「AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか」が出版されました

3月20日(日)にdZERO社より、「AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか」(https://shop.dze.ro/books/115)が出版されました。

2018年1月に放送されたNHK「超絶 凄ワザ!」でご一緒した、俳人の大塚凱氏と川村教授との対談本です。

人はなぜ俳句を詠むのかという問いかけを通して、人工知能とはなにかについて大塚さんと一緒に考えました。

人工知能に興味がある方にとっても、俳句に興味がある方にとっても興味深い話をすることができたと思っていますので、ぜひご一読いただけたら嬉しいです。

出版にあたっては、出版社dZEROの松戸さんにも随分とお世話になりました。

あらためてここに感謝申し上げます。(川村 秀憲)

dZERO

[AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか]

俳句を詠むとき、人の脳の中では何が起こっているのか。

知能とは何か、人間とは何か。

AI研究者にとって「AI俳句」は、

根源的問いの答えに近づくためのプロジェクト、

若い俳人にとっては、人間の知の営みが解明されることへの深い興味。

AI俳句生成プロジェクト「AI一茶くん」の生みの親と、

気鋭の若手俳人が旅する「知能の深淵」。

【目次】

第一章:コードと歳時記―「人間の営み」を解明する

第二章:記号と意味―ハードルは何か

第三章:教師データと逸脱―「AI一茶くん」の俳句を鑑賞してみる

第四章:チューリングテストと句会―「詠んだ」といえる日は来るか

第五章:無意識と感情―「知能とは何か」という根源的問い

担当編集から一言

人工知能の研究者と俳人という、他に類がない異色のお二人の対話の記録です。

お二人とも異分野への興味が深く、互いに質問が飛び交います。

会話に使われる言葉は異なり、それぞれの分野の特徴が表れているところも読みどころです。

使う言葉は異なっても、俳句を切り口に通じ合う対話。

そのコミュニケーションの様子もまた、興味深いものです。

人工知能や俳句に詳しくない人でも、好奇心がくすぐられ、かなり楽しめる内容となっています。