿)

顔上げた目つきが怖い時もある

寝てるところを何度も名前呼んだら・・・

返事してくれたけどすごい目つきで睨まれた・笑

★お題「無視」(11月30日投稿)

ウチの猫無視してたのは自分だけ

全然寄ってこないから調子が悪いのかと心配していたら・・・

どうやら自分だけ無視されてたみたい

昨日の爪切りまだ怒ってるんだ・笑

★お題「贅沢」(12月3日投稿)

贅沢と思っていない犬が好き

お誕生日で特別な日だから奮発したのに・・・

でも美味しいからもっと欲しいと思う、この純粋なところがまた愛おしいんです!笑

★お題「一人ぼち」(12月6日投稿)

あんなにも挨拶したが一人ぼち

張りきってみんなに挨拶したのに、今日もドッグランでは飼い主にくっついてるだけ・・・

自分も人見知りだから輪に入れない気持ち分かります!笑

★お題「怒られる」(12月7日投稿)

愛犬に夢中になって怒られる

猫も犬も飼っている我が家

平等に可愛がっているけれど、片方と遊んでるともう片方に怒られます・・・

でもその嫉妬も嬉しかったり・笑

★お題「結局」(12月9日投稿)

結局はあきらめきったうちの猫

お風呂を察知してベッドの下から出てこないうちの猫

最後はあきらめておとなしいけど、終わったらいつもしばらく無視されます・笑

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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調和系工学研究室教員

川村 秀憲教授

山下 倫央准教授

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Twitter 調和系工学研究室AI川柳

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