こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
今年度も残り一か月となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
2月に北大では、卒業論文発表会および修士論文発表会が行われました。本メルマガでは本研究室の学生の発表内容や、それぞれの学生の感想をご紹介します。
学生の発表スライドは研究室HPでも公開していますので、ご興味のある方はぜひご覧いただければ幸いです。
それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2025年3月7日配信
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■ 本日のTopics
【1】卒論・修論発表会
【2】調和技研エンジニアブログ
【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【4】人工知能・ディープラーニングNEWS
【5】調和系工学研究室関連企業NEWS
【6】AI川柳
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【1】卒論・修論発表会
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◇ 卒業論文・修士論文発表会が行われました
2月3日(月)に学部4年生4名の卒業論文発表会、2月4日(火)に修士2年生の学生5名の修士論文発表会が行われました。
◆ 阿部晃平(M2)
視覚言語モデルを用いた衣服画像ペアの比較文章生成に関する研究
A Study on the Generation of Comparative Captions Based on Garment Image Pairs Using a Vision-Language Model
概要: 本研究では,商品比較を行う消費者に向けた,任意の商品に関する主観的要素を含んだ比較情報を提供する手段の開発を目的として,衣服の比較文章を自動生成する方法を提案する.
まず,生成する比較文章の内容設計のために既存の商品比較記事を分析した.その結果,効果的な比較文章は「比較対象商品の提示」と「詳細な比較」という構成要素を持ち,商品の属性が客観属性と主観属性に分類されることが確認された.
この分析結果を基に,視覚言語モデル(VLM)を活用し,段階的な処理を導入した比較文章生成手法を設計した.提案手法では,衣服画像から客観属性を特定し,それを基に主観属性を推定する.その後,共通する客観属性と顕著に異なる主観属性を抽出し,これらを基に比較文章を生成する.
提案手法の有用性を評価するために実施したアンケート調査では,提案手法による比較文章が多くの消費者に有用な情報を提供できることが示された.また,段階的な処理の導入により生成文章の質が向上することも確認された.一方で,正確性のさらなる向上や,属性の具体性を強化することで,より有用な情報提供が可能になることが確認された.
― 発表を終えて
修士論文発表を終え、ここまで研究を進めることができたのは、多くの方々の支えがあったからこそだと実感しております。
研究の過程で直面した課題も、先生方や研究室の皆様のご指導とご支援のおかげで乗り越えることができました。
論文執筆や発表を通じて得た経験を糧に、今後も研鑽を積んでまいります。
ご指導くださった先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
◆ 阿部 拓真(M2)
寄り道先選択支援のためのデフォルメ路線図の生成手法に関する研究
A Study on the Method for Generating Deformed Route Maps for Supporting Detour Destination Selection
概要:近年、移動回数の減少が都市の活性化や地域経済に影響を与えることが懸念されています。その中で、移動中の「寄り道」行動は移動回数の増加に寄与する可能性が指摘されています。しかし、寄り道先を選ぶためには情報検索の手間がかかり、このプロセスが寄り道行動の障壁となることも少なくありません。
本研究では、移動中の寄り道行動を支援するため、決定した経路情報と寄り道先リストをもとに、デフォルメ路線図を自動生成する手法 を開発しました。既存の路線図作成ツール「LOOM」を基盤とし、寄り道候補地を視覚的に強調することで、利用者が直感的に寄り道先を把握しやすい路線図の生成を可能にしました。
名古屋エリアを対象とした実験では、寄り道候補地の視認性向上や情報の重なりの軽減といった効果が確認されました。一方で、路線の折れ曲がりやラベル配置の課題、より複雑な都市構造への適用可能性など、今後の改良が必要な点も明らかになりました。
本研究は、寄り道を促進する新たな視覚的アプローチを示すものであり、利用者の移動体験の向上や都市の活性化に貢献することが期待されます。今後は、ラベル配置や路線描画のさらなる最適化を進めるとともに、より多様な都市環境での適用性を検証し、実用的な寄り道支援システムの構築を目指します。
― 発表を終えて
毎週のように先生方とミーティングを行い、どういった方針でやっていくべきか、どうしたら研究としてよいものになるのかというのを話し合いながら作業を進めていき結果発表まで持ってこられました。
ここまでやってくるのは大変でしたが、振り返ってみると良い経験になりました。社会人になってもこれらの経験はきっと生きてくるんだろうなと思います。
また、ミーティングのほかにも研究室の学生には議事録や討論・助言といった様々な形での協力をいただきました。皆さんのおかげで発表は完成したといっても過言ではありません。本当にありがとうございました。
◆ 北野 勇太(M2)
帝国議会および国会議事速記録における可能表現の長期的変遷に関する研究
A Study of Long-Term Changes in Expressions of Possibility in the Stenographic Record of the Proceedings of the Imperial Diet and the National Diet
概要:本研究は,帝国議会議事速記録という数億文字規模の会議録資料をテキスト化し大規模コーパスとして活用するための基盤構築と,帝国議会および国会の会議録を用いて可能表現の長期変遷の分析を目的とした.
従来は OCR 処理や人手での入力に依存していた作業を効率化するため,OCR 後の誤認識を効率よく修正することができるシステムを開発した.このシステムは日本語教科書をはじめとする他の歴史的資料のテキスト化を目指している.
さらに,帝国議会・国会の会議録全体に対し,品詞のパターンマッチングを用いて可能表現を自動抽出し,1890 年から 1970 年頃の約 80 年間にかけて可能表現が減少傾向にあることや,「出来る」を利用した表現が徐々に短い形に移行していることを明らかにした.これにより,人手での精読では把握しにくかった大規模テキスト上での長期変遷を定量的に捉えることができた.
― 発表を終えて
学会発表や修士論文発表の資料作成にあたっては先生方,先輩方から様々な助言をいただき,発表内容の充実に繋がりました.
心より感謝申し上げます.ここでの経験は,今後のキャリアの大きな糧となると確信しています.
◆ 後藤 健之介(M2)
競輪における注目レース選定とLLMを用いたレース紹介記事生成に関する研究
A Study on Selection of Noteworthy Races in Keirin and the Generation of Articles introducing Races Using LLM
概要:本研究では,競輪における意思決定支援の重要性と課題に焦点を当てている.
競輪では,出走表やオッズ情報,ライン情報などのレース前情報が膨大であり,注目すべきレースや車券の選択肢が多岐にわたるため,意思決定が複雑である.
さらに,情報が段階的に公開される特性から,各タイミングで異なる意思決定が求められる状況にある.特に初心者や新規ユーザーにとっては,どの情報を基にレースや車券を選択すべきかがわかりにくいという課題がある.
これらの課題を解決するために,本研究ではレース選定を基軸としたアプローチを提案する.具体的には,Transformer を利用して各車券の的中する生起確率を予測し,その予測結果や出走表公開時点での情報を活用して,注目度の高いレースを効率的に選定する手法を構築した.
次に,選定したレースに基づき,大規模言語モデルを用いて,ユーザーが意思決定を容易に行えるような紹介記事を自動生成した.生成された記事には,レース情報,ライン情報,予測結果といった情報を含むことで,ユーザーが分かりやすく有用となるような情報提供を目指している.
生成記事に対してアンケート調査を実施し,記事の品質や有効性について評価を行った.車券代理販売業者の方々である競輪に詳しいユーザーを対象に,意思決定支援としての有効性や使いやすさを検証し,改善点を抽出した.
今後は,この評価結果と提案された課題を基に,記事生成の精度向上やレース選定ルールの改善を進め,より実用的かつ信頼性の高い意思決定支援システムの構築を目指す.
― 発表を終えて
研究活動において、ゼミやミーティングでの貴重なご助言、手厚いサポート、そして精神的な支えなど、数えきれないほどのご支援を賜りました先生,先輩,同期,後輩の皆様に、心より感謝申し上げます。
最後まで至らぬ点ばかりでご迷惑をおかけしましたが、皆様の温かいご指導のおかげで、なんとか研究活動をやりきることができました。誠にありがとうございました。
これまでの学びを糧に、これからも精進していきます。
◆ 冨澤 峻己(M2)
LLMを用いた俳句推敲と批評文生成に関する研究
A Study of Haiku Revision and Critical Writing Generation Using LLM
概要:本論文では,日本の伝統文芸である俳句に焦点を当て,芸術分野において重要な作業である評価・選択・推敲・批評に対して,大規模言語モデル(LLM)を用いて取り組む.
深層学習モデルが生成した約1億句の俳句が蓄積されたデータベースを対象として, 評価・選択手法を開発する.
選択の過程で,生成句が旧仮名遣いや文語表現を多く含むことに着目し,俳人の推敲プロセスに基づくLLMによる現代的な俳句への推敲を行う.選択した推敲前後の俳句について俳人へのアンケート調査を行い,選択手法の性能を検証する.また,批評文の中でも一般的な俳句の長所や出来栄えを評価する批評文の生成手法を開発する.
俳人が作成した批評文を分析することにより生成する批評文に必要な情報を決定し,LLM に与えることでこれを実現する.生成文について俳人へのアンケート調査を行い,長所や出来栄えを評価する批評文としての質を検証する.
― 発表を終えて
学部からの分野変更により研究活動の遂行に不安がありましたが,先生方の手厚いサポートや研究室の学生の手助けにより発表を終えることができました.
ご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます.
本研究室での貴重な経験を今後の社会人生活に活かしていきたいと思います.
◆ 櫻井 舜(B4)
深層学習によるログ異常検知モデルを用いたサイバー攻撃検知に関する研究
A Study on Cyber Attack Detection Using a Log Anomaly Detection Model Based on Deep Learning
概要:エンドポイントセキュリティのための過検知の少ないログ攻撃検知手法の作成
― 発表を終えて
卒業論文の執筆や発表では,先生から多くのお力添えをいただきました.
ありがとうございます.
今回の経験を活かして,今後の研究活動に取り組みたいと思います.
◆ 帆井 健悟(B4)
ステレオカメラによる車両制御における深層学習の適用に関する研究
A Study on Application of Deep Learning in Vehicle Control by Stereo Camera
概要:近年エンドツーエンド型の自動運転システムの研究が盛んであるが,高精度な推論には高性能の学習用・推論用マシンが必要であり,研究開発や商業展開の大きな負担となっている.
これはステレオカメラを入力センサとして用いることで対処できる可能性がある. アルゴリズムでの測距によりネットワーク内での測距を省略でき,単一センサでの画像と距離情報の取得によりセンサフュージョンが不要になる可能性があり,モデルの簡素化が期待できる.
本研究では,ステレオカメラを用いた自動運転のエンドツーエンドモデルの初期検討として,基礎的なタスクであるアダプティブクルーズコントロールを行うモデルを開発する. 既存モデルであるTransfuserを基に,ステレオカメラで取得した情報を用いて自車の加速度の予測を行うネットワークへ改変することで,これを実現する.
日本の公道の約16万フレームのデータを用いて学習・評価した結果,加減速が少ない単調な環境では良好な精度が得られ,ステレオカメラモデルの実用化可能性が示唆された.一方,大きな加減速,上り坂,急激な光変化では精度が低下することが確認され,原因を考察し改善策を提案した.
― 発表を終えて
先生方や先輩方には,直前までご指導・ご支援いただき,そのおかげで無事卒論執筆や発表を終えられました.今回の経験を活かして,今後もより一層研究活動に励みたいと思います.
◆ 堀 駿也(B4)
LLMを用いたMulti-Agent-Debateにおける反論の効果に関する研究
A Study of the Effects of Counterarguments in Multi-Agent-Debate Using LLMs
概要: 近年の生成 AI の活用の拡大とともに, 大規模言語モデル(LLM)の推論能力の向上や, 人間にとって推論過程が理解しやすい出力を行うように様々な手法が提案されてきた.
本研究では, LLM の推論能力向上手法としてのMADに着目し, 既存のMADフレームワークに対して人間の議論では一般的に使用される反論を導入することを提案した. 本研究の反論の導入により, フィードバック内容の多様化や推論過程を明確にすることができることを示した.
― 発表を終えて
卒業論文の執筆や発表では、先輩や先生から多くのお力添えをいただきました。私は学部で卒業してしまうため、今回の経験を社会人になった後も活かすことができればと思います。
◆ 前嶋 瞭佑(B4)
LLMを用いたエージェントの相互作用による俳句の生成と評価に関する研究
Study of Haiku Generation and Evaluation by Agent Interaction Using LLM
概要:近年,大規模言語モデル(LLM)の発展に伴って芸術作品の自動生成,評価の研究が盛んに行われている.俳句を対象とした研究においても,深層学習を用いた俳句特有の形式的,意味的特徴を再現,およびLLMを用いた評価及び批評を行う試みがなされている.
俳句創作における個別のプロセスにフォーカスした研究が存在する一方で,作品や批評を通して意思,感情を伝達する社会的な創作活動の側面に着目した検討はなされていない.
本稿では,こうした課題に対して専門家の知見や実際の句会参加経験を活用し,マルチエージェントシステムを用いた句会における参加者間の相互作用,特に複数ラウンドにわたる句会の実施による句会参加者間の共通観念の形成やそれに伴う多様性の推移,俳句の質的向上を各エージェントの出力する文章を比較することで調査し,計算機による俳句創作の新たな可能性を探る.
― 発表を終えて
今回の研究活動では、研究そのものの経験が浅い私に同期、先輩方、先生方から多大なご助力をいただきました。
今後の研究活動に生かしていくとともに、後輩等の相談に乗れるよう一層の研鑽を積んでいきたいです。
【2】調和技研エンジニアブログ
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北大発認定スタートアップである株式会社 調和技研は同社webサイトにて、エンジニアによるブログを公開し、AIの最新動向、事例、ノウハウなどを紹介しています。
最近の記事をご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひお読みになってください。
◇ Google のLLM「Gemini 2.0 Flash」を試してみる(2/13公開)
「Gemini 2.0 Flash」にいくつかの質問を提示し、同社の他モデルとの違いを比較しています。
#生成系AI #ChatGPT #言語系AI
◇ AI Agent Vol.2【Agent の 4つの要素】(2/27公開)
LLM Agentのサーヴェイ論文「 A Survey on Large Language Model based Autonomous Agents 」をもとに、AI Agentの作成のために考慮すべき構成要素について、「Profiling」「Memory」「Planning」「Action」の4つに着目して解説をしています。
#ChatGPT #生成系AI #言語系AI
◇ 【速報】GPT-4.5 登場!史上最強のAIモデルがリサーチプレビューを公開(3/5公開)
2月28日、OpenAIはこれまでで最も高性能なチャット向けモデル「GPT-4.5」のリサーチプレビューを発表しました。
#ChatGPT #インタビュー #生成系AI #言語系AI
【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ 北海道新聞にて川村教授の講演内容を掲載いただきました
2025年2月27日付、北海道新聞にて、「道新十勝政経懇話会 1月例会」で川村教授が行った講演の内容を掲載いただきました。
同会は1月21日に帯広市で開催されました。川村教授は「人工知能の未来 ChatGPTを超えて」と題し、AIの進化と人の役割、人とAIが調和するシステムを構築する必要についてお話ししました。
◇ 「俳句対局 龍天王決定戦」に「AI一茶くん」が出場します
2025年3月8日(土)、愛媛県美術館講堂にて開催される、愛媛県現代俳句協会主催「俳句対局 龍天王決定戦」に「AI一茶くん」が出場します。
当日はエキシビジョンマッチとして、人類チームと「AI一茶くん」開発チームが一対一の俳句対局を行います。
お近くの方はぜひお越しいただければ幸いです。
また、イベント当日に対局で詠まれた俳句の批評を「AI一茶くん」のXに投稿していきます。こちらもぜひフォローいただければありがたいです。
[AI一茶くん]
日時:2025年3月8日(土)13時~(開場12時30分)
会場:愛媛県美術館講堂
観覧無料
詳細はこちらよりご確認いただけます
http://harmo-lab.jp/wp/wp-content/uploads/2025/03/haikutaikyoku.jpg
★ 研究室に関連する企業・ベンチャー等のニュース
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◇ 日本経済新聞に「Aill goen(エールゴエン)」を取り上げていただきました
2025年2月27日付、日本経済新聞に株式会社Aill(エール)が開発するマッチングアプリ「Aill goen(エールゴエン)」を取り上げていただきました。
「Aill goen」はAIを活用した縁結びナビゲーションアプリです。導入企業の独身者のみが利用できる福利厚生サービスとして、現在1200社以上の企業に導入されています。
記事で、株式会社Aill 代表取締役 豊嶋 千奈 氏は、従業員の働きがい(エンゲージメント)の向上と企業の良縁サポートとの関連ついて、コメントしています。
川村教授は「Aill goen」の開発に携わり、現在、株式会社Aillの社外取締役をつとめています。
[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です)https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87012830X20C25A2TB2000/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOTG2380W0T20C25A1000000/
[株式会社Aill]
[Aill goen]
◇ SAPPORO CO-CREATION GATEに調和技研 代表 中村氏のインタビューが掲載されました
2025年2月27日、SAPPORO CO-CREATION GATEのwebサイトに株式会社調和技研 代表取締役社長 中村 拓哉 氏のインタビューが掲載されました。
本インタビューで中村氏は、AI開発や人材育成の取組、そして札幌・北海道のAI活用の可能性などについてお話ししています。
[株式会社調和技研(北大発認定スタートアップ)]
◇ 「AI・生成AI関連サービス提供企業によるピッチ&交流会」に調和技研が登壇します
2025年4月15日(火)に東京商工会議所 Hall&Conferenceで開催される『AI・生成AI関連サービス提供企業によるピッチ&交流会』に調和技研が登壇します。
当日のピッチでは、調和技研の生成AIサービス「AIWEO for ヘルプデスク」を題材として、AIの社内導入の壁や課題、実際にご利用いただいた企業の声を紹介します。
ご興味のある方はぜひご参加いただければ幸いです。
開催日時:2025年4月15日(火)15時~17時(14時30分~ 受付開始)
会場:東京商工会議所 Hall&Conference 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-2-2(丸の内二重橋ビル)5階
定員・費用:80名(先着順)・無料
詳細・お申し込みはこちらからご確認いただけます。
https://myevent.tokyo-cci.or.jp/detail.php?event_kanri_id=205155
[AIWEO for ヘルプデスク]
【4】人工知能・ディープラーニングNEWS
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★ Xの最新AI「Grok 3」無料開放 推論モデルや「DeepSearch」も使える(制限あり)(itmediaより)
イーロン・マスク氏率いる米xAIが、新型チャットAIアシスタント「Grok 3」を無料開放した。2月20日時点で、Xユーザーであれば有料プランに加入していなくても利用できる。回数制限はあるが、高度な推論機能やリサーチ機能「DeepSearch」も利用可能だ。
★ Google、科学者の研究を助けるマルチエージェントAI「AI co-scientist」提供開始(itmediaより)
米Googleは2月19日(現地時間)、科学研究を加速させるための新しいAIシステム「AI co-scientist」を発表した。「Gemini 2.0」を基盤に、サイエンティスト(科学者)が新たな仮説や研究計画を立てるのを支援することを目的としている。
★ Microsoft、ゲームのアイデア出し支援AIモデル「Muse」を発表(itmediaより)
米Microsoftは2月19日(現地時間)、ゲーム開発者とプレイヤーを支援する新たな生成AIモデル「Muse」を発表した。ゲーム開発者が創造性を高め、新しい可能性を開くことを目的としている。
★ Microsoft、「Copilot Voice」と「Think Deeper」の無料提供開始(itmediaより)
米Microsoftは2月25日(現地時間)、Copilotの機能を強化し、「Copilot Voice」と「Think Deeper」を、無料版を含むすべてのCopilotユーザーに提供開始したと発表した。アクセスに制限は設けないとしている。
★ AIのスケールアップに限界? 甘利俊一氏がBeyond AIシンポジウムで警鐘(ledge.aiより)
2025年2月7日、東京大学Beyond AI研究推進機構が主催する第5回国際シンポジウムが開催された。今回のテーマは「次世代のAI:次なるブレークスルーと可能性」。人工知能(AI)の進化が加速する中、著名な数理工学者である甘利俊一氏(帝京大学特任教授、東京大学名誉教授、理化学研究所栄誉研究員)が基調講演を行い、「現在のAIは単にスケールアップしているに過ぎず、理論が追いついていない」と指摘した。
★ OpenAI、GPT-4.5を正式発表:自然な対話と高い感情知能(EQ)を実現(ledge.aiより)
OpenAIは2025年2月27日、最新の大規模言語モデル(LLM)「GPT-4.5」を発表した。
このモデルは、従来のGPT-4oに比べ、より直感的で自然な対話を実現し、ユーザーの意図を正確に把握できるという。「教師なし学習(unsupervised learning)」を大規模にスケールすることで、幅広い知識と優れたパターン認識能力を備え、創造的なインサイトを提供する能力が向上したとのこと。
【5】調和系工学研究室関連企業NEWS
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★ 【導入事例公開】クラウド無線LAN「Hypersonix」で高速かつ安定した無線LAN環境を構築(株式会社アクセスグループ・ホールディングス様)(株式会社網屋)
サイバーセキュリティサービスを提供する株式会社網屋は、株式会社アクセスグループ・ホールディングスに対し、クラウド無線LAN「Hypersonix」を提供いたしました。これによりアクセスグループ・ホールディングスは、無線LANの速度遅延の問題を解決し、高速かつ安定した無線LAN環境の構築に成功いたしました。
★ サスケWorks「BOXIL SaaS AWARD 2025」導入事例セクション行政DX部門1位に選出(株式会社インターパーク)
今回「BOXIL SaaS AWARD 2025」で「サスケWorks」が受賞した導入事例セクションの行政DX部門1位は、エントリー事例をもとにスマートキャンプが企業や社会への貢献度を踏まえて選出し、企業の働き方改革やDX推進を支援したサービスに対して付与されるものです。
【6】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!
★ お題「チョコ」(2月26日投稿)
年金のチョコを喜ぶ父の日々
年金生活の中で、ささやかなチョコを喜ぶ父の姿、慎ましくも温かい日常の一コマ(感想は #ChatGPT と作成)。
★ お題「同時」(3月4日投稿)
それぞれの国が同時に生きている
世界の国々が、それぞれの歴史や文化、価値観を持ちながら同じ時間を生きている(感想は #ChatGPT と作成)。
【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◇ 次号は、2025年3月21日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
http://harmo-lab.jp/?page_id=2918
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調和系工学研究室教員
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山下 倫央准教授
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▽調和系工学研究室FB
▽川村 秀憲教授FB
▽AI一茶くん
▽調和系工学研究室AI川柳
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