日刊工業新聞に掲載された川村教授の講演「人工知能の未来 ChatGPTを超えて」の内容や、最新の人工知能・ディープラーニング情報をお届けします/harmolab097


こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

川村教授が先月に「モノづくり日本会議 オンラインセミナー」にて行った講演「人工知能の未来 ChatGPTを超えて」の抄録が、日刊工業新聞に掲載されました。
掲載紙面について、本メルマガで紹介させていただきますので、ご興味のある方はぜひお読みになってください。

また、研究室のニュースでは、「AI一茶くん」の最近の活躍について、ご紹介させていただきます。
こちらもぜひご覧ください。

それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年5月26日配信


◇ 本日のTopics ◇
【1】人工知能の未来 Chat GPTを超えて
【2】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【3】人工知能・ディープラーニングNEWS
【4】調和系工学研究室関連企業NEWS
【5】AI川柳


【1】川村教授の講演「人工知能の未来 ChatGPTを超えて」

2023年5月22日付、日刊工業新聞社にて、川村教授の講演「人工知能の未来 ChatGPTを超えて」をご紹介いただきました。
「モノづくり日本会議 オンラインセミナー」で4月25日に行われた講演内容をまとめていただいたものになります。

この講演は、ChatGPTを超えた未来のAI技術が持つ可能性と課題について、幅広く議論し、今後のAI技術の発展に向けた方向性を提示することを趣旨としています。

詳しい内容は以下より、お読みいただけます。
[2023年05月22日 モノづくり日本会議 | 日刊工業新聞]

[モノづくり日本会議/日刊工業新聞]
https://www.cho-monodzukuri.jp/u/jdo7o4b5sp/gdacntj4azbxsj
https://www.cho-monodzukuri.jp/


【2】調和系工学研究室WHAT’S NEW

★ 朝日新聞にてAIに関する川村教授のコメントが紹介されました

2023年5月18日付、朝日新聞(朝刊紙面)に掲載されたChatGPT及び生成AIに関する記事にて、川村教授のコメントが紹介されました。
AIが人間の知能を超える「シンギュラリティ」の可能性について、言及しています。

[朝日新聞](お読みになるにはログインが必要です)


★ 植物楽者 牧野 蘭太郎氏のYouTubeチャンネルにて「AI一茶くん」が紹介されました

牧野 富太郎 博士を敬愛する植物楽者 牧野 蘭太郎氏のYouTubeチャンネルにて「AI一茶くん」が紹介されました。
本企画では、「AI一茶くん」と牧野 蘭太郎氏が「翁草(おきなぐさ)」をお題に俳句対決を行い、マルコボ.コム 代表 三瀬 明子(非彗) 氏に審査をしていただいています。
また、「AI一茶くん」の俳句を上達させるためにご協力いただいている俳句ライフマガジン「100年俳句計画」の編集長 キム チャンヒ氏が「AI一茶くん」について、詳しく解説して下さいました。

ご興味のある方は下記よりご覧ください。
牧野蘭太郎YouTubeチャンネル
2023年5月8日公開「牧野蘭太郎とAI一茶くんの植物俳句対決・第一弾」
https://youtu.be/CmRSRgRW93I


★ 角川「俳句」5月号に「AI一茶くん」が参加した句会の様子をご紹介いただきました

2023年4月25日発行、「俳句」5月号(発行:角川文化振興財団)に「AI一茶くん」が参加した句会の様子をご紹介いただきました。
「一茶くんと句会を楽しみました」と題した栗林 浩 氏による寄稿文です。
栗林 浩 氏が世話役を務める通信句会「連の会」に「AI一茶くん」はご招待いただき、参加者20名ほどと共に七句投句・七句選句を行いました。
「AI一茶くん」による選句は試験的に行われたものですが、「AI一茶くん」が作品を評価する際に用いる「尤度(ゆうど)」という数値指標について、詳しく説明していただいています。

栗林 浩 氏:北大工学部大学院博士課程修了、「小熊座」「円錐」「街」「遊牧」の同人、超結社句会「連の会」世話役、現代俳句協会および俳人協の会会員、俳句観連の著作多数

「俳句」5月号はこちらからご購入いただけます。
[角川文化振興財団「俳句」]


★ 北海道大学ウェブサイト 英語版にて「AI一茶くん」を取り上げていただきました

2023年5月18日付、北海道大学ウェブサイト 英語版にて、「AI一茶くん」を取り上げていただき、本研究室が「Sapporo AI Lab (札幌AIラボ)」と共同で取り組む、人工知能の技術を用いて俳句を生成する実証実験プロジェクトについてご紹介いただきました。

[北海道大学ウェブサイト 英語版]
[ Sapporo AI Lab (札幌AIラボ)]
[「AI一茶くん」Twitter]


★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース

◇ 日経MJにAWL、サッポロドラッグストアー、サイバーエージェントの実証実験を取り上げていただきました

2023年5月19日付、日経MJにて、AWL株式会社と株式会社サッポロドラッグストアー、株式会社サイバーエージェントの3社が共同で行う実証実験について、取り上げていただきました。
サツドラの店舗には、AWL株式会社が2社と連携して開発した、AI技術を使って状況に合わせた広告を流せるデジタルサイネージを導入しています。
現在は、360度カメラを使って来店客の行動を分析する実証実験を行っており、商品化を目指していることなどについて、AWL株式会社 取締役 兼 最高技術責任者 土田 安紘 氏のコメントともにご紹介いただきました。

[日経MJ] (お読みになるにはログインが必要です)
[AWL株式会社]


◇ 日本経済新聞「データで読む地域再生」にてAWLを取り上げていただきました

2023年5月12日付、日本経済新聞「データで読む地域再生」の北海道内の高度外国人材に関する記事にて、AWL株式会社の海外人材採用について取り上げていただきました。
北海道大学発 スタートアップ企業であるAWL株式会社は、インドや東南アジア各国など約20カ国・地域の出身者を雇用しており、札幌本社の社員の8割以上が外国人であること、また、今後はアフリカや旧東欧圏の人材を採用する予定で、同地域の留学生が多く在籍する北大との連携を密にしていくことなどをAWL株式会社 人事最高責任者 兼 上席執行役員 土田 美那 氏のコメントと共にご紹介いただきました。

[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です。)
[AWL株式会社]


◇ M&A OnlineにてAWLを取り上げていただきました

2023年5月20日付、M&A Onlineにて、北大発ベンチャーとしてAWL株式会社を取り上げていただき、AWL株式会社の開発する実店舗向けAIカメラソリューション「AWL Lite」と「AWLBOX」や、研究開発を行う札幌本社での海外人材について、ご紹介いただきました。
川村教授はAWL株式会社のCo-founderであり、上級技術顧問を務めています。

[ M&A Online ]
[AWL株式会社]


◇ PC-Webzine(ピーシーウェブジン)5月号にてAWL、サッポロドラッグストアー、サイバーエージェントが共同開発をした「リテールコネクト」を取り上げていただきました

2023年4月25日発行、PC-Webzine(ピーシーウェブジン)5月号の「X-Techが導くDX」にて、AWL株式会社と株式会社サッポロドラッグストアー、株式会社サイバーエージェントの3社が共同開発し、全国の小売事業者に向けて提供する「リテールコネクト」を取り上げていただきました。
「リテールコネクト」は、3社のノウハウを活かし、小売事業者を対象に広告事業開発において必要な専門知識やマーケティング基盤を提供し、広告の配信・計測・運用までを総合的にサポートするものです。
「リテールコネクト」では、店舗の顧客層を分析する際に、AWL株式会社のAIカメラエンジンである「AWL Lite」を使用しています。AIカメラを小売店舗のデジタルサイネージに取り付け、顧客の属性や広告の視聴率を分析することで、効果的な広告配信を行うことができます。

[PC-Webzine(ピーシーウェブジン)5月号 ~ X-Techが導くDX]
[AWL株式会社]


◇ Aill(エール)がDX支援のイジゲングループと業務提携しました

株式会社Aill(エール)は、DX総合支援サービスを提供するイジゲングループ株式会社と業務提携に関する契約を締結しました。
特に九州エリアでのAill goen(エール ゴエン)の展開をセールスマーケティング分野等でイジゲングループ株式会社にご協力いただきます。
Aill goenは、株式会社Aillの開発したAI搭載マッチングアプリです。福利厚生サービスとして国内企業の約980社に導入されています。
川村教授は、株式会社Aillのco-Founder 兼 社外取締役を務めています。

詳細は下記よりご確認ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000059840.html

[イジゲングループ株式会社]
[株式会社Aill(エール)]


【3】人工知能・ディープラーニングNEWS

チャットGPT、世界に急速普及して期待と懸念が交錯 G7で国際ルールの策定目指し議論
<概要(made with AI)>
「チャットGPT」利用急増を受け、国内外で活用や規制に関する議論が盛ん。偽情報、著作権侵害、個人情報無断使用が主な懸念。規制に対し、日本は慎重。G7では国際ルールの策定に向けて議論予定。人類に資するAIの在り方が議論される見通し。

「ChatGPT」弁護士の3割が利用、業務利用は期待と不安のどちらも存在
<概要(made with AI)>
弁護士ドットコムが登録弁護士146名に対し行った調査によれば、弁護士の約3割がChatGPTを業務・私的に活用。判例調査や文書作成効率化に期待があり、73.9%がAI導入を期待。不安点は法律間違いや情報漏洩。

「pixivリクエスト」もAI作品当面禁止 「大量取引目的」増加など受け
<概要(made with AI)>
「pixivリクエスト」がAI生成作品のリクエストを当面禁止。AI生成作品の大量取引やクリエイターを選ばずAI生成作品取引のみ目的とした利用増加が理由。この動きはクリエイターとファンの共創を目指すpixivの思いに反すると説明。今後も技術進化に対応し規約見直しを継続予定(ChatGPT作成)。

「ChatGPTの出現でプログラマーの需要はむしろ増えてくる」ひろゆき氏が説く、これからのエンジニアリングのかたち
<概要(made with AI)>
ChatGPTの利用は、エンジニアの生産性を大幅に上昇させ、出力量を増やします。また、エンジニアリングの初心者でも熟練者と同等の成果を生む力を提供します。これはエンジニアにとって前向きな未来を示しています。

資格試験“生成AIパスポート”誕生? 一般社団法人「生成AI活用普及協会」が開発中
<概要(made with AI)>
生成AI活用普及協会は、「生成AIパスポート」試験の開発を発表。生成AIに関する基礎知識や簡易的な活用スキルの可視化を目指す。AIを使ったコンテンツ生成の方法や事例や、企業に求められるコンプライアンスや注意点などを問う試験で企業・団体向けと個人向けの2種類を予定。協会は生成AI業界の新たな指標創造を目指している。

人工知能規制、資本主義批判、民主主義再考
<概要(made with AI)>
OpenAIのサム・アルトマンCEOとAI研究者ジェフリー・ヒントンがAI規制を求め、テック業界の混乱はAIだけでなく経営層のレイオフ方針によるとダナ・ボイドが指摘。米連邦取引委員会のリナ・カーン委員長がAI規制を訴えるが、彼女の力量には疑問も。

生成AIはG7でどのように語られた? 「責任あるAI」への5つの行動計画
<概要(made with AI)>
2023年4月29日と30日に群馬県高崎市で開催された「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」で、デジタル・技術の課題について議論が行われ、閣僚宣言とアクションプランが採択された。この記事では、会議で取り上げられた6つのテーマから「責任あるAIとAIガバナンスの推進」をピックアップし、生成AI技術の動向を踏まえたその内容と今後の展望を解説する。

OpenAIが3Dモデル自動生成AI「Shap-E」を発表
<概要(made with AI)>
OpenAIが「Shap-E」を発表。オープンソースで誰でも無料で利用可能。画像のみから自動的に3Dモデルを生成できる「Image to 3D」モードを搭載。生成パラメータは自由に変更可能で出力はglTF形式。前作「Point-E」に続き、今回はNeRFを導入し表現の幅を広げたが、適切なポリゴン数の設定等が課題。大規模データセットを用いて学習を進め、性能向上を目指す。

HuggingChatとは何か?ChatGPTとの比較でわかるオープンソース生成AIの驚きの性能 |ビジネス+IT
<概要(made with AI)>
オープンソースのチャット型生成AI「HuggingChat」が登場。無料で利用可能で、開発者が集結し、改善が期待される。ChatGPTとの比較を通じてHuggingChatの実力を探る。「驚きの性能」が明らかに。

Windowsに対話型AI搭載、デモ公開 コピペで文書要約
<概要(made with AI)>
マイクロソフトがOS「Windows 11」に対話型AI「Windows Copilot」を搭載。ユーザーが人間の言葉でAIに業務指示を出すと自動支援を行う。試験提供は6月からで、パソコン操作全体をAIが支援可能となる。


【4】調和系工学研究室関連企業NEWS

札幌のインターパーク、ノーコードで業務支援(株式会社インターパーク)
クラウドサービスを開発・販売するインターパーク(札幌市)は人工知能(AI)などを活用して企業の営業支援に取り組む。「ノーコード」で必要な業務支援システムを自ら作成できるサービスなどを開発した。大小様々な企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支える。

経済産業省による「DX認定」が更新されました(株式会社クレスコ)
<概要(made with AI)>
DX認定更新のポイントは、経営ビジョンおよび「中期経営計画2023」の決定後、DX等に関する取り組み等を自社HP等に継続的に記載。また、IT人材の育成、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格認証登録範囲の拡大、産学連携やAI共同開発等の実施。

東京エレクトロン 日米の大学で整備 半導体教育プログラム参加(東京エレクトロン株式会社)
<概要(made with AI)>
東京エレクトロンは、日米の大学との半導体教育プログラムに参加。このプログラムは5年間で6000万ドルの寄付を目指す。半導体産業の人材育成や研究開発のため、東北大学やアメリカのパデュー大学など、日米の11大学で開始される予定。


【5】AI川柳

調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題「屋根」(5月16日投稿)
出てきそう緑の屋根が見えました
赤れんが庁舎は改修工事中です。
八角塔屋根は切り離され仮設の見学施設で公開しています。緑青色の屋根は新しい銅板に葺き替えられ赤褐色になるようです。

★ お題「初夏」(5月22日投稿)
太陽と空に輝やく初夏の雲
本州のような梅雨のない北海道の初夏はとてもさわやかで外で活動するのには最適な季節です。


【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
https://www.hokudai.ac.jp/research/coverage/support.html
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、2023年6月9日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 http://harmo-lab.jp/?page_id=2923


調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教

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Twitter 調和系工学研究室AI川柳

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