川村秀憲著「10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人」、受賞リポートをお届けします/harmolab121


こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。

今号のメルマガでは、川村教授の著書「10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人」より、「第2章 10年後に「なくなる仕事」「伸びる仕事」」の一部を抜粋して紹介します。
第2章では、AIの成長と普及によって、いまある仕事が10年後にどうなっていくのかを分析し、考察しています。
興味のある方はぜひお読みになってください。

それでは、本日もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年5月24日配信
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■ 本日のTopics
【1】10年後のハローワーク
【2】受賞リポート
【3】調和技研エンジニアブログ
【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
【6】調和系工学研究室関連企業NEWS
【7】季刊『雫』「今回のAI一茶くん」
【8】AI川柳
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【1】10年後のハローワーク
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(「第2章 10年後に「なくなる仕事」「伸びる仕事」」~ ホワイトカラー、より一部を抜粋)

2023年、すでにアメリカの有名なテック企業は、マイクロソフトを除いて雇用を減らし始めました。彼らは生成AIを普及させていく主役でありながら、AIによってその他のホワイトカラーが必要なくなってしまったのです。

ただその形態は、たとえばそろばんが計算機に、計算機が表計算ソフトに代替されたこと、タイプライターがワープロに、ワープロがパソコンやタブレットPC+ソフトに代替されたようなゼロサムのかたちではないと考えられます。

具体的には、「意思決定」に至るまでのプロセスがAIに代替されます。「情報を収集する」「情報をまとめる」といった作業です。

個別のシチュエーションを思い浮かべてみましょう。企業でなんらかの意思決定を行う際、資料や企画書を作るとします。この仕事には、作る目的や使い方という意思と、より質のよい資料を作るための能力が必要です。

AIはこのうち、より質のよい資料を作るための能力に長けています。資料を必要とする意思決定者が目的や用途を指定するだけで、広範囲のデータを素早く検索し、たちまち文章や図表にまとめることができます。一度できあがったものを修正していく過程を重ねたとしても、これまでの数パーセント程度のコストと時間で、これまでよりも満足度の高い資料ができあがるはずです。

では、決定権を持つ人と、いままでその人を支えていた10人のスタッフがいた職場では、どうなるでしょうか。情報を収集し、まとめるには、今後はAIとそれを操作する1〜3人くらいのスタッフで済んでしまうでしょう。では、残りの6〜8人のホワイトカラーはどうなるのか、という話なのです。

2013年にオックスフォード大学の研究者、マイケル・オズボーン氏などが発表した論文「雇用の未来」で、アメリカの労働者のうち、47%の職業がAIによって消えるかもしれないと予想されたことが大きな話題になりましたが、その具体的な姿は、おそらくこういったかたちになると考えられます。

しかし、本当に必要なのは、資料ではなく「意思決定」です。AIはその事実を明確にしていくことになります。

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続きが気になる方はぜひ本書をお読みいただければありがたいです
[川村秀憲著, 10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人(アスコム, 2024)]
ご意見・ご感想はこちらからお願いいたします
http://harmo-lab.jp/contact


【2】受賞リポート
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◇「The Thirteenth International Conference on Intelligent Systems and Applications(INTELLI 2024)」にて修士2年の阿部 晃平さんが受賞しました

2024年3月10日~3月14日に、アテネ, ギリシャ/オンライン(ハイブリッド)にて開催された「The Thirteenth International Conference on Intelligent Systems and Applications(INTELLI 2024)」において本研究室の阿部 晃平さん(修士2年)が「Best Paper Award」を受賞しました。

[The Thirteenth International Conference on Intelligent Systems and Applications(INTELLI 2024)]
[INTELLI2024 Awards]

◆ Kohei Abe, Soichiro Yokoyama, Tomohisa Yamashita, Hidenori Kawamura : Generation of Captions Highlighting the Differences between a Clothing Image Pair with Attribute Prediction

Abstract:
Detailed information for comparisons between products is necessary in consumers’ product purchasing process, especially during the information search and choice evaluation phases.
However, conventional product descriptions, which are the main source of information, tend to focus only on the product in question, and thus do not adequately express the differences between products.
To solve this problem, garments are treated as target products, and a caption-generation method that emphasizes the differences between pairs of garment images using a deep-learning model for image caption-generation is proposed and its effectiveness verified.
The proposed method selects and outputs captions that express differences in features from a set of captions generated for input-garment image pairs.
Subject experiments confirmed that the proposed method accurately represented the feature differences between garments and provided useful information for consumers to compare garments.
In particular, the proposed method is highly effective for garment pairs with similar features.

阿部 晃平, 横山 想一郎, 山下 倫央, 川村 秀憲:属性推定を用いた衣服画像ペア間の差異を強調したキャプションの生成

概要:
消費者の商品購入過程において,特に情報探索および選択肢の評価の段階では,商品間の比較のための詳細な情報が必要である.
しかし,主要な情報源である従来の商品紹介文は,対象商品のみに焦点を当てて作成されるため,商品間の違いを十分に表現できない傾向がある.
この問題を解決するため,本研究では特に衣服を対象とし,画像キャプション生成を行う深層学習モデルを用いた,衣服画像ペアの差異を強調するキャプション生成手法を提案し,その有効性を検証した.
この手法では,入力された衣服画像ペアに対して生成されたキャプション集合の中から,特徴の差異を表現したキャプションを選択し出力する.被験者実験により ,提案手法が衣服間の特徴の差異を正確に表現し,消費者の衣服比較に有益な情報を提供することが確認された.
特に,特徴が類似している衣服ペアにおいて,提案手法の有効性が高いことが確認された.

― 阿部さんのコメント
この度、INTELLI 2024においてBest Paper Awardを受賞できたことを大変光栄に思います。
この学会は私にとって初めての国際会議であり、英語でのプレゼンテーションも初めての経験でした。
アテネの活気ある環境と、世界中から集まった研究者たちとの交流を通じて、多くの刺激を受けることができました。
常に支えてくださった指導教員の先生方へ深く感謝いたします。
この経験を土台に、今後も研究を進め、新たな成果を積み重ねていく所存です。

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研究内容にご興味がありましたら、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:http://harmo-lab.jp/contact
ご意見・ご感想もお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


【3】調和技研エンジニアブログ
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北大発認定ベンチャーである株式会社 調和技研は、同社のwebサイトにて、エンジニアによるブログを公開し、AIの最新動向、事例、ノウハウなどを紹介しています。最近の記事をご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひお読みになってください。

◇ 最新版「GPT-4 Turbo」を試してみた|GPT-4oとの比較あり(5/15公開)
2024/04/09に公開された「GPT-4 Turbo」と2024/05/14(日本時間)に公開された最新の「GPT-4o」を比較し紹介しています。
#ChatGPT

◇ PrecisionとRecallを何度も調べ直さないために(5/2公開)
機械学習において基本的かつ重要な2つの概念、PrecisionとRecallについて解説しています。
#言語系AI


【4】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ 6月22日(土)、「AI入門 ディープラーニングに挑戦!」をテーマに「サイエンスレクチャー2024」が開催されます

2024年6月22日(土)、北海道大学にて、「AI入門 ディープラーニングに挑戦!」をテーマに「サイエンスレクチャー2024」が開催されます。
本サイエンスレクチャーでは、山下准教授と横山助教が講師を務め、中学生、高校生向けに、プログラミングの経験がなくても、深層学習(ディープラーニング)の基本的な概念や応用例を理解できるように解説します。
実際に画像を大量に読み込ませ、自動識別するAIを自作します。入力データをもとに自ら特徴を見つけ出すディープラーニングの仕組みを理解し、AIの基礎について学ぶことができます。
受講する中高生を募集していますので、興味のある方はぜひご参加ください。

応募方法はこちらからご確認いただけます
https://www.hokudai.ac.jp/events/2024/05/2024ai-2024622.html
申込締め切りは6月9日(日)、応募多数の場合は抽選となります。

講師:山下倫央准教授、横山想一郎助教ほか学院生
日時:6月22日(土)午後2時~4時半(受付は午後1時半~)
会場:北海道大学高等教育推進機構 2階E218教室(札幌市北区北17条西8丁目)
対象:中学生・高校生
定員:28人
参加費:無料
主催:読売新聞北海道支社、北海道大学


◇ 日本経済新聞にて「AI一茶くん」を取り上げていただきました

2024年5月11付、日本経済新聞にて、当研究室が開発する「AI一茶くん」を取り上げていただきました。
季語と歳時記の会により企画され、「AI一茶くん」が参加した、生成AIと俳人による合同誌上句会についての紹介や、「AI一茶くん」の開発に携わる山下准教授のコメントを掲載いただきました。
同句会では、「AI一茶くん」が他者の句を評価・解釈する機能を本格導入しました。部分的に研究者が補助していますが、句作から選句・選評までを自律的に行うシステムを目指しています。また、現在、人間とのインタラクションによる共同句作の機能の開発に取り組んでいます。

[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です)
[季語と歳時記の会・きごさい]


★ 研究室に関連する企業・ベンチャーのニュース
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◇ 日本経済新聞にてAWLを取り上げていただきました

2024年5月20日付、日本経済新聞にて、AWL株式会社が北海道内の企業などの出資と日本政策金融公庫の融資を調達したことを取り上げていただきました。調達した資金はAI開発の自動化や海外展開等に使用する予定です。

資金調達に関する詳細はAWL株式会社のプレスリリースよりお読みいただけます
https://awl.co.jp/news/20240521_01/

AWL株式会社は北大発のベンチャー企業です。
川村教授は同社の創業に携わり、現在は、上級技術顧問をつとめています。

[日本経済新聞](お読みになるにはログインが必要です)
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ 北海道新聞にてAWLを取り上げていただきました

2024年5月20日付、北海道新聞にて、AWL株式会社が道内の主要な四つのベンチャーキャピタル(VC)から資金調達したことを取り上げていただきました。調達した資金は店内撮影動画を解析するAI技術を海外の顧客向けに仕様変更するシステム構築等に使用する予定です。

資金調達に関する詳細はAWL株式会社のプレスリリースよりお読みいただけます
https://awl.co.jp/news/20240521_01/

AWL株式会社は北大発のベンチャー企業です。
川村教授は同社の創業に携わり、現在は、上級技術顧問をつとめています。

[北海道新聞](お読みになるにはログインが必要です)
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


◇ 大塚商会主催ウェビナーにてAWL CTO 土田 安紘 氏が登壇しました

2024年5月10日(金)にオンラインにて開催された株式会社大塚商会主催ウェビナー「小売業での企業間格差の広がりを、具体的にどう解決していくのか?」にて、AWL株式会社 取締役CTO 土田 安紘 氏が登壇しました

※土田氏は下記の2セッションに登壇
【S03】小売業の新たな収益源として期待される「リテールメディア」を支えるエッジAI技術
【S04】万引きロスを大幅に削減、最新エッジAI技術応用によるセキュリティソリューション

[大塚商会主催ウェビナー]
[AWL株式会社(北大発認定ベンチャー)]


【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
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Google DeepMind、タンパク質予測モデル「AlphaFold 3」発表 医薬品開発を促進
Google DeepMindとAlphabet傘下のIsomorphic Labsは、共同開発した新たなAIモデル「AlphaFold 3」を発表した。タンパク質、DNA、RNA、リガンドなどの構造とそれらの相互作用を予測できるとしている。無料の限定版「AlphaFold Server」を公開した。

rinna、Llama 3の日本語継続事前学習モデル「Llama 3 Youko 8B」を公開
rinna株式会社 (本社:東京都渋谷区/代表取締役:宋 珠憲、以下rinna) は、Llama 3 8Bに対して日本語データで継続事前学習を行った「Llama 3 Youko 8B」を開発し、Meta Llama 3 Community Licenseで公開したことを発表します。

スパコン「富岳」で開発のAIが完成 報道陣に公開
大規模言語モデル「FugakuーLLM」は透明性と安全性に優れていることや学習データのおよそ6割を日本語のコンテンツから学習したことで、より詳しい俳句の分析等が可能となった。Fugaku-LLMは10日からネット上で公開され、誰でも利用可能

Google I/O 2024基調講演まとめ AI一色、GPT-4oのような機能も
米Googleは5月13日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O」をハイブリッドで開催した。約2時間の、ほぼAI一色の基調講演(Gemini Advancedによると「AI」に121回言及したという)で発表されたことを(だいたい時系列に)簡単にまとめる。なお、昨年同様に開発者向け基調講演は別途行われており、技術的な詳細はそちらで発表された。

米Google、オープンな視覚言語モデル「PaliGemma」公開 「Gemma 2」の登場も予告
 米Googleは5月14日、視覚言語モデル(VLM)「PaliGemma」を公開した。VLMとは視覚的な入力に言語を対応させる言語モデルのことで、画像や動画を入力すると自然言語を出力できる。同社はこれを「オープンなVLM」と位置付けており、Hugging FaceやGitHubなど複数のプラットフォームで公開している。

1000億パラメータのLLM、AIスタートアップが公開 フルスクラッチで開発 「ハルシネーションを大幅抑止」
AIスタートアップ企業のストックマーク(東京都港区)は5月16日、1000億パラメータ規模の大規模言語モデル(LLM)を開発したと発表した。「Stockmark-LLM-100b」と名付けられたこのLMは、同社がフルスクラッチで開発したものでハルシネーション(AIがもっともらしいうそをつく現象)を大幅に抑えているのが特徴という。

OpenAI、退社したライケ氏のAGI警鐘に応じるも具体策は明示せず
米OpenAIのグレッグ・ブロックマン社長は5月18日(現地時間)、前日にヤン・ライケ氏が退社報告の中で同社がAIの安全性を軽視していると警鐘を鳴らしたことについて説明する長文ポストを、サム・アルトマンCEOとの共同署名付きでXで公開した。
ライケ氏の退職により生じた疑問への対応として、OpenAIの全体的な戦略について説明するとしている。

「自由な生き方に歌を」同じお題に歌人・木下龍也とAIはこう詠んだ
「こんな短歌を作ってほしい」というお題に、生身の人間が悩みながら生み出す歌と、人工知能(AI)が瞬時に生成する歌はどう違うのか。誰かに向けて歌を詠むことの本質とは。「木下龍也さん×AI短歌 あなたのために詠む短歌」で気鋭の歌人とAI開発者、記者が語り合いました。

PC各社、AIチップとArm搭載「Copilot+ PC」を一斉発表 新Surfaceは「M3 MacBook Airより高速」
米Microsoftは5月20日(米国時間)、同社のAIアシスタント「Copilot」などAIの実行に適したWindows PCカテゴリとして「Copilot+ PC」を新設した。同社のPCブランド「Surface」からは、Armチップである米QualcommのSnapdragon X Plus/Eliteを搭載する「Surface Pro」「Surface Laptop」が登場するほか、台湾Acer、台湾ASUS、米Dell、米HP、米Lenovo、韓国Samsung ElectronicsもSnapdragon搭載のCopilot+PCを同日に発表した。


【6】調和系工学研究室関連企業NEWS
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デジタル・イノベーション創出補助金 公募締切は6月10日です(一般財団法人さっぽろ産業振興財団)
さっぽろ産業振興財団では、市内IT事業者が今後市場の成⾧が期待される分野・業界に向けて、AIやXR・メタバース、Web3.0 などの先端技術を活用した新たな製品・サービス・ソリューションの開発を行う際に必要となる経費の一部を補助いたします。

【導入事例公開】クラウド情シスサービス「ランサポ」と共に、機動力ある情シスへ(株式会社 時事通信社様)(株式会社網屋)
サイバーセキュリティサービスを提供する株式会社網屋(東京都中央区/以下、網屋/東証グロース:4258)は、株式会社 時事通信社(東京都中央区/以下、同社)に導入した、クラウド情シスサービス「ランサポ」の事例記事を公開いたしました。

インターパーク 公益財団法人 日本電信電話ユーザ協会と共同で全国の商工会、商工会議所をサポート 福井県下の商工会議所職員向けのノーコード体験会に参加(株式会社インターパーク)
クラウドサービスの開発、販売を手がける株式会社インターパーク(所在地:北海道札幌市、代表取締役社長:舩越裕勝)は、地域社会の発展と繁栄を支援し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するため、公益財団法人日本電信電話ユーザ協会と共同で、中期的に全国の商工会および商工会議所を支援することを発表いたします。この取り組みは、2024年5月22日、福井県下の商工会議所職員向けに行われるノーコード体験会を皮切りに始動します。


【7】季刊『雫』「今回のAI一茶くん」
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AI一茶くんの対決デビュー戦となった、NHK「超絶 凄ワザ!」への出演を契機に知り合ったマルコボ.コム社が発行している「季刊『雫』」※にAI一茶くんの俳句が掲載されています。
この中の「今回のAI一茶くん」というコーナーでは、素性を隠して掲載されたAI一茶くんの句を読者が当てるという企画が行われています。
AI一茶くんが詠んだ句、そしてその句が獲得した得点、AI一茶くんの俳句を見抜いた人数をご紹介したいと思います!

兼題「短日」(『俳句の缶づめ』2024年2月37号)
短日や耳の中まで母の声

AI一茶くんは、まだ良い俳句を自分で選ぶことができないので、AI一茶くんの詠んだ「短日」20句から、編集室が選んだ一句です。
この句は残念ながら無点句となりました。
AI一茶くんの句を選抜した編集室の方々は、情景の分かりづらさはありますが、なかなか詩的な句だと思いますよ。無点で残念です!とのことです。

次回の兼題は「ぶらんこ」です。
AI一茶くんの句は何点獲得できるのか、そして見抜ける方はいらっしゃるのか、お楽しみに!

※マルコボ.コム社が発行する季刊誌『俳句の缶づめ』は、2024年5月から「季刊『雫』」に合併しました。2019年10月号から『俳句の缶づめ』に掲載されてきたAI一茶くんの俳句は、現在、「季刊『雫』」に引き継がれています。

次回は8月の発行となります。マルコボ.コムオンラインショップ( http://shop.marukobo.com/ )からも購読のお申し込みができますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。


【8】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。

2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。

AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!

★ お題「新緑」(5月8日投稿)
新緑のサクラにさえも譲られず
桜の美しさと新緑の鮮やかさが互いに競い合う春の情景(感想は #ChatGPT と作成)

★ お題「新緑」(5月9日投稿)
葉桜に新緑平和求めても
葉桜と新緑が混在する季節に平和を願う心(感想は #ChatGPT と作成)



【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。

私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

調和系工学研究室 教授 川村 秀憲

[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)
お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◇ 次号は、2024年6月7日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
 http://harmo-lab.jp/?page_id=2923
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教

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調和系工学研究室FB
川村 秀憲教授FB
調和系工学研究室AI川柳

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