2023年10月11日に北海道大学/ZOOM(ハイブリット)にて開催された「第9回 北大・部局横断シンポジウム 新領域創成に向けた若手連携の挑戦」にて、横山助教が「歴史的文書のコーパス分析に対する人工知能技術の応用」をテーマにポスター発表を行い、同シンポジウム研究助成採択の銅賞を受賞しました。
同シンポジウム研究助成採択は、優れた分野融合研究を推進している部局間共同研究(ポスター発表)に対して総額1,300万円の北大研究奨励賞と研究奨励金を進呈するものです。
◇ 歴史的文書のコーパス分析に対する人工知能技術の応用
横山想一郎,山下倫央 ,川村秀憲(大学院情報科学研究院)
伊藤孝行 (大学院メディア・コミュニケーション研究院)
概要:
近年,情報学分野における大規模テキストデータの収集・分析技術の発展に伴い,ソーシャルメディアの投稿などから社会経済動向を計測するソーシャルセンシングが注目を集めている,日本語資料に基づく言葉の用法の分析は長く日本語学分野で行われており,両分野の協働により日本語の特性を踏まえたより精密なソーシャルセンシングの実現が期待される.しかし,日本語資料の分析は人文学の分野において多くは手作業で行われており,大規模な分析の障害となっている.
本申請研究では,人工知能技術を用いて日本語資料の分析の自動化を実現するツールを開発する.我が国の近代政治が確立された明治・昭和期を対象に,可能表現や当為表現などの政治議論において重要な日本語表現の分析を自動化する手法を確立し,帝国議会議事速記録および日本語歴史コーパスに適用し新たな知見を得る.
[第9回 北大・部局横断シンポジウム]