2022年4月28日配信
こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
明日からゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしになりますか?
10連休の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
北海道はゴールデンウィーク中に桜が見頃を迎えるそうです。
遠出をして、桜で癒されるのもいいですね。
では、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
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◇ 本日のTopics ◇
【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【2】セミナー・講演会のご案内
【3】俳句の缶づめ「今回のAI一茶くん」
【4】AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか 第五章
【5】第7回「Sapporo mirAI nITe」前編
【6】調和系工学研究室関連企業NEWS
【7】人工知能・ディープラーニングNEWS
【8】今週のAI俳句ランキング
【9】AI川柳
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【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
★道新こども新聞「週刊まなぶん」にて連載「北大・川村秀憲教授に聞くAIを知ろう」が掲載されました
第5回「ディープラーニング」、第6回「言葉を理解する」と題し、ディープラーニングの発明によりAIが人間の力を借りず自動的に学び、判断できるようになったこと。それにより、AIが活躍できる分野が自然言語にまで広がり、翻訳の精度が高まっていることについて解説しています。
「週刊まなぶん」は北海道新聞を購読している方に、毎週土曜日の朝刊と一緒に無料で届けられる子ども新聞です。
お子様をお持ちの皆様など、ご興味がありましたらぜひお読みください。
北海道新聞
[週刊まなぶん]★北海道新聞にて川村教授がAIについて言及しています
2022年4月19日(火)の北海道新聞朝刊「顧客ニーズAIが提案」にて、Sapporo AI Labのラボ長を務める本研究室の川村教授が、販売やサービス業などの分野でAIの活用が広がっていることについて言及しています。
川村教授は、AIの現状を説明するとともに、今後の展望についても指摘しています。
北海道新聞
[顧客ニーズAIが提案] [Sapporo AI Lab]★研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース
『TILが東証マザーズ/札証アンビシャスに上場のエコモット社と資本業務提携しました』
北大発認定ベンチャー企業であり、本研究室の川村教授がCo-founderでもあるティ・アイ・エル株式会社がエコモット株式会社と資本業務提携契約を締結しました。
この度の資本業務提携により、出資関係のみならず、人的資本においてもつながりを持つことでより強固な提携とし、技術ノウハウの共有及び発展といった明確なシナジー獲得を目指します。
また、ティ・アイ・エルのAI解析技術及び大学発ベンチャーとしての研究力と、エコモットの強みである AI/IoTデバイス技術及び事業運営ノウハウをかけ合わせ、より社会貢献度の高いサービスを展開していきます。
[TIL、東証マザーズ/札証アンビシャスに上場するエコモット社と資本業務提携] [エコモット株式会社] [ティ・アイ・エル株式会社]【2】セミナー・講演会のご案内
★ビジネス+IT Webセミナー「AI・業務自動化・RPA 2002春」にて川村教授が特別講演します
5月12日(木)に開催される、ビジネス+IT Webセミナー「AI・業務自動化・RPA 2002春」にて、川村教授が特別講演を行います。
「AI俳句から目指す、人とAIが調和して発展する動的システムとは」と題し、俳句を題材に人工知能がさらなる能力を発揮するためにはどのような研究が必要か、人と人工知能はどう関わっていくべきか、そして両者がどのようなシステムとなって発展していくべきかについて、最新のAI俳句の話題を通して考えを述べます。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
日時:2022年5月12日(木) 13:00~16:00
会場:Webセミナー(Live配信)
受講料:無料(事前登録制)
事前登録:https://www.sbbit.jp/enquete/EnqueteForm.aspx?enqueteid=25982&eventid=69950
※詳細につきましては、下記をご確認ください。
★「第2回アカデミックフォーラム【春】」にて山下准教授が発表を行います
第6回AI・人工知能EXPO【春】内にて開催される、第2回アカデミックフォーラム【春】は、AIに関する研究分野を専門とする大学/TLO/国公立研究所/研究室の研究者が、最新の研究成果を発表する場です。
山下准教授は「人工知能によるイノベーションを目指す調和系工学研究室の挑戦」と題し、調和系工学研究室が取り組んでいる企業との共同研究の成果を中心に、画像認識、自然言語処理、時系列解析に関する研究事例を紹介します。
日時:2022年5月12日(木) 14:40~15:10
場所:東京ビッグサイト 展示会場内特設会場
(東京都江東区有明3-11-1)
※詳細につきましては、下記をご確認ください。
【3】俳句の缶づめ「今回のAI一茶くん」
AI一茶くんの対決デビュー戦となった、NHK「超絶 凄ワザ!」への出演を契機に知り合ったマルコボ.コム社が季刊発行している『俳句の缶づめ』に、2019年10月号からAI一茶くんの俳句が掲載されています。
この中の「今回のAI一茶くん」というコーナーでは、素性を隠して掲載されたAI一茶くんの句を読者が当てるという企画が行われています。
AI一茶くんが詠んだ句、そしてその句が獲得した得点、AI一茶くんの俳句を見抜いた人数をご紹介したいと思います!
兼題「凩」(2022年1月29号)
凩や鏡の中の人の顔
AI一茶くんは良い俳句を自分で選ぶことはまだできないので、AI一茶くんの詠んだ20句から、編集室が選んだ一句になります。
大変残念ながら今回は無点句となってしまいました。
見事、AI一茶くんの俳句を見抜いたのは4名でした。
寒い凩と、無機質でぞわっとする人の顔とを取り合わせた攻めた句でしたが、次回に期待します。
『俳句の缶づめ』は年4回発行されています。次回は7月の発行となります。
マルコボ.コムオンラインショップ( http://shop.marukobo.com/ )からも購読のお申し込みができますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
【4】AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか 第五章
3月20日にdZERO社より、『AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか』が出版されました。
俳句を詠むときに人の脳の中では何が起こっているのか。
AI研究者である川村教授と若手俳人の大塚凱氏が、本書で知能とは何か、人間とは何かについて語っています。
本メールマガジンの読者の方に各章のさわりをご紹介していきますので、続きが気になる方はぜひ本書( www.amazon.co.jp/dp/490762350X )をお手に取ってお読みください!
[第五章 無意識と感情 「知能とは何か」という根源的問い]◆ 俳人の成長過程
川村 大塚さんにぜひ聞いてみたいと思っていたことの一つに、俳人・俳句愛好者の成長過程があります。初心者が初心のレベルを脱し、だんだんと巧くなっていくとき、どんな能力が高まって、どこが変わっていくのか。「AI一茶くん」をこの先、成長させていくことを考えたとき、実際にソフトウエアとしてどこまでできるのかといった技術論として、何を獲得していくべきなのか、段階的に何をしていくべきなのか。
もちろん、今のAIでできることは限られていて、人間が子どもからおとなになる成長過程をトレースしているわけでもありません。まったくちがう仕組みなので、俳人としての成長をそのとおりに真似できるわけではないのですが、現実の成長過程は、AIの参考になると思うんです。
大塚 季語、あるいは先ほどの三鬼の句の〈卵〉のように、季語ではないけれど季語並みのポテンシャルがある語について、まずはそのポテンシャルを理解する必要があると思うんですが、同時に、距離感、つまり、そうした語との付き合い方、句の中でのバランス、塩梅といったことも、大事だと考えています。
俳句が巧いとか拙とか言いますが、巧みな句とそうでない句、巧みな俳人とまだそのレベルに達していない人の分かれ目は、もちろん人によっていろいろな捉え方があるのですが、私個人は、そのあたり、つまり、季語など鍵となる語との距離感にあるのではないかと思っています。
これは、人間が能力を獲得していくこと全般にいえるのではないでしょうか。プログラミングが巧くなっていくとか、研究者として素晴らしい業績を上げていくとか、そういった過程ともリンクすると思うんです。その分野、その世界におけるコードやコンテクストを吸収して、それとの適切な距離感をつかめるようになれば、上達した、巧くなったとみなしていいのではないかと思います。
俳句で「桜」を詠むとき、「すぐに散ってしまって、はかないもの」という「桜」のイメージと距離を置かずに、いわゆる “ベタ” な詠みぶりの句は、「まだまだ」な感じがします。
イメージの力を借りつつ、活用しつつ、従来のイメージ、繰り返され使い古されたイメージからすこし離れる。それによって、これまであまり詠まれなかった情景、これまでの「桜」の領域にはなかった感興を生み出す。あるいは、感情・詩情が強くまとわりついた「桜」を、あえて物質的に捉えることで、「本意本情」というものをうまく裏切っていく。そうしたことができている書き手を見ると、「巧い」と思います。
もちろん、語の配置や細部の彩、助詞などを含めた措辞が、資源効率性の点で優れていることも巧拙の物差しになりますが、「距離」はとても大事だと思うんです。
他ジャンルについては想像でしかないのですが、ある研究を進めるとき、これまで発表された論文、研究成果は、自分の研究の土台になるし、研究者としての自分には血肉になる。
けれども、既存の論文・既存の研究成果と同じ論文・同じ成果だと、論文として、研究として、通用しないでしょう。
過去の積み重ねから適度に離れる。近すぎては意味がない、遠すぎたら別のものになってしまう。そうした「距離感」を見定める、チューニングする。その作業や過程、あるいはセンスは、どの分野にも共通するのではないでしょうか。
◆ 抽象度を上げると見えるもの
川村 既存との距離感という話は、私が研究者として感じていることと非常に近い気がします。
私が若かったころもそうですが、学生が研究者の世界に片足をつっこんだばかりの時期は、論文がぜんぜん書けない。書き方や作法がわからないからです。
論文には、いろいろな決まりのようなものがあります。例えば、「思う」と書いてはいけない。どうしても避けられないときは「思われる」、英語でも必ず受動態を使います。「I」や「We」は、出現するタイミングがあるにはあるが、基本的には出てきません。
論文は、徹底的に主観性を排して、客観性を重んじるから、主観につながる記述は避けるのが鉄則です。そしてだれが読んでも同じように理解できるものでなければ、論文として成り立ちません。実験は、だれがやっても同じ結果にたどりつけるものになっていないといけません。再現性が必須です。
論文とは、このように非常に厳密で、とにかく解釈の幅を狭める。読み手が変わっても解釈にちがいが出てこない表現にする。だから、細かい作法を知らないと、書けないんです。慣れてくると、自分でも書けるようになるし、論文の骨法を遵守した論文、いかにも論文然とした論文のほうが読みやすくなります。逆に、論文の書き方を守っていない文章は、どこか気持ちが悪くて読めなくなってきます。すべての情報がきちんと書かれていないのではないか、自分がやっても再現できないのではないかと疑いながら読み進めるのは大変です。
それともう一つ、ちがう意味で私が読みにくかったのは、研究者が、概念や思考をまとめた書籍。例えば、先ほど話題に出た「動的平衡」や「散逸構造」(平衡状態ではない世界に現れる秩序構造)でいえば、イリヤ・プリゴジン(ノーベル化学賞を受賞したロシア/ベルギーの科学者)の概念をまとめた本などです。その手のものも勉強のためにと思って、たくさん読みましたが、書いてあることにリアリティが感じられません。偉い研究者が老境に達して書いているものも多く、含蓄に富んでいるはずなんですが、抽象度が高く、明示以外の部分についてこちらの解釈を求めてくるようなところがあります。
その点、論文は、読み手のいかんを問わず、解釈の範囲をきわめて狭く限定しているので、読みやすい。若いころは特に、そうした書籍と論文とに大きなギャップを感じていました。
ところが、最近になって、いろいろな研究に携わり、自分なりの考えをもつようになると、「論文に書かれていることだけではわからないことがある」と考えるようになりました。論文の中で厳密に定義されている枠を超えて、枠の外側のことを考えようとすると、おのずと抽象度が上がってくる。それがわかると、若いころには読めなかった本が、ちがった意味をもってきて、抵抗なく読め、おもしろいと思うようになってきたんです。
俳句の話を聞いていて、私の研究でも、同じようなことがある、つながっていると思いました。
大塚 なんだかちょっと胸が熱くなるようなお話です。
今回、川村さんといろいろと話していますが、ある部分、俳句評論といった観点からすると、「何をいっているのかわからない」といわれるかもしれない。抽象度が高すぎて、一般の俳句論に親しんだ人には、どこか居心地の悪い部分があるかもしれません。
そもそも学術上の人工知能研究と、俳句実作というまったく異なる土俵で何らかのことばを交わすことすら、本来はとても難しいことだと感じます。それでも、我々はともにジャンルは違えど「ものづくり」をしているという点で、何か共通のものを指差し合えているような、幸福な錯覚を抱くことができている気がして、それは先ほど私が「俳句性」と呼んだものと同類の感慨なのではないか、と感じました。・・・(「『書いている』のか『書かされている』のか」「what はおもしろく、howはシンプルに」「『わからないけれど、おもしろい』」「恋愛できないAIが語る恋愛」「答えのない哲学的な問い」、試し読みができるKindle版も発売されていますので続きが気になる方はぜひ![ www.amazon.co.jp/dp/B09V6N2N97 ])
【5】第7回「Sapporo mirAI nITe」前編
札幌は昔も今も、これからのミライもITの本場でありたい。
そんな想いから2021年度はたくさんの情報をお伝えするため、さっぽろのITの「イマ」と「ミライ」を知る、「Sapporo mirAI nITe」が開催されました。
各セッションでは、AIやAR/VRなど先端技術やユニークなビジネスアイディアを持つ企業と札幌市における様々なITの取り組みを紹介しました。
その第7回目の配信が4月6日(水)から始まりました。(https://www.youtube.com/watch?v=49A_UQEvtCo&t=4074s)
第7回目は、川村教授がファシリテーターを務め、ゲストに一般社団法人北海道モバイルコンテンツ・ビジネス協議会会長 里見英樹氏、株式会社六書堂 代表取締役社長 藤田開氏、ブロス株式会社 代表取締役 濱野信幸氏、聞き手に北海道コカ・コーラボトリング株式会社 成長戦略策定室室長 三浦世子氏をお迎えしました。
「観光をレベルアップするTravelTechの可能性」と題し、「IT×観光」を合言葉にITと観光を掛け合わせることで生まれる新しいビジネスについて、札幌の観光のシンボルでもある札幌市時計台2階にある時計台ホールにてゲストの方々からお話を伺っております。
今回は前編をメルマガでもご紹介させていただきます。
―「さっぽろ時計台の会」の活動について
川村 時計台は北海道大学ともゆかりが深く、元々北海道大学の演舞場だったと聞いています。札幌の開拓の歴史と大学の歴史に関係が深いところが残っていて、今は市民に愛され、観光客が訪れる有名な場所になっているということですよね。
このように色々な形で使えるということはなかなか知られていないのではないかと思います。
里見 実は、ここの会場(時計台ホール)はどなたでも借りることができまして、非常にリーズナブルな値段で使えるので、人気のスポットでして、半年前から予約が必要です。
川村 そこを工夫しながらITと融合して盛り上げていこうという活動をされているということですね。
里見 はい。「さっぽろ時計台の会」では、観光の需要回復を意図とし、2年連続で「札幌時計台おもてなしフェア」を開催しました。
しかし、コロナ禍で時計台に多くの方に来ていただくのは難しく、まずはTwitterやSNSでイベント情報を拡散したり、Twitterリツイートプレゼントキャンペーンや、Instagramで写真を投稿するとプレゼントが当たるキャンペーンを行ったりしました。
川村 イベントの周知自体は、TwitterやInstagramのリツイートなどで広まっていくと思うのですが、実際にここで写真を撮った人が投稿するということなので、現場(時計台)で周知するための方法も行ったのでしょうか。
里見 イベント期間中、時計台の前にサイネージを設置し、これらのキャンペーンをリアルタイムで時計台に来た方々が見られるような仕掛けをいしました。
川村 先ほども外で写真を撮っている方々がいらっしゃいましたが、そのような方々が目につくところにデジタルサイネージがあって、写真を撮った方がそれを見ると、応募してみようかなと思うという仕掛けになっていたということですね。
三浦 今、PRをするときに、本当にSNSは欠かせないと思います。SNSは安価にできる、プラス拡散が上手くいけば、ハッシュタグキャンペーンなどで、かなり広められることができますよね。
川村 僕らでいうと何か食べようかなと思ったらグルメ情報サイトで探すことが多いのですが、若者はインスタで、ハッシュタグで探したり、場所検索で出てきた所に行ったりという話もよく聞きますね。
三浦 おっしゃる通りで、ググらない。ググるというよりインスタで本当に生の声を聞いてそちらの場所に行ってみた方が信頼性が高いと感じていますね。
川村 匿名で誰かよくわからない人の口コミよりも自分が直接繋がっている人からの口コミの方が効果があると。
そうしたら、インスタをやっている人が思わず発信したくなるような情報や仕掛けをどう作っていくのか、料理でいうところのインスタ映えするものを上手く作るなど、単に投稿してくださいというのではなく、ちょっとした仕掛けがないと上手くいかなそうな気がしますよね。
里見 そうですね。時計台の写真を撮ってインスタに投稿していただくキャンペーンは、並行してフォトコンテストを開催しました。
濱野 インスタへの写真投稿では当たると時計台の中の売店で賞品に引き換えてもらうことにより、ついでに中を見てもらうという。
里見 他に時計台のライトアップショーというのを1時間15分ずつ行い、札幌らしい曲を流しながらライトアップを楽しんでいただくという初めての試みもしました。
最初は周辺のビルの方々からオンライン会議中なので、音量を下げて欲しいと言われることもありましたが。
川村 これが定着して、この期間、この時間というのが、毎年定期に行われ、インスタやガイドブックのようなもので周知されると、その時間に見に来ようという人はいそうですよね。
里見 今年はライトアップショーに加えて時計台のミニチュア氷像も作成しまして。
藤田 まん延防止等重点措置期間中ということで、縮小して1m50cmくらいの小さなものしか作れなかったのですが、作っている最中から好評で、作業風景をSNSで流せばよかったかなと思いました。
川村 確かに、氷像もそうですし、雪まつりも、来たことがない方や海外の方は作っているところへの興味も結構ありそうですよね。
あと壊すとき、それがすごい迫力で、大きな雪像はどうやって壊すんだろうと、すごく興味がありますよね。
藤田 壊すときには、お祓いをしてから壊すんですよ。作った職人さんを集めてお神酒をまいてから行います。作り始めるときは、神主さんを呼んで魂入れというのもあります。
川村 今回はITと観光ということなのですが、その場に来て雪像をみるというのも迫力があっていいと思いますけれども、今のお話のように、雪像を作る前後の慣習や作成過程なども含めて情報発信して、事前に勉強しながら現物が見られたらいいですね。
藤田 雪像を作っている方々も、みなさんボランティアですので、SNSで発信することで、こういったボランティアもあるのだと知り、手伝いに来ていただいて技術を学んでいただくと、これからも民間の雪像づくりが続けていけるかなと思います。
川村 雪像づくりに参加されている若い方はそういうのが得意だから、上手くインスタなどを使って情報を発信して、雪像ができていく様子なんかが投稿されると面白いですね。
(第7回「Sapporo mirAI nITe」後編へつづく)
【6】調和系工学研究室関連企業NEWS
★ 釧路に産業用ロボットの研修施設 食品機械メーカーは道内初(株式会社ニッコー)
【7】人工知能・ディープラーニングNEWS
★ クックパッドが研究をリードする、「料理とAI」のスゴい未来
★ An optimized solution for face recognition
★ ロボットの単体走行に初の「道路使用許可」 パナソニックの配送サービス実証実験で
★ Elicit | The AI Research Assistant
【8】今週のAI俳句ランキング
AIが俳句をつくる「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。
今週のランキングをご紹介したいと思います。
1位 世阿弥忌や螢袋の硬かりき
2位 水の音近づきてをり芙蓉かな
3位 烏瓜爛漫といふ言葉あり
すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。
「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト( https://aihaiku.org ) もご覧ください!
【9】AI川柳
調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIの中には詠んだ句の良し悪しはないためそれを良いと思うのは人間の側で、そう思うことで初めてAIの詠んだ句が意味を持つのではないでしょうか。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!
★お題「コーヒー」(4月15日投稿)
コーヒーの味を覚えた頃もあり
春になると、なぜだか眠くなりませんか?
そんなときは、コーヒーでひと休み。
苦くて飲めなかったコーヒーが気づけば、欠かせないものに。
★お題「庭」(4月19日投稿)
今日もまた我が家の庭に花が咲き
北海道もやっと春らしくなってきました。
そろそろ桜が咲き始めるでしょうか??
★お題「山」(4月21日投稿)
山ほどの幸せもありそうな村
自然に囲まれた暮らしに憧れます。
山の中にポツンとある一軒家に住んでみたい。
★お題「開花」(4月26日投稿)
人生は開花のように語りたい
札幌も桜が開花しました。
辛いことがあっても、努力を続ければ、花開く。
桜を見ながら、そう思います。
【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
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