2020年7月31日配信

こんにちは。

北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

札幌は涼しい日が多く過ごしやすい毎日ですが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

前回のメルマガでもお知らせいたしましたが、本研究室が開発しているAI俳句が8月5(水)放送の「1億人の大質問!? 笑ってコラえて!」で取り上げていただくことになりました。

「笑ってコラえて!」は1996年7月にスタートした、日本テレビのバラエティ番組です。

所ジョージさんがMCを務めるこちらの番組を、ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。

どのような番組に仕上がっているのか私たちもとても楽しみにしていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください!

[1億人の大質問!? 笑ってコラえて!](日本テレビ)

放送日時:8月5日(水)19:56~20:54

https://www.ntv.co.jp/warakora/articles/396rhmkdol5y1tdq35m.html

では、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

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◇ 本日のTopics ◇

【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

【2】こんな本を読んでいます

【3】AI川柳

【4】今週のAI俳句ランキング

【5】ディープラーニング勉強会

【6】人工知能・ディープラーニングNEWS

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【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

★サイエンスポータルでロードヒーティングの研究について取り上げていただきました

サイエンスポータルで本研究室と北海道ガス株式会社、ティ・アイ・エル株式会社との共同研究である、ロードヒーティングの研究について取り上げていただきました。

TILは本研究室の川村教授がCo-founder、博士3年に在籍する永田 紘也さんがCTOを務める、北大発認定ベンチャー企業です。

従来のロードヒーティング制御方法との違いや、ディープラーニングを使ってAIがどのように雪がある/ないを学習しているのかについて、分かりやすく紹介されていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。

サイエンスポータル

[AIと私たちの暮らし【前編】 解決!賢く融雪してエネルギーコストを半減] [ティ・アイ・エル株式会社]

★凸版印刷がAWLと開発したAIカメラを活用した感染症対策サービスを提供します

凸版印刷株式会社がAWL株式会社と開発したAIカメラとLINEを活用した、展示会・イベント向け感染症対策サービスの提供を開始します。

AWLは本研究室の川村教授がCo-founder、研究室OB(2001年度修士課程修了)の土田 安紘氏がCTOを務める、北大発認定ベンチャー企業です。

AIカメラで来場者のマスク着用と発熱の有無を自動で判定し、マスク未着用や発熱している場合は、受付のタブレットにアラートを表示します。

また、会場で感染者が確認された場合、LINEで来場者へ一斉通知することにより、来場時や来場後の感染症の拡大を防止し、安全なイベントの開催を支援します。

 [凸版印刷、イベント事業者向けの感染対策サービス AIカメラでマスク装着と発熱を検知、LINEで通知も] [AWL株式会社]

★日本経済新聞でAI 一茶くんについて取り上げていただきました

7月26日(日)の日本経済新聞文化時評のコーナーに、本研究室が研究しているAI俳句「AI一茶くん」について取り上げていただきました。

しりとり俳句対決(2018年7月)や加賀市での句会参加の様子(2019年9月)、NHKの凄技出演(2018年2月)をきっかけに交流を続けているマルコボ.コムの季刊誌「俳句の缶づめ」編集長で俳人のキム・チャンヒさんのコメントなどが紹介されています。

研究を始めたときはこれほどにメディアに取り上げていただけるとは思っていませんでしたが、一般の人が興味を持ちやすく、かつ人工知能の研究として奥深いテーマだからこそ皆さんご興味を持たれるのではないでしょうか。

最近はBERTやGPT2など最新のディープラーニングの技術も取り入れ、テキストデータからできることは少しずつレベルが上がってきています。

今後はテキストデータのみならず画像や動画など、マルチモーダルな情報をどう扱っていくかが課題です。(川村 秀憲)

日本経済新聞

 [文化時評 人工知能に「文学の批評」は可能か]

★川村教授監訳「人工知能 グラフィックヒストリー」が出版されました

本日7月31日にニュートンプレスより、本研究室の川村教授監訳「人工知能 グラフィックヒストリー」が出版されました。

クリフォード・A・ピックオーバー著「ARTIFICIAL INTELLIGENCE AN ILLUSTRATED HISTORY」の日本語訳となります。

図や写真を交えて100の話題で人工知能に関する歴史的なトピックスを年号順に網羅的に取り上げています。

「人工知能」の言葉が秘める奥深いエッセンスがよく理解できる一冊ですので、人工知能の歴史的背景やいろいろな哲学的課題に興味がある方はぜひお手にとってお読みください。

[人工知能 グラフィックヒストリー]

★日本経済新聞でAWL、調和技研、TILの北大発認定ベンチャー3社の取り組みについて取り上げていただきました

7月29日(水)の日本経済新聞で、北大発認定ベンチャー企業であるAWL株式会社、株式会社調和技研、ティ・アイ・エル株式会社の3密対策への取り組みについて取り上げていただきました。

AWL、調和技研、TILの3社は、本研究室川村教授がCo-founderを務めています。

新型コロナウィルスが拡大しはじめた2月に3密を回避するシステム開発に人材を集中させ、3社それぞれの強みを武器に既存のシステムを基に開発を進めました。

川村教授のコメントも紹介されていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。

日本経済新聞

[感染対策に大学発の技術 3密回避や殺菌に応用](お読みいただくにはログインが必要となります)

[AWL株式会社] [株式会社調和技研] [ティ・アイ・エル株式会社]

★日本経済新聞電子版でスタートアップ座談会について取り上げていただきました

7月30日(木)の日本経済新聞道内版の電子版で、スタートアップ座談会について取り上げていただきました。

座談会には本研究室の川村教授の他に、有力スタートアップ3社の経営者、株式会社ランドスキップ 下村 一樹氏、株式会社MILE SHARE 森田 宣広氏、株式会社ベッテル 池田 哲平氏や、札幌市の担当官も参加しました。

札幌のスタートアップシーンが盛り上がるために必要なこと、チャンス、デメリットなどについて話し合い、官民が総力を挙げて取り組みます。

皆で頑張っていきますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。

日本経済新聞

[取り戻せ「サッポロバレー」、スタートアップ座談会](お読みいただくにはログインが必要となります)

【2】こんな本を読んでいます

★無形資産が経済を支配する: 資本のない資本主義の正体

Jonathan Haskel  (原著), Stian Westlake (原著), ジョナサン ハスケル (著), スティアン ウェストレイク (著), 山形 浩生 (翻訳)

本日ご紹介するのは、これまで計測できなかった無形資産の全貌を初めて包括的に分析した、「フィナンシャル・タイムズ」ベスト経済書です。

[感想]

産業の歴史において、企業の価値判断の基準はずっと有形資産に基づいて試算されており、バランスシートの概念も有形資産を計上するということを基本としている。

しかし、マイクロソフトやアップルに代表される企業は企業規模に対してごく小さな有形資産を持っているに過ぎないのに、時価総額、企業価値は膨大である。

現代において、有形資産に基づいた価値の測定には限界があり、無形の資産をどう扱っていくのか、またそれの価値をどう高めていくのかが新しい評価軸になる。

近年のAI、IoTをベースとする新しいビジネスに於いて、その傾向はますます顕著になる。

本書では、無形資産の特筆すべき特徴として、スケーラビリティ、サンク性、スピルオーバー、シナジーの4Sを挙げる。

スケーラビリティは、デジタル財の特徴であり、一度優れたものを研究開発できれば、収穫逓増の特徴を持って横展開が可能になるということである。

サンク性は、研究開発に関するコストの考え方である。

従来、有形資産では、例えば機械や土地など一度投資したものは減価償却があったとしても後々換金することが可能であることが多い。

それに対して、ソフトウェアやビジネスモデルなどの無形資産は研究開発でかかったコストを後で換金することができず、即座にコストが埋没してしまう。

近年は開発費をソフトウェア資産として資産化する帳簿処理もあり得るが、事実上研究開発されたコストを資産として換金することは難しく、その時点で価値を測定することは困難である。

しかしながら、デジタルを主軸とする企業はその埋没するコストによって開発されるものが将来スケーラビリティを伴って大きな価値をもたらすことを期待して企業活動をしているはずであり、現代の会計処理やファイナンスでは無形資産を実態に即して扱うツールとはなっていない。

スピルオーバーとは、言葉の意味は「余波」であり、例えばテレビ電波であれば対象地域外に電波が漏れ出て放送されてしまうことを言う。

デジタルに基づく無形資産を武器とする企業活動においてのスピルオーバーとは、研究開発したアイデア、知財などは容易に内容が他社にも知れてしまい、キャッチアップ・模倣することができることである。

事実、最近の日本ではスタートアップのアイデアを大手企業が優先的な立場を利用して持ち逃げすることが問題となっている。

これは、無形資産の特徴であり、NDA、知財保護契約や特許戦略など枠組みとしてそれを防止するということも一つの方向性だが、このスピルオーバーを有利に使うというスタンスを取るという戦略を取ることもできる。

本書では、産業としてこのスピルオーバーの問題に対処するための方策として、スピルオーバーをあまり問題としない大学との産学連携と、スピルオーバーを互いに利用し会える企業のネットワーク・エコシステム形成の重要性を示唆している。

また、近年の加速する技術発展の競争の中で、スピルオーバーを前提とし、オープンイノベーションなどを通して様々な企業やアイデアのシナジー効果を高めて無形資産の価値を高めていくことの重要性も述べられている。

このような無形資産の特徴を頭に入れ、旧式の会計方式と折り合いをつけながら価値創造に勤しんでいくことがこれからのテックベンチャーに必要となってくると思われる。(川村 秀憲)

【3】AI川柳

調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。

2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」で、その週の話題のニュースのキーワードをお題にバーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。

多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。

AIの中には詠んだ句の良し悪しはないためそれを良いと思うのは人間の側で、そう思うことで初めてAIの詠んだ句が意味を持つのではないでしょうか。

AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変嬉しく思います!

★お題「納豆」(7月10日投稿)

納豆の 欠点好きな 犬の顔

今日は納豆の日らしいです

納豆苦手な人はあの匂いがダメって言いますよね

でも、納豆を喜ぶ犬が多いと聞くので、あの独特な匂いも好きなのかな?

★お題「月曜日」(7月13日投稿)

定年後 疲れてもない 月曜日

特に天気が悪かったりすると土日休んだはずなのに、月曜日の時点ですでに疲れていることってありますよね

定年したらこんなこともないかもですが、ちょっとそれも寂しいような・・・

★お題「宝くじ」(7月14日投稿)

宝くじ 絶対やたら 夢を見る

今日からサマージャンボが発売されますね

夢・・・確かにやたらとみます・笑

★お題「お中元」(7月15日投稿)

ブームだね お中元から 多くなり

お中元の時期ですね

今年はコロナの影響で、巣ごもり関連や自分向けお中元がブームらしいです

お中元・お歳暮=ギフトではなく、これからはイベントになっていくのかも

★お題「虹」(7月16日投稿)

親だけを 見ていて犬は 虹歩く

ペットは亡くなると虹の橋のたもとで飼い主を待っていると言います

大好きだった親である飼い主と一緒に虹の橋を渡っていく、そう思うことが残された者への癒しにもなりますよね

★お題「パソコン」(7月17日投稿)

愚痴聞くと パソコン好きな 猫が言い

パソコン周り好きな猫って多いみたいですね

テレワークが定着しつつあるけれど、キーボードに居座られたら可愛くて仕事にならないかも

しかも愚痴聞いてもらえるならなおさら・笑

★お題「デパ地下」(7月20日投稿)

デパ地下で 出会ったものを 買って出る

出張先でお土産を選ぶとき、時間があるならおすすめはデパ地下

その土地ならではのお店が入っていて、混んでいそうなお店を選べば喜ばれること間違いないです!

★お題「クーラー」(7月21日投稿)

クーラーを 入れた人より 犬の為

暑いと家で留守番するペットのためにも一日中クーラーのスイッチ切れませんね

ちなみに今日の札幌の最高気温は26度なので人もペットもなしで過ごせています・・・

★お題「期待」(7月22日投稿)

聞くだけで 期待している ようだった

びっくりするほどペットってよく人間の会話を聞いているので、言葉に注意しないとですよね

特に「散歩」とか「チュール」とか・・・

期待させちゃうので・笑

★お題「ロボット」(7月28日投稿)

ロボットを 忘れて会話 楽しそう

今いろいろな自律型会話ロボットが出ていますよね

つい、ロボットだっていうことを忘れるほどおしゃべりが楽しい、そんな未来は遠くないのかも

★お題「感謝」(7月29日投稿)

出来ている 俺のお猫に 感謝する

寝ている間にレポートやってくれていたら確かに嬉しい

でもそれは夢なので、課題は自分で頑張りましょう・笑

★お題「スイカ」(7月30日投稿)

会議中 スイカと母が 言いました

スイカを切ったから、ドア越しに声かける母

実家住みだとテレワーク中にありそう・笑

★お題「遊びたい」(7月31日投稿)

許される 笑顔が遊び 遊びたい

いたずらしても楽しそうにしていたら怒るに怒れないかも・笑

【4】今週のAI俳句ランキング

AIが俳句を作る「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。

今週のランキングをご紹介したいと思います。

1位 冬の蝿 死なねばならぬ 逢瀬かな

2位 火の下に 火を出でてゐる 麦の秋

3位 病む妻の 膝高くをり 麦の秋

すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。

「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト(https://aihaiku.org) もご覧ください!

【5】ディープラーニング勉強会

調和系工学研究室ではディープラーニングの最新の知識共有を目指し、毎週ゼミを実施しています。

担当学生がトップカンファレンスから自分の興味のある論文について発表し、意見交換をしながら進めています。

本研究室HP( http://harmo-lab.jp/?page_id=1194 )には過去の発表に使用したスライドも公開していますので、ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

[紹介論文その1]

FastDepth: Fast Monocular Depth Estimation on Embedded Systems

公開URL:http://fastdepth.mit.edu/2019_icra_fastdepth.pdf

論文紹介スライドURL:https://www.slideshare.net/harmonylab/fastdepth-fast-monocular-depth-estimation-on-embedded-systems

出典:Diana Wofk, Fangchang Ma, Tien-Ju Yang, Sertac Karaman, FastDepth: Fast Monocular Depth Estimation on Embedded Systems, 2019 International Conference on Robotics and Automation (ICRA), Montreal, Canada (2019)

概要 : 深度推定は、マッピングや障害物検出などのロボットタスクにおいて重要な機能です。最近では、高コストな深度センサによる深度推定ではなく、安価な単眼カメラによる深度推定に関心が寄せられています。しかし、最先端の単眼深度推定は複雑なディープラーニングネットワークをベースにしており、リアルタイム推論に時間がかかってしまいます。こうした背景から、組み込みシステム上での高速深度推定の問題に取り組み、軽量なエンコーダ/デコーダネットワークを提案します。(修士1年 森 雄斗)

[紹介論文その2]

Which is Plagiarism: Fashion Image Retrieval based on Regional Representation for Design Protection

公開URL:https://openaccess.thecvf.com/content_CVPR_2020/papers/Lang_Which_Is_Plagiarism_Fashion_Image_Retrieval_Based_on_Regional_Representation_CVPR_2020_paper.pdf

論文紹介スライドURL:https://www.slideshare.net/harmonylab/which-is-plagiarism-fashion-image-retrieval-based-on-regional-representation-for-design-protection

出典:Yining Lang, Yuan He, Fan Yang, Jianfeng Dong, Hui Xue : Which is Plagiarism: Fashion Image Retrieval based on Regional Representation for Design Protection, The IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR), Seattle(2020)

概要 : 近年のオンラインショッピングのブームにより、ファッション周りの研究は注目を集めています。 しかし、盗用された衣服の検索は産業界では応用価値が高いにも関わらず学術界では無視されてきました。 そこで本論では、盗用された衣服の検索のための新しいデータセットとネットワークを提案します。(修士2年 柳 公人)

[紹介論文その3]

Top-K Off-Policy Correction for a REINFORCE Recommender System

公開URL:https://research.google/pubs/pub47647/

論文紹介スライドURL:https://www.slideshare.net/harmonylab/topk-offpolicy-correction-for-a-reinforce-recommender-system

出典:Minmin Chen, Alex Beutel, Paul Covington, Sagar Jain, Francois Belletti, Ed Chi: “Top-K Off-Policy Correction for a REINFORCE Recommender System”, 2018

概要 : 産業用推薦システムは、非常に大きな行動空間であり、また多くのユーザにサービスを提供する必要があるため、状態空間が複雑になる。過去ログからのオフライン学習は、前のバージョンの推薦システムのバイアスの影響を受ける。そこで、本研究では、RENFORCEを用いて構築されたYouTubeの本番用Top-K推薦システムにおいて、このようなバイアスに対処するための一般的な手法を提案する。また、本研究の貢献として、行動空間のスケールアップ、複数の方策から収集されたログからのオフライン学習、本番環境での実験にて有効性を示している。(修士1年 織田 智矢)

[紹介論文その4]

Reinforcement Mechanism Design: With Applications to Dynamic Pricing in Sponsored Search Auctions

公開URL:https://aaai.org/ojs/index.php/AAAI/article/view/5600

論文紹介スライドURL:https://www.slideshare.net/harmonylab/reinforcement-mechanism-designwith-applications-to-dynamic-pricing-in-sponsored-search-auctions-237356736

出典:Weiran Shen, Binghui Peng, Hanpeng Liu, Michael Zhang, Ruohan Qian, Yan Hong, Zhi Guo, Zongyao Ding, Pengjun Lu, Pingzhong Tang : Reinforcement Mechanism Design:With Applications to Dynamic Pricing in Sponsored Search Auctions, AAAI, vol. 34, no. 02, pp. 2236-2243, (2020)

概要 : スポンサードサーチオークションにおける留保価格(reserve price)の動的設定をおこなうフレームワークを提案しています。フレームワークは大きく2つの要素から構成されています。一つはRNNを用いたbidderの行動モデル、もう一つは動的メカニズムデザインをマルコフ決定過程として定式化したものです。このMDPに対してモンテカルロ木探索を用いて長期間の売り手の収入を最大化する留保価格を発見しています。シミュレーション実験ではstaticな戦略やBaiduで採用されていたものよりも良い性能を発揮し、提案フレームワークを利用して設計したアルゴリズムが実際に運用されました。(博士1年 幡本 昂平)

【6】人工知能・ディープラーニングNEWS

AIが会議のキーワードや関連画像をリアルタイムで分析・可視化 アイデア出しを活発に

Social Implementation of Machine Learning:機械学習を「社会実装」する際に待ち受けている罠と、その解決方法の考察です

手を正しく洗えているか、AIが判定 飲食店や医療現場等で活用へ

GPT-3のバイアスはどのようなものなのか?

通販で靴を買いやすくするAI登場 足のサイズからフィット率を算出

ぶつからない“自動運転ロボットの群れ”アルゴリズム ノースウェスタン大が開発

超巨大高性能モデルGPT-3の到達点とその限界

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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