日経MJ連載コラム「川村秀憲のなるほどAI」、札幌商工会議所 広報誌「さっぽろ経済」新春対談をお届けします/harmolab114


こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

今号のメルマガでは、2月7日付、日経MJに掲載された川村教授の連載コラム「川村秀憲のなるほどAI」の内容を紹介します。
連載第20回は「人間とのやり取りで進歩加速」と題し、Googleが発表した最新のAIモデル「Gemini(ジェミニ)」について詳しく紹介しています。
「Gemini」のラインナップの中でも超高性能の「Ultra」は、人間と動的なインタラクションを行うことができ、ChatGPTとは異なるAIの可能性を示しています。

また、今号から3回に分けて、1月10日発行の札幌商工会議所 広報誌「さっぽろ経済」に掲載された、札幌商工会議所 会頭 岩田 圭剛 氏と川村教授の新春対談の内容を紹介いたします。
本対談では、働き手不足が深刻な課題となっている中、中小企業において生成AIをどのように活用していくべきか、などについて、お話ししています。

興味のある方はぜひお読みになってください。

それでは、本日もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年2月9日配信
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■ 本日のTopics
【1】日経MJ「川村秀憲のなるほどAI」
【2】「さっぽろ経済」新春対談
【3】学会参加レポート
【4】調和技研エンジニアブログ
【5】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【6】人工知能・ディープラーニングNEWS
【7】調和系工学研究室関連企業NEWS
【8】AI川柳
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【1】日経MJ「川村秀憲のなるほどAI」
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人間とのやり取りで進歩加速
グーグルAI「ジェミニ」、動画・音声など理解

2022年11月に米オープンAIのChat(チャット)GPTが公開されてから1年と少しが過ぎました。
当初の無料版は時々突拍子もない応答をすることがありましたが、そこから改良が加えられ、最新の有料版はとても優秀な応答をします。
画像やPDFなどのファイルも入力することができ、必要に応じてウェブを検索しながら高度な応答を行うことができます。

さて、チャットGPTのこの1年の進歩もスピード感あるものでしたが、オープンAIのみが優れた人工知能(AI)を開発できるというわけではありません。
他の研究機関や会社もこぞってAIの研究開発を進めており、これまで考えられなかったような能力のAIやロボットも発表されてきています。

そのような新しいAIの中から、今回は米グーグルが発表した「Gemini(ジェミニ)」についてご紹介します。
ジェミニは、グーグル傘下のディープマインド社が開発した最新のAIモデルで、アンドロイドデバイスなどへの搭載を想定した軽量な「Nano」、Bardなどの検索エンジンでの利用を想定する「Pro」、そして超高性能な「Ultra」がラインアップされています。

特にUltraは、テキストのみならず画像、オーディオ、動画、コードを含む様々な情報を総合的に理解し、処理することができます。
チャットGPTはユーザがテキストなどの情報を入力することで応答が返ってくる、いわば交互のやり取りでしたが、ジェミニはカメラの動画などを入力とすることでより動的にユーザとやり取りすることを目指しています。

ユーチューブで「ジェミニ デモ」と検索するとグーグルが作成したジェミニのデモムービーを見ることができます。
このデモムービーでは、ジェミニが机上のアヒルの絵を認識し、世界地図を使ったクイズやコイン当てゲームなど、リアルタイムで多様な情報を処理する様子を見られます。これは、チャットGPTとは異なるAIの新たな可能性を示しています。

人間の知能発達において、「共同注視」という行動が重要です。
これは、2人が同じ対象に注意を向けることで感情や態度を共有する行動です。
人と人が同じ対象に注意を向け、感情や態度を共有するこの行動は、言語獲得や社会性の発達に不可欠です。
ジェミニのデモは、この共同注視をAIが実現する可能性を示しています。
これにより、AIは静的な情報から学ぶだけでなく、人間とのやり取りを通じてさらに進歩するかもしれません。

ジェミニ Ultraはまだ一般公開されていないので我々が実際に触れてみることができるのはまだ少し先になりそうですが、そう遠くないうちに公開されるでしょう。
未来学者のレイ・カーツワイル博士によると、AIが人の能力を超えていく「シンギュラリティー」の到来は当初2045年頃と予測されていましたが、チャットGPTやジェミニの登場を受けてどんどん前倒しされています。

このような技術を適切に使いこなしていくために、わたしたちも思考停止にならずに前向きな議論を進めていけたらと思います。

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YouTube「Gemini demo」はこちらからご覧いただけます
https://youtu.be/UIZAiXYceBI?si=cek42tnE_ad8n1s0


【2】「さっぽろ経済」新春対談
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〈特集1 令和6年 新春対談〉1/3
課題解決に向けて、ビジネスにどう生かすか
生成AIと創る札幌の未来
札幌商工会議所会頭 岩田 圭剛 ×人工知能研究者 川村 秀憲


◇ 月3000円でアメリカの司法試験を上位合格する部下を持つことができる

岩田 あけましておめでとうございます。

川村 あけましておめでとうございます。

岩田 今年は、国内の企業や自治体でも活用が広がっている生成AIをテーマにお話を伺います。今、働き手不足が深刻な課題となっている中、中小企業において生成AIをどのように活用していくべきか、AIの専門家でいらっしゃる川村先生に最新の状況についてお伺いしながら、探っていきたいと思います。

川村 生成AIの中でも、特に約1年前に出たチャットGPTは、いわゆる事務仕事をこなす能力が優れています。たとえば、書類をまとめる、ある種のデータを分析して傾向をまとめる、要約する、翻訳するといった作業は得意領域です。このような部分はチャットGPTに任せて、人は人じゃないとできないことに集中し、トータルな作業量を減らすことが基本的な戦略だと思います。

岩田 手を抜けるところは手を抜く、仕事のあり方自体を見直すチャンスになりそうですね

川村 そうですね。現在の最新バージョン、チャットGPT4.0は、アメリカの司法試験を受けさせると上位10%ぐらいの成績を残し、日本の医師国家試験でも合格するくらいの点数を取るといわれています。この最新のAIは月3000円ぐらいの金額でスマホの中にアメリカの司法試験を上位合格するような部下を持つことができ、文句も言わずにいくらでも働いてくれます。

岩田 残業も厭わずですね。人間社会では、そうはいきませんよね。

川村 公開されたときは何かに特化していたわけではなく、世の中の人がつくったテキストを広く学習して知識を貯えていたのが1年前のバージョンです。最新のチャットGPTはさまざまな分野の知識を教え込むと、どんどん特化型になっていきます。たとえば我々の業界でいくと、論文を読むチャットGPTが公開されていて、8〜10枚程度の英語の論文を数秒で読みこみ、それを日本語に翻訳して箇条書きでまとめてくれるので、私たちの研究領域でも利用が広がっています。

岩田 我々が実際の経営の中で生かすとすると、資料作成やデータ分析といった分野が得意なのでしょうか?

川村 そうですね。チャットGPTは、データを入れて傾向を読んだり、原因を分析したり、そういうデータアナリストのようなことを得意としているので、中小企業でもさまざまな経営データを学習させて、経営の方針を決めるときの戦略策定アドバイザーとして使うことはできます。もちろん最後に決めるのは、それぞれの経営者です。チャットGPTは答えを教えてくれる存在ではありませんが、アシスタントとして使う分には非常に優秀だといえます。(続く)

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「さっぽろ経済」2024年1月号はこちらからPDFでもご覧いただけます。
https://www.sapporo-cci.or.jp/keizai/sapporokeizai-202401.pdf


【3】学会参加レポート
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本研究室の学生が学会にて発表した研究を紹介します。
研究内容にご興味がありましたら、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ: http://harmo-lab.jp/contact
ご意見・ご感想もお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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◆「2024 13th International Conference on Software and Computer Applications」にて学生が発表しました

2024年2月1日~3日にPrime Plaza Hotel(インドネシア・バリ島)にて開催された「2024 13th International Conference on Software and Computer Applications」に本研究室より吉田 拓海さん(博士3年)が参加し、研究発表を行いました。

[2024 13th International Conference on Software and Computer Applications]

◇ Takumi Yoshida, Soichiro Yokoyama, Tomohisa Yamashita, Hidenori Kawamura : Text Generation with Personalization Features for Information Presentation in Decision Support
吉田 拓海, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲:意思決定支援のための情報提示の個人化機能をもつ文章生成

概要: There is a high demand for supportive technologies for decision-making processes.
An effective way to support user decision making is to present necessary information in a text format that is easy for users to understand.
In cases where different users have different decision-making objectives and preferences, personalization of information presentation is effective in improving user utility by presenting information that is appropriate for each user, rather than presenting the same information to all users.
In this study, we developed a text generator with personalization features of information presentation for the decision-making situation of purchasing betting tickets for bicycle racing, a publicly operated sport in Japan.
We developed a rule-based text generator that assumes multiple typical user groups in a decision-making scenario and generates appropriate text for each user group.
The developed text generator takes as input information such as race results predictions based on deep learning models and personal information about the racer, and outputs texts that explain this information.
We conducted an evaluation experiment with human experts and found that the generated text is valuable information that improves user’s utility as text for each user group.

意思決定プロセスを支援する技術の需要は高い。ユーザの意思決定を支援する方法として、必要な情報をユーザに分かりやすいテキスト形式で提示することが有効である。
ユーザによって意思決定の目的や選好が異なる状況においては、全てのユーザに対して同じ情報を提示するのではなく、各ユーザに適した情報を提示する情報提示の個人化がユーザの効用の改善により有効である。
本論文では日本の公営競技である競輪の投票券購入という意思決定の状況を対象として、情報提示の個人化機能を有する文章生成器を開発した。
意思決定のシナリオにおける典型的なユーザ群を複数想定して、各ユーザ群に対して適切な文章を生成するルールベースの文章生成器を開発した。
開発した文章生成器は深層学習モデルによるレース結果の予測情報や選手の個人的な情報などを入力として、それらの情報を説明する文章を出力する。
人間のエキスパートによる評価実験を実施し、生成文が各ユーザ群向に対して価値のある情報であることを明らかにした。


◇ 学会の様子を吉田さんがレポートしてくれました

― 研究会に参加して気づいたこと

本学会では多くの情報科学技術の応用に関する発表が行われた.その中でも深層学習をはじめとした機械学習の応用に関する研究の数が特に多い印象を受けた.一方で最近世間を賑わしている大規模言語モデルや画像生成AIといった最新の生成AIを活用した研究は少なかった.

― 興味深かった発表について

Po-Yun Chen (Chaoyang University of Technology)らの “Research on High-Fidelity License Plates Generated Using Generative Adversarial Network (GAN) Technology for Vehicle Recognition Systems” という発表を紹介する.
本発表は深層学習による車のナンバープレートの認識のための多様な学習データセットをGANによって生成するという内容である.
実世界のデータを使用して学習したモデルとGANによって生成された合成データを使用して学習したモデルの性能を比較した結果,合成データで学習したモデルが実世界データで学習したモデルよりも高い精度を示した.
深層学習のための学習データを深層学習によって生成するという研究は数多く行われているが,車のナンバープレート認識という現実の問題に対して適用し精度を示したという点で印象深かった.
また調和系工学研究室でも過去にGANによる学習データの水増しを行った研究があったこともあり印象深かった.


【4】調和技研エンジニアブログ
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北大発認定ベンチャーである株式会社 調和技研は、webサイトにてエンジニアによるブログを公開し、AIの最新動向、事例、ノウハウなどを紹介しています。
最近の記事をご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひお読みになってください。

配達ルート最適化AIにより作業時間80%削減を実現。成功の鍵は“人とAIの調和”(1/31公開)
北海道内で約46万世帯に毎週配達するコープさっぽろの宅配事業「トドック」。
従来、配達ルートの作成をすべて人手で行っており、その業務負荷が大きな課題となっていたため、独自の経路最適化AIの開発に取り組み、着実に成果を上げてきました。
コープさっぽろ デジタル推進本部システム部 重田氏と、調和技研 高松氏のインタビューで本プロジェクトの成功の要因を解き明かします。
#インタビュー #数値系AI

AI画像生成の法的リスク(後編):著作権侵害を回避するために(1/22公開)
画像生成AI(プロンプトを入力して画像を出力するAIのこと)のビジネス活用に携わる方に向けて、生成AIの法的リスクについて解説しています。
#生成系AI #画像系AI


【5】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ 「Sapporo AI Connect 2024 ~JDLA×札幌AI道場~」に川村教授が登壇します

2024年2月26日(月)、札幌市民交流プラザ3階 クリエイティブスタジオにて開催される「Sapporo AI Connect 2024 ~JDLA×札幌AI道場~」に川村教授が登壇します。
本イベントは、札幌市が日本ディープラーニング協会(JDLA)と共催して行うもので、JDLAが自治体と共催する全国で初めてのイベントとなります。

当日は、第一部を「JDLA Connect」として、JDLA会員によるソリューションや活用事例の紹介、第二部を「札幌AI道場 成果発表会」として、AIの活用による企業課題の解決に向けた取組成果の発表と、半導体等の企業によるAI人材育成事例や取組紹介、第3部を交流会として登壇者と参加者との懇親会を予定しています。
AIの最新動向や生成AIの活用に関心がある方にぜひご参加いただければと思います。

開催日時:2024年2月26日(月)13時~20時45分(開場12時30分~)
会場:札幌市民交流プラザ3階 クリエイティブスタジオ
参加定員:300名(要事前申込、先着順)
参加費用:無料、交流会参加者は1人1,000円(学生は無料)

詳細および参加申込みは下記よりご確認いただけます
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000130084.html

[一般社団法人 日本ディープラーニング協会]
[Sapporo AI Lab]


◇ 北海道新聞にて川村教授のコメントが紹介されました

2024年1月30日付、北海道新聞にて、川村教授のコメントが紹介されました。
記事では、西胆振の自治体で生成AI「ChatGPT」の活用が広がる動きを取り上げています。
川村教授は、生成AIが自治体業務の広範な分野で活用でき、個人情報流出などの対策を講じた上で、生成AIを活用する意義についてコメントしています。

[北海道新聞](お読みいただくにはログインが必要です)


◇ 北海道新聞にて本研究室と共同研究を行う堀口組の『雪国の除雪作業を変えるAI/IoT革命』の取組みを取り上げていただきました

2024年2月4日付、北海道新聞にて、本研究室と共同研究を行う、留萌市の建設会社 堀口組の『雪国の除雪作業を変えるAI/IoT革命』の取組みを取り上げていただきました。
堀口組は、2022年度に国土交通省の研究開発プログラムに採択されたことがきっかけに、本研究室やIoT関連企業などと共同事業体を組み、除雪作業者の負担軽減を目的とした、IoTを活用した除排雪作業の効率化を進めています。
その中で、本研究室は、「人工知能(AI)による除雪の出動判断システム」の開発・実用化に貢献しました。
建設業界では人手不足が深刻な上、高齢化も進んでおり、長時間労働の是正など働き方改革も迫られています。
IoTの先端技術は人手不足の解消や作業の安全につながるとして期待されています。

[北海道新聞](お読みになるにはログインが必要です)
[株式会社堀口組]


★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース
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◇ 日本ディープラーニング協会主催「JDLA Connect」にて調和技研が事例紹介を行います

2024年2月14日(木)、渋谷フクラスで開催される一般社団法人 日本ディープラーニング協会主催「JDLA Connect」にて株式会社 調和技研が事例紹介およびブース出展を行います。
本イベントは、日本ディープラーニング協会(JDLA)会員が体系的な情報提供・事例紹介を行い、組織における生成AI導入に関するあらゆる課題にソリューションやアドバイスを提供するものです。

テーマ:生成AI活用への道筋:組織にあった導入の勘所をつかもう
開催日時:2024年2月14日(水)14時 ~ 18時30分
※ 株式会社 調和技研はセッション- 2(16:10~17:30)に登壇予定です
会場:GMO Yours・フクラス / GMOインターネットグループ第2本社内
参加費用:無料

詳細および参加申込みは下記よりご確認いただけます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000028865.html

[一般社団法人 日本ディープラーニング協会]
[株式会社調和技研(北大発認定ベンチャー)]


◇ 北海道新聞にてAWLがインドネシア公立タドゥラコ大学工学部でAI講座を開講したことを取り上げていただきました

2024年2月6日付、北海道新聞にて、AWL株式会社がインドネシア 中央スラウェシ州にあるインドネシア公立タドゥラコ大学工学部と2月5日に国際交流協定を締結し、同学部でAIの人材育成プログラム(大学単位認定)を開講したことを取り上げていただきました。
同講座は、2~3月に開講、AWL株式会社のインドネシア出身の社員が講師となり、座学と実習でAI開発技術を教える予定です。一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)が実施する「寄附講座開設事業」に採択された案件で、インドネシアのAI人材育成と将来的な就業機会の拡大を支援します。

本講座の開講等に関する詳細をAWLのwebサイトでご確認いただけます
https://awl.co.jp/news/20240206/

[北海道新聞](お読みになるにはログインが必要です)
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ NNA ASIAにてAWLがタドゥラコ大学工学部でAI講座を開講したことを取り上げていただきました

2024年2月6日付、NNA ASIA(アジア経済ニュース)にて、AWL株式会社がインドネシア 中央スラウェシ州にあるタドゥラコ大学工学部と2月5日に国際交流協定を締結し、同学部でAIの人材育成プログラム(大学単位認定)を開講したことを取り上げていただきました。
同講座は、一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)が実施する「寄附講座開設事業」に採択された案件で、インドネシアのAI人材育成と将来的な就業機会の拡大を支援します。

本講座の開講等に関する詳細をAWLのwebサイトでご確認いただけます
https://awl.co.jp/news/20240206/

川村教授は、AWL株式会社の創業に関わっており、現在、上級技術顧問をつとめています。

[NNA ASIA(アジア経済ニュース)]
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ NIKKEI Financialにて「Aill goen(エール・ゴエン)」を取り上げていただきました

2024年2月1日付、NIKKEI Financial(日経フィナンシャル)にて、株式会社Aillが開発した「Aill goen(エール・ゴエン)」を取り上げていただきました。
「Aill goen」は、マッチングから良縁成立までをAIがサポートする良縁ナビゲートアプリです。企業の福利厚生サービスとして、導入企業の独身社員のみが利用できるもので、現在、上場企業を中心に1000件以上で導入されています。
記事には「Aill goen」の開発に携わる川村教授のインタビューも掲載されています。

[NIKKEI Financial(日経フィナンシャル)](お読みになるには会員登録が必要です)
[株式会社Aill]


◇ 応用物理学会超集積エレクトロニクス産学連携委員会 第7回研究会にAWL CTO 土田 安紘 氏が登壇しました

2024年1月26日(金)に東京大学目白台インターナショナルビレッジ/Webex(ハイブリット)にて開催された応用物理学会超集積エレクトロニクス産学連携委員会 第7回研究会にAWL株式会社 取締役CTO 土田 安紘 氏が登壇しました。
同研究会では「スタートアップ企業から半導体分野の産学連携と成長への期待」をテーマに、スタートアップ企業からの講演と、講演者と研究会のオーガナイザーによる総合討論が行われました。

詳細は下記よりご覧いただけます
https://jsapuie.org/195

[応用物理学会超集積エレクトロニクス産学連携委員会]
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


【6】人工知能・ディープラーニングNEWS
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グーグル、対話型AI「バード」を「ジェミニ」に変更 専用アプリも
米グーグルは8日、同社の対話型AI(人工知能)「Bard(バード)」の名称を「Gemini(ジェミニ)」に切り替えると発表した。スマートフォンの基本ソフト(OS)の「アンドロイド」向けには専用のアプリも公開する予定で、AI機能を強化することで検索などの利便性を拡充させる。

PT-4Vの画像認識能力を高めるプロンプト技術
最近、ChatGPTの有料版にGPT-4Vが搭載され、画像も扱えるようになりました。そのため、ChatGPTユーザーは、プロンプトとして画像を入力し、その画像に関する質問をChatGPTに投げかけることが可能になっています。

OpenAIがAPIのアップデートを発表、GPT-4のタスク完遂率向上&新モデルの追加&使用状況をAPIキーごとに追跡できる機能など盛りだくさん
OpenAI、“怠けにくい”「GPT-4 Turbo」プレビューリリースや値下げを発表
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2401/26/news121.html
公式リリース:
https://openai.com/blog/new-embedding-models-and-api-updates

NEC、AIで蒸しパン作る その名も「恋AIパン」 「運命の出会い味」など全5種 銀座・木村屋とタッグ
NECは1月17日、老舗パン屋木村屋總本店と協力し、AIを使って蒸しパン「恋AIパン」を開発した。恋愛番組に出演者たちの会話や、フルーツやスイーツが登場する曲の歌詞をAIで分析。恋愛感情を食品と結び付けて「運命の出会い味」「やきもち味」など5つのフレーバーのパンを作った。

Googleの自動運転タクシー、ついに「高速道」でも運行開始へ
Google系の自動運転開発企業である米Waymoは、自動運転タクシーを高速道路でも展開する計画を発表した。まず自動運転タクシーを最初に展開し始めたアリゾナ州フェニックスでテスト走行を実施する。

Google Research、かなり自然なテキスト→動画生成AI「Lumiere」発表 – ITmedia NEWS

LLMの「ハルシネーション(幻覚)」対策に32の体系的テクニック AmazonAIとイスラム工科大などの研究チームが発表
https://arxiv.org/abs/2401.01313
イスラム工科大学、サウスカロライナ大学AI研究所、スタンフォード大学、AmazonAIの研究者チームは、大規模言語モデル(LLM)における「ハルシネーション(幻覚)」の問題を軽減するための32の技術を発表した。

より「人らしく」。中国のAIユニコーン、ゲームのキャラやNPCに特化したLLMをリリース
中国の有力AIユニコーン企業「百川智能(Baichuan Intelligent)」が1月9日、キャラクターに特化した大規模言語モデル(LLM)「Baichuan-NPC」を発表した。Baichuan-NPCはキャラクターの知識と対話能力を最適化することで文脈をより正確に理解し、キャラクターの性格に合わせた対話や行動ができるようになり、よりリアルで生き生きとしたキャラクターを作ることができる。

東京藝大の卒業展示に“AIアニメ” 一体なぜ? 制作者に話を聞いた
東京藝術大学が開催している「卒業・修了作品展」に生成AIを使った作品が登場した。「AIと制作」と題して、生成AIを利用して作ったアニメーションとその制作プロセスを明かした作品だ。なぜ卒業制作に生成AIを取り入れたのか。制作者に話を聞いた。

A decoder-only foundation model for time-series forecasting
“A decoder-only foundation model for time-series forecasting”では、1000億の実世界の時点を含む大規模な時系列コーパスで事前に訓練された単一の予測モデルであるTimesFMを紹介する。
arxiv url: https://arxiv.org/abs/2310.10688

Llama2-13bに日本語語彙を追加して継続事前学習を行った大喜利言語モデルです
https://huggingface.co/watashiha/watashiha-gpt-6b
以下は大喜利Fine-tuningしたモデルが出力させたボケを、ケータイ大喜利レジェンドに4段階で評価してもらった結果です。

freeeサポートデスクに生成要約サービス「QuickSummary2.0」の本番導入
freeeサポートデスクでは、継続的なサービスの改善を目的にVOC(Voice Of Customer)分析を行っていますが、ユーザーからの要望の整理・分類に多大な時間を要していました。「QuickSummary2.0」を活用し、応対履歴を要約することで、問い合わせ内容を容易に把握し、分類作業の効率化を実現しています。


【7】調和系工学研究室関連企業NEWS
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当社が開発した医療画像解析ソフトが、トーメーコーポレーション社様の解析アプリに採用されました(株式会社クレスコ)
視力低下の進行を抑制する治療に貢献

【日本経済新聞】シン・新札幌、エネルギー効率9割 排熱をフル活用(北海道ガス株式会社)
街開きを迎えた新札幌の再開発エリアで、発電時の排熱まで活用する天然ガス発電所が稼働中だ。北海道南部の地熱発電所では従来捨てられてきた熱水を使う新たな発電が始まる。

GMOがSOC拠点を開設、攻撃監視・防御サービスの提供も開始(GMOサイバーセキュリティbyイエラエ株式会社)
GMOインターネットグループは2024年1月23日、東京・世田谷にセキュリティー・オペレーション・センター(SOC)拠点の「GMOイエラエSOC 用賀」を開設した。

CRESCO VIETNAM CO.,LTD. 日系製造業向け生産管理システム『Factory-ONE GL』の販売を開始(株式会社クレスコ)
日本企業のベトナム現地工場の業務効率化を支援

バリュエンステクノロジーズ、生成AIを搭載したFAQサイト「helpmeee! KEIKO ナレッジサイト」をリリース(バリュエンステクノロジーズ株式会社)
バリュエンステクノロジーズ株式会社は、自社開発サービス「helpmeee! KEIKO」にて、効率的な情報共有とナレッジマネジメントを実現するFAQサイトの提供を開始

世界トップレベルの才能を持っていても給料は“新卒並み”天才ホワイトハッカーたちが正しく評価されてこなかった理由(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社)
GMOインターネットグループ CISOの牧田誠が、才能があるエンジニアやクリエイターが評価される世界を作るための取り組みを発表しました。全2回。

保守サービスの現場を残業から解放するには? 3つのポイントを解説(株式会社ニッセイコム)
アフターメンテナンス業界では、なかなか残業を減らせないとの課題感が強まっている。定時で終わらない業務の連続は、現場の疲弊や離職につながりかねない。そこで、業界の課題を克服し、残業を減らすためのポイントを紹介する。

ドローン/eVTOLに対するセキュリティを評価(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ)
ドローン/eVTOLに必要なセキュリティ3要素(※)を、セキュリティの専門家がチェックすることで、安全安心な空飛ぶクルマ社会の実現を支援します。

【業界初※】太陽光投資売買サイト「タイナビ発電所」、パワコン交換見積り比較サービスの提供を開始(株式会社グッドフェローズ)
太陽光発電・蓄電池を核とした再生可能エネルギーWebプラットフォーム「タイナビシリーズ」を展開する株式会社グッドフェローズは、長年にわたり蓄積したノウハウと理念「No Re-new, No Future」のもと、再生可能エネルギー×Web領域における最先端のサービスを提供してきました。


【8】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。

2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。

AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題「ロボット」(1月22日投稿)
ロボットが解放感を抱きしめる
ロボットやAIが人間の感情を理解や体験できるようになる未来や、人間とロボットの関係性や感情の可能性(感想は #ChatGPT と作成)

★ お題「温泉」(2月1日投稿)
温泉に入って朝の湯気を吸う
自然との一体感やリラックスした時間の楽しみ(感想は #ChatGPT と作成)


【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。

私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、2024年2月22日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 http://harmo-lab.jp/?page_id=2923
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教

調和系工学研究室HP
調和系工学研究室FB
川村 秀憲教授FB
調和系工学研究室AI川柳

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