2020年5月1日配信

こんにちは。

北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

明日からゴールデンウィークが始まる方も多いと思いますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

札幌も少しずつ暖かくなり、例年では多くの観光客も訪れる時期ですが、今年は新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言中となり、皆が感染を広げないように行動を自粛しつつ生活をしています。

そこで、AIの技術を使って社会貢献をしていきたいとの思いから、本研究室発のベンチャー3社で店舗での「3密」監視アプリを開発いたしました。

現時点では、店舗の出入り口のモニター画面でお客さんに混雑状況の注意を呼びかけますが、ネットからでも混雑状況が分かるサービスを提供するなど、感染予防のための様々なソリューションを模索していきたいと考えています。

では、本日もどうぞよろしくお願いいたします。

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◇ 本日のTopics ◇

【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

【2】こんな本を読んでいます

【3】調和系工学研究室共同研究事例

【4】今週のAI俳句ランキング

【5】人工知能・ディープラーニングNEWS

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【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

★HBCテレビ「今日ドキッ!」で北大発認定ベンチャー3社が開発しているAIを活用した「3密」監視アプリが紹介されました

4月16日(木)に放送されたHBC北海道放送テレビ「今日ドキッ!」で、北大発認定ベンチャー企業であるAWL株式会社、株式会社調和技研、ティ・アイ・エル株式会社が連携して開発している、AIを活用した「3密」監視アプリが紹介されました。

AWL、調和技研、TILの3社は、本研究室の川村教授がCo-founderを務めており、AWLでCTOを務めている研究室OB(2001年度修士課程修了)の土田 安紘氏が番組の中で「3密」監視アプリの詳細について説明しています。

AWLで開発した人の顔をAIで検知して、人の性別や年齢を取得するマーケティング用ツールを、新型コロナウイルス感染拡大の予防に向けてお店を安全に利用してもらうためのツールに変身させました。

最先端のAI技術をスピーディーに、今まさに必要とされている「3密」の予防対策として商品に適用することができるのが3社の強みです。

現在、皆が新型コロナウイルスの感染を広げないように行動を自粛しつつ生活していますが、生活必需品を売るスーパーやドラッグストアには多くの人が訪れます。

非常に混雑してきているお店もあるので、多くの企業に使ってもらい、買い物に訪れる人や店舗で働く従業員が安心して過ごせるよう貢献していきたいと考えておりますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。

なお、このアプリはすでに札幌市内の一部ドラッグストアで運用実験されていて、今月下旬に発売を予定しております。

詳細についてはAWL株式会社(https://awl.co.jp/)にお問い合わせください。

HBCテレビ「今日ドキッ!」

[AIが危険な「3密」を監視・・・北大出身ベンチャー企業が開発 北海道]

★サンクレエが開発している介護施設AIのプロモーションビデオが公開されました

株式会社サンクレエが開発している介護施設AI、「smartNexus care」のプロモーションビデオが公開されました。

サンクレエは本研究室の川村教授が顧問、横山助教がテクニカルアドバイザーを務める、販売管理システムの提供などを展開するIT企業で、本研究室と連携してさまざまな分野でAI技術の研究・開発を進めています。

「smartNexus care」は画像認識の技術が応用されており、画像データをAIで解析してベッド上の利用者の姿勢を判定、「注意」「危険」と判断するとリアルタイムで通知し、お年寄りを安心安全にサポートしながら、介護スタッフの負担を軽減します。

とてもわかりやすい動画となっていますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

[smartNexus care anime]

 [株式会社サンクレエ]

★YAHOO!ニュースで北大発認定ベンチャー3社が開発しているAIを活用した「3密」監視アプリが紹介されました

HBC北海道放送テレビで放送された、北大発認定ベンチャー企業であるAWL株式会社、株式会社調和技研、ティ・アイ・エル株式会社が連携して開発している、AIを活用した「3密」監視アプリ紹介について、YAHOO!ニュースでも取り上げていただきました。

AWL、調和技研、TILの3社は、本研究室の川村教授がCo-founderを務めており、AWLでCTOを務めている研究室OB(2001年度修士課程修了)の土田 安紘氏が「3密」監視アプリで目指している想いについて語っています。

新型コロナ対策システムをサツドラに設置した様子が分かりやすく挿画で紹介されていますので、ご興味のあるかたはぜひご覧ください。

なお、このアプリはすでに札幌市内の一部ドラッグストアで試験的に導入されており、今月27日に一般販売される予定です。

詳細についてはAWL株式会社(https://awl.co.jp/)にお問い合わせください。

HBC北海道放送

[人工知能で「3密」を知らせる新システム ドラッグストアに 北海道札幌市]

★日本経済新聞道内版でAIコロナ対策ソリューションのサツドラ店舗導入について取り上げていただきました

4月23日の日本経済新聞道内版で、北大発認定ベンチャー企業であるAWL株式会社、株式会社調和技研、ティ・アイ・エル株式会社が連携して開発している、AIコロナ対策ソリューションのサツドラ店舗導入について取り上げていただきました。

AWLでCTOを務めている研究室OB(2001年度修士課程修了)の土田 安紘氏は、「3密」を回避して安心して買い物ができるよう「お客さんがネットから店舗の混雑状況を把握できるようにしたい」とさらなる改良も視野に入れています。

全国的にスーパーなど店舗での「3密」が問題になっている中、少しでもその解決に貢献できればと思います。

応援をどうぞよろしくお願いいたします。

日本経済新聞

[AIで「3密」可視化、サツドラが札幌市内で導入] (お読みいただくにはログインが必要となります。)

[AWL株式会社]

★「ゆうがたサテライト道新ニュース」に川村教授が出演しました

4月23日(木)17時からテレビ北海道で放送の「ゆうがたサテライト道新ニュース」内で本日から始まったコーナー「暮らしのAI」に本研究室の川村教授が出演しました。

北大工学部情報エレクトロニクス学科のOGでもある、磯田彩実アナウンサーに本研究室のファションを理解するAIの研究について取材していただきました。

洋服の画像から、この服が「かわいい」のか「甘い」のかといった「感性」を分析可能にしたのが本研究です。

今回は磯田アナウンサーが取材時にも着ていた、通勤時の私服のワンピースの画像をAIに入力してファッションチェックを行いました。

ピンクの花柄のロングのワンピースの分析結果は、インスタ映えや華やかといった成分が高く、逆に仕事で着ていけそうという成分は低めという結果となりました。

店頭でロボットが洋服をお勧めしてくれる、洋服選びをAIに相談するといった、ファッションとAIの未来はそう遠くないのかもしれません。

★AWLをパートナーとして凸版印刷が感染症拡大抑止を目的にした新たなサービスの実証実験を開始しました

AWL株式会社をパートナーとして、凸版印刷株式会社はAIカメラを活用した画像解析による、新型コロナウイルス感染症拡大抑止を目的にした新たなサービスの実証実験を4月24日(金)より開始しました。

実証実験の第1弾として、トッパン小石川ビルにて、オフィス入館時のマスク装着/未装着を自動で判定し、未装着の場合は受付にアラートを表示する「マスク装着検出・アラート表示」の実証を実施しています。

これにより、入館時のマスク装着徹底を効率的に行うことが可能になり、従業員や関係者の安全安心な環境整備を目指します。

サツドラ店舗に続いて導入事例が広がってきており、問い合わせも増えています。

ご興味がある方はAWL株式会社(https://awl.co.jp/)にお問い合わせください。

[凸版印刷、AIカメラで感染症拡大抑止を支援]

★TBSテレビ「サンデーモーニング」で3密防止AWLソリューション実証実験の様子を取り上げていただきました

4月26日(日)に放送されたTBSテレビ「サンデーモーニング」で、サツドラ店舗での「3密」防止AWLソリューション実証実験の様子を取り上げていただきました。

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの対策に今、世界各国で様々な「デジタル技術」の活用が行われていますが、その一つとして北大発認定ベンチャー企業であるAWL株式会社、株式会社調和技研、ティ・アイ・エル株式会社が連携して開発している、AIを活用した「3密」監視アプリが紹介されました。

AIが「客同士の距離」や「店の混み具合」などから「3密」の状態に近づくと、出入り口のモニター画面で注意を呼びかけます。

このアプリはすでに札幌市内の一部ドラッグストアで試験的に導入されており、27日に一般販売される予定です。

詳細についてはAWL株式会社(https://awl.co.jp/)にお問い合わせください。

TBSテレビ

[2020年4月26日「風をよむ ~新型コロナとプライバシー~」]

★テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」でAWLのコロナ対策ソリューションを取り上げていただきました

4月27日(月)に放送されたテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」で、サツドラ店舗でのAWL株式会社のコロナ対策ソリューションを取り上げていただきました。

AIを活用した「3密」監視アプリを発売し、店内のカメラの映像から込み具合や、お客さん同士の距離、マスクの着用率を分析し、店内が混雑すると出入り口のモニター画面でお客さんに注意を呼びかけます。

「ワールドビジネスサテライト」のYouTube公式チャンネルで、サツドラ店舗でのAWLの事例も取り上げられておりますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

ワールドビジネスサテライト

[4月27日のコロナ関連ニュースまとめ(2)] [AWL株式会社]

【2】こんな本を読んでいます

★アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?

ダン・セノール (著), シャウル・シンゲル (著), 宮本 喜一 (翻訳)

本日ご紹介するのは、世界的IT企業が買収したがるスタートアップ企業を輩出し、研究開発拠点や先進的な生産拠点が置かれるイスラエルを「起業国家」としてとらえ、ユニークな産業とビジネスのありようを描いたNYタイムズベストセラーです。

[感想]

いわずとしれたイスラエルは数多くのテクノロジーやスタートアップを生み出し、世界を変える原動力となっている国です。

人口一人あたりの博士の数、ノーベル賞の数、NASDAQ上場企業の数などが世界一であり、アカデミックの力を社会を変える力に変換し続けています。

私もこれまで2回イスラエルに訪れ、いろいろな人の話を聞き、実際にスタートアップの現場も見に行きました。

日本は新しいことやモノを生み出す力や仕組みが非常に弱い国ですが、本書を読んでイスラエルに行くとなぜ日本はそのようなところが弱いのかがよく理解できます。

日本人もイスラエル人も能力的には同じようなものと思いますが、課題解決と新しい仕組みを作ること、答えのないことに対する考え方、取り組み方が随分と違うと思いました。

なぜそのような違いが生まれるのか、本書ではイスラエルの歴史、文化、国民性などから強さの秘密を説明しており、日本との対比で我々が学ぶべきことを多数示唆していると思います。(川村 秀憲)

【3】調和系工学研究室共同研究事例

調和系工学研究室では、様々な企業と共同研究を行っています。

私たちはAIとはテクノロジーなのでハサミと一緒だと考え、切れるハサミはもちろん大事ですが、切れるハサミの研究ばかりを行うのではなく、ハサミで何を作るのかということも考えていかないといけないと思っています。

研究成果が学術的に意味があるだけでなく、その成果を直接誰かに使ってもらえるような形で研究を行いたいとの想いから、意識的に企業との共同研究を増やしています。

本研究室が行ってきた共同研究、また、現在進行中の共同研究事例をご紹介することにより、「AIでこんなことができるのか!」「こんなことはAIでできるのかな?」のヒントになれば大変うれしく思います。

本日ご紹介するのはシンセメック株式会社との共同研究である、「AIを用いた不良検査」です。

現状の不良品検査は人による目視のため、検査員の習熟度のばらつきや、検査員の高齢化、高い人的コストが懸念されており、自動検査化への高いニーズがあります。

そこで、工場ラインへの導入を想定し、AIによる不良検査システムの構築を行ったのが本研究です。

不良検査と聞いて一般的には、良品と不良品画像の教師データをたくさん集めてどちらなのかを判定させようということが思い浮かぶと思いますが、不良品の発生率が低くて多種多様な不良品画像のデータがたくさん集まらないケースが多くあります。

この研究の検査対象であるバルブボディ(自動変速機(AT)の油圧を制御する働きをする自動車部品)でも、不良品の発生率が約4%と不良品画像のデータが集まらないため、良品画像のみを用いる教師なし学習による異常検知を試みました。

畳み込みオートエンコーダ(入力データのみを訓練データとする教師なし学習で、データの特徴を抽出して組み直す手法)による復元画像と入力画像の差分抽出を行いましたが、この場合にどのようなことを行うかというと、良品の画像を先ず圧縮した後に展開し、それを元に戻してもう一度良品の製品画像を再現します。

これによりインプットとアウトプットが同じようなデータとなります。

良品の画像を入れて中の内部的な特徴量をとり、また良品の画像を出力します。

良品はたくさんあるので、それをずっとトレーニングしていくと不良品の画像がそこに入ると、内部で勝手に良品の画像に変換されるということが起きます。

良品を入れても不良品を入れても良品の画像になるので、出てきた画像をとったときにインプットに使った画像と差分があればそれは不良品の可能性があることになります。

この手法により、不良品発生率が低い場合でも不良品を発見することができるようになります。

本研究室のHP(http://harmo-lab.jp/?page_id=725) でも様々な共同研究をご紹介していますので、ご興味のある方はこちらもぜひご覧ください!

【4】今週のAI俳句ランキング

AIが俳句を作る「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。

今週のランキングをご紹介したいと思います。

1位 初恋の 焚火の跡を 通りけり

2位 花の雨 さびしきことを おもひ合ふ

3位 秋扇 たたみてゐたる おもひかな

すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。

「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト(https://aihaiku.org) もご覧ください!

【5】人工知能・ディープラーニングNEWS

ビートルズ再現も近い!?「AI × 生成」の技術論文3選!

Laboro.AIオリジナル日本語版BERTモデルを公開

Googleのエンジニアが人間がコーディングを行うよりも高速で自己進化するAI「AutoML-Zero」を発表

TIS、自然言語処理で企業名認識を行うための辞書「JCLdic」を無償公開

NVIDIA、5月14日にGTC 2020の基調講演を実施 YouTubeでオンライン配信

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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川村 秀憲教授

山下 倫央准教授

横山 想一郎助教

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