「The 17th International Conference on Knowledge, Information and Creativity Support Systems (KICSS2022」にて修士2年の平田さんが受賞しました

2022年11月23日~25日、京都大学にて開催された「The 17th International Conference on Knowledge, Information and Creativity Support Systems (KICSS2022)」において修士2年の平田航大さんが「Outstanding student Paper」を受賞しました。

◆ 平田航大, 横山想一郎,山下倫央,川村秀憲:Implementation of Autoregressive Language Models for Generation of Seasonal Fixed-form Haiku in Japanese(日本語での有季定型句の生成に向けた自己回帰モデルの実装)


概要:本稿では人工知能による俳句生成器の構築を目指し、既存俳句と文学作品を用いた言語モデルの学習、パープレキシティなどの自動計算が可能な評価指標によるモデル性能の評価、アンケート調査による生成俳句の主観的な評価を行った。
本論文の主な貢献は2つである。1つ目は俳句生成モデルの開発において有効であると考えられる、自動計算可能な評価指標とアンケートなどによる主観評価の結果を活用した、一連のモデル評価プロセスの有効性を実践したこと。2つ目は高性能な言語モデルであるGPT-2やBARTを用いて高品質な俳句生成を行ったこと。
最終的な生成俳句の質としてはアンケート調査の結果として、インターネット上から収集した人間作の俳句と変わらないレベルで意味の通る俳句を生成可能なレベルであることが分かった。


平田さんのコメント:この度KICSS2022という学会においてOutstanding student paper を受賞することが出来ました。初めての現地参加、初めての英語発表ということもありぎりぎりまで原稿や発表資料の修正を行っていました。直前までミーティングに付き合っていただいた先生方やフィードバックをくださった研究室のメンバーにはとても感謝しています。
また、本発表では有限会社 マルコボ.コムの方々にご協力いただき、数々のアドバイスやアンケート調査へのご協力を頂きました。多くの方々に支えられ、いただけた賞であると実感しています。また、現地参加ならではの他の研究者との交流や、京都の街並みから英気を養うことが出来たと思います。頂いた賞を励みにして、今後も研究活動に従事していきたいと思います。

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[KICSS2022]