2024年11月に、川村教授がMICSにコーディネートをしていただき、情報技術と製造技術を融合した最先端の科学技術都市である広東州・深圳市を視察しました。

MICS(MIRAI Innovation Center Shenzhen/深圳未来創新服務中心)は、みらいコンサルティング株式会社が運営するイノベーションセンターです。深セン随一のソフトウェアパーク「深圳湾創業広場」にあり、中国・深センへの進出や連携を模索する日本企業に向けて、シェアスペースの提供や、視察のアレンジ、進出手続きや提携交渉など各種の支援を行っています。

川村教授の深セン視察レポート

初めて深圳にきました

噂には聞いていましたが、まさにハイテク都市。40年余りで急激に、政府主導で開発された巨大都市。東京などと比べて全体が整っていて、気持ちがいいです。車もほとんどEVで街中が騒がしくないのも意外でした。イノベーションが生まれるエコシステムも桁違い。いろいろ勉強になるところも多いですが、日本の現状と比べると圧倒されることばかり。日本ももっと頑張らないと、と強く思わされました。

深圳・ハイテク都市

深圳で自動運転タクシーに乗りました

深圳の街中はそこそこ、交通量がありますが、きちんと運転して目的地まで連れて行ってくれます。今のところはまだ監視員が同乗していますが、もう少しで完全無人になるとのこと。まだ一般的ではなく実証実験のレベルだそうですが、きっともう少しで一般公開されるのだと思います。

監視員の緊張感を見ると、まだ完成までは少し技術的に詰める必要性がありそうですが、でも深圳ほどの都市の一般公道でこのレベルの実証実験を日常的にしているのはすごいと思いました。

サンフランシスコのWaymo などと比べて精度はどうでしょうか。気になるところです。

深圳の公園でドローンによるフードデリバリーを体験しました

スマホアプリで注文すると10分後ぐらいにドローンが公園に設置されたステーションに着陸してドリンクを運んできてくれます。

技術的には日本でも実現できるでしょうが、実証実験ではなくこれが日常になっているのが感慨深いです。

公園に遊びにきていた親子が当たり前のようにデリバリーを頼んでいるのを見て、日本との違いを感じました。

技術はあってもなかなかイノベーションを社会に実装できない日本。一方、新しい技術をどんどん社会実装していく深圳。

実装することで得られるデータや課題が次のイノベーションを進化させると考えると、足踏みしていては置いてかれるばかりです。

ドローンによるフードデリバリー

深圳の公園にて自動運転バスの試乗をしました

ハンドルもブレーキもないバスです。こちらも実証実験ではなく、公園にて普通に一般市民の方々が乗れる運用がなされていました。 みんなワイワイガヤガヤ自動運転を楽しんでおりました。

自動運転バス

Huawei 、BYD、Nioなどのショールームに行ってたくさんのEVも見学しました

EV車見学

DJIのショールーム。最先端のドローンや撮影機器が並んでいて、大興奮しました

DJIショールーム見学

今回の深圳では広東料理を多く食べました

中華料理についてはあまり詳しくないですが、広東料理は薄味繊細で素材の味を生かした料理。食べていて和食に通じる優しい素材の旨みを感じるものが多かったです。中華は全般的に辛い、濃い、油のイメージだったのですが、広東料理を食べて中華料理のイメージが変わりました。

やっぱり現地に来てみていろいろ味合わないとわからないですね

広東料理

2024年11月