こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
全国的に蒸し暑い日々がつづいていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて今年も、「札幌AI道場」がスタートします。
川村教授がラボ長を務めるSAPPORO AI LAB(札幌AIラボ)は、「札幌AI道場・第四期」の開設を記念し、プログラムの内容紹介や、川村教授の講演が行われるキックオフイベントを7月に開催します。
本メルマガでも開催概要をご案内しますので、札幌AI道場への参加に関心のあるエンジニアや学生、実証の課題提供に関心のある企業等の方は、ぜひご参加いただければ幸いです。
それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2025年6月20日配信
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■ 本日のTopics
【1】ご寄附のお礼
【2】「札幌AI道場・第四期」開設式のご案内
【3】こんな本を読んでいます
【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
【6】調和系工学研究室関連企業NEWS
【7】季刊『雫』「今回のAI一茶くん」
【8】AI川柳
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【1】ご寄附のお礼
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この度、一般社団法人JTS社団 様より「ITに関する研究活動の支援」を目的として、ご寄付を賜りましたことに心より感謝を申し上げます。
一般社団法人JTS社団 様は、株式会社ジャパンテクニカルソフトウェアが基金を拠出して2016 年に設立した法人であり、設立目的の一つにIT業界への社会貢献を掲げ、特にIT人材の育成に力を入れています。
研究室の取り組みにご賛同いただき、継続的に応援のご寄附を賜りますことは大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなっています。
この場を借りまして研究室一同より、一般社団法人JTS社団 様に重ねまして御礼申し上げます。
2025年7月
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
【2】「札幌AI道場・第四期」開設式のご案内
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◇ 「札幌AI道場・第四期」開設式(キックオフイベント)にて川村教授が基調講演を行います
2025年7月7日(月)にSCARTSスタジオ(札幌市市民交流プラザ)にて開催される、「札幌AI道場・第4期」開設式(キックオフイベント)にて、川村教授が基調講演を行います。
本イベントでは、札幌AIラボ 事務局長 兼 札幌AI道場 総師範 中村 拓哉 氏による道場解説も行われますので、札幌AI道場への参加に関心のある方(IT企業にお勤めの方、学生等)や、実証の課題提供に関心のある方はぜひご参加いただければ幸いです。
開催日時:2025年7月7日(月)16時30分~19時45分
会場:SCARTSスタジオ(札幌市中央区北1西1 札幌市民交流プラザ2階)
定員:80名
参加料:
【第一部】札幌AI道場 開設式:無料
【第二部】交流会:1名1,000円(学生は参加無料、学生証のご提示お願いします)
※参加費は当日受付時にいただきます
イベントの詳細及びお申込み方法は、札幌AIラボwebサイトよりご覧いただけます
https://www.s-ail.org/notice/news/4412/
◇ 「札幌AI道場・第四期」受講生を募集しています
「札幌AI道場」は、AI技術習得を目指す受講生と、AIで課題を解決したい企業が協働し、システム開発などを行う、実践的AI人材育成・実証プログラムです。
札幌のIT企業群と北海道大学を中心とした学術研究機関、札幌市による産学官連携組織「札幌AIラボ」が毎年、主催しています。
現在、AIを実践的に学びたい人を対象に、「エンジニアコース(社会人)」、「ユースコース(学生)」、「グローバルコース(高度IT外国人材)」を設けて、受講生を募集しています。
また、課題提供企業も公募しています。
ご興味のある方はぜひ、下記「札幌AI道場」のwebサイトより、公募概要をご覧いただければ幸いです。
https://www.s-ail.org/ai-dojo/dojo2025/
【2】こんな本を読んでいます
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◇ 川村教授の読書感想アーカイブより、2015年7月に発売された、山口 揚平 (著)『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと 答えのない不安を自信に変える賢者の方法』をご紹介します。
『10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと 答えのない不安を自信に変える賢者の方法』
山口 揚平 (著),発行年月:2015年7月
― 感想
この本は「僕」と「紳士」の二人の会話によって進む物語です。
普通の青年が紳士との会話を通して人生の成功の秘密を学びながら成長するストーリー。
精神論的な話と思いきや、割と人生行動におけるテクニカルな方法を具体的に示しながら話が進み、AIの発展や日本社会の環境変化なども交えながらどのような将来を目指すのかについて示唆を与える内容です。
そこそこ年代を重ねた方、思うような成功をしている方なら「そうだよな」と思うことも多いと思いますが、若いときにはなかなかその本質は気付けないもの。
できれば若い人に読んでいただき、いっとき書かれていることの意味を吟味してほしいと思う内容でした。
良書だと思います。(2024年4月 川村秀憲)
【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ 北海道経済連合会「創立50周年記念式典」にて川村教授が記念講演を行いました
2025年6月12日に札幌プリンスホテル国際館パミールにて開催された、北海道経済連合会「創立50周年記念式典」にて、川村教授が記念講演を行いました。
川村教授は、記念講演で『人工知能の未来~我々の社会や生活はどう変わるのか~』をテーマにお話ししました。
本式典及び記念講演の内容は北海道経済のニュースサイト「REY」リアルエコノミーに掲載されています。
https://hre-net.com/keizai/keizaisougou/83671/
また、本記念講演について毎日新聞で取り上げていただきました
[毎日新聞](お読みになるにはログインが必要です)
★ 研究室に関連する企業・ベンチャー等のニュース
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◇ 6/26(木)調和技研がランチタイムウェビナーを開催します
2025年6月26日(木)に株式会社調和技研はオンラインにて、「AIはどう作られるのか?業務にフィットするAI導入のために必要なこと」と題し、ランチタイムウェビナーを開催します。
社内の生成AI導入で、何から始めたらよいか悩んでいる方、AIの仕組みや開発工程を知りたい方などにおすすめです。ご興味のある方はぜひご参加ください。
開催日時:2025年6月26日(木)12時~13時
開催方法:WEBセミナー(オンライン開催)
募集定員:30名(先着順)※定員になり次第締め切ります
参加費:無料
下記フォームよりお申し込みいただけます
https://share.hsforms.com/1_DhP-9qSRqS29nr6y7QC_wec1ua
詳細は、調和技研webサイトをご覧ください
https://www.chowagiken.co.jp/news/webinar_202506
◇ 「スシロー」国内全店舗にてAWLの提案する「FaceWatch」が導入されます
2025年6月11日付のプレスリリースにて、AWL株式会社は、回転寿司チェーン「スシロー」の国内全店舗において、同社が提案する「FaceWatch(フェースウォッチ)」が導入されることを発表しました。
「FaceWatch」は、AWL株式会社がニッコクソフト株式会社と共同で開発した次世代型の顔認証従業員管理ソリューションです。
顔認証による従業員の入退室管理や不正入店の防止、勤怠管理などの機能により、施設における業務の効率化とセキュリティの向上を同時に実現します。
詳細はAWL株式会社プレスリリースよりご覧いただけます。
https://awl.co.jp/news/20250611/
このことについて、6月11日付日本経済新聞と6月12日付北海道新聞にて取り上げていただきました。
[北海道新聞](お読みになるにはログインが必要です)[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です) [FaceWatch(フェースウォッチ)]
[AWL株式会社(北大発認定スタートアップ)]
◇ AWLは「スシロー × AWL」共同ウェビナーを開催します
2025年7月17日にオンラインにて、AWL株式会社は、日本最大の回転寿司チェーン「スシロー」と共同でウェビナーを開催します。
本ウェビナーでは、スシローの国内全店舗に導入されるAWLの提案する顔認証ソリューション「FaceWatch」の導入背景や、不正入店の防止・勤怠管理の効率化・業務負担の軽減といった具体的な導入効果をご紹介します。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
日程:2025年7月17日(木) 15時~16時
タイトル:「公平で安全な職場環境の実現へ—エッジAI顔認証がもたらす変革とは?」
登壇者:F&LCの人事・運営責任者 / AWL株式会社 代表取締役社長 北出宗治 他
本ウェビナーはこちらからお申込みいただけます
https://forms.office.com/r/JQ4uHPnsLj
[FaceWatch(フェースウォッチ)]
[AWL株式会社(北大発認定スタートアップ)]
◇ 2025年5月30日に日本マイクロソフト株式会社(品川本社)にて開催された「Columbus Day」に、株式会社調和技研のスタッフ2名が登壇しました。
「Columbus Day」は、日本マイクロソフト株式会社が提供する生成AI事業化支援プログラムのイベントです。
当日は、AIエージェントのマイクロソフト戦略と、最新の教育機関で採用されている先進AI事例が紹介されました。
本イベントで株式会社調和技研は、同社で取り組んでいる全国の高専学生を対象とした生成AIカリキュラムの事例を紹介しました。
本イベントの内容はこちらからご覧いただけます
https://www.chowagiken.co.jp/news/meetup_microsoft_202505
https://msevents.microsoft.com/event?id=371909659
【3】人工知能・ディープラーニングNEWS
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★ 「Claude Code」って何? KDDI子会社の解説資料が話題 動画で使い方やデモも紹介(itmediaより)
「やさしいClaude Code入門」と題された資料が、はてなブックマークなどで注目を集めている。KDDIグループのKDDIアジャイル開発センター(KAG、東京都港区)で、テックエバンジェリストを務める御田稔さんが6月4日に公開。米Anthropicが提供するコーディング向けのAIエージェント「Claude Code」の概要などを解説している。
★ Meta、原子力でAI時代の電力確保へ(ledge.aiより)
Metaは2025年6月3日、米エネルギー大手Constellation Energyと、イリノイ州のClinton Clean Energy Centerからの電力供給に関する20年間の電力購入契約(PPA)を締結したことを発表した。
★ 「LRM(大規模推論モデル)の推論能力に限界」──Appleが論文発表(itmediaより)
米AppleのAI研究者らは6月8日(現地時間)、「The Illusion of Thinking:Understanding the Strengths and Limitations of Reasoning Models via the Lens of Problem Complexity」(思考の錯覚:問題の複雑さというレンズを通して推論モデルの長所と限界を理解する)という論文を発表した。
★ Apple、推論特化モデルの“臨界崩壊”を検証──問題の複雑さで精度ゼロに(ledge.aiより)
Appleの機械学習研究チームは2025年6月8日、論文「The Illusion of Thinking」を発表し、Large Reasoning Models(LRMs)と呼ばれる“考えるAI”の性能限界を明らかにした。
★ 初のゼロクリックAI脆弱性「EchoLeak」、Microsoftの「Copilot」の脆弱性で(修正済み)(itmediaより)
米セキュリティ企業のAim Securityの研究部門Aim Labsは6月11日(現地時間)、「Microsoft 365 Copilot」にユーザーの操作を必要としないゼロクリックAI脆弱性「EchoLeak」を発見したと発表した。
★ Anthropic、「Research」のマルチエージェントについて解説(itmediaより)
Anthropicが、Claudeの機能「Research」を支えるマルチエージェントシステムを解説。リードエージェントがタスクを分割し、複数のサブエージェントが並行調査することで、複雑な研究の時間を最大90%短縮できるとしている。課題はコストと複雑性だが、ユーザーからは高く評価されている。
★ 足先に車輪が付いた人型ロボ「AEON」登場 車輪でスイスイ移動、段差は二足歩行で スウェーデン(itmediaより)
スウェーデンの精密機器メーカーHexagonは6月17日(現地時間)、人型ロボット「AEON」を発表した。足先に車輪が付いており、二足歩行と組み合わせることで移動性能を高めたという。産業向けの展開を予定しており、産業機器の製造などを手掛けるドイツSchaefflerと、スイス航空機メーカーPilatusで試験導入する。
【4】調和系工学研究室関連企業NEWS
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★ 【6月23日開催】業務のデジタル化から始まるデータ駆動型経営へ〜人・モノ・設備のデジタル化で進める製造業の転換戦略〜 AIが変える、業務アプリ構築の新常識(株式会社インターパーク)
本セミナーでは、「人・モノ・設備」の視点から現場のデジタル化をどのように進め、最終的に経営判断に活きるデータ活用につなげるか、その実践的なステップを解説します。実際の現場で起きている課題や事例をもとに、製造業の転換戦略を具体的に紹介し、これからの時代を生き抜くための実践的なヒントをお届けします。
【5】季刊『雫』「今回のAI一茶くん」
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AI一茶くんの対決デビュー戦となった、NHK「超絶 凄ワザ!」への出演を契機に知り合ったマルコボ.コム社が発行している「季刊『雫』」にAI一茶くんの俳句が掲載されています。
この中の「今回のAI一茶くん」というコーナーでは、素性を隠して掲載されたAI一茶くんの句を読者が当てるという企画が行われています。
AI一茶くんが詠んだ句、そしてその句が獲得した得点、AI一茶くんの俳句を見抜いた人数をご紹介したいと思います!
兼題「時雨」(季刊『雫』2025年5月13号)
昼酒の酔のさめたる時雨かな
AI一茶くんは、まだ良い俳句を自分で選ぶことができないので、AI一茶くんの詠んだ「時雨」30句から、編集室が選んだ一句です。この句は残念ながら無点句となりました。
しかし、今回見事17名の方がAI一茶くんの俳句を見抜きました。
おめでとうございます。
次回の兼題は「みどりの日」です。
AI一茶くんの句は何点獲得できるのか、そして見抜ける方はいらっしゃるのか、お楽しみに!
次回は2025年8月の発行となります。マルコボ.コムオンラインショップ( https://marukobo.shop-pro.jp/ )からも購読のお申し込みができますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
【6】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!
★ お題「新緑」(6月10日投稿)
不況という重苦しい状況の中でも、新緑の鮮やかさがより際立って見えるという対比、希望や自然の力強さを感じさせる(感想は #ChatGPT と作成)。
★ お題「暑」(6月17日投稿)
ネクタイを結び直しただけで「暑がられた」。夏の気配や人間関係の微妙な温度感(感想は #ChatGPT と作成)。
【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◇ 次号は、2025年7月4日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
http://harmo-lab.jp/?page_id=2918
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
▽調和系工学研究室HP
▽調和系工学研究室FB
▽川村 秀憲教授FB
▽AI一茶くん
▽調和系工学研究室AI川柳
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