AI一茶くん

調和系工学研究室では、俳句を詠む人工知能「AI一茶くん」の開発を行っています。

これまで俳句は人が嗜むものでしたが、私たちは最新の人工知能の技術を用いて俳句を生成し、さらには俳句を批評することを目指して研究に取り組んでいます。

2017年春、「人工知能に俳句を詠ませることはできますか?」という問いかけから始まった人工知能と俳句の研究。

研究のはじめの一歩として、データ収集をたくさんの人に協力してもらうことを考え、毎年10月に札幌で行われているNoMapsというイベントでデモを公開することになりました。

これにより俳句の「いいね」を集め、市民参加型で人工知能を育ててもらうプロジェクトとして、2017年夏に研究を開始しました。

AI一茶くん(坊や)

俳句を生成する人工知能を「AI一茶くん(坊や)」と名付けたのは、俳句を生成する人工知能の技術レベルの進展を、人間が子供から大人へと成長する様子に例えてわかりやすく表現しようと思ったからです。

かおじまい つきとにげるね ばなななな

初期の頃のAI一茶くんの出力は、日本語としては意味不明な文字列ですが、現在にいたるまで様々な改良がなされて、今では人の詠んだ俳句と見分けがつかないような俳句を生成することができるようになりました。

AI一茶くんの成長については、2021年7月にオーム社から出版された「人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦」(Kindle版から試し読みができます)で詳細を説明しています。
ご興味のある方はぜひお読みください。

 

 
書評

2022/2/1

情報法制レポート(2022年第2号) 川村秀憲 : 人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦

2022/1/1

人工知能学会誌(2022年37巻1号)川村秀憲,山下倫央,横山想一郎:人工知能が俳句を詠む AI 一茶くんの挑戦,pp. 296,オーム社(2021)
2021/10/1文春オンライン著者は語る 『人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦』(川村秀憲 著)
2021/9/22週刊文春文春図書館「著者は語る」
2021/9/15フレグランスジャーナル誌賢い文章生成モデル「人の心を動かすにはどのような働きかけが大事なのか」
2021/8/11北海道新聞夕刊道内文学 俳句 AI一茶くん驚きの進化
2021/8/9日刊工業新聞新刊/川村秀憲・山下倫央・横山想一郎共著『人工知能が俳句を詠む』
2021/7/13栗林のブログ人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦

※AI一茶くんで生成した1億句以上の俳句は、インターネット上(http://harmo-lab.jp/ai_issa_search)でも公開しています。