こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室（川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教）です。
今号のメルマガでは、川村教授の読書感想より、2023年9月に発売された、ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)『イーロン・マスク 上・下』をご紹介します。
ご興味のある方はぜひお読みになってください。
それでは、本日もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年10月25日配信
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■ 本日のTopics
【１】こんな本を読んでいます
【２】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【３】人工知能・ディープラーニングNEWS
【４】調和系工学研究室関連企業等NEWS
【５】AI川柳
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【１】こんな本を読んでいます
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『イーロン・マスク 上・下』(文春e-book) Kindle版
ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳) ，2023年9月
― 感想
言わずとしれたイーロン・様々なお騒がせニュースが聞こえてくる人ですが、その人となり、実態はよくわからない方も多いと思います。本書は、イーロン・マスクの生い立ちから始まり、ビジネスを立ち上げて現在に至るまでどのようなストーリーがあったのかを綿密な取材と本人へのインタビュー交えて赤裸々に明らかにします。
スタンフォード大学退学後、ペイパルを作り、スペースXを作り、宇宙ロケットの開発に勤しみながらテスラの設立に関わりEVを世の中に普及させていきます。イーロン・マスクの哲学は目的達成のために徹底的に行動すること、そして慣習や困難な壁が原理原則に則って本当に打ち破れないかを徹底的に追求することにあると思います。
EVやロケットを作っているとき、「なぜネジの本数はこうでなければいけないんだ」などを技術者に徹底的に詰めるそうです。それが物理原則に従って必要なものであれば本人も納得するのですが、「なんとなく」「念の為」などの答えであれば技術者は徹底的に詰められます。
また、新しいチャレンジをするとき、１００％の成功を目指すのではなく２０％の失敗を許容するというのも印象的でした。１００％成功するような準備はスピード感、リスクにおいて安全すぎる、２０％の失敗を起こすぐらいのチャレンジがなければ前人未到の成功は得られないんだということだそうです。
本書では、最近のツイッターの買収の騒動についても詳細が述べられています。ツイッター社とイーロン・マスクの考え方の隔たりもとても大きいものだということ、イーロン・マスクがなぜツイッターをXにしようと思ったのかの背景についてもよく述べられています。
イーロン・マスクは１０歳のころからプログラミングを始めてゲームを作ったりしていたそうで、そのあたりは私の体験とも重なり少し親近感が湧きました。とてもエキサイティングで一気に読むことができた本でした（2024年4月12日 川村秀憲）。
【２】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ 「ベリサーブ アカデミック イニシアティブ 2024」に川村教授が登壇します
2024年11月26日（火）～27日（水）に開催される『ソフトウェアがかなえる未来。未来を創造するイノベーションを加速させるために』をテーマとしたオンラインカンファレンス「ベリサーブ アカデミック イニシアティブ 2024」に川村教授が登壇します。
当日は「人工知能の未来ChatGPTを超えて」と題し、お話しする予定です。興味のある方はぜひご参加いただければ幸いです。
日時：2024年11月26日（火）、11月27日（水）13時～16時20分
※川村教授は11月26日（火）14時25分-15時5分に登壇予定です。
参加費：無料
会場：オンライン開催
詳細・お申し込みは下記よりご覧いただけます（ご視聴いただくには事前申し込みが必要です）。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000048768.html
◇ リクルート進学総研刊行「キャリアガイダンス」に川村教授のインタビューが掲載されました
2024年10月20日発行、リクルート進学総研が刊行する「キャリアガイダンス vol.452 2024.10」の特集「AIとどう向き合うか」に川村教授のインタビューが掲載されました。
「『AI』ってなんだろう？高校生とひも解くAIの世界」と題し、学校教育とAIについてお話ししています。
高校生からの質問にもお答えしていますので、興味のある方はぜひお読みになってください。
「キャリアガイダンス vol.452 2024.10」電子ブックは下記よりお読みいただけます。
https://souken.shingakunet.com/publication/careerguidance/vol452-202410.html
川村教授のインタビューは下記PDFでもお読みいただけます。
https://souken.shingakunet.com/publication/career_g/2024/10/2024_cg452_07.pdf
◇ 北海道大学 関西同窓会 2024年通常総会、特別講演会に川村教授が登壇しました
2024年10月19日にホテル日航大阪にて開催された北海道大学 関西同窓会 2024年通常総会、特別講演会に川村教授が登壇し、「人工知能の未来 ChatGPTの先に待っている世界」と題し、お話ししました。
[北海道大学 関西同窓会]◇ 「自治体・地域社会DXセミナー」にて山下准教授が基調講演を行いました
2024年10月1日に札幌コンベンションセンター／オンライン（ハイブリット）で開催された「自治体・地域社会DXセミナー」にて山下准教授が基調講演を行いました。
本セミナーは、北海道ミライづくりフォーラム2024の一環として、「デジタルのチカラで持続可能な地域社会実現へ」をテーマに開催されました。
山下准教授は「自治体におけるAI活用に向けて」と題して、地域課題の解決や未来社会に必要とされるAIの導入に向けて、AIの最新の状況をふまえてお話ししました。
◇ 「第2回 AI先端技術 講演会」に山下准教授が登壇しました
2024年10月23日（水）に東京大学本郷キャンパス工学部14号館2F 講義室／オンライン（ハイブリット）にて開催された「第2回 AI先端技術 講演会」に山下准教授が登壇しました。
当日は、産官学のDX技術に関心のある方を対象にLLMの最新事例と将来の可能性についてお話ししました。
◇ 北海道ITS推進フォーラム「令和6年度 第1回地域ITS研究会」に山下准教授が登壇しました
2024年10月17日に一般社団法人北海道開発技術センター4F会議室／Zoom（ハイブリット）にて開催された北海道ITS推進フォーラム「令和6年度 第1回地域ITS研究会」に、山下准教授が登壇し、「地域社会に貢献する人工知能技術の展望」をテーマにお話ししました。
[北海道ITS推進フォーラム]◇ 「北大道新アカデミー」にて横山助教が講師を務めました
2024年9月～11月に北海道大学 高等教育推進機構棟 N302で開催されている「北大道新アカデミー 2024年度 後期講座 理系コース」にて横山助教が講師を務めました。
本講座の理系コース2024年後期は、「情報科学から見える景色 〜 デジタルと現実世界の融合から広がる未来社会 ～」をテーマとして、全8回・８人の講師による講義が行われています。
横山助教は9月21日に「社会と調和する人工知能」と題して、文章の生成や画像の認識を実現する人工知能を応用し、社会の課題を解決するための研究についてお話ししました。
◆ 研究室に関連するベンチャーのニュース
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◇ オリコンが運営する「eltha（エルザ）」にてAill goenを取り上げていただきました
2024年10月21日、オリコンが運営するwebサイト「eltha（エルザ）」にて、Aill goen（エール ゴエン）を取り上げていただきました。
株式会社Aill（エール） 代表取締役 豊嶋 千奈 氏がインタビューにお答えしていますので、ご興味のある方は下記よりお読みになってください。
https://beauty.oricon.co.jp/special/102603/
Aill goenは、株式会社Aill（エール）が開発した、導入企業の独身者のみが利用できる、福利厚生型マッチングアプリです。
川村教授は「Aill goen」の開発に携わり、現在、株式会社Aillの社外取締役をつとめています。
◇ 台湾のGlobal NewsにてAill goenを取り上げていただきました
2024年10月7日、台湾のGlobal Newsにて、Aill goen（エール ゴエン）を取り上げていただきました。
代表取締役 豊嶋 千奈 氏が出演し、インタビューにお答えしていますので、ご興味のある方は下記よりご覧になってください。
https://youtu.be/SSWPS6K_4po?si=6A_furemt28efPMC
Aill goenは、株式会社Aill（エール）が開発した、導入企業の独身者のみが利用できる、福利厚生型マッチングアプリです。
川村教授は「Aill goen」の開発に携わり、現在、株式会社Aillの社外取締役をつとめています。
◇ インド・ベトナム高度外国人材受入促進セミナーにAWL CHRO土田 美那 氏が登壇しました
2024年10月16日に札幌市で開催された北海道主催「インド・ベトナム高度外国人材受入促進セミナー」にAWL株式会社 最高人事責任者 兼上席執行役員 土田 美那 氏がパネリストとして登壇し、「高度外国人材の受入・活躍・定着のコツとは？」をテーマにお話ししました。
詳細は下記よりご覧いただけます。
https://www.sekisho-career.co.jp/event/R6_hokkaido_seminar/
◇ CEATEC 2024のパネルディスカッションにてAWL CTO土田 安紘 氏が登壇しました
2024年10月18日に幕張メッセで開催されたCEATEC 2024のパネルディスカッションにてAWL株式会社 取締役 最高技術責任者 土田 安紘 氏が登壇し、「AIと人が共創する新時代の到来 〜世界に誇れる日本ならではのボーダーレスな移動社会の実現へ」をテーマにお話ししました。
詳細は下記をご覧ください。
https://www.ceatec.com/ja/conference/detail.html?id=2805
【３】人工知能・ディープラーニングNEWS
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★ JR東が「鉄道版生成 AI」開発へ 鉄道固有の知識を学習、経験浅い社員の知識レベル底上げに（itmediaより）
JR東日本は10月8日、鉄道固有の知識を学習したAI「鉄道版生成 AI」を開発すると発表した。鉄道に関する法令・規則や、属人化していた業務知識や仕事のノウハウをAIに集約し、社員の業務効率化を目指す。2027年度末での完成を目標に、段階的に開発を進める。
★ キリン、新卒採用に“AI面接官”を試験導入 生成AI利用で「人間の約6倍多角的に評価できる」（ITmediaより）
キリンホールディングスは10月16日、生成AIによって面接の質疑や候補者の評価を行うサービス「AI面接官」を試験導入すると発表した。2026年卒の新卒採用から導入し、エントリーシートの読み込みから1次面接までをAI面接官が担当する。書類選考のみで候補者を落とすことなく、多角的に評価できるようにするのが狙いだ。
★ SCSK、画像生成AI活用でバーチャル試着を実現する新サービスを提供開始（ECzineニュースより）
SCSKは、AI技術に強みを持つAIQのノウハウを活用して、ECサイト上で再現性の高いバーチャル試着が可能なパーソナライズドスタイリングサービス「MIM（My Image Model）」を2024年10月1日から提供開始した。
★ Google Workspace、生成AIアシスタント機能が日本語に対応 GmailやGoogle ドライブ内の資料要約などが可能に（ITmediaより）
Google日本法人は、Google Workspace内の生成AIアシスタント「Gemini for Google Workspace」のサイドパネル機能が日本語を含む7言語に対応したと発表した。
【４】調和系工学研究室関連企業等NEWS
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★ 北海道で働くことに興味のある首都圏の学生向け「第6回ゆるプラナイト」参加者募集中！（株式会社HBA）
北海道の有名企業・自治体大集合！もっと気軽にもっと楽しく！社会人と語ろう！首都圏に住む大学生・専門学生を対象に、北海道の企業や自治体と交流するイベント「北海道でつながる！第6回ゆるプラナイト」を開催します。
★ 【導入事例公開】VeronaでVPNの”負担”を軽減し、業務改善を促進（一般財団法人北陸電気保安協会様）（株式会社網屋）
サイバーセキュリティサービスを提供する株式会社網屋（東京都中央区／以下、網屋／東証グロース：4258）は、一般財団法人北陸電気保安協会（富山県富山市／以下、北陸電気保安協会）に対し、クラウドVPNサービス「Verona」を提供いたしました。これにより北陸電気保安協会は、VPNの管理負担とランニングコストを削減し、VPN利用拡大による業務改善を実現いたしました。
★ 050電話アプリ「SUBLINE」が「LIQUID eKYC」の公的個人認証(JPKI)を導入（株式会社インターパーク）
ELEMENTSグループの株式会社Liquid(本社:東京都中央区、代表取締役:長谷川 敬起)は、この度、株式会社インターパーク(本社:北海道札幌市、代表取締役:舩越 裕勝)が開発、販売する050電話アプリ「SUBLINE(サブライン)」契約時の本人確認において、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を提供します。個人と法人契約の両方が導入対象です。
★ 当社札幌事業所が、「高校生ICT Conference 2024 in 札幌」の運営に協力いたしました(株式会社クレスコ)
「高校生ICT Conference」は、「高校生の声を政府に届けよう！」というスローガンのもと、全国各地の高校生がICTにまつわる課題について議論し、最終的に全国サミットで取りまとめた意見を、内閣府、総務省、文部科学省に提言するイベントで、2011年から開催されています。
★ eコマースパッケージ「スグビジLiveモール」のeスポーツ業界への 展開に向けたパートナーシップ契約を株式会社SWELLと締結（株式会社イノベーションプラス）
株式会社イノベーションプラス(東京都港区、代表取締役：小坂 武史、以下 イノベーションプラス)は、eコマースパッケージ「スグビジLiveモール」を用いたeスポーツ業界へのライブコマース事業の展開に向け、プロeスポーツチーム「BC SWELL」の運営を核に事業を展開する株式会社SWELLとビジョンが一致したことから、新たなマーケティング・プロモーションの形を実現するためパートナーシップ契約を締結いたしました。
★ 大阪商工会議所が50年以上にわたり提供してきた給与計算アウトソーシングサービスの基盤を給与計算システム「GrowOne 給与SX」に刷新（株式会社 ニッセイコム）
株式会社 ニッセイコム（本社：東京都中央区／代表取締役 取締役社長：小林 毅／以下、ニッセイコム）は、2024年6月より、大阪商工会議所（大阪府大阪市／会頭：鳥井 信吾）の新たな給与計算アウトソーシングサービスの基盤として、給与計算システム「GrowOne 給与SX」の提供を開始いたしました。
★ 網屋と日本ヒューレット・パッカードが販売代理店契約を締結（株式会社網屋）
日本ヒューレット・パッカードが網屋のカンタンSIEM「ALog」を販売開始
【５】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント（ https://x.com/ai_senryu ）を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います！
★ お題「栗」（10月8日投稿）
恋をして秋晴の栗一つ食べ
恋をして心が満たされる中、秋晴れの下で栗を一つ食べるという何気ない瞬間に、幸せや喜びが凝縮されている（感想は #ChatGPT と作成）
★ お題「秋」（10月21日投稿）
退職の祝い覚えて秋の風
退職祝いの記憶が、秋の風と共に蘇り、過去の節目と新しい人生の始まりが静かに重なる情景（感想は #ChatGPT と作成）。
【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
[北海道大学奨学寄附金制度について]（本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります）お問い合わせ先：http://harmo-lab.jp/contact
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◇ 次号は、2024年11月8日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
https://harmo-lab.jp/?page_id=2918
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
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▽調和系工学研究室FB
▽川村 秀憲教授FB
▽調和系工学研究室AI川柳
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