電子情報通信学会論文誌 Dに吉田 拓海さんの論文が掲載されました

博士2年の吉田 拓海さんの論文「競輪における予想記事の自動生成システムの開発」が、電子情報通信学会論文誌 Dに掲載されました。

本研究は、株式会社チャリ・ロトと調和系工学研究室の共同研究です。

2018年10月17日よりAI競輪予想サービス「AI-WIN」(https://ai.chariloto.com/)として実用化されており、情報処理学会より2019年度山下記念研究賞、人工知能学会より2019年度研究会優秀賞、The 22nd Asia Pacific Symposium on Intelligent and Evolutionary SystemsよりBest student paper(2018)を受賞しています。

著者:吉田 拓海, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲

要旨:現在Web上では、人を説得する目的で様々なコンテンツが配信されている。一方で、説得力のあるコンテンツを人手で作成するコストは大きく、自動生成技術に高い需要がある。

本稿では、競輪における予想記事の自動生成システムを開発した。レース展開を含むレース結果の予測器をTransformerにより構築し、予測器の出力に基づいて、事前に人手で設定したテンプレートを使用するルールベース手法によって記事を生成した。

ルールベースによって生成する記事の目標は、競輪の競技としての特徴と既存の予想記事の分析から設定した。予測については過去データを使用した実験によって、オッズよりも高い精度を達成し、予測器の出力とオッズに基づいて車券を選択することで利益を得ることが可能であることを示した。

生成された記事については既存の予想記事と同等以上の評価を達成した。

電子情報通信学会論文誌 D

競輪における予想記事の自動生成システムの開発