こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
お盆休みが過ぎ、秋の気配を感じ始める頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
夏の疲れが出ている頃と思いますので、どうぞご自愛ください。
さて、北海道経済連合会(道経連 https://www.dokeiren.gr.jp/ )の2025年7・8月号会報誌にて、6月12日に開催された道経連「創立50周年記念式典」での川村秀憲教授の記念講演の内容を掲載いただきました。
道経連のご担当者様より許可を頂き、本メルマガでもその内容の一部を紹介します。
『人工知能の未来~我々の社会や生活はどう変わるのか~』をテーマに、現在のAIの進化や、AIと人間の共存について、お話ししていますので、ご興味のある方はぜひお読みになってください。
それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2025年8月22日配信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 本日のTopics
【1】人工知能の未来~我々の社会や生活はどう変わるのか~
【2】調和系工学研究室関連企業NEWS 1
【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【4】学会参加レポート
【5】研究室に関連する企業・ベンチャー等のニュース
【6】人工知能・ディープラーニングNEWS
【7】調和系工学研究室関連企業NEWS-2
【8】AI川柳
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】人工知能の未来~我々の社会や生活はどう変わるのか~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ AIエージェント
AIは今、大きな進化の節目に来ています。
「AIエージェント」という言葉は、実は昔からあった概念で、従来のChatGPTのように、こちらが入力した質問に一問一答で答えるのではなく、AI自身が目的に向かって自律的に行動する仕組みです。
例えば、自分が大好きなアーティストのチケットを取りたいとき、発売時間には仕事中でアクセスできない。
そういうときにAIに「代わりにチケットを取っておいて」と頼めたら便利です。これがAIエージェントのイメージです。
でも、実際にそれを実現するには、アカウント情報やクレジットカードの番号をAIに預ける必要があります。
すると、意図しない高額チケットを予約されるリスクや、情報漏洩の懸念も出てきます。
このように、AIエージェントを活用するには「どこまで任せてよいのか」という線引きが重要になってきます。金額の上限を設定するのか、用途を限定するのか。
これからは、AIに業務の一部を委ねる時代が本格的に始まる中で、技術だけでなく、信頼や責任の枠組みをどう整えるかが問われることになるでしょう。
■ AIと人間の共存
(前略)
技術の進歩というのは「指数関数的」に、つまり急激に進むものです。そして、経済合理性が求められるところから、順番にAIに置き換えられていく。
ChatGPTの登場というのは、その流れの象徴と言えるでしょう。さらにその先には、「AIがAIを開発する」という時代、いわゆるシンギュラリティの時代がやって来るとも言われています。
こうした状況の中で、私たちが今まさに直面しているのは「ゲームチェンジ」です。
過去の成功体験に基づいた「昔はこうだった」__「これが人のやるべきことだ」という従来の価値観が、次々と塗り替えられていく時代です。
勝ち組・負け組の構図も大きく変わっていくでしょう。
そうした中で、人間はどうあるべきか。私は、教科書的なことはAIに任せて、人間はもっと多様な視点や発想を持つことが大事だと思っています。
人にしかない価値、それは多様性だったり、共感だったり、創造性だったりするわけです。
そして最後に、AIと人間がこれからの社会をどう築いていくか。
AIが人間と対立するとか、人間同士がAIのせいで争うといった構図ではなく、AIと人がともに協調し、調和するような新しい社会システムをつくっていく必要があると思います。
そのためには、倫理や法律といった枠組みを丁寧にアップデートしながら、新しい時代にふさわしい社会像を描いていかなければなりません(川村秀憲)。
北海道経済連合会 会報誌2025年7・8月号掲載より一部抜粋
https://www.dokeiren.gr.jp/kaihou/
【2】調和系工学研究室関連企業NEWS-1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇ 「NoMaps 2025」に株式会社Innovation BASE 北海道が出展します
株式会社Innovation BASE 北海道 (川村研究所事務局) からのお知らせです。
2025年9月12日~13日に札幌で開催される「NoMaps 2025」にて、株式会社Innovation BASE 北海道が開発中のAI広報支援サービス「AI:Promo(エーアイ・プロモ)」の体験版が初公開されます。
AI:Promoは、WEBサイト、SNSや対話からユーザの情報を学習し、SNSやWeb記事などのPR文を自動生成・発信まで行う“専属AIエージェント”サービスです。
「人手が足りず広報ができない」「何をどう伝えたらいいかわからない」といった課題を抱える事業者様を支援するソリューションとして開発を進めています。
会場ではデモアプリを実際にご体験いただけますので、少しでもご興味のある方は、お気軽にお立ち寄りください。
【出展概要】
■イベント名:NoMaps 2025
■日時:2025年9月12日(金)13:00~17:00・13日(土)10:00~16:30
■場所:Deep-Tech CORE SAPPORO(札幌市中央区)
■出展内容:AI:Promo体験版デモ
■詳細:https://no-maps.jp/program/tech/121300-expo-ib/
皆さまと現地でお会いできることを楽しみにしております。
【ご質問・お問い合わせ】
メール:info(at)ib-hokkaido.jp (at)を@に変えてメールをお送りください
担当:株式会社InnovationBASE 北海道 桑原
Webサイト:https://ib-hokkaido.jp/
【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇ 朝日新聞に川村教授のコメントが掲載されました
2025年8月4日付、朝日新聞に川村教授のコメントが掲載されました。
トランプ米政府は、7月に「AIアクションプラン(行動計画)」を発表し、その中で政府が契約するAIについて「偏向」のないこととするという条件を設けました。
「偏向のないAI」の実現は可能なのでしょうか。AIが特定の考え方に寄っているように見える原因と、AIとの向き合い方について、川村教授がコメントしています。
◇ Reutersに川村教授のインタビューが掲載されました
2025年8月1日付、Reutersのマクロスコープに川村教授のインタビューが掲載されました。
中国のDeepSeek(ディープシーク)が今年1月に生成AIモデルを発表してから、半年が経ちました。DeepSeekの登場がAI業界にもたらした影響について振り返り、お話ししています。
◇ 富良野市と調和系工学研究室の共同によるDXワークショップが開催されました
2025年6月30日(月)、北海道大学 大学院情報科学研究院棟 A-24講義室にて、富良野市役所のDX推進チームと調和系工学研究室の共同によるDXワークショップが開催されました。
ワークショップでは、開会の挨拶と趣旨説明から始まり、富良野市役所のDX推進チームより「変革の種をまく」と題した、富良野市におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取組事例が紹介されました。
続いて、調和系工学研究室の川村教授が「DXの全体像と社会実装への展望」と題して講演を行い、AIの仕組みや今後の社会への応用可能性について、幅広く解説しました。
その後、山下准教授より、調和系工学研究室における最新の共同研究内容が紹介されました。
最後には「インタラクティブQ&Aセッション」が行われ、調和系工学研究室の学生も参加し、富良野市のDX推進チームの方々と活発な質疑応答や、DXを活用した地域課題の解決などについて自由な意見交換が行われ、とても有意義な時間となりました。
富良野市では、AIオンデマンド交通「ふらのり」や健幸ポイント事業など、地域に根ざしたDX施策が進められています。
こうした現場での実践的な取り組みのご紹介は多くの気づきを与えてくださり、調和系工学研究室のスタッフや学生にとっても大変刺激的で、貴重な学びの機会となりました。
【4】学会参加レポート
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇ ソフトウェアサイエンス研究会(SS)にて学生が発表しました
2025年7月15日~7月17日に札幌市教育文化会館にて開催された「ソフトウェアサイエンス研究会(SS)」に本研究室より、前嶋 瞭佑さん(修士1年)が参加し、研究発表を行いました。
[ソフトウェアサイエンス研究会(SS)]◆ 前嶋瞭佑, 横山想一郎, 山下倫央, 川村秀憲: LLMを用いた句会シミュレーションにおける俳人エージェント間の相互学習機構の提案
近年,大規模言語モデル(LLM)の発展に伴って芸術作品の自動生成・評価の研究が盛んに行われており,俳句においても,深層学習を用いた形式的・意味的特徴の再現やLLMによる評価・批評の試みがなされている.
しかし,これまでの研究では実際の俳人の創作プロセスとの比較検証が不十分であった.
本研究では,実際の俳人の俳句を専門家の知見に基づく属性軸で分析し,それを基準として俳人エージェントによる句会シミュレーションの妥当性を評価する.
実際の俳人の作風変遷パターンと句会モデルでの属性遷移を比較することで,LLMによる俳句創作の忠実性と相互作用メカニズムの有効性を検証する.
◇ 第28回 画像の認識・理解シンポジウム (MIRU2025)にて学生が発表しました
2025年7月29日~8月1日に国立京都国際会館にて開催された「第28回 画像の認識・理解シンポジウム (MIRU2025)」に本研究室より、鎌田 理久さん(修士2年)、古田 悠華さん(修士2年)が参加し、研究発表を行いました。
[第28回 画像の認識・理解シンポジウム (MIRU2025)]◆ 鎌田理久, 横山想一郎, 山下倫央, 川村秀憲: 除雪出動決定支援のための視覚言語モデルによる路面状況の分析
積雪地帯における冬期の道路除雪業務は,道路交通や生活インフラを維持するうえで欠かせない.
しかし,除雪出動の判断は気象や道路状況の変化に大きく左右されるため,担当者が下した判断が覆る場合もしばしば発生し,除雪作業員に不確実な出動への備えを強いるだけでなく,担当者にも心理的負荷を与えている.
本研究では,この課題に対して視覚言語モデル(VLM)を用いて,定点カメラの連続画像から路面状況の時間的変化を言語的な特徴として抽出する手法を提案する.
過去の除雪記録に基づくケーススタディを通じて,本手法が,熟練担当者の判断根拠となる路面の変化(積雪の深化や走行跡の消失など)を的確に言語化できることを示した.
この結果は,VLMが気象予報等の事前情報に起因する判断バイアスを補完し,より客観的な状況認識を支援するツールとなりうることを示唆する.
◆ 古田悠華, 横山想一郎, 山下倫央, 川村秀憲 : Text-to-Imageモデルを用いた衣服画像の生成と衣服特徴に基づく再現性評価
本研究は,ユーザの印象やこだわりに基づいて衣服画像を生成可能なデザイン支援システムの構築を最終的な目標とし,その基礎検討としてText-to-Image(T2I)手法の活用と再現性評価の枠組みを提案する.
本稿では,実在する衣服画像から客観的な属性(色,素材,シルエットなど)を抽出し,それに基づくテキストプロンプトを構成して衣服画像を生成する.
この生成画像と目標画像との比較を通じて,Text-to-Imageモデルの再現性能および生成安定性を定性的に評価する.
その結果,提案手法は多くのケースで高い再現性を示すことが確認されたが,一方でSeed値の設定によって生成結果にばらつきが生じることが判明し,今後の安定性向上が課題として示唆された.
◆ 学会の様子を鎌田さん、古田さんがレポートしてくれました
― 研究会に参加して気づいたこと
・ 学会では国際会議に採択された論文の招待講演が行われるなど、とても熱気があった。
センシング技術に関する発表が多く、3次元空間の認識に対して既存のRGBカメラだけではなく、深度センサーやイベントカメラといった活用の検討がされていた。
特に、ロボティクス、自動運転、三次元人物姿勢推定といった応用分野の発表が目立っていた。これらの研究に共通して「学習データの少なさ」が大きな課題として挙げられていた。この問題の解決には、質の高いデータセットとベンチマークの構築が、今後の技術進展を大きく左右すると考えられる(鎌田)。
・ 今回の研究会を通じて、CV分野においてもLLM(大規模言語モデル)やVLM(視覚言語モデル)の活用が非常に活発であると感じました。
特に、多くの分野で共通して、データ不足や評価指標の曖昧さといった課題に対し、LLMやVLMを活用した解決策が提案されていました。
また、生成分野では画像だけでなく、3Dや動画への関心も高かったです。
参加者には、新しいテーマでも数か月で複数の成果を発表している方が少なくなく、技術力に加え、新技術への感度や迅速さが求められる分野であると実感しました(古田)。
― 興味深かった発表について
・ タイトル: 基盤モデルによる視覚的評価を用いた動画広告の効果分析
発表者: 田邉 克晃1,増田 俊太郎1, 劉 岳松2, 丹治 直人2, 勢〆 弘幸2, 肖玲1, 山崎 俊彦1 (1: 東京大学, 2: Septeni Japan株式会社)
概要: 本研究では、動画広告のクリック率 (Click Through Rate,CTR) 予測において、マルチモーダル基盤モデル GPT-4oを用いることで広告の意味内容を特徴量として活用する手法を提案する。
CTR 予測においては、広告のジャンルや視聴履歴などのメタデータを用いることが一般的であり、動画の内容そのものを考慮した手法はほとんど存在しない。
提案手法では意味内容を導入することで、従来手法と比較して平均二乗誤差 (MSE) が最大 14.02%改善された。事例研究でも、広告の訴求内容を自然言語で適切に抽出できることが確認され、予測誤差の改善と予測の解釈性の向上に寄与していることが示唆された(鎌田)。
・ タイトル:Investigating conceptual blending of a diffusion model for improving nonword-to-image generation
著者:Chihaya Matsuhira (Nagoya Univ.), Marc Aurel Kastner (Hiroshima City Univ.), Takahiro Komamizu (Nagoya Univ.), Takatsugu Hirayama (Univ. of Human Environments), Ichiro Ide (Nagoya Univ.)
概要:この研究では、Stable Diffusionなどの大規模拡散モデルにおいて、複数の概念を線形補間したテキスト埋め込みから生成される画像の“概念ブレンド度”を画像認識モデルで定量評価する手法を提案しました。
さらに、非単語(造語)からの画像生成に対し、k-NN+線形回帰を用いた埋め込み変換法が提案され、L₂誤差とFIDが大幅改善されました。この研究より、「現状存在しない造語」から視覚イメージを迅速に得る枠組みが整備され、ブランドや商品名のネーミングといったクリエイティブ活動への応用可能性が示されました(古田)。
研究内容にご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ: http://harmo-lab.jp/contact
【5】研究室に関連する企業・ベンチャー等のニュース
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇ 8/28(木)調和技研がランチタイムウェビナーを開催します
2025年8月28日(木)に株式会社調和技研がオンラインにて、「企業の社内生成AI活用を前進させるには●●が必要! 〜AIエージェントの最新機能を使ったAX推進〜」と題し、ランチタイムウェビナーを開催します。
企業の生成AI導入において、「何から始めればいいかわからない」という壁を乗り越え、“使われるAI”を育てるヒントを得たい方におすすめの内容です。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
開催日時:2025年8月28日(木)12時~13時
開催方法:WEBセミナー(オンライン開催)
募集定員:30名(先着順)※定員になり次第締め切ります
参加費:無料
下記フォームよりお申し込みいただけます
https://share.hsforms.com/1HxbniSzQQ3GylcZOHuPtvAec1ua
詳細は、調和技研webサイトをご覧ください
https://www.chowagiken.co.jp/news/webinar_202508
◇ 「札幌AI人材育成プログラム」の「E資格チャレンジ」にて、調和技研がプログラムを提供します
Sapporo AI Lab(札幌AIラボ)が実施する「札幌AI人材育成プログラム」の一つ「E資格チャレンジ」にて、株式会社調和技研がプログラムを提供します。
株式会社調和技研は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)認定プログラム事業者です。「E資格チャレンジ」では、調和技研が提供するプログラム「AI道場E資格コース|理論と実装で“使える力”を養う」を受講することができます。
2026年2月に2026年第1回エンジニア資格「JDLA Deep Learning for ENGINEER 2026 」(「E資格」)の試験実施が予定されています。「E資格チャレンジ」は、「E資格」の合格に向けて、JDLA認定プログラムの受講とE資格の受験までがパッケージになった、札幌AIラボの特別プログラムです。
「E資格」の取得を目指す方はぜひご参加ください。
募集期間:~8月29日(金)17:00まで
対象:札幌市在住または札幌市に所在する企業や団体に勤務する方(内定者含む)
受講料:11,000 円(税込)(2026年2月実施予定の「E資格」の受験費用(一般:33,000 円)を含みます。)
実施概要や申し込み方法の詳細は、下記サイトよりご確認いただけます
https://www.s-ail.org/engineer/
◇ 国際学会「2025 IEEE International Conference on Image Processing」にて、AWLの論文が採択されました
2025年9月14日~18日(現地時間)に米国アラスカ州アンカレッジで開催される国際学会「2025 IEEE International Conference on Image Processing(「IEEE ICIP」)」にて、AWL株式会社の論文が採択されました。
タイトル:GRID-LOGAT: Grid Based Local and Global Area Transcription for Video Question Answering
著者:Md Intisar Chowdhury, Kittinun Aukkapinyo, Hiroshi Fujimura(藤村 浩司)*, Joo Ann Woo, Wasu Wasusatein, Fadoua Ghourabi (AWL株式会社) *共同筆頭著者(同等貢献)
概要:AWLはエッジAIの社会実装を強みとし、本研究では、ローカルデバイス上で動作するVisual Language Model(VLM)による動画理解を対象としています。
本論文では、画像をグリッド線で分割し、局所領域と広域領域の情報を統合的に処理する新手法「GRID-LOGAT」を提案。生成AI時代における画像と言語の融合処理の高度化に貢献します。
GRID-LOGATは、ローカルデバイス上での処理を前提とし、画像にオーバーレイされたグリッド線に基づく詳細分析により、プライバシー保護と高精度な画像認識を両立。クラウド依存を抑えることで、電力消費の低減にも寄与します。
本技術は、店舗・施設における防犯や業務効率化など、現場での実用的な応用を見据えたものであり、AWLが推進する「エッジAIによる社会課題解決」の実現に向けた、技術革新の象徴ともいえる成果です。
詳細はAWL株式会社webサイトよりご確認いただけます
https://awl.co.jp/news/20250820/
https://cmsworkshops.com/ICIP2025/view_session.php?SessionID=1057&bare=1
[AWL株式会社(北大発認定スタートアップ)]
◇ 株式会社ナノオプト・メディア主催 『ものづくりDX Expo 2025』に調和技研 代表 中村氏が登壇しました
2025年8月19日~20日に東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催された、株式会社ナノオプト・メディア主催 『ものづくりDX Expo 2025』に株式会社調和技研 代表取締役社長 中村 拓哉 氏がパネリストとして登壇し、「【ものづくり/製造業xAI】現場のリアル」をテーマにお話ししました
[株式会社ナノオプト・メディア主催 『ものづくりDX Expo 2025』][株式会社調和技研(北大発認定スタートアップ)]
【6】人工知能・ディープラーニングNEWS
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ 大阪メトロ、AIで予測した全路線の混雑状況を配信 万博開始後のデータも学習(itmediaより)
大阪メトロ(大阪市高速電気軌道)とITサービスのJBCCは、AIを使って全路線の列車の混雑を1週間先までで予測し、大阪メトロ公式スマートフォンアプリ「e METRO」と公式サイトから確認できるサービスの提供を、7月31日に始める。
★ OpenAI、オープンなAIモデル「gpt-oss」発表 性能は“o4-mini”に匹敵 軽量版含む2種類を公開(itmediaより)
米OpenAIは、オープンウェイトのAIモデル「gpt-oss」を発表した。データセンターやハイエンドPC向けの大規模モデル「gpt-oss-120b」と一般向けのPCでも稼働する中規模モデル「gpt-oss-20b」の2種類を公開している。
★ DeNA、全社員の“AI活用レベル”評価へ 半期ごとに目標設定、等級別の推奨要素に(itmediaより)
ディー・エヌ・エー(DeNA)は8月6日、全社のAI活用スキルを評価する指標「DeNA AI Readiness Score」(DARS、ダース)を、8月末から導入すると発表した。従業員や組織のAI活用状況を定量的に把握。全社的にAI活用を推進し、“AIネイティブ”な組織を目指す。
★ 次世代AIモデル「GPT-5」登場 ChatGPT全ユーザーに提供開始 “博士並みの知能持つ友人”に進化(itmediaより)
米OpenAIは8月7日(現地時間)、次世代AIモデル「GPT-5」を発表した。同日から無料ユーザー含めてChatGPTの全ユーザーに提供を始めていく。なお、現在使用できるAIモデル「GPT-4o」「o3」「o4-mini」「GPT-4.1」「GPT-4.5」は、GPT-5に置き換わるという。
★ AIは「大きい」より「小さい」方がいい──AIエージェントの開発手法、米NVIDIAが主張 LLMをSLMに移行する技術も掲載(itmediaより)
Google、“超小型”AIモデル「Gemma 3 270M」公開 スマホで動き、省電力性能に優れる
米Googleは8月14日(米国時間)、2億7000万パラメータの小規模言語モデル(SLM)「Gemma 3 270M」を公開した。同社が提供するオープンなAIモデル「Gemma 3」の1つで、エッジデバイス向け。マルチモーダルに対応しており、省電力性能に優れるという。
★ ひっそり登場の中国AI「Seed-Prover」、国際数学オリンピックで「金メダル」 さくっとGoogleを抜く(itmediaより)
自動定理証明システム「Seed-Prover」は、2025年国際数学オリンピックで6問中5問の完全証明に成功し、人間の金メダリストに匹敵する実力を示した。2025年だけでなく、過去の国際数学オリンピック問題においても78.1%という高い証明成功率を達成している。
★ テスラ、日本で“自動運転”のテスト走行開始 ハンドルに触れず、「FSD」で市街地を走る動画公開(itmediaより)
Tesla Japanは8月20日、自動運転技術「Full Self-Driving(Supervised)」(以下FSD(Supervised))のテスト走行と学習を日本国内で始めたと発表した。同技術を使って、都市部の複雑な道路環境や高速道路での性能を検証することが目的。具体的な走行場所などは言及していないが「山下公園」や「赤レンガ倉庫」などの看板が見られる点から横浜市を走行しているとみられる。
【7】調和系工学研究室関連企業NEWS-2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ DX人材育成ワークショップ(令和7年度「デジタル構想共創ワークショップ」を開催します)(フュージョン株式会社)
9月始動!「デジタル構想共創ワークショップ」のご案内。IT産業以外の企業の経営層や、自社のDXを推進する人材を対象とした、必要となる知識・マインド等の習得を目的としたワークショップを実施致します。
開催概要 https://www.elecen.jp/project/it-business-top/#chapter-3
参加申込 https://forms.gle/qm4FUAtF1BWXJvFq7
★ 【8/ 28(木)開催】中小企業の業務デジタル化を推進!インターパーク、ユーザ協会主催のオンライン講座に登壇 ~ノーコードによる現場主導の業務改善をテーマに講演~(株式会社インターパーク)
株式会社インターパークは、2025年8月28日(木)に開催される公益財団法人日本電信電話ユーザ協会主催のオンライン講座「デジタル化すべき業務の棚卸しと具体的なシステム導入のポイント」に登壇いたします。
★ 9/9(火)開催「ALog Summit 2025 ~SIEMで始める脅威検知とログ戦略~」(株式会社網屋)
SIEMを軸に脅威検知とログ戦略の最前線を学べるオンラインイベント
サイバーセキュリティサービスを提供する株式会社網屋は、脅威検知やログ活用の最新トレンド、さらに実践的なSIEMの導入・運用手法を学べるオンラインイベント「ALog Summit 2025」を2025年9月9日(火)に開催します。
【8】AI川柳
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!
★ お題「海」(8月7日投稿)
広大な海よりも心を動かす「こんなとこ」があるという感覚。価値観の転換や意外性のある感動。抽象的な言葉遣いが読む人の想像力をかき立てる(感想は #ChatGPT と作成)。
★ お題「盆踊り」(8月8日投稿)
くるくると巡る盆踊りの輪のように、恋も人生も回り道をしながら進んでいくもの——そんな連想を呼び起こします(感想は #ChatGPT と作成)。
【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◇ 次号は、2025年9月5日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
http://harmo-lab.jp/?page_id=2918
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
▽調和系工学研究室HP
▽調和系工学研究室FB
▽川村 秀憲教授FB
▽AI一茶くん
▽調和系工学研究室AI川柳
▽ ご意見・ご感想は【こちら】からお願いいたします
▽ 新規登録は【こちら】からお願いいたします
▽ 配信停止は【こちら】からお願いいたします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━