2020年8月14日配信
こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
今週末までお盆休みの方も多いと思いますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
札幌は今週に入り30度を超える日がありましたが、例年と比べると涼しく過ごしやすい夏となっています。
北海道以外の地域ではお盆を過ぎても残暑の続く所が多いそうですので、熱中症に気をつけてお過ごしください。
では、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
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◇ 本日のTopics ◇
【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【2】こんな本を読んでいます
【3】AI川柳
【4】今週のAI俳句ランキング
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
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【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
★「With コロナ After コロナ 経営支援動画シリーズ」で本研究室発ベンチャー3社のAIを活用したコロナ対策について取り上げていただきました
札幌商工会議所が取材公開している「With コロナ After コロナ 経営支援動画シリーズ」で、北大発認定ベンチャー企業であるAWL株式会社、株式会社調和技研、ティ・アイ・エル株式会社が開発したソリューションと、サツドラでの設置状況について取り上げていただきました。
AIを活用したコロナ対策だけでなく、コロナ対策として導入されたシステムが店舗運営のデジタル化にもつながり、これを機に進められるデジタルトランスフォーメーション、IT化についても紹介されています。
YouTubeにも動画公開されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
[With コロナ After コロナ 経営支援動画シリーズ] [AIを活用した企業のコロナ対策]★世界初のAI恋愛ナビゲーションアプリ「Aill」の事前登録を開始しました
株式会社AILLが開発している世界初のAI恋愛ナビゲーションアプリ「Aill」の事前登録を、8月3日より関東圏を中心に開始しました。
AILLは本研究室の川村教授がCo-founderを務めている、人と人をつなぐコミュニケーションをサポートできるAIを開発しているベンチャー企業です。
AILLは、大手会員制福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を運営する株式会社ベネフィット・ワンと業務提携し、福利厚生サービスメニューに「Aill」を対象といただいた企業のみがご利用いただけます。
現在は、NTTグループ、みずほグループなど、約20社の企業での限定スタートとなりますが、徐々に拡大していきますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
[世界初のAI恋愛ナビゲーションアプリ「Aill (エール)」福利厚生市場にて事前登録スタート] [株式会社AILL]★食の好みを分析するシステムconomealとconomeal kitchenアプリがリリースされました
株式会社ニチレイが開発した、本研究室の川村教授がアドバイザーを務める新たな食嗜好分析システム「conomeal」、個人向けに開発されたスマートフォン用アプリ「conomeal kitchen」がリリースされました。
従来の提案型AIは、料理の画像や食材購入履歴など過去の実績データを活用していますが、食意識タイプや気分などの心理的要素を分析に利用しているところが「conomeal」の画期的な点です。
つくりおき献立を提案する「conomeal kitchen」は、ユーザーが6つの質問に答えることで、AIがユーザーの食の好みを分析し、その人に合った献立を提案、利用を重ねることでAIはユーザーの好みを学習していきます。
[食嗜好分析システム「conomeal(このみる)」ならびにつくりおき献立提案アプリ「conomeal kitchen(このみるきっちん)」開発のお知らせ] [conomealブランドサイト]★サイエンスポータルでファッションを理解するAIの研究について取り上げていただきました
サイエンスポータルで本研究室とINSIGHT LAB株式会社との共同研究である、ファッションを理解するAIの研究について取り上げていただきました。
INSIGHT LABは本研究室の川村教授が技術顧問を務める、データサイエンスのリーディングカンパニーです。
洋服の画像から「かわいい」「甘い」といった「感性」を数値化して分析し、商品の売れ筋を読むAIを開発しました。
AIがどのように「かわいい」を学習しているのかなどの他にも、本研究室が開発しているAI俳句「AI一茶くん」についても紹介されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
サイエンスポータル
[AIと私たちの暮らし【後編】 分析! 「かわいい」を数値化して売れ筋を読む]★週刊エコノミストOnlineでAWL北出宗治社長のインタビュー記事が紹介されました
週刊エコノミストOnlineでAWL株式会社 社長 北出宗治氏のインタビュー記事が紹介されました。
AWLは本研究室の川村教授がCo-founder、研究室OB(2001年度修士課程修了)の土田 安紘氏がCTOを務める、北大発認定ベンチャー企業です。
「AWL BOX」「AWL Lite」の従来のAIカメラとの違いやそれぞれの特徴について、また、コロナ対策としての活用方法についても述べています。
本研究室の川村教授との出会いについても触れられていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。
週刊エコノミストOnline
[北出宗治 AWL社長 AIカメラで販促もコロナ対策も] [AWL株式会社]★AWLと札幌市がAIを活用した「3密」回避実験を開始します
8月4日(火)の日本経済新聞電子版で、AWL株式会社と札幌市が連携して開始する、AIを活用して「3密」を回避する官民プロジェクトについて取り上げていただきました。
AWLは本研究室の川村教授がCo-founder、研究室OB(2001年度修士課程修了)の土田 安紘氏がCTOを務める、北大発認定ベンチャー企業です。
市内の小売店や駅の構内など60カ所以上にAIカメラを導入し、約3カ月かけて課題を洗い出します。
これにより、3密を可視化して人の流れを把握し密を避けます。
ご興味のある方はぜひお読みください。
日本経済新聞
[街まるごと「AI断密」構想、札幌で官民がっちり] (お読みいただくにはログインが必要となります) [AWL株式会社]★日本経済新聞で調和技研のAI栽培開始について取り上げていただきました
8月5日(水)の日本経済新聞北海道版で、株式会社調和技研が開始した余市でのAI技術を使ったワイン用ブドウの栽培について取り上げていただきました。
調和技研は本研究室の川村教授がCo-founder及び社外取締役を務める、北大発認定ベンチャー企業です。
異業種への参入は今回が初めてとなりますが、収穫までの3年間は実証期間と位置づけ、事業化に向けた課題を洗い出します。
日本経済新聞
[ワイン用ブドウをAI栽培、調和技研が北海道で実証] (お読みいただくにはログインが必要となります) [株式会社調和技研]★北海道新聞でAWLの混雑状況を通知するサービスについて取り上げていただきました
8月5日(水)の北海道新聞で、AWL株式会社が開発している、タブレット端末などに店内の混雑状況を自動表示するサービス「AWL Lite」について取り上げていただきました。
既に札幌ドラッグストアー、定山渓温泉のホテル、札幌市内のレストランなどに導入されています。
さっぽろ産業振興財団の補助事業(新型コロナウィルス感染拡大防止事業)にも採択され、補助金を活用した割引キャンペーンを展開していますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
北海道新聞
[店の混雑通知サービス続々] [AWL Liteとは]★CNET Japanでニチレイの食嗜好分析システムが紹介されました
CNET Japanで株式会社ニチレイが開発した、本研究室の川村教授がアドバイザーを務める食嗜好分析システムが紹介されました。
個人の食意識、気分、環境から、食の好みをAIが分析し、個人に合う食を提案する「conomeal」、つくりおき献立を提案するアプリ「conomeal kitchen」の開発に本研究室も携わっています。
「conomeal kitchen」は簡単な質問に答えることによってAI(人工知能)がその人の食の嗜好を分析し、その人に合った献立を提案する「献立を決める人の悩みを解決するアプリ」です。
「conomeal kitchen」の開発過程についてなど、とても興味深いインタビュー記事となっていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。
CNET Japan
[“食意識”をデータ化し「食のOS」をつくれ–ニチレイ初のフードテックが本格始動]【2】こんな本を読んでいます
★シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか
山本 康正 (著)
本日ご紹介するのは、シリコンバレーで活躍する著者に学ぶ、「テクノロジー+ビジネス」の未来を先読みする力です。
[感想]シリコンバレーでVCとして活躍する山本 康正さんによるシリコンバレーの現状と日本が世界に遅れを取っている原因と問題点が書かれた本。
世界のものの見方と時代遅れの日本のものの見方を様々な事例を挙げながら対比することで、我々がこれから何をすべきかを考えさせてくれる。
日本のものづくりはどうしても目先の最適解を求める傾向にあるが、世界を席巻している新興ビジネスはより大きなグランドデザインの上で柔軟に収益性を確保しながらプラットフォームを大きくする全体最適を求めており、その発想の違いが日本の遅れにつながっていると思う。
いろいろなところで断片的に見聞きしていた最新のイノベーションの本質がよくまとまっているわかりやすい本だと思う。
なにか新しいことを始めたくさせてくれる、そんな良書です。(川村 秀憲)
【3】AI川柳
調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」で、その週の話題のニュースのキーワードをお題にバーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIの中には詠んだ句の良し悪しはないためそれを良いと思うのは人間の側で、そう思うことで初めてAIの詠んだ句が意味を持つのではないでしょうか。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変嬉しく思います!
★お題「レジ袋」(8月3日投稿)
慣れたんで 言われていたね レジ袋
レジ袋が有料化されて一か月
最近はコンビニでも、店員さんが袋のことを聞く前にお客さんのほうからいりませんと言っている姿も目にしますね
★お題「見つめる」(8月4日投稿)
オレオレに 猫を見つめる 犬の顔
猫と犬が同居していると、お互いのおやつ気になりますよね
分けて欲しい気持ちわかるけど、じっと見られていたら食べにくいかも・笑
★お題「宣伝」(8月5日投稿)
宣伝を もらって午後の テレビみる
本日の「笑ってコラえて!」で、僕の研究室が開発しているAI俳句が紹介されます
人類代表と俳句バトルを繰り広げますので、是非ご覧ください!
★お題「解説」(8月6日投稿)
解説も 忘れられない 人類句
僕は俳句が詠めません・笑
でも、昨日放送された人類代表の句、解説を聞いたらなるほど!良い!なと
AI俳句も読み解いてもらえて、勉強になったし楽しめました!
★お題「子供」(8月11日投稿)
犬よりも 子供だけどと 言わぬ猫
甘え上手な犬とツンデレな猫
自分のほうが子供でも、空気読んで甘えるのを遠慮したりするのかな
遠慮している姿。。見たい・笑
★お題「牛丼」(8月12日投稿)
牛丼を 揺らして帰る 定年後
仕事で忙しくて時間がないから、お昼はささっと牛丼に
それを散歩がてら買いに行って、家でゆっくり食べる
そんなのんびり生活も定年後の楽しみかも
★お題「暇」(8月13日投稿)
暇じゃない 猫に言われた 犬を見る
これは猫同士、犬同士でも言えると思うけど、遊びたいタイミングってそれぞれだから、振られているのを見ると可愛そう・・・
というか、微笑ましい・笑
【4】今週のAI俳句ランキング
AIが俳句を作る「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。
今週のランキングをご紹介したいと思います。
1位 春眠の 中より君の 歩み来し
2位 八月や 哀しきものを 軽くして
3位 みづうみの 深さを来たり 春の水
すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。
「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト(https://aihaiku.org) もご覧ください!
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
★AIがサビを検知して劣化度ごとに可視化、河川ポンプの診断に貢献
★PyTorch向け深層強化学習ライブラリ PFRLをオープンソース公開
★マウス操作でAIを作れるソニーの「Neural Network Console」、大規模な開発が可能な分散学習に対応
★動画内の素早い動きから3D人体モデルを連続生成 深層学習を活用
★京急電鉄、駅構内の放置物を人工知能(AI)で検知するシステムを導入
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
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