山下准教授監修「Sapporo AI Lab『AI普及啓発セミナー』」実施概要、「次世代マニュアル」に関する共同研究の内容、最新の人工知能・ディープラーニング情報をお届けします/harmolab102


こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

今号のメルマガでは、研究室の最近の活動について、ご紹介させていただきます。

まず、9月5日(火)に山下准教授が監修をつとめるSapporo AI Lab「AI普及啓発セミナー」が開催されます。本セミナーでは、AI技術と親和性の高いDXの推進を取り上げ、山下准教授による基調講演およびディープラーニング体験会を実施します。
今後、ビジネスにおけるAI活用を積極的に取り入れたいと考える方を対象としておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。「調和系工学研究室WHAT’S NEW」で実施内容・申し込みについてご案内させていただきます。

また、7月より、YAMAGATA株式会社と「次世代マニュアル」に関する共同研究を開始しました。その内容を同じく「調和系工学研究室WHAT’S NEW」にて詳しくご紹介させていただきます。

それでは本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年8月4日配信


◇ 本日のTopics ◇
【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【2】調和技研エンジニアブログ
【3】人工知能・ディープラーニングNEWS
【4】調和系工学研究室関連企業NEWS
【5】俳句の缶づめ「今回のAI一茶くん」
【6】AI川柳


【1】調和系工学研究室WHAT’S NEW

★ 山下准教授が監修をつとめるSapporo AI Lab「AI普及啓発セミナー」が開催されます

2023年9月5日(火)に山下准教授が監修をつとめるSapporo AI Lab「AI普及啓発セミナー」が開催されます。
今年度の「AI普及セミナー」では、AI技術と親和性の高いDXの推進を取り上げ、本格的な活用について何をすべきかを考えるとともに、実際の活用について体験できる場を設けます。
当日は、Sapporo AI Lab テクニカルメンバーである山下准教授による基調講演およびディープラーニング体験会が予定されており、ディープラーニング体験会の講師を当研究室OBで、平間AIラボの代表である、平間 友大 氏がつとめます。
今後、ビジネスにおけるAI活用を積極的に取り入れたいと考える方を対象としておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

開催日時: 2023年9月5日(火)13:30~17:30
開催場所:Sapporo Business HUB(札幌市産業振興センター1階)
参加定員:
 基調講演 50名(聴講無料)
 ディープラーニング体験会 20名(参加費用 5,000円/名)

受講申込および詳細は下記よりご確認ください。
https://w.bme.jp/38/4420/25/4805

[Sapporo AI Lab]


★ YAMAGATA株式会社と「次世代マニュアル」に関する共同研究を開始しました

YAMAGATA株式会社と本研究室は、「次世代マニュアル」に関する共同研究の契約を締結し、2023年7月より、研究を開始しました。

本共同研究は、AI技術を活用し、利用者の年齢やリテラシーレベルを考慮したマニュアル表現の研究や実証実験を行います。さらに、マニュアルのみならず、広範なコミュニケーションや情報伝達の分野において、情報を効果的に理解し、適切に行動に移すことを可能にする明瞭な表現の研究を行い、その普及を目的としています。

本研究室の役割は、人工知能技術と複雑系工学を連携させて、「マニュアルの理解性を向上させるための手法やアプローチ」および「情報フローのモデル化」により、ユーザーのニーズに適した情報構成による情報伝達を目指すことです。
本研究室の俳句生成システム「AI一茶くん」の研究は、人工知能が自然言語を理解し、創造的な表現を生成することを示しています。その開発経験をいかし、本共同研究に取り組みます。

共同研究の詳細につきましては、下記よりお読みいただけます。
https://w.bme.jp/38/4420/26/4805

[YAMAGATA株式会社]

本研究室との共同研究にご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact


★ 北海道新聞にて川村教授のコメントが紹介されました

2023年7月22日付、北海道新聞の地方自治体での生成AI活用に関する記事にて、川村教授のコメントが紹介されました。
地方自治体においてチャットGPTの業務利用が広がる現状について、川村教授は、生成AIの技術は人手の確保が難しい地方自治体の行政の質を維持するとして早期の導入に期待するとともに、個人情報流出などのリスクに対して安全性を確保する方法や、機能を正しく理解した上で適切に利用していくことの重要性を述べています。

[北海道新聞] (お読みになるには、ログインが必要です。)


★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース

◇ 「日印ディープテック及びクリーンエネルギーセミナー」にてAWL CHRO 土田 美那 氏がスタートアップ15社とともにピッチを実施しました

2023年7月20日に西村経済産業大臣出席の下、ニューデリーで開催された「日印ディープテックイノベーション及びクリーンエネルギーセミナー(India-Japan Deeptech Innovation & Clean Energy Seminar)」にて、AWL株式会社 最高人事責任者 兼 上席執行役員 土田 美那 氏が日本のスタートアップ15社とともにピッチを実施し、インドのスタートアップエコシステムと交流を行いました。

詳細は「経済産業省ホームページ」よりお読みいただけます。
https://w.bme.jp/38/4420/28/4805

[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ AWL CHRO 土田 美那 氏が講師をつとめた「高度外国人材活用セミナー&事業説明会」のアーカイブ動画が配信されました

2023年6月26日にAWL株式会社 最高人事責任者 兼 上席執行役員 土田 美那 氏が講師をつとめた北海道内の企業向け「高度外国人材活用セミナー&事業説明会(経済産業省 北海道経済産業局 共催)」のアーカイブ動画が配信されました。
北海道における高度外国人材活用の状況とポイントについて解説していますので、よろしければご覧ください。

動画は下記よりご覧いただけます。
https://youtu.be/Lso82AXB3tQ

[AWL株式会社]


◇ AWLはニセコ町との連携により<ニセコ町>エッジAI技術を活用した実証実験 第二弾を開始しました

AWL株式会社はニセコ町との連携により、北海道虻田郡ニセコ町にある道の駅「道の駅ニセコビュープラザ」と「ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯」の2ヶ所にて、デジタルサイネージ設置場所等を活用し、個人情報保護に配慮しつつ、AI映像分析ができる「AWL Lite(アウルライト)」を用いた実証実験を2023年7月14日より開始しました。

ニセコ町とAWLは、北海道が主催し、北海道の様々な課題を抱える自治体もしくは事業者と、デジタル技術とその解決策を持つスタートアップ企業をマッチングし、地域の課題解決に向けた実証実験を行う「新北海道スタイル デジタルイノベーションプログラム」の下、2022年11月22日から2023年2月28日に「道の駅ニセコビュープラザ」にてAWL Liteを活用した実証実験を実施しており、本実験は第二弾となります。

詳細は下記よりお読みいただけます。
https://w.bme.jp/38/4420/29/4805

[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ ベンチャー企業を投資で応援するFUNDINNOにて、Aill(エール)は投資型クラウドファンディングを開始します

2023年8月5日に、少額からベンチャー企業に投資できるサービスを提供するFUNDINNOにて、株式会社Aill(エール)は、投資型クラウドファンディングの受付を開始します。

詳細および、お申込は下記よりご覧いただけます。
https://w.bme.jp/38/4420/30/4805

尚、FUNDINNO 公式You Tubeチャンネルにて、株式会社Aill(エール)の事業紹介動画が公開されています。代表取締役 豊嶋 千奈 氏がAI良縁マッチングアプリ「Aill goen(エール ゴエン)」のサービスについて紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
https://w.bme.jp/38/4420/31/4805

川村教授は、株式会社Aillのco-Founder 兼 社外取締役をつとめています。

[株式会社FUNDINNO]
[株式会社Aill(エール)]
[Aill goen(エール ゴエン)]


◇ 産経新聞にて「Aill goen(エール ゴエン)」を取り上げていただきました

2023年7月23日付、産経新聞にて、株式会社Aill(エール)の提供するAI良縁ナビゲーションアプリ「Aill goen(エール ゴエン)」を取り上げていただきました。
「Aill goen(エール ゴエン)」を福利厚生サービスの一環として導入する、オフィス家具メーカーの「イトーキ」の人事企画部の方が取材に応じて、導入の経緯をお話ししています。

「Aill goen」は、仕事も家庭も支え合うことに賛同する企業とその企業に所属する独身従業員専用サービスです。ワークとライフ/キャリアとライフの両立を考える従業員の「パートナー選び」をサポートします。
川村教授は、株式会社Aillのco-Founder 兼 社外取締役をつとめています。

[産経新聞]
[株式会社Aill(エール)]
[Aill goen(エール ゴエン)]


【2】調和技研エンジニアブログ

北大発認定ベンチャーである株式会社 調和技研は、同社のwebサイトにて、エンジニアによるブログを公開し、AIの最新動向、事例、ノウハウなどを紹介しています。最近の記事をご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひお読みになってください。

◇ Stable Diffusionを使って異常画像データを生成できるか検証してみた((7/26公開))
画像系AI開発に従事するエンジニアで当研究室OBの神戸さんが異常品検出への「画像生成AI」の適用について検証を行った結果を紹介しています。
#画像系AI #生成系AI


【3】人工知能・ディープラーニングNEWS

グーグル、マイクロソフト、OpenAI、AnthropicがAIの安全性を目指し結束
グーグル、マイクロソフト、OpenAI、Anthropicが新たにアライアンスを結んだ。その目的はこれらの企業が「フロンティアAI」と呼ぶモデルにおいて、安全基準や責任ある開発体制の確立に向けたフレームワークを構築することにある。

AI「保護率39%」、児相は一時保護見送り…… 三重の“4歳女児暴行事件”をAIガバナンス観点で考える
<概要(ChatGPT作成)>
津市で4歳の女児が親からの虐待により死亡した。三重県の児童相談所は事件の1年以上前から女児を「要保護児童」と認定し、一時保護を検討したが、39%と判断された「AIによる判断」により、保護は見送られた。このAIシステムは、人手不足や担当者の経験不足を補うために2020年に導入され、類似過去事例での保護率を算出する機能がある。

マイクロソフトがChatGPTの最新サービスを日本政府に提供へ 生成AIの拠点を日本に設置
アメリカ・マイクロソフト社が生成AIのための日本のデータセンターを拡充し、アジアでは初めて日本政府に対話型ソフト「ChatGPT」の最新版サービスを提供すると表明することが分かった。

Google DeepMind、ロボットの行動を改善する新VLAモデル「RT-2」発表
Google DeepMindは7月28日(現地時間)、視覚と言語を行動に翻訳する新しいVLA(Vision-Language-Action)モデル「RT-2」を発表した。
RT-2 は、Web上のテキストと画像でトレーニングされたTransformerベースのモデルで、ロボットのアクションを直接出力できる。LLM(大規模言語モデル)をWeb上のテキストデータでトレーニングするのと同様に、RT-2はWeb上のデータから知識を転送してロボットの動作に情報を与える。
[DeepMind Blog]

グーグルの新AI、「人間のように学ぶロボット」への扉開く
グーグルが、ロボット制御用の新たな人工知能(AI)モデルを発表。言語による指示と視覚情報からロボットの行動を生み出すもので、データから引き出した「概念」の理解によって、トレーニングを受けていないタスクも高い精度でこなせる。画期的なのは、ロボットの行動を直接出力できるという点。一般的な概念や考え方をウェブデータから学習し、その知識を適用してロボットの行動に情報を与える。ロボットはこうして動作に関する言語を理解したり、応答したりできる。

ENEOS、石油化学プラント運転をAIで自動化、13種の監視データから9個のバルブを同時操作
ENEOSは2023年7月31日、石油精製・石油化学プラントを自動運転するAIシステムを構築し、2023年1月から常時稼働を開始したと発表。ENEOS川崎製油所石油化学プラント内のブタジエン抽出装置で運用しており、手動操作よりも経済的で高効率な運転を達成したとしている。同システムは、ENEOSとPreferred Networks(PFN)が共同で開発した。

AIが住む町の日常を“テレビ番組化”するAI 「イーロン・マスク」名乗るキャラも登場 米国チームが発表
<概要(made with ChatGPT)>
映像制作会社の米The Simulation(旧Fable Studio)の研究者らが、テキストプロンプトに基づいてテレビ番組のエピソードを自動生成するAIショーランナーの研究報告を論文で発表した。このシステムは、複数の自律的なAIキャラクターが住む町がシミュレーションされ、そこでの出来事をもとにテレビ番組を自動生成する。脚本から音声、アニメーションまで全自動で作成。米国の「サウスパーク」を題材に数十分の番組を仕上げることに成功。

rinna、日英バイリンガル大規模言語モデルをオープンソースで公開
rinna株式会社は、日本語と英語のバイリンガル大規模言語モデルを開発し、商用利用可能なライセンスでオープンソースとして公開したことを発表。さらに、対話形式のテキストを生成する対話言語モデル、テキストと画像のマルチモーダル入力を実現する画像対話モデル、長いテキストの入力を可能とする長期コンテキスト言語モデルも開発し、公開しました。
※公開したモデル
汎用言語モデル (rinna/bilingual-gpt-neox-4b)
長期コンテキストモデル (rinna/bilingual-gpt-neox-4b-8k) 
対話言語モデル (rinna/bilingual-gpt-neox-4b-instruction-sft)
画像対話モデル (rinna/bilingual-gpt-neox-4b-minigpt4)

OpenAIがAI生成の文章かどうか判別するツールを「精度が低い」という理由でこっそり終了
「AI Text Classifier」はOpenAIが2023年1月に発表した、文章がAIによるものかどうか判別するツール。公開当時に実際に使ってみたところ、確かにChatGPTで生成した文章は「AI製」だと見抜かれた。しかし、2023年7月20日にツールの公開はひっそりと終了。その理由をOpenAIは「精度が低いため」と述べている。
[OpenAI Blog]

OpenAI、予め自分の設定をChatGPTに覚えておいてもらえる「カスタム指示」機能を追加
米OpenAIは7月20日(現地時間)、ChatGPTに「custom instructions」(カスタム指示)機能を導入したと発表した。同日からPlusプランのベータ版で利用可能になっている。今後数週間以内に全ユーザーに展開される見込みだ。カスタム指示を有効にすると、ChatGPTがレスポンスを生成する際に考慮すべきユーザーの希望や要件を記憶しておくことができる。
[openai blog]

フレーム間の一貫性を維持したままムービーを文字で指定したテイストに変更できる技術「TokenFlow」が登場
一枚の画像を元に雰囲気を変更した画像を作成する技術は2022年時点で登場してたが、その技術をそのままムービーに応用しようとするとフレームとフレームのつながりがいびつになったり、逆にフレーム間のつながりを重視しすぎてフレーム一枚一枚のクオリティが下がったりする問題が発生してた。「TokenFlow」はワイツマン科学研究所の研究者グループが開発した手法で、ムービーのフレーム間の一貫性やクオリティを保ちながら雰囲気だけを変更することが可能。


【4】調和系工学研究室関連企業NEWS

100万円を5組に! 高度エンジニア発掘・育成プログラム「STAND OUT」参加者募集(札幌市)
札幌市では、将来のデジタル化を牽引することができるエンジニアを発掘・育成することを目的に、高度エンジニア発掘・育成プログラム「STAND OUT (スタンド・アウト)」を今年も実施します。参加者応募期間:2023年7月1日~8月17日

調和技研の自然言語AIエンジン「Bizコム」を活用した面談評価システム「ヨクシル」をクレスコが開発(株式会社クレスコ)
面談実施者が発した言葉や話し方を評価できる機能を備えた「ヨクシル」を活用することで、面談実施者のスキルアップを通したコミュニケーションの質の向上を図れるとともに、人材育成への貢献や意図しないハラスメントの防止も期待。

金沢大とニチレイフーズ、ハンドロボ開発 把持対象2方向に回転 2023年7月20日 科学技術・大学1 | 日刊工業新聞 電子版(株式会社ニチレイ)
金沢大学の森翔太大学院生と渡辺哲陽教授らはニチレイフーズと共同で、把持対象を2方向に回せるロボットハンドを開発した。

オンプレミス環境のログを「ALog Cloud」へ一気にアップロード『ALog Cloud Forwarder』の無償提供を開始(株式会社 網屋)
網屋は、2023年8月1日より、SaaS型SIEM「ALog Cloud」へオンプレミス環境のITシステムのログを直接アップロードする『ALog Cloud Forwarder』の無償提供を開始。

国内最大級の情報セキュリティコンテスト「SECCON 2023」にトップスポンサーとして協賛~実行委員長にGMOサイバーセキュリティ byイエラエの三村 聡志が就任~(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ)
GMOインターネットグループは、本イベントへの協賛を通じて、グループ会社であるGMOサイバーセキュリティ byイエラエが持つトップエンジニアのスキルを社会に還元し、日本や世界のセキュリティ技術の向上に貢献する。

「CRYPTO CTF 2023」で GMOイエラエが国内 1 位獲得(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ)
同社は2023年7月の CRYPTO CTF で2,808 ptを獲得し、総参加チーム672チーム中13位(得点同率1位)、日本からの参加チーム中で最上位となった。

生成AIと社内情報を安全に連携する方法を学べる有償トレーニング「Try it! Azure OpenAI Service」を提供開始(東京エレクトロン デバイス株式会社)
<概要(made with ChatGPT)>
「Try it! Azure OpenAI Service」は、Microsoft Azure上で生成AIを安全に社内で利用するためのトレーニングサービス。今後、TEDは年間100社を対象にこのトレーニングを提供し、生成AIの活用を通じて独自サービスの開発を支援する予定。

helpmeee! KEIKO|Q&A回答エンジンを大規模言語モデル(LLM)にアップデート(バリュエンステクノロジーズ株式会社)
バリュエンステクノロジーズ株式会社は、バックオフィスDXソリューション「helpmeee! KEIKO」のQ&A回答エンジンに、Open AI社の最新大規模言語モデル(LLM)をカスタマイズした独自の技術を搭載し、回答精度を劇的に向上させる大型アップデートを実施。


【5】俳句の缶づめ「今回のAI一茶くん」

AI一茶くんの対決デビュー戦となった、NHK「超絶 凄ワザ!」への出演を契機に知り合ったマルコボ.コム社が季刊発行している『俳句の缶づめ』に、2019年10月号からAI一茶くんの俳句が掲載されています。
この中の「今回のAI一茶くん」というコーナーでは、素性を隠して掲載されたAI一茶くんの句を読者が当てるという企画が行われています。
AI一茶くんが詠んだ句、そしてその句が獲得した得点、AI一茶くんの俳句を見抜いた人数をご紹介したいと思います!

兼題「蝶」(2023年4月34号)

生きるとは死ぬことなりし蝶の昼

AI一茶くんは、まだ良い俳句を自分で選ぶことができないので、AI一茶くんの詠んだ「蝶」20句から、編集室が選んだ一句です。

この句は2点句となりました。
また今回もAI一茶くんの句を見抜いた方はいらっしゃいませんでした。
AI俳句を選抜する編集室の方々はAI一茶くんが生死を詠むとは思いもしなかったのではないかとのことです。

次回の兼題は「滝」です。
AI一茶くんの句は何点獲得できるのか、そして見抜ける方はいらっしゃるのか、お楽しみに!

『俳句の缶づめ』は年4回発行されています。次回は10月の発行となります。
マルコボ.コムオンラインショップ( http://shop.marukobo.com/ )からも購読のお申し込みができますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。


【6】AI川柳

調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題「蝉」(7月20日投稿)
蝉の声待ちわびながら帰る夏
蝉の声を待つ静寂と、帰郷への期待を秘めた深い感情を伝える一句(感想はChatGPTと作成)。

★ お題「夏」(7月21日投稿)
今朝もまだ起きない夏の光みる
静かで穏やかな朝を描いた一句。具体的な物事を指すよりも感情や雰囲気を伝えているように感じます(感想はChatGPTと作成)。

★ お題「天文」(7月24日投稿)
終わり無し天文台で胸騒ぎ
天文台で星空を見上げ、宇宙の果てなき広がりへの感動や驚きを描いた句。宇宙を前に知識や理解の限界を思い知らされます(感想はChatGPTと作成)。



【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、2023年8月25日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 http://harmo-lab.jp/?page_id=2923


調和系工学研究室教員
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