こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
大寒を迎え、札幌では真冬日が続いています。積雪も増え、北大キャンパスはすっかり雪景色となりました。
研究室ではこの時期、学生・スタッフともに卒論・修論の最終仕上げに励んでいます。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日のメルマガでは、ご寄附へのお礼と、川村教授の読書感想アーカイブから、柳楽仁史 著『新版 取締役の心得』をご紹介します。
それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2026年1月23日配信
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■ 本日のTopics
【1】ご寄附のお礼
【2】こんな本を読んでいます
【3】学会参加レポート
【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【5】研究室に関連する企業・ベンチャー等のニュース
【6】人工知能・ディープラーニングNEWS
【7】調和系工学研究室関連企業NEWS
【8】AI川柳
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【1】ご寄附のお礼
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この度、株式会社ドーコン 様より、昨年度に引き続き、工学研究助成を目的として、当研究室にご寄付を賜りましたことに心より感謝を申し上げます。
私たちの研究活動にご賛同いただき応援のご寄付を賜りましたことは大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなっています。
ご寄付を賜りました株式会社ドーコン 様に研究室一同、重ねまして御礼申し上げます。
2026年1月 調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
【2】こんな本を読んでいます
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◇ 川村教授の読書感想アーカイブから、2018年9月に発売された、柳楽 仁史 (著) 『新版 取締役の心得』をご紹介します。
『新版 取締役の心得』
柳楽 仁史 (著),発行年月:2018年09月
― 感想
取締役が企業経営において果たすべき役割や求められるスキルを具体的に解説している良書です。
私自身、現在は中小スタートアップ4社の社外取締役を務めています。
取締役に就任した当初は取締役というものがどういう存在なのか、どのような役割や責任を担うべきなのかについて手探りでしたが、いろいろ経験していくうちに自分なりに整理されてきました。
本書は自分の経験に照らしてもとても本質的でよくまとめられており、その内容には深く共感しました。
大きな会社でも始めたばかりのスタートアップでも取締役の責任や権限は基本的に同じです。
企業で取締役に新規就任する人もそうですが、特にこれから自分でスタートアップを立ち上げて経営者、取締役として第一歩を踏み出そうとしている人にぜひ読んでいただきたいです。
また、まだ取締役ではなくても経営陣に近いところで仕事をされている方々にもぜひ手に取ってほしい本です。
取締役がどんな視座で役割を担っているのかを理解したうえで自分のポジションや役割を理解することでよりスムーズで質の高い仕事を行うことができると思います(2025年12月 川村秀憲)。
【3】学会参加レポート
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◇ 第23回ITSシンポジウム2025にて学生が発表しました
2025年12月17日~12月18日に広島国際会議場(広島市)にて開催された「第23回ITSシンポジウム2025」に本研究室より、齊藤 成輝さん(修士2年)が参加し、研究発表を行いました。
[第23回ITSシンポジウム2025 テーマ: Intelligent Mobility Systems に向けて ― デザイン・自動化・公共性]◆ 齊藤 成輝、帆井 健悟、横山 想一郎、山下 倫央、川村 秀憲、加太 宏明、香月 理絵、柏村 聡:アダプティブクルーズコントロールにおけるステレオカメラとSBEVNetの転移学習を用いた要求加速度予測モデルの評価
End-to-End (E2E) 型自動運転モデルは,高コストな計算資源が商業展開の大きな負担となっている.
この問題に対し,物理的な幾何学拘束に基づいた測距が可能なステレオカメラの活用が考えられる.
本研究では,ステレオ画像から鳥瞰図を生成するSBEVNetを,アダプティブクルーズコントロール(ACC)タスクに応用する.
具体的には、KITTIデータセットで事前学習したSBEVNetの重みを,独自収集したACC走行データセットを用いて転移学習させ,要求加速度を予測するモデルを構築し,その有効性を検証する.
― 研究会に参加して気づいたこと
今回の研究会を通じ、自動運転は単なる移動の効率化だけでなく、人をどう幸せにするかという段階に入っていると感じました。
象徴的だったのがマツダの取り組みです。「運転し続けることが高齢者の健康維持に繋がる」という考えから、全てを車任せにするのではなく、人が安全に運転を楽しめるように技術が裏で支える。
それが結果的に、その人が元気に自立して暮らし続ける助けになる、という話は非常に興味深かったです。
この視点は、どの業界にも言えることだと思います。技術は人を追い出すためのものではなく、人間がより良く生きるためのパートナーになる。
そんな「ウェルビーイング」を軸にした技術の在り方の重要性を改めて感じました。
― 興味深かった発表について
タイトル:マルチブランドによるトラックの隊列走行におけるCACCシステムの同定
発表者:冨澤幸哉, 杉町敏之, 櫻井俊彰, 矢作修一(東京都市大学)
概要:本研究は、国内トラックメーカー4社が開発したCACC(協調適応クルーズコントロール)システムを、実車走行データに基づき同定・モデル化したものです。通常、各社の制御仕様は非公開ですが、本グループは2019年の実証実験データを用い、加速・制動フェーズを分離した制約付き線形最小二乗法によって制御則を推定し、高い再現性でシミュレーション上に構築しました 。
さらに、先行車の「目標加速度」をフィードフォワード入力として活用する改良制御戦略を提案しています。これにより、従来のCACCと比較して、急制動時の応答遅延を約33%改善し、躍度(ジャーク)を大幅に低減させることに成功しました。
研究内容にご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ: http://harmo-lab.jp/contact
【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ YouTube「ゆる言語学ラジオ」にて川村教授と大塚 凱 氏の共著『AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか』を取り上げていただきました
2026年1月13日配信、YouTube「ゆる言語学ラジオ」にて、大塚 凱 氏と川村教授の共著『AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか』を取り上げていただきました。
番組では、「『古代人は色が見えなかった』という衝撃の説」と題し、ホメロスの色彩語について、本書を紹介しながら、俳句における季語の機能との類似性を説明しています。
ご興味のある方はぜひご覧いただければ幸いです。
[『AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか』]
【5】研究室に関連する企業・ベンチャー等のニュース
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◇ 日本経済新聞「α-20億人の未来」にてAWL CTO 土田 安紘 氏のコメントが掲載されました
2026年1月12日付、日本経済新聞「α-20億人の未来」に掲載された、「AIポリスが『見守る』社会、理想郷かディストピアか 判断に潜む偏見」と題する記事にて、AWL株式会社 取締役 兼 最高技術責任者 土田 安紘 氏のコメントが掲載されました。
記事で土田氏は、AWLが手掛けるAIを活用した万引き検知システムとその判定プロセスについて、説明しています。
[AWL株式会社(北大発認定スタートアップ)]
◇ 調和技研はTooと共同開発を開始しました
2026年1月14日付、プレスリリースにて、株式会社調和技研は、クリエイティブ市場の総合商社である株式会社Tooと共同で「AI CXOエージェント」の開発を開始したことを発表しました。
「AI CXOエージェント」は、経営者の価値観・経営思想・判断基準を“企業の知的資産”として構造化・蓄積し、意思決定の現場で活用可能にする思考型AIエージェントです。
詳しくは調和技研webサイトよりお読みいただけます
https://www.chowagiken.co.jp/news/20260114_Chowagiken-Too-JointDevelopment
[株式会社調和技研(北大発認定スタートアップ)]
◇ 2026 MBZUAI Internships and Opportunities FairにAWLが出展します
2026年1月28日に、Mohamed bin Zayed University of Artificial Intelligence(MBZUAI)(アラブ首長国連邦)にて開催される「2026 MBZUAI Internships and Opportunities Fair」に、AWL株式会社が日本企業として初めて出展します。
MBZUAIは、2019年にアブダビのマスダール・シティに設立された、人工知能 (AI) に特化した世界初の大学です。本イベントは、MBZUAIの学生、卒業生、教員およびスタッフと企業との交流を通じて、UAEおよび世界のAI分野におけるインターンシップや就職の機会を広く紹介することを目的としています。
日時:2026年1月28日 10時~16時
会場:Mohamed bin Zayed University of Artificial Intelligence
[AWL株式会社(北大発認定スタートアップ)]
◇ 読売新聞にてAillが富山県と共同で運用する「TOYAMA goen」を取り上げていただきました
2026年1月14日付、読売新聞にて、株式会社Aill(エール)が富山県と共同で運用する出会い応援アプリ「TOYAMA goen」を取り上げていただきました。
記事では、「従業員に『出会い』提供 県アプリ 加入企業 審査あり=富山」と題し、県内の企業や団体、事業所を対象に「TOYAMA goen」のサービスを3月から開始することが紹介されています。
株式会社Aillは、1500社以上の企業が導入するAI恋愛ナビゲーションアプリ「Aill goen」を開発・提供しています。
川村教授は「Aill goen」の開発に携わり、現在、株式会社Aillの社外取締役を務めています。
[株式会社Aill]
[Aill goen]
【6】人工知能・ディープラーニングNEWS
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★ 都営バスに「AI翻訳透明ディスプレイ」搭載実験 外国人客多い浅草で(itmediaより)
都営バス路線を運営する東京都交通局は、外国語で話した内容を日本語に翻訳したり、日本語で話した内容を外国語や日本語テキストで表示したりできる「AI翻訳透明ディスプレイ」を、浅草エリアのバス路線で、1月15日~29日にかけて実証すると発表した。
★ Anthropic、自律型AI「Cowork」発表 デスクトップ作業を丸投げ可能に(itmediaより)
米Anthropicは1月12日(現地時間)、Claude Codeで示した自律的実行の考え方を、一般的な業務向けに再構成したツール「Cowork」を発表した。開発者向けツールであるClaude Codeの自律的な実行能力を、コーディング以外の一般的なナレッジワークにも適用できるよう設計されたものだ。
★ OpenAI、健康支援機能「ChatGPT Health」発表 Apple「ヘルスケア」などと連携(itmediaより)
米OpenAIは1月7日(現地時間)、「ChatGPT」上のヘルスケア関連の新機能「ChatGPT Health」を発表した。ChatGPT内に新設される専用のHealthタブからユーザーの医療記録やウェルネスアプリに接続し、それらを参照した対話ができるようになる。
【7】調和系工学研究室関連企業NEWS
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★ 国産SASE「Verona」とエンタープライズブラウザ「Soliton SecureBrowser」が連携
日本企業に導入しやすい“現実的なゼロトラスト環境”を提供(株式会社網屋)
株式会社網屋と、株式会社ソリトンシステムズは、国産SASE「Verona」と国産のエンタープライズブラウザ「Soliton SecureBrowser」の連携を開始し、日本企業にとって導入しやすいゼロトラスト環境を提供します。
【8】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!
★ お題「凍る」(1月9日投稿)
雪に包まれた静かな景色と孤独感が相まって、冬の寂寥感を深めている。一人でいることの感情的な影響(感想は #ChatGPT と作成)。
★ お題「冬」(1月19日投稿)
寒さの中にも、ふと心が満たされる瞬間があることをそっと教えてくれる、やさしくあたたかな一句(感想は #ChatGPT と作成)。
【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◇ 次号は、2026年2月6日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
http://harmo-lab.jp/?page_id=2918
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
▽調和系工学研究室HP
▽調和系工学研究室FB
▽川村 秀憲教授FB
▽AI一茶くん
▽調和系工学研究室AI川柳
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