ティ・アイ・エル株式会社は本研究室の川村教授がCo-founderを務める、IoTテクノロジーを用いて生活者の“安心、安全、便利”を実現するソリューションを研究、企画、開発する、北大発認定ベンチャー企業です。本社は東京ですが、テクノロジーセンターが北大北キャンパス「北大ビジネススプリング」にあり、北海道ならではの課題解決の研究にも取り組んでいます。
降雪地域におけるエネルギーコストの最適化を可能にするために、本研究室と北海道ガス株式会社との共同研究である、AIによるロードヒーティングの制御の研究からカメラ・マイコンを内蔵したコントローラーを開発しています。これは、画像認識・ディープラーニング技術を用いて積雪状況を認識し、ロードヒーティング(駐車場などの地下に熱源を設置し、熱により地表に積もる雪を融かす設備)の熱源を制御する装置で、現在、北海道ガスと一緒にTILで実際にサービス化しようと試作品を作っています。
また、消費者や取引先と直接対峙するサービス現場で発生する可能性がある、さまざまなコミュニケーションミス、事故・トラブル、クレームに対応できるよう、AIボイスレコーダーソリューションRECORiS(レコリス)も開発しています。これは、現場でのコミュニケーションを全てテキスト保存し、あらかじめ設定された禁止語句や大声などをAIが検知するとオペレーションセンターへ自動通報し、訪問先や密室でのトラブル発生を防ぐ、ボイスレコーダーデバイスです。
2019年12月に開催された「X-Tech Innovation 2019北海道地区最終選考会」で最優秀賞を受賞するなど、理不尽なカスタマーハラスメントが問題になる現代において、大変注目されているサービスです。さらにRECORiSは、トラブル対応だけではなく、音声データはサービス・営業品質の向上やマーケティングにも活用できます。
他にも、車両のリモートキーオープンから位置情報把握、決済機能までを搭載したシェアカー事業社向けサービスプラットフォームや、SIMカードを内蔵し、Wi-FiやBluetoothなどわずらわしい接続設定をせずにサービス提供を可能にするボタン型デバイスソリューションなどの開発も行っています。
本サービスにご興味のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
TILは最先端のAIとIoT技術を用いて、次世代の生活者体験を創造してまいりますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
※画像をクリックしていただくとサービスの詳細をご覧いただけます。
AI ロードヒーティングオプティマイザー
共同研究先:北海道ガス株式会社
画像認識・ディープラーニング技術を用いて積雪状況を認識し熱源を制御することで降雪地域におけるエネルギーコストの最適化を可能にします。
RECORiS powered by GPT-4
生活者と事業者が直接対面するサービス現場で発生する可能性のあるさまざまなトラブルに、音声認識技術を活用し、生活者と事業者双方の安心と安全を提供するサービスです。
Mobility Controller(モビリティコントローラー)
車両のリモートキーオープンから位置情報把握、決済機能までを搭載したシェアカー事業社向けサービスプラットフォームです。
Call Button(コールボタン)
SIMカードを内蔵し、Wi-FiやBluetoothなどわずらわしい接続設定をせずにサービス提供を可能にするボタン型デバイスソリューションです。