2023年3月2日~4日に電気通信大学(東京都調布市)/オンライン(ハイブリッド)にて開催された「情報処理学会 第85回全国大会 〜ダイバーシティと情報処理〜」において、本研究室の平田 航大さん(修士2年)が「学生奨励賞」を受賞しました。
◆ 平田 航大、 横山 想一郎、 山下 倫央、 川村 秀憲 : 有季定型句の生成における深層学習モデル評価用データセットの作成と適用
概要: 本稿では人工知能による俳句生成器の構築を目指し,既存俳句と文学作品を用いた言語モデルの学習,パープレキシティなどの評価指標によるモデル性能の評価,アンケート調査などによる生成俳句の評価を行った.
本論文の主な貢献は2つである.1つ目は俳句生成モデルの開発において,自動計算可能な評価指標とアンケートなどによる主観評価の結果を活用したモデル評価を行ったこと.2つ目は高性能な言語モデルであるGPT-2やBARTを用いて高品質な俳句生成を行ったこと.
生成俳句の質としてはアンケート調査の結果として,インターネット上から収集した人間作の俳句と変わらないレベルの俳句を生成可能であることが分かった.
― 平田さんのコメント
この度情報処理学会全国大会の学生奨励賞を受賞することができました。
前年度も同じ賞をいただいていましたが、今回は私の研究生活最後の発表での受賞となったため喜びもひとしおでした。
発表の内容としては、句会での得点数を一つの尺度として人工知能作の俳句を評価し、人間と比較した人工知能モデルの性能の現状を分析するというものです。
本研究ではふくし句会という愛媛県で開催されている句会の参加者の方々に多大なるご協力をいただきました。
この場を借りて感謝いたします。
また、ご指導いただいた先生方や様々なアドバイスをいただいた研究室メンバーにも感謝いたします。
研究室を去るのは惜しいですが、研究を通して学んだことを、今後は社会に還元していきたいと思います。
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