博士2年の平間友大さんが日本学術振興会特別研究員に採用内定しました

博士2年の平間友大さんが、2021年度日本学術振興会特別研究員DC2に採用内定しました。

日本学術振興会の特別研究員とは、日本トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図るため、研究奨励金および研究費を支給する制度です。

博士課程の学生は、特別研究員に採択されることを目指して、自分の研究テーマの内容、研究計画、業績などをまとめて申請します。

審査を経て特別研究に採択されると、学生であっても経済的な負担なく数年間集中して研究を行うことができます。

平間さんには研究概要や今後の抱負についてレポートしてもらいました。

研究課題名 「 深層学習を用いた音響画像に基づく魚群量推定システムの開発 」

本研究は、定置網漁場に設置された魚群探知機から得られる音響画像を用いて、魚種・漁獲量を推定するモデルの開発を目的としています。

多くの魚種が混在する音響画像から魚種を特定することはプロの漁業者でも難しく、ノイズの多い自然環境下では従来の機械による推定も困難です。

そこで、機械学習手法の一つである深層学習を用いてこの問題に取り組みます。

本研究が完成された場合、漁獲を行う前に漁獲量を把握できるようになります。

漁獲管理が困難な定置網漁において、漁業者は船舶の燃料費や人件費などのコストを考慮し、より効率的な操業を選択できるようになります。

また、当日の漁獲量が不透明で効率化できなかった運送コストの見直しや、これらに関連する水産加工業にまでインパクトを与えることができると考えています。

本研究が評価され、日本学術振興会特別研究員に採用されたことを嬉しく思います。

今後も当研究室の川村教授、山下准教授、横山助教のご指導に加え、公立はこだて未来大学の鈴木教授、和田教授にご協力いただき、研究を進めていきたいと思います。(平間友大)