日経MJ連載コラム「川村秀憲のなるほどAI」や、最新の人工知能・ディープラーニング情報をお届けします/harmolab108


こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

10月28日に開催された、川村教授が設立した「川村研究所」の発足に伴う「第1回人工知能・調和系工学研究発表会」及び「設立記念パーティ」には多くの方にご参加いただき、おかげさまで盛況のうちに無事終了いたしました。
次回の「川村研究所」のイベントは、忘年会も兼ねて12月22日(金)に開催予定ですので、多くの方にご参加いただければ幸いです。後日、本メルマガでも開催のご案内をさせていただきます。

また、11月1日付、日経MJに川村教授の連載コラム「川村秀憲のなるほどAI」が掲載されました。
第17回は「データの品質保証が重要に」と題し、生成AIを学習させるのに必要な学習データの品質とAIが生成するコンテンツとの関係について、米研究者らの発表した研究論文をもとに解説しています。
本メルマガでも内容を詳しく紹介させていただきますので、ぜひお読みになってください。

それでは本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年11月2日配信
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■ 本日のTopics
【1】日経MJ「川村秀憲のなるほどAI」
【2】「川村研究所」研究発表会報告
【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【4】人工知能・ディープラーニングNEWS
【5】調和系工学研究室関連企業NEWS
【6】俳句の缶づめ「今回のAI一茶くん」
【7】AI川柳
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【1】日経MJ「川村秀憲のなるほどAI」
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データの品質保証が重要に
生成AI発のコンテンツ、学習データに活用

Chat(チャット)GPTをはじめとする生成AI(人工知能)の性能向上は著しく、テキストや画像などのたくさんのコンテンツが生成AIを利用して作り出されています。今後、ウェブサイトのみならず書籍、動画などでもAIがたくさんのコンテンツを作ることになりそうです。

さて、AIを学習させるのには多数の学習データが必要ですが、今後生成AIが作成したコンテンツがあふれかえると、知らないうちにAIが作成したデータをAIの学習に使うというサイクルが生じてしまいます。その際にどのようなことが起こることが予想されるでしょう。

米スタンフォード大学の研究者らが生成AIの学習にAIが生成したデータを繰り返し使うとどうなるかという研究論文を発表しました。それによると、AIが生成した画像でAIを学習させるサイクルを繰り返すと徐々に画像が乱れ、品質も多様性も悪化していくことが示されました。

論文ではこれからの生成AIの問題点として指摘しています。このようなことが起こる理由は次のように理解することができます。

例えば、初期の学習データに含まれるデジカメで撮影した画像などはリアルな人物や物体などの被写体から光学的に生成されたものですし、人が作成したイラストなども実際のものや人物と矛盾なく作成されているはずです。つまり、「実体の反映」として画像が作られているはずです。

一方、AIが生成した画像からAIが学習するサイクルは「実体」を置いてきぼりにしており、そのサイクルの中で徐々にノイズや不明瞭な部分が広がっていきます。繰り返していくうちに本来の学習データにある「実体の反映」が失われていき、AIのモデルがぶれてしまうという現象が起こると考えられます。

では、これを防ぐためにはどのような対策が考えられるしょうか。論文ではAIが生成した学習データから人が高品質と思われるものを選択して使ったり、ある一定量の実画像データを加えたりすることで品質低下を防ぐことができるという結果が示されました。

つまり、生成AIの学習を正しく行うためには、AIが作成したデータだけではなく、人の好みと一定量のクオリティーの高いオリジナルのデータが必要であるということです。

論文は画像生成AIについて実験を行っていますが、チャットGPTなどのテキストを生成するAIについても同様のことが起こるはずです。それを防ぐためには生成AIが作成したコンテンツに人の好みを反映させ、その品質を人がチェックし続ける仕組みが必要となりそうです。

生成AIを進化させるにはそのプロセスに人が介在することが重要であり、今後人が作成したデータの価値が今よりももっと高いものとなっていくかもしれません。また、人が作成したデータであるという品質保証もまた重要になっていくかもしれません。

これまでコンテンツは人が作ることが当たり前であり、人が作ったことを保証するなどということは意味をなしませんでしたが、これからはデータの品質やそれを保証する仕組み、そしてデータをやり取りするマーケットなどが重要になっていくでしょう。

※ 本コラムで紹介している、米スタンフォード大学の研究者らが発表した研究論文「Self-Consuming Generative Models Go MAD」はこちらからお読みいただけます
https://arxiv.org/abs/2307.01850
https://arxiv.org/pdf/2307.01850v1.pdf


【2】「川村研究所」研究発表会報告
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2023年10月28日に、北海道大学クラーク会館および札幌グランドホテルにて、川村教授が設立した「川村研究所」の発足に伴う第1回人工知能・調和系工学研究会と川村研究所設立記念パーティを開催しました。
当研究室の学生や共同研究の関係者、道内外の企業経営者など、98名に参加いただき、盛況のうちに終了しました。

◇ 第1回人工知能・調和系工学研究発表会を開催しました

川村教授から、川村研究所の創る地元札幌のAI/IT事業を展開する企業との新産学連携のエコシステムのあり方について、設立の挨拶がありました。
当研究室の学生からは、5名が各自の研究内容を発表し、ビジネス視点の鋭い質問や、どの研究内容も事業への可能性を感じるといったコメントをいただきました。

博士3年 吉田 拓海 競輪車券の購買支援に向けたコンテンツ自動生成
博士2年 西浦 翼 物体検出と人物追跡を用いたバス乗客画像からのODデータの推定
修士2年 大倉 博貴 道路画像と気象情報を用いた除雪出動決定支援システムの開発
修士1年 阿部 晃平 衣服属性推定を用いた画像ペアの差異を強調したキャプションの生成
修士1年 北野 勇太 形態素解析を用いた帝国議会議事速記録における可能表現の分析

参加企業からは、株式会社調和技研 代表取締役 中村 拓哉 様、AWL株式会社 取締役CTO 土田 安紘 様、株式会社Aill 代表取締役 豊嶋 千奈 様より、各社の提供するサービスやそこで活用されているAI技術についてご講演いただき、AI研究の事業化に向けた可能性と課題についての考察が深まりました。

◇ 川村研究所設立記念パーティを開催しました

研究発表会に続き、川村研究所の設立を記念したパーティを、札幌グランドホテルにて立食形式で開催しました。
パーティの開始に当たり、札幌市副市長 町田 隆敏 様から、川村研究所の活動に寄せる期待についての乾杯のご挨拶をいただきました。
川村研究所の連携企業からは、株式会社エア・ウォーター 北海道代表 唐渡 有 様、株式会社ドーコン 事業推進本部 副本部長 向井 直樹 様から活動のご紹介をいただき、川村研究所 事務局長 小坂 武史から今後の川村研究所の活動に向けたお知らせがありました。
閉会のご挨拶は、フュージョン株式会社 会長 花井 秀勝 様よりいただきました。
会場では、AI技術を活用した地域活性化に関するディスカッションが活発に行われました。当研究室の学生による研究にも高い関心が示され、AI技術への関心の高さと地域課題の解決に向けた可能性を実感しました。

次回の川村研究所のイベントは、忘年会を兼ねて2023年12月22日(金)に開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。


【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ 北海道新聞に川村教授のインタビューが掲載されました

2023年10月25日付、北海道新聞(6面)にて「汎用的な能力はAIに任せ、ニッチな分野にこそ人の役割」と題し、川村教授のインタビューが掲載されました。
ChatGPTが昨年11月に無料公開されてからまもなく1年になりますが、急速に普及が進む生成AIは、私たちの社会にどのような変化をもたらしているのか、また、未来の暮らしや仕事をどう変えるのか、についてお話ししています。


◇ 北海道新聞にて川村教授のコメントが紹介されました

2023年10月27日付、北海道新聞にて掲載された、札幌市の生成AI導入のガイドライン作成に関する記事にて、川村教授のコメントが紹介されました。
自治体の業務への生成AIの導入について、川村教授は個人情報等のデータ管理やAI維持管理コストの検討の必要を指摘しています。

[北海道新聞](お読みいただくにはログインが必要です)


◇ 第9回 北海道大学部局横断シンポジウム研究助成採択において横山助教が銅賞を受賞しました

2023年10月11日に北海道大学/ZOOM(ハイブリット)にて開催された「第9回 北大・部局横断シンポジウム 新領域創成に向けた若手連携の挑戦」にて、横山助教が「歴史的文書のコーパス分析に対する人工知能技術の応用」をテーマにポスター発表を行い、同シンポジウム研究助成採択の銅賞を受賞しました。
同シンポジウム研究助成採択は、優れた分野融合研究を推進している部局間共同研究(ポスター発表)に対して総額1,300万円の北大研究奨励賞と研究奨励金を進呈するものです。

「歴史的文書のコーパス分析に対する人工知能技術の応用」
横山想一郎,山下倫央 ,川村秀憲(大学院情報科学研究院)
伊藤孝行 (大学院メディア・コミュニケーション研究院)

概要:
近年,情報学分野における大規模テキストデータの収集・分析技術の発展に伴い,ソーシャルメディアの投稿などから社会経済動向を計測するソーシャルセンシングが注目を集めている,日本語資料に基づく言葉の用法の分析は長く日本語学分野で行われており,両分野の協働により日本語の特性を踏まえたより精密なソーシャルセンシングの実現が期待される.しかし,日本語資料の分析は人文学の分野において多くは手作業で行われており,大規模な分析の障害となっている.
本申請研究では,人工知能技術を用いて日本語資料の分析の自動化を実現するツールを開発する.我が国の近代政治が確立された明治・昭和期を対象に,可能表現や当為表現などの政治議論において重要な日本語表現の分析を自動化する手法を確立し,帝国議会議事速記録および日本語歴史コーパスに適用し新たな知見を得る.

[第9回 北大・部局横断シンポジウム]


★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース
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◇ 北海道新聞にて調和技研を取り上げていただきました

2023年10月26日付、北海道新聞(11面)にて、株式会社 調和技研が行う、企業へのChatGPTの導入支援について、取り上げていただきました。
株式会社 調和技研が開発した業務効率化を進めるAIとChatGPTを組み合わせた導入支援の具体的な方法や、情報漏洩対策について、ご紹介いただいています。

[北海道新聞] (お読みになるにはログインが必要です)
[株式会社調和技研(北大発認定ベンチャー)]


◇ 北海道新聞にて調和技研を取り上げていただきました

2023年10月31日付、北海道新聞にて株式会社調和技研とIT2社との資本業務提携について取り上げていただきました。
株式会社調和技研は、北海道電力のグループIT企業ほくでん情報テクノロジー株式会社と、IT企業グループのテクミラホールディングス株式会社の2社と資本業務提携を結んだことを10月31日に発表しています。

ほくでん情報テクノロジー株式会社との資本業務提携について
https://www.chowagiken.co.jp/news/hokuden_20231031
テクミラホールディングス株式会社との資本業務提携について
https://www.chowagiken.co.jp/news/tekumira_20231031

川村教授は、株式会社調和技研のCo-founder 兼 社外取締役を務めています。

[北海道新聞](お読みになるにはログインが必要です)
[株式会社調和技研(北大発認定ベンチャー)]


◇ 日本経済新聞にてAWLの海外事業拡大について取り上げていただきました

2023年10月25日付、日本経済新聞(15面)にて、AWL株式会社の海外事業拡大について取り上げていただきました。
AWL株式会社の提供する、小売店や飲食店の来店客を分析するAIシステムが、2022年末に海外で初めて、アラブ首長国連邦(UAE)のカフェに採用されました。
記事では、中東や東南アジア、長期的な視野でアメリカの市場開拓を目指すAWL株式会社の海外事業について、最高技術責任者 土田 安紘 氏および最高人事責任者 土田 美那 氏のコメントを紹介いただきました。
川村教授はAWL株式会社の創業に関わっており、現在は、上級技術顧問をつとめています。

[日本経済新聞] (お読みになるにはログインが必要です)
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ 北海道新聞社発刊「北海道の業界地図」の巻頭にてAWLが紹介されました

2023年10月27日に、北海道新聞社により発刊された「北海道の業界地図2024-25」の巻頭にてAWL株式会社が紹介されました。
巻頭では、独創的なアイデアや技術で成長を目指すスタートアップ(新興企業)を特集し、道内新興企業40社をリストアップ、注目企業の現状や産官学による支援体制を紹介しています。

「北海道の業界地図2024-25」は下記「北海道新聞公式ショップ」などよりお求めいただけます。
https://shop.hokkaido-np.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=bk120303&bid=book&cat=208

[北海道新聞]
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ 「GITEX Expand North Star 2023」J-StartupパビリオンにAWLが出展しました

2023年10月15日~18日にUAE・ドバイにて開催された中東・アフリカ(MENA)地域最大のIT展示会「GITEX」のスタートアップ専用イベント「Expand North Star 2023」内「J-Startupパビリオン」にAWL株式会社が出展し、AWLの提供するエッジAIソリューションを紹介しました。
「J-Startupパビリオン」は日本貿易振興機構(JETRO)により設置されたもので、JETROの支援により、注目の日本のスタートアップ18社が参加・出展しました。

詳細は下記よりお読みいただけます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000159.000071241.html

[Expand North Star 2023]
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ 外国人留学生対象「出張型合同企業説明会 in 北海道大学」にAWLが出展しました

2023年10月27日に北海道大学「クラーク会館」にて開催された外国人留学生対象「出張型合同企業説明会 in 北海道大学」にAWL株式会社が出展しました。
同合同企業説明会は、北海道・札幌での就職を考える留学生の方を対象に実施されたもので、札幌市内の企業7社が出展しました(北海道大学以外の留学生も参加可能)。

[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇「住友不動産ベンチャーサミット」にAWLが出展しました

2023年10月24日に、新宿住友ビル三角広場にて開催された「住友不動産ベンチャーサミット」にAWL株式会社がブース出展しました。
「住友不動産ベンチャーサミット」は、スタートアップ・エコシステムの強化に貢献することを目的とした巨大ビジネスマッチングイベントです。当日は2000名を超える方が参加しました。

本イベントの概要は下記よりお読みいただけます。
https://www.sumitomo-rd.co.jp/uploads/20231026_release_venture-summit-kaisai.pdf

[住友不動産ベンチャーサミット]
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ 北海道大学大学院 工学系教育研究センター主催「創造的人材育成特別講義」にAWL 取締役CTO土田 氏が非常勤講師として登壇しました

2023年10月20日に開催された、北海道大学大学院 工学系教育研究センター主催「創造的人材育成特別講義」にAWL株式会社 取締役CTO 土田 安紘 氏が非常勤講師として登壇し、学生や教職員に向けて、「AIテクノロジーで未来とビジネスを切り拓く」をテーマにお話ししました。

詳細は下記をご覧ください
https://www.ceed.eng.hokudai.ac.jp/wp-content/uploads/2023/10/eae59c4161dac7913ae3e6c2d3cf127c.pdf

[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


【4】人工知能・ディープラーニングNEWS
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プロンプトが苦手な人でも便利に使える言語生成AI「GATE」 米MITが開発
米マサチューセッツ工科大学などに所属する研究者らが発表した論文「Eliciting Human Preferences with Language Models」は、大規模言語モデル(LLM)に対する入力のテキストプロンプトに不慣れな人でも有効に活用できる方法を提案した研究報告である。この方法では、システムとの対話を通じてユーザーの好みやニーズを引き出し、それを基に最適化したプロンプトを生成する。

130億パラメータの大規模言語モデル「LLM-jp-13B」を構築
~NII主宰LLM勉強会(LLM-jp)の初期の成果をアカデミアや産業界の研究開発に資するために公開~

複数のAIが話し合ってアプリを作るフレームワーク 米Microsoftなどの研究者らが開発
米Microsoftや米ペンシルベニア州立大学などに所属する研究者らが発表した論文「AutoGen: Enabling Next-Gen LLM Applications via Multi-Agent Conversation」は、複数のエージェントの会話を使用してさまざまな大規模言語モデル(LLM)ベースのアプリケーションを作成するためのフレームワークを提案する研究報告である。このフレームワークでは、各エージェントを容易にカスタマイズでき、多様なアプリケーションへの対応が可能となる。

ビジネスのドメインや最新情報に対応した130億パラメータの日本語LLMの公開
ストックマークではビジネスのドメインや最新情報(2023年9月まで)に対応した130億パラメータの大規模言語モデル(LLM)を商用利用も可能なライセンスで公開しました。 モデルはHuggingface Hubからダウンロードいただけます。
https://huggingface.co/stockmark/stockmark-13b

生成AI 若者は「おもしろいコンテンツを生み出す」 中高年は「仕事を手伝ってくれる」 アドビの意識調査
若者にとって生成AIは「おもしろいコンテンツを生み出すもの」というイメージが、中高年には「仕事を手伝ってくれるもの」という印象がある――アドビが10月26日に公表した生成AIに対する意識調査で、こんな傾向が見えた。

食べずに分かる! 写真1枚でAIが野菜のおいしさを判定
マクタアメニティは「CEATEC 2023」にて、スマートフォンなどで撮影した画像から野菜などの「おいしさ」を解析する技術を展示した。同技術は「CEATEC AWARD 2023」のアドバンストテクノロジー部門で準グランプリを受賞している。

rinna、Llama 2の日本語継続事前学習モデル「Youri 7B」を公開
rinna株式会社は、Llama 2に日本語の学習データで継続事前学習を行った「Youri 7B」シリーズを開発し、LLAMA 2 Community Licenseで公開したことを発表します。


【5】調和系工学研究室関連企業NEWS
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札幌市内最大級のITイベント「Developers FestaSapporo」(一般財団法人さっぽろ産業振興財団、札幌市イノベーション推進コンソーシアム)
2023.11.21 (火) 10:00~18:00開催。北海道内外からIT業界のトップエンジニアである講師陣をお招きし、Web・オープン系技術やクラウドなど、幅広いジャンルの最新情報や注目情報を発信していくイベントです。今年は記念すべき10回目!2023年度のテーマは 『10周年!未来へのIT Voyage!』 です。

旭川大雪圏で Universal MaaS 初の一般公開実証実験を開始(JR北海道)
2023 年 10 月 19 日(木)より旭山動物園と白金青い池を訪れる方々を対象に「一括サポート手配」 「ユニバーサル地図/ナビ」の実証実験を開始します。 Universal MaaS の一般公開実証実験は旭川大雪圏が初めてであり、旭山動物園や白金青い池の 公式ウェブサイトから、どなたでもご利用いただけます。

【NHK北海道 NEWS WEB】道が生成AIの試験運用スタート 道内の企業でも活用進む(株式会社インターパーク 須田祐馬副社長のコメント紹介)
道は業務の負担軽減につなげようと、文章などを自動的に作り出す生成AIを活用したシステムの試験運用を始めました。対話ソフトの「チャットGPT」をはじめとする生成AIは、文章や画像を自動的に作り出すことができることから、全国の自治体や企業で導入が進められています。

業務アプリ作成の簡易ツールを提供開始 else if(株式会社インターパーク)
ソフトウェア開発の(株)else if(エルスイフ、福岡市博多区千代4丁目、高森啓二社長)は、Webサービス業の(株)インターパーク(札幌市、船越裕勝社長)とパートナー契約を結び、8月21日からノーコード業務アプリ作成ツール「サスケWorks」の販売、導入支援を開始した。

ニューサイエンス社「月刊『細胞』2023年11月号 AIによる画像評価 -基礎と臨床」に当社社員のAIに関する論文が掲載されました(株式会社クレスコ)
ニューサイエンス社が発行する雑誌「月刊『細胞』2023年11月号 AIによる画像評価 -基礎と臨床」に、当社社員の論文「医療機器に向けた画像解析AI技術開発」が掲載されました。
http://hokuryukan-ns.co.jp/cms/books/%e6%9c%88%e5%88%8a%e3%80%8c%e7%b4%b0%e8%83%9e%e3%80%8d2023%e5%b9%b411%e6%9c%88%e5%8f%b7-ai%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e7%94%bb%e5%83%8f%e8%a9%95%e4%be%a1-%ef%bc%8d%e5%9f%ba%e7%a4%8e%e3%81%a8%e8%87%a8/

当社社員が公立はこだて未来大学 高度ICTコースの講義「組込システム特論」の講師を担当いたしました(株式会社クレスコ)
高度ICTコースは、情報システムコースの3年次において2年間の大学院(博士前期課程)進学を前提に選ぶ、大学生活を6年一貫でとらえたコースです。ICTの基礎知識やプログラミング能力に加え、さらにレベルの高い思考・表現能力、システム構築能力、プロジェクト指揮能力を磨き、産業界で求められている実践的なスキルを身につけます。

バリュエンステクノロジーズ、GPTと連動した社内問い合わせチャットボットの無料提供を開始!(バリュエンステクノロジーズ株式会社)
AIを搭載したノーコードのバックオフィスDXソリューション「helpmeee! KEIKO」の無料提供により、業務効率化をサポート。2023年10月26日(木)より提供開始

サイバーセキュリティ対策が義務化する医療分野への取り組み(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ)
医療機器メーカー・医療機関向けサイバー攻撃対策支援「GMOサイバーセキュリティfor医療」を提供開始【GMOサイバーセキュリティ byイエラエ】

東京エレクトロン デバイス、統合クラウドセキュリティプラットフォーム「Wiz CNAPP」を販売(東京エレクトロン株式会社)
東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は30日、米Wizと販売代理店契約を締結し、統合クラウドセキュリティプラットフォーム「Wiz CNAPP(Cloud Native Application Protection Platform)」の販売を開始


【6】俳句の缶づめ「今回のAI一茶くん」
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AI一茶くんの対決デビュー戦となった、NHK「超絶 凄ワザ!」への出演を契機に知り合ったマルコボ.コム社が季刊発行している『俳句の缶づめ』に、2019年10月号からAI一茶くんの俳句が掲載されています。
この中の「今回のAI一茶くん」というコーナーでは、素性を隠して掲載されたAI一茶くんの句を読者が当てるという企画が行われています。
AI一茶くんが詠んだ句、そしてその句が獲得した得点、AI一茶くんの俳句を見抜いた人数をご紹介したいと思います!

兼題「滝」(2023年7月35号)
滝の前おそろしきまで濡れてをり

AI一茶くんは、まだ良い俳句を自分で選ぶことができないので、AI一茶くんの詠んだ「滝」20句から、編集室が選んだ一句です。

この句は残念ながら無点句となりました。
AI俳句を選抜する編集室の方々はAI一茶くんは実景を詠むには不利だったのではないかとのことです。
また今回はAI一茶くんの句を見抜いた方が一人いらっしゃいました。

次回の兼題は「銀河」です。
AI一茶くんの句は何点獲得できるのか、そして見抜ける方はいらっしゃるのか、お楽しみに!

『俳句の缶づめ』は年4回発行されています。次回は10月の発行となります。
マルコボ.コムオンラインショップ( http://shop.marukobo.com/ )からも購読のお申し込みができますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。


【7】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。

2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。

AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題「温泉」(10月2日投稿)
哀みの温泉旅行あきらめる
計画や夢が実現しない時の感情を共感します(感想は #ChatGPT と作成)

★ お題「阪神」(10月30日投稿)
ものすごく心を乱す阪神
優勝への期待と興奮、それに伴う緊張感など、ファンの気持ちが表現されています(感想は #ChatGPT と作成)


【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。

私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、2023年11月17日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 http://harmo-lab.jp/?page_id=2923

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調和系工学研究室教員
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山下 倫央准教授
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