「2024年度人工知能学会全国大会(第38回)」参加レポート、ディープラーニング勉強会の発表内容をお届けします/harmolab123

こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
雨の多い季節に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

研究室では今週、テレビ北海道「5時ナビ TVh道新ニュース」にて「AI一茶くん」を取材していただきました。
本研究室に番組のアナウンサーが取材に来てくださり、川村教授が最新の「AI一茶くん」を披露しています。

最新の「AI一茶くん」はwith ChatGPTバージョンとなり、お題を与えると、お題にあった俳句を生成し、その俳句の解説とイラストをつけてくれます。
AI全般についても川村教授が解説していますので、ご興味のある方はぜひ同番組をご覧いただければ幸いです。
放送は、6月26日(水)17時からの予定です。

それでは、本日もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年6月21日配信
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■ 本日のTopics
【1】学会参加レポート
【2】ディープラーニング勉強会
【3】調和技研エンジニアブログ
【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
【6】調和系工学研究室関連企業NEWS
【7】AI川柳
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【1】学会参加レポート
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◇ 「2024年度人工知能学会全国大会(第38回)」にて2名の学生が発表しました

2024年5月28日~31日にアクトシティ浜松(静岡県浜松市)/オンライン(ハイブリット)にて開催された「2024年度人工知能学会全国大会(第38回)」に本研究室より、阿部 晃平さん(修士2年)、冨澤峻己さん(修士2年)が参加し、研究発表を行いました。

[2024年度人工知能学会全国大会(第38回)]


◆ 阿部 晃平, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲 : 衣服画像ペアの差異を強調した属性予測に基づくキャプションの生成

消費者の商品購入過程において,特に情報探索および選択肢の評価の段階では,商品間の比較のための詳細な情報が必要である.
しかし,主要な情報源である従来の商品紹介文は,対象商品のみに焦点を当てて作成されるため,商品間の違いを十分に表現できない傾向がある.
この問題を解決するため,本研究では特に衣服を対象とし,画像キャプション生成を行う深層学習モデルを用いた,衣服画像ペアの差異を強調するキャプション生成手法を提案し,その有効性を検証した.
この手法では,入力された衣服画像ペアに対して生成されたキャプション集合の中から,特徴の差異を表現したキャプションを選択し出力する.
被験者実験により ,提案手法が衣服間の特徴の差異を正確に表現し,消費者の衣服比較に有益な情報を提供することが確認された.
特に,特徴が類似している衣服ペアにおいて,提案手法の有効性が高いことが確認された.

◆ 冨澤峻己, 横山想一郎, 山下倫央, 川村秀憲:大規模言語モデルを用いたCoT Promptingによる俳句の評価機構の提案

近年、大規模言語モデルの進化により、様々な芸術作品の生成が可能になり、多岐にわたる作品を生み出している。
しかし、これらの作品の評価は鑑賞者の主観に大きく依存するため、一貫した評価基準の確立は難しい課題となっている。
本研究では、この問題に対して、俳句という日本の伝統的な詩形を対象に深層学習を活用した新しい評価機構の構築を試みる。
俳句は独特の構造とルールを持つため、評価の自動化には特有のアプローチが必要である。
そこで、大規模言語モデルとChain of Thought Promptingを組み合わせ、俳句の評価を行うシステムを開発する。
このシステムでは、俳句に関する様々な情報、季語や文体などを特徴量としてモデルに入力する。
モデルはこれらの情報を基に俳句が持つべき特有の評価項目をどの程度満たしているかを数値化し、推論する。
システムにより得られた評価結果と俳人による評価の比較を行い、提案した評価機構の妥当性を検証する。
検証の結果、季語の解釈といった俳句に関する専門的な知識を必要とする評価はできなかったものの、意味の破綻や一般的な語句の解釈に基づく俳句評価は行えることを確認した。


◇ 学会の様子を冨澤さんがレポートしてくれました

― 研究会に参加して気づいたこと
生成AIを用いた研究が多くあり、その中でも大規模言語モデルに関する研究が目立った。
私が参加したセッションではSFプロトタイピングに大規模言語モデルを適用する研究発表が複数あり、実験も外部を巻き込んだ大掛かりなものであり現在非常に盛んに行われている研究のようだった。
また、学生だけでなく企業の方の発表でも大規模言語モデルに関する発表があった。
企業内部で業務効率化のために独自に生成AIを開発し、活用しており、今後より一層多くの企業で生成AIの活用が行われていくように感じた。

― 興味深かった発表について
楊 欽、渡邉 英徳(東京大学):小説家不要の SF プロトタイピングワークショップ手法の提案: 生成AI との共同作業によるストーリーテリング支援
概要:
本研究の目的は、小説家などのストーリーテリング専門家が不在の状況下でも、参加者自身で効果的に進行できるSFプロトタイピングワークショップの手法を提案することである。
具体的な内容としては、キーワードに基づくアイディアの収集によるグループワーク均衡性の担保、生成AIによる一貫性のあるストーリーテリング、専門的知見を取り入れた生成ガイド、簡易ツール、および進行の指標となる評価プロセスが含まれている。
この手法を用いて多数のワークショップを実施した結果、従来の手法と比較して、グループ内共有用のストーリー形成までの時間が大幅に短縮され、参加者の意見が公平に反映されたストーリーのバリエーションを効率的に増やすこともできた。
さらに、架空の世界観への没入に寄与するストーリーの生成や、疑念なく進行できるワークショップの流暢さなどにも寄与していることが示唆されている。
この結果より、提案手法によってストーリーテリング専門家なしでもワークショップが実施可能であることが確認された。
また、SFプロトタイピングの懸念点である議論の停滞についても、生成AIによるキーワードやストーリーの提示、ガイドにより減らすことができるということがわかった。

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研究内容にご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ: http://harmo-lab.jp/contact


【2】ディープラーニング勉強会
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調和系工学研究室ではディープラーニングの最新の知識共有を目指し、毎週ゼミを実施しています。担当学生がトップカンファレンスから自分の興味のある論文について発表し、意見交換をしながら進めています。
学生が発表に使用した論文紹介のスライドを本研究室HP( http://harmo-lab.jp/?page_id=1194 )にて、公開していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

◆ 2024/6/3紹介論文
Generating Automatic Feedback on UI Mockups with Large Language Models, Peitong Duan, Jeremy Warner, Yang Li, Bjoern Hartmann(CHI ’24)
掲載紙:CHI2024
[公開URL]
概要:ユーザー インターフェイス (UI) のモックアップに関するフィードバックは、設計において非常に重要です。
ただし、人間のフィードバックが常にすぐに得られるわけではありません。
私たちは、自動フィードバックに大規模な言語モデルを使用する可能性を探ります。
具体的には、GPT-4 を適用してヒューリスティック評価を自動化することに重点を置いていますが、これには現在、人間の専門家が UI が一連の設計ガイドラインに準拠しているかを評価する必要があります。
私たちは、UI デザインと一連の記述されたヒューリスティックを取り込み、自動生成されたフィードバックを建設的な提案としてレンダリングする Figma プラグインを実装しました。
私たちは 3 セットのガイドラインを使用して 51 の UI のパフォーマンスを評価し、GPT-4 によって生成された設計提案を人間の専門家からの提案と比較し、既存の慣行との適合性を理解するために 12 人の専門デザイナーと調査を実施しました。
GPT-4 ベースのフィードバックは、微妙なエラーの検出、テキストの改善、UI セマンティクスの検討に役立ちますが、フィードバックの有用性も反復が進むにつれて低下することがわかりました。
参加者は、このプラグインの提案が不完全であるにもかかわらず、このプラグインのいくつかの用途について説明しました。


【3】調和技研エンジニアブログ
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北大発認定ベンチャーである株式会社 調和技研は、同社のwebサイトにて、エンジニアによるブログを公開し、AIの最新動向、事例、ノウハウなどを紹介しています。最近の記事をご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひお読みになってください。

◇ “Azure OpenAI”で始めるPythonプログラミング【LLMことはじめ Vol.1】(6/10公開)
https://www.chowagiken.co.jp/blog/llm-python-programming
言語、画像、音声など複数の形式を同時に扱うマルチモーダルの時代の進化に備えて、画像処理エンジニアが専門性を拡張するために習得した大規模言語モデル(LLM)の知識を実践的なハンズオン形式で紹介しています。
#生成系AI #言語系AI #ChatGPT


【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ 「札幌AI道場・第三期」では、エンジニアコースの参加者(社会人・エンジニア等)および、ビジネス課題提供企業を公募しています

川村教授がラボ長をつとめる札幌AIラボ主催「札幌AI道場・第三期」では、エンジニアコースの参加者(社会人・エンジニア等)および、ビジネス課題提供企業を公募しています。
詳しい公募概要はこちらをご覧ください。
https://www.s-ail.org/ai-dojo/dojo2024/

― エンジニアコース(社会人・エンジニア等)
対象:AI人材育成を行いたいIT企業の社員、IT企業に従事する現役システムエンジニア、プログラマー等
応募フォームは【こちら】です

― 課題提供企業
対象:AIによりビジネス課題を解決したい企業(札幌市外の企業も可、ただし選考あり)。
応募フォームは【こちら】です

公募締切は7月10日(水)です。ご興味のある方はぜひご応募いただければ幸いです。

[札幌AIラボ]


◇ 「札幌AI道場・第三期」開設式(キックオフイベント)にて川村教授が基調講演を行います

2024年7月8日(月)にSCARTSスタジオ1.2(札幌市)/オンライン(ハイブリット)で開催される「札幌AI道場・第三期」開設式(キックオフイベント)にて、川村教授が基調講演を行います。
当日は、日本ディープラーニング協会 専務理事 岡田 隆太朗 氏による講演や、クロストーク、交流会なども予定されています。
どなたでも参加可能です。ご興味のある方はぜひご参加いただければ幸いです。

開催日時:2024年7月8日(月)16時30分~20時
会場:SCARTSスタジオ1.2(札幌市中央区北1西1 札幌市民交流プラザ2階)+オンライン(YouTube Live配信を予定)
定員:会場参加80名、オンライン参加100名

イベントの詳細は下記をご覧ください
https://www.s-ail.org/notice/news/3962/

下記よりお申込みいただけます
https://forms.gle/eyaTjhzYmznGRKf17
※申込期限は7月4日(木)まで。先着のため定員到達次第、受付を終了いたしますので、ご興味のある方はお早めにお申し込みください。

[札幌AIラボ]


◇ 北海道新聞デジタルにて川村教授のインタビューを掲載いただきました

2024年6月11日付、北海道新聞デジタルにて、川村教授のインタビューを掲載いただきました。
記事は、当研究室の俳句生成・選句プロジェクトである「AI一茶くん」や、株式会社調和技研が携わる宅配サービスの配達コースのAI化の事例を紹介し、AIと人間の役割分担や、「AIが人間の仕事を奪う」ことについて、考察し解説しています。
興味のある方はぜひお読みになってください。

[北海道新聞](お読みになるにはログインが必要です)


◇ 毎日新聞にて「北海道Society5.0」推進会議における川村教授のコメントが紹介されました

2024年6月12日付、毎日新聞にて、「北海道Society5.0」推進会議における川村教授のコメントが紹介されました。
「北海道Society5.0」は、さまざまな分野でICTやAI、ロボットなどの未来技術を活用し、北海道が直面する課題を解決するとともに、そこで得られたビッグデータを道民生活のサービス向上に役立てることで実現する10年後(2030年頃)の「北海道の未来社会」を指します。2021年に北海道により推進計画が策定され、官民共同で取組が行われています。
川村教授は今年度、「北海道Society5.0」推進会議の座長に選任されました。

[毎日新聞](お読みになるにはログインが必要です)
[北海道Society5.0]


◇ 北海道新聞にて北海道政経懇話会における川村教授の講演を紹介いただきました

2024年6月12日付、北海道新聞にて、北海道政経懇話会における川村教授の講演を紹介いただきました。
川村教授は、6月12日に札幌市内のホテルで行われた同会の6月例会にて、「人工知能の未来 ChatGPTの先に待っている世界」をテーマに講演を行い、AIの進化や、人の役割について話しました。

[北海道新聞]


◇ 北海道新聞 朝刊紙面にて川村教授のインタビューを掲載いただきました

2024年6月19日付、北海道新聞朝刊紙面にて、川村教授のインタビューを掲載いただきました。
記事は、AIと人間の役割分担や、「AIが人間の仕事を奪う」ことをテーマに解説しています。また、当研究室の俳句生成・選句プロジェクトである「AI一茶くん」や、株式会社調和技研とコープさっぽろによる宅配サービスの配達コースのAI化の事例を紹介していただきました。
ご興味のある方は2024年6月19日の北海道新聞朝刊をご覧いただければ幸いです。


◇ 講談社「マネー現代」にて川村教授の著書『10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人』を紹介いただきました

2024年6月19日付、講談社「マネー現代」webサイトの記事にて、川村教授の著書『10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人』より、一部を抜粋し紹介いただきました。ホワイトカラーと呼ばれる人々の仕事がどう変わっていくのかについて、人工知能研究者の立場から近い未来を予測している部分です。
興味のある方はぜひお読みになってください。

[講談社「マネー現代」]
[川村秀憲 著『10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人』]


★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース
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◇ 日刊工業新聞にてAWL CHRO土田 美那 氏と同社 CTO 土田 安紘 氏の寄稿文を掲載いただきました

2024年6月13日付および6月14日付、日刊工業新聞にて、AWL株式会社 最高人事責任者 兼上席執行役員 土田 美那 氏と同社 取締役 最高技術責任者 土田 安紘 氏の寄稿文「エヌビディアと開くエッジAIの未来」を上・下、2日に渡り、掲載いただきました。

AWLは、3月にアメリカ・カリフォルニア州・サンノゼで開かれた米エヌビディアのAIカンファレンス・EXPO「NVIDIA GTC」にエヌビディアの半導体を使ったマルチカメラトラッキングシステムを出展しました。
AWLのマルチカメラトラッキングシステムは、エヌビディアの最新チップを使用し開発されたリテールショップ向けのエッジAIソリューションです。

記事は、同カンファレンスに出展した感想や、米AI市場の活況、日本の半導体産業への期待などについて、書かれています。

日刊工業新聞(お読みになるにはログインが必要です)
[ 2024年6月13日 エヌビディアと開くエッジAIの未来(上)土田 美那 氏 寄稿 ]
[ 2024年6月14日 エヌビディアと開くエッジAIの未来(下)土田 安紘 氏 寄稿 ]

AWL株式会社は北大発のベンチャー企業です。
川村教授は同社の創業に携わり、現在は、上級技術顧問をつとめています。

[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
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NEC、2025年大阪・関西万博に顔認証システム導入を発表
NECは2024年5月23日、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、顔認証システムを導入することを発表した。

Googleの「Gemini 1.5 Pro」採用メモアプリ「NotebookLM」、日本でも利用可能に
米Googleは6月6日(現地時間)、昨年7月に米国でリリースしたAI活用メモアプリ「NotebookLM」を日本を含む200カ国で利用可能にしたと発表した。

”ラズパイ5”にNPU追加できる「Raspberry Pi AI Kit」 最大13TOPSの推論性能 日本では近日販売へ
英Raspberry Pi財団は6月4日(現地時間)、小型コンピュータ「Raspberry Pi 5」に、AIの処理に長けたプロセッサ「NPU」(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を追加できる「Raspberry Pi AI Kit」を発表した。

「自称オープンソース生成AI」は本当に“オープン”なのか? 45種のAIモデルをオランダの研究者らが調査

米Appleの独自AI「Apple Intelligence」 iPhone・iPad・Macで動作 各純正アプリに文章や画像生成機能がビルトイン
米Appleは6月10日(米国時間)、独自AI「Apple Intelligence」(以下、Apple AIと表記)を発表した。iPhoneやiPad、Macで利用できるようになる。まずは秋ごろに米国で、Apple AIを搭載したiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaのβ版を提供する予定。

サイバーエージェント、日本語に強い“視覚言語モデル”公開 パラメータ75億、商用利用もOK
サイバーエージェントは、75億パラメータの日本語大規模視覚言語モデル(Vision Language Model、VLM)を一般公開した。

1枚の写真→5秒の動画に “無料”で使える最高水準の動画生成AI「Dream Machine」が話題に
サービスURL
https://lumalabs.ai/dream-machine
AIスタートアップの米Luma Labsは6月12日(現地時間)、動画生成AIサービス「Dream Machine」を発表した。動画の内容を指示するプロンプトと1枚の写真から5秒の動画を生成する。生成スピードは1コマ1秒としており、120コマ(24fpsで5秒)を2分で生成できるとしている。

G7サミット、AIの倫理的使用に向けて議論 軍事利用など負の側面へ対応
6月14日の先進7カ国首脳会議(G7サミット)では、AIの悪用防止へ向けた国際連携についても議論が行われる。自動で文章などを作成する生成AIは社会の成長に貢献すると期待されるものの、軍事利用や偽情報の拡散など負の側面も顕在化しており、G7として対応が急務だとの声が強まっている。

LLMが別のLLMを何度も改善 より良い回答を出す最適化手法をAIが発見する技術 Sakana AIなどが開発
Innovative Tech(AI+)
AIベンチャーのSakana AIやFLAIR、英ケンブリッジ大学、オックスフォード大学に所属する研究者らは、人間の介入を最小限に抑えて新しい最適化アルゴリズムをAIによって発見する手法を提案した研究報告を発表した。

ソフトバンクユーザーなら、生成AI検索「Perplexity Pro」が1年無料に ワイモバイル、LINEMOも対象
ソフトバンクは6月17日、生成AIスタートアップの米Perplexityとの戦略的提携を発表した。ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOユーザーであれば、AI検索エンジン「Perplexity」の有料版「Perplexity Pro」を1年無料で使用可能だ。

生成AIのプロンプト投稿サイト「Prompt Style」 ソフトバンク系列企業が公開
ソフトバンクのグループ会社で出版事業を手掛けるツギクル(東京都港区)は6月19日、生成AIのプロンプト投稿サイト「Prompt Style」を公開した。ChatGPTなどのAIチャットサービスで使えるプロンプトを投稿・閲覧できるサイトで、無料で利用可能。19日時点ではビジネスシーンで使えるものを中心に、1000個のプロンプトを用意している。

Google日本法人は6月19日、最新のAIモデル「MetNet-3」を使用した高精度な気象予測システム「Googleナウキャスト」の日本での提供について発表
Google日本法人は6月19日、最新のAIモデル「MetNet-3」を使用した高精度な気象予測システム「Googleナウキャスト」の日本での提供について発表した。Metnet-3は、3キロメートル四方の範囲で5分間隔の雨量予測を最大12時間先まで提供する。


【6】調和系工学研究室関連企業NEWS
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【7/5(金)開催】社内デジタル化推進のための構想ワークショップ 参加申込(さっぽろDXイノベーションセミナーVol.2)(7月3日(水)17:00締め切り)
さっぽろDXイノベーションセミナーVol.2 社内デジタル化推進のための構想ワークショップキックオフ ~今こそ、デジタルの力で一歩先へ踏み出そう~ 会社の未来を担う人材へ! デジタルトランスフォーメーションをはじめませんか。(事前申込・参加無料)

地域インフラのGSを守れ 業界や市町村と連携、県が支援強化(ゼロスペック株式会社)
 「拠点を守っていかなければ、地域社会が成り立たない」。5日、長野市内で事業者を対象に開かれた「給油所経営合理化セミナー」で、県石油商業組合の平林一修専務理事はこう強調した。経営統合やデジタル技術の活用といった事例が紹介され、参加者らが熱心に聞き入った。

「ソフトウェア・ディファインド・ビークル・サミット 2024」にて、展示スポンサーとして出展いたします(株式会社クレスコ)
当社は、株式会社インプレスが主催、 名古屋大学 大学院情報学研究科 附属組込みシステム研究センター(NCES)が共催する「ソフトウェア・ディファインド・ビークル・サミット 2024」に、展示スポンサーとして出展いたします。

2024年度 東京エレクトロン 共同研究公募制度のお知らせ(東京エレクトロン株式会社)
東京エレクトロンは、「最先端の技術と確かなサービスで、夢のある社会の発展に貢献します」という基本理念のもと、半導体製造装置メーカーとして半導体の技術革新に挑戦し続けてまいりました。その取り組みの一環として、多くの大学や研究機関との共同研究をおこない、産学連携に積極的に取り組んでおります。

Proselfの脆弱性対応に学ぶ、利用者本位の信頼回復プロセス [事故対応アワード受賞](株式会社ノースグリッド)
クラウドサービスが主流となっている昨今、企業がオンプレミスでパッケージソフトを利用するケースは減少傾向にある。しかし、依然としてクラウドにデータを預けられない事情を持つ企業や自治体は存在する。そうした需要に応えるのが、ノースグリッドが提供するオンラインストレージ構築パッケージ「Proself」だ。


【7】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。

2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。

AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題「アイス」(6月4日投稿)
ごめんねと言いつつアイス奥さんに
甘い贈り物が軽い過ちや誤解を和らげ、関係を修復する手段として使われていることが伝わってきます(感想は #ChatGPT と作成)

★ お題「プレゼント」(6月14日投稿)
父の日に母と一緒にプレゼント
母と協力して父の日のプレゼントを選ぶ様子、特別な日に一緒に何かをすることの喜びと大切さ(感想は #ChatGPT と作成)



【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。

私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、2024年7月5日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 https://harmo-lab.jp/?page_id=2918
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