情報処理北海道シンポジウム2020にて学生3名が賞を受賞しました

2020年11月21日(土)にオンラインで開催された情報処理北海道シンポジウム2020( https://hokkaido.ipsj.or.jp/info2020/ )にて、博士3年の永田 紘也さん、修正1年の阿部 涼介さん、森 雄斗さんが発表を行い、本発表にてそれぞれ研究奨励賞、技術研究賞を受賞しました。

3名には受賞についてについてレポートしてもらいました。

永田 紘也, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲

屋内エンターテイメント用バルーンロボットの自律制御システムの開発

受賞名:研究奨励賞

バルーンロボットは浮力を利用して空間中を低エネルギーで飛行できるロボットです。

様々な応用が期待される一方で構造上、制御が難しいという課題があります。

本研究では、屋内のイベント会場における演出目的での利用を想定したバルーンロボットシステムの構築を行っています。

本発表では屋内イベント会場という特殊な環境での課題やその対策、バルーンロボットの飛行制御および飛行実験の結果について考察しました。

今後の展望としては、このシステムを用いて、実際に開催されるイベント会場での運用に向けた研究を行っていきたいと考えています。

今回の受賞は大変嬉しく、研究の励みになります。

ご協力いただいた皆様に厚く感謝申し上げます。(永田 紘也)

阿部 涼介, 横山 想一郎 , 山下 倫央, 川村 秀憲

EC サイト掲載商品の紹介文作成支援システムにおける複数文組合せ機能の開発

受賞名:研究奨励賞

近年ECサイト上で取り扱われる商品の増加に伴い、商品の紹介文作成の人的コストが大きくなってきています。

さらに、商品の紹介文というのはSNSやメルマガなど複数のサービスで使用されるために各サービスに適した紹介文(文章の長さ、含まれる商品の特徴)を用意する必要があります。

そこで本研究では著者らが開発してきた紹介文作成支援システムに対して、長文(3 文以上)についても紹介文生成をできるようにシステムの拡張を行いました。

本発表では、木構造モジュールによる紹介文組合せ機能の開発とその性能の評価を行いました。

本受賞を糧に、今後も研究に精進していきたいと思います。

今回受賞できたのは、研究室の先生方をはじめ、研究室の先輩、株式会社セブン&アイ・ホールディングスの皆様のご指導・ご協力のお陰です。

ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。(阿部 涼介)

森 雄斗, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲, 森 正人(株式会社サンクレエ), 加藤 士雄(北海道科学大学 保健医療学部)

前腕支持型四輪歩行器の歩行支援機能の開発

受賞名:技術研究賞

医療や介護の技術発展などによって、日本の高齢化が進行しています。

それに伴い日常生活における支援や介護を必要とする人口が増え続けて、介護人材の不足が懸念されています。

そこで本研究では、歩行の支援に焦点をおき、介護士の支援を必要としない自律走行可能な歩行器を開発します。

本発表では、自律走行のシステム提案とモータによる歩行支援機能の開発を行い、その効果についての考察を行いました。

今回の受賞を励みに、引き続き、実環境での運用を念頭に置いた研究開発に取り組んでいきたいと思います。

今回このような賞をいただけたのは、研究室の先生方をはじめ、研究室のメンバー、実験に協力していただいた株式会社サンクレエ様、北海道科学大学の加藤先生のご協力のお陰です。皆様に心より感謝申し上げます。(森 雄斗)