新年のご挨拶、学会参加報告をお届けします/harmolab136
新年あけましておめでとうございます
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
この年末年始は9連休の方も多かったと思いますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
札幌は例年と比べると雪が少なく過ごしやすいお正月となりました。
それでは、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年1月10日配信
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■ 本日のTopics
【1】新年のご挨拶
【2】学会参加レポート
【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【4】人工知能・ディープラーニングNEWS
【5】調和系工学研究室関連企業NEWS
【6】AI川柳
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【1】新年のご挨拶
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◇ 調和系工学研究室教授 川村 秀憲
2025年 あけましておめでとうございます
昨年を振り返ると、特に印象に残る出来事として、2024年10月に発表されたノーベル賞の物理学と化学において、人工知能(AI)関連分野の研究者が選ばれたことが挙げられます。
物理学賞を受賞したのは、アメリカ・プリンストン大学のジョン・ホップフィールド教授とカナダ・トロント大学のジェフリー・ヒントン教授、二人のAI研究者です。人間の神経回路を模倣した「ニューラルネットワーク」を使った機械学習を可能にした基礎的な発見と発明が評価されました。
一方、化学賞は、英Google・ディープマインド社のデミス・ハサビス氏とジョン・ジャンパー氏、そしてワシントン大学医学部のデビッド・ベイカー生化学教授の3人が受賞しました。AIによるたんぱく質の設計(デザイン)と構造予測という二つの業績が評価された結果です。
どちらもAI関連の受賞ですが、意味合いが異なっています。物理学賞はニューラルネットワークというAIの根幹をなす研究に与えられたのに対して、化学賞はこれまで解くのが難しかった問題をAIを手法に用いて解いた実績に与えられました。
私自身は物理学賞の受賞に、より衝撃を受けました。ノーベル賞を受賞したのはかなり早いタイミングだと思ったからです。
AI関連の研究は、人に迫る知能を作り、新しい技術でこれまでできなかったことができるようになるものもありますが、社会に及ぼす影響が大きいと思います。これをきっかけに具体的なルールについて大きく議論になっていくのではないでしょうか。
私たちの研究室は「調和系工学研究室」と言いますが、そこには人間と人工知能の関係性に対する思いが込められています。人工知能と人間が相互作用することで互いになくてはならない、かけがえのない存在となるシステムとして成り立つ社会を目指しています。
積極的に社会と関わりながら、よい学びの機会をいただき、研究室の知見を持って皆様に貢献できるように、スタッフ一同、より一層頑張って参ります。
本年も引き続き応援いただけましたら嬉しく思います。
◇ 調和系工学研究室准教授 山下 倫央
明けましておめでとうございます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
2024年は、コロナ禍による研究活動の制約がほぼ解消し、国内外での学会発表や産学連携に大きく踏み出すことができました。本研究室では、先端的な研究テーマに果敢に挑戦し、多数の学術発表や実証実験を通じて、有意義な成果を上げることができました。皆様からいただいたご支援やご意見が、その推進力となったことをあらためて感謝申し上げます。
本年度は2月3日(月)、4日(火)、5日(水)に卒論・修論発表会が開催されます。4年生の卒業研究では、ネットワークの異常検知、車両の自動運転、大規模言語モデルを用いたマルチエージェントディベートや俳句句会の再現と多岐にわたるテーマが進行中です。また、年生の研究テーマも、大規模言語モデルを用いた衣服比較記事、俳句評価、競輪紹介記事の生成、帝国議会議事速記録の分析、デフォルメ路線図の生成と多彩な内容となっています。どの研究も、最先端技術の活用に加え、社会実装に向けたさまざまな考察や工夫を取り入れている点が特徴的です。
調和系工学研究室では、より良い社会を実現したいという強い意志のもと、工学的なアプローチを活かしながら、引き続き人工知能技術を軸に新しいサービスやシステムの開発に挑戦してまいります。実社会への応用を見据えるうえでは、法規や倫理観のみならず、公共性や環境・経済面の持続可能性など、多角的な視点を取り入れ、責任をもって課題解決に取り組んでいきたいと考えております。
メルマガをご覧の皆様からも、引き続きご助言・ご質問をいただければ幸いです。研究の進捗や成果については、当研究室のウェブサイトやメールマガジンを通じて順次お知らせしてまいります。ぜひお気軽にお問い合わせ・ご意見をお寄せください。
2025年が、皆様にとって実り多き一年となりますようにお祈り申し上げます。新しい時代の技術と知見をもとに、社会に貢献できる研究を着実に進めてまいりますので、どうぞ本年も変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
◇ 調和系工学研究室助教 横山 想一郎
明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます。
調和系工学研究室からは昨年3月に2名の学生が学士課程を卒業し、3名の学生が修士課程を修了しました。
また、博士課程の吉田 拓海くんが、競輪の予想記事の生成を題材として、ユーザの意思決定に有用なテキスト情報を生成する研究に取り組み、学位を取得しました。
この研究は株式会社チャリ・ロト様との共同研究であり、研究成果の一部は「AI競輪 ( https://ai.chariloto.com/ ) 」として実運用されています。
昨年10月には3名の学部生が新たに研究室に配属され、他大学からの学生も大学院修士課程の入学試験に合格し、今年の4月から当研究室に加わる予定です。
新しく加わる学生も交え、2025年も社会解決の課題を目指し人工知能の研究に取り組んでまいります。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
【2】学会参加レポート
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◆ 「第51回社会におけるAI研究会(SIG-SAI)」にて学生が発表しました
2024年12月21日に慶應大学日吉キャンパス/オンライン(ハイブリット)にて開催された「第51回社会におけるAI研究会(SIG-SAI)」に本研究室より、古田 悠華さん(修士1年)が参加し、研究発表を行いました。
[第51回社会におけるAI研究会(SIG-SAI)]◇ 古田悠華, 横山想一郎, 山下倫央, 川村秀憲:LoRAを用いた画像生成モデルの追加学習による衣服特徴描画
近年,画像生成モデルは急速に進化し,さまざまな分野でその応用が拡大している.本研究では,LoRA (Low-Rank Adaptation) を活用した追加学習手法を用い,画像生成モデルにより多くの衣服特徴を描画する能力を付加することを目的とした.特に,従来の大規模生成モデルが困難とする衣服特有の表現に着目し,既存モデルに対して効率的かつ柔軟なチューニングを施した.
本研究では,既存の画像生成モデルにLoRAを導入し,衣服データセットを用いて追加学習を実施した.モデルのパラメータ数を大幅に増加させることなく,衣服のデザインや形状といった特徴を効果的に描画する性能向上を目指した.その結果,衣服特有の形状や模様の表現において,従来モデルと比較して一定の改善が観察された.また,LoRAを用いることで学習効率が向上し,計算資源を抑えた形でのモデル調整が可能であることを示した.
◇ 学会の様子等を古田さんがレポートしてくれました
― 研究会に参加して気づいたこと
今回の学会では、特定の状況下で最適なモデルを構築する方法やデータ解析の手法が紹介され、これらの技術をどのように社会的課題の解決に活用していくかが議論されました。
この学会を通じて、私の研究や手法がどのような状況下で強みを発揮するのか、また他の技術とどのように差別化されるのかを意識することの重要性を改めて実感しました。特定の問題に特化したアプローチが多い一方で、技術を汎用的に活用できる枠組みや応用範囲の拡大を模索する動きが強まっている点も印象的でした。
こうした動向を踏まえ、今後は自分の研究が解決できる課題にとどまらず、異なる分野との連携や、より広範な適用可能性についても視野を広げていきたいと考えています。
― 興味深かった発表について
玉城絵美 氏(H2L株式会社 代表取締役/琉球大学工学部 教授/東京大学大学院工学系研究科 教授)の招待講演が印象的でした。
玉城さんが行っている研究では、「BodySharing」という技術を通じて、視覚や聴覚に加え、身体の感覚を共有することで、より臨場感のある体験を共有することを目指しています。
具体的には、位置覚や重量感といった固有感覚を他者と共有することで、スポーツや医療、遠隔観光、教育など幅広い分野での活用が進められているとのことでした。
この技術がさらに発展することで、単なる体験共有を超えて、遠隔地でもまるで隣にいるかのようなリアルなコミュニケーションが可能になる未来が期待されます。
また、生成AIなどの先端技術と組み合わせることで新たな価値が生まれるのではないかと感じました.
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研究内容にご興味がありましたら、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ: http://harmo-lab.jp/contact
ご意見・ご感想もお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【3】調和系工学研究室WHAT’S NEW
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◇ 札幌市青少年科学館 2024年度冬の特別展のミニトークショーに山下准教授が登壇します
2025年1月5日(日)~1月19日(日)に札幌市青少年科学館にて開催される、2024年度冬の特別展「勇者シリコンの大冒険~半導体ダンジョンを攻略せよ~」のミニトークショーに山下准教授が登壇します。
山下准教授は、「半導体ものがたり」をテーマに「自動運転の仕組みと研究」について、お話しします。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
特別展の開催日時:2025年1月5日(日)~1月19日(日)(1月15日のみ休館日) 9時30分~16時30分 (最終入館16時)
会場:2階特別展示室
観覧料:中学生以下無料(高校生以上は700円)
※ 山下准教授は1月11日(土)10時半~10時45分に会場にてお話しする予定です。
参加方法は当日直接会場へお越しください。定員は20名程度です。
特別展の詳細は下記よりご覧いただけます
https://www.ssc.slp.or.jp/event/single/189
◇ 令和6年度第二回SBIR研究開発プロジェクト公開見学会にて、山下准教授が研究成果報告を行います
2025年1月16日(木)に開催される「令和6年度第二回SBIR研究開発プロジェクト公開見学会 中小建設業が展開する除雪イノベーション ―雪国の地域連携と働き方を考える」にて、山下准教授が「IoT除雪支援技術の構築(AI化による推定精度向上と実用性)」と題して研究成果報告を行います。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
日時:2025年1月16日(木) 13:15~17:00(開場13:00)
会場:オンライン(Zoomウェビナー 一般枠500名)+堀口組本社(留萌市開催)
参加費:無料(事前申込必要)
詳細は下記よりご覧いただけます
https://h-sangakukan.jp/events/4701
下記フォームよりお申し込みいただけます
https://forms.office.com/r/zMDCbKBnHs
★ 研究室に関連する企業・ベンチャー等のニュース
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◇ 北海道新聞にて調和技研 代表 中村 拓哉 氏のコメントが掲載されました
2024年12月28日付、北海道新聞にて、株式会社調和技研 代表取締役社長 中村 拓哉 氏のコメントが掲載されました。
記事では、顧客対応に人工知能(AI)を活用する道内企業の事例を紹介しています。中村氏は、クレームにつながりやすい分野でAIの受容が高まると話し、信頼を確保できるAIを研究する必要があるなど、課題を指摘しています。
[株式会社調和技研(北大発認定スタートアップ)]
◇ 北海道新聞にて上川町とAWLの取組を取り上げていただきました
2024年12月25日付、北海道新聞にて、上川町とAWL株式会社が上川町役場で実施する「フロントヤード改革」の取組を取り上げていただきました。
上川町は総務省の「フロントヤード改革」事業のモデル自治体に選ばれ、AWL株式会社等から技術提供を受け、役場窓口の業務効率化や来庁者の手続きの簡素化を図る取組を進めています。
[AWL株式会社(北大発認定スタートアップ)]
【4】人工知能・ディープラーニングNEWS
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★ イラストのAI学習を妨げる「emamori」サービス終了へ 「コストの観点から継続難しく」(itmediaより)
SnackTime(東京都港区)は12月18日、電子透かし技術を用いてイラストのAI学習を妨げるとうたうサービス「emamori」の提供を、2025年1月18日に終了すると発表した。「イラストの保護加工にかかるコストの観点から、現行の技術・ビジネスモデルでは、サービスを継続していくことが難しくなった」(同社)
★ 「ネコ型配膳ロボ」開発元、ヒト型ロボを開発 人間レベルの歩行速度、20kg以上の物も持てる(itmediaより)
中国Pudu Roboticsは12月19日、全身型ヒューマノイドロボット「PUDU D9」を発表した。商用展開を視野に入れており、近日中に先行販売を開始する予定という。
★ OpenAI、推論モデル「o3」で安全性を高める「熟慮的アラインメント」採用(itmediaより)
OpenAIは、推論モデルの「o1」や「o3」に適用した「Deliberative alignment」(熟慮的アラインメント)と呼ばれる手法について説明した。AIの不整合や誤用によって引き起こされる可能性のある潜在的なリスクへの対処を目指す。
★ SUPWAT、機械学習によるデータ分析結果を生成AIが解釈する技術で特許取得(aismileyより)
株式会社SUPWATは、機械学習によるデータ分析結果を生成AIを用いて解釈する技術で特許を取得し、製造業向けDXプラットフォーム「WALL」に搭載しました。この技術は、LLMを活用して分析結果を自動的に解釈し、次の分析作業の情報を提案する機能を提供します。さらに、ソースとなる文献情報も自動取得でき、ユーザーの理解をサポートします。
★ AIアニメスタートアップが1.1億円調達、アニメスタジオを子会社化(itmediaより)
AIを活用したアニメーション制作を手掛けるスタートアップCreator’s Xが1億1000万円を調達したと発表した。これに伴い、アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のCGデザインを手掛けたアニメ・デザイン会社K&Kデザイン(名古屋市)の完全子会社化も発表した。
★ 【特集】人工知能に第3の波、新時代到来で沸き立つ「AIエージェント」関連 <株探トップ特集>(株探より)
―社会に変革をもたらす新ツール、高度な自律性で業務効率が向上―
ビジネスや日常生活に浸透している人工知能(AI)は、米オープンAIが2022年11月に公開した対話型生成AI「ChatGPT」によって利活用される場面が更に増えた。 生成AIは文章だけではなく、画像、音声、動画など多種多様なコンテンツ生成が可能なことから応用範囲が広く、総務省の情報通信白書によると世界の生成AI市場は23年の670億ドルから32年には1兆3040億ドルに拡大すると予想されている。生成AIがAIブームの「第2波」とすれば、「第3波」になるといわれているのが「AIエージェント」だ。
★ “人工生命”を発見する自動AIシステム「ASAL」 Sakana AIや米OpenAIなどの研究チームが開発(itmediaより)
https://sakana.ai/asal/
米MITや日本のベンチャーSakana AI、米OpenAIなどに所属する研究者らが発表した論文「Automating the Search for Artificial Life with Foundation Models」(ASAL)は、人工生命のシミュレーションを自動的に探索・発見するシステムを提案した研究報告である。
★ Microsoft、RAGの精度を強化する「GraphRAG」を正式リリース 正式版で何が変わった?ナレッジグラフでデータの意味構造を理解し、ベクトル検索の課題を克服(itmediaより)
Microsoft Researchは2024年12月16日(米国時間)、グラフベースのモジュラーRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)システムである「GraphRAG」の正式版「GraphRAG 1.0」をGitHubで公開した。
★ 自然言語による世界生成モデル「Genesis」で次世代物理エンジンを実現:現実の43万倍高速なシミュレーション環境でAIロボットの訓練を加速(ledge.aiより)
カーネギーメロン大学の研究チームは2024年12月、新たな物理シミュレーションプラットフォーム「Genesis」を発表した。このシステムは現実世界の43万倍の速さでシミュレーションを実行可能で、ロボット工学やAI研究において画期的な進展をもたらす可能性を秘めている。
★ AIが「人工生命」を発見する新システムASAL登場:多様な生命的ふるまいを自動探索— Sakana AI・MIT・OpenAIなどの研究チームが新手法を発表(ledge.aiより)
Sakana AI、OpenAI、MIT、スイスAI研究所IDSIAの研究チームが、新たなAIフレームワーク「ASAL(Automated Search for Artificial Life)」を開発し、多様な「生命的ふるまい」を発見するプロセスを自動化する技術を公開した。
この技術は、これまで手動で行われていたシミュレーション設計や調整作業をAIによる大規模かつ効率的な探索に置き換えるもので、ALife研究の新たなパラダイムを提案するものだという。
★ AIで顧客ニーズをスコア化 りそな、銀行業務支援ツールを提供開始(itmediaより)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2412/31/news055.html
りそなホールディングスは12月30日、AIを活用した地域金融機関向け銀行業務支援ツール「Data Ignition」の提供を始めた。りそな銀行と、ビッグデータ活用サービスなどを手掛けるブレインパッドと3社共同で開発。必要なデータをAIに読み込ませるだけで、住宅ローンや積立投資信託といった金融商品に対する顧客のニーズをスコア化して予測するという。
★ OpenAIのo3モデルが数学の超難問を25.2%突破──数学者たちが語る衝撃と今後の展望(ledge.aiより)
ロンドンのインペリアル・カレッジで純粋数学を研究するケビン・バザード教授が2024年12月22日、自身のブログで「Can AI do maths yet? Thoughts from a mathematician(AIは数学を解くことができるのか?数学者の考察)」と題する記事を公開した。
★ LLMの「組み合わせ的創造性」が研究アイデア生成を加速か―Boston大学などのチームが新フレームワークを提案(ledge.aiより)
ボストン大学やデラウエア大学などの研究チームが「組み合わせ的創造性(Combinatorial Creativity)」の理論を取り入れた新たなフレームワークを提案し、その有効性を示した。
★ チューリング、600万フレームの世界最大規模データセットを公開 自動運転研究と開発の標準化戦略に向けた布石(ledge.aiより)
2024年12月23日、チューリングが、自動運転分野における技術革新を促進する発表を行った。同社は、世界最大規模となる600万フレームの自動運転マルチモーダルデータセット「CoVLA-Dataset」
の全データを公開しただけでなく、このデータセットを活用した世界モデル「Terra」のモデルファイルおよびソースコード、さらには世界モデル評価ベンチマーク「ACT-Bench」を同時に公開した。
★ NEC、DeepLの音声翻訳サービスを世界初導入 Teamsに統合、Web会議の“言語の壁”解消目指す(itmediaより)
NECが、ドイツDeepLの音声翻訳サービス「DeepL Voice」を2024年12月に導入した。Microsoft Teamsに統合し、Web会議における言語の壁をなくす目的で活用するという。
【5】調和系工学研究室関連企業NEWS
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★ エイチ・シー・ネットワークス株式会社と業務提携契約を締結(株式会社網屋)
株式会社網屋 (東京都中央区 / 以下、網屋 / 東証グロース:4258)は、サイバーセキュリティ事業における大手企業への販売促進を目的に、エイチ・シー・ネットワークス株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:田中 宗、以下、「HCNET」)と業務提携することを決定し、業務提携契約及び当社データセキュリティ事業、ネットワークセキュリティ事業に関わる販売代理店契約を締結することといたしました。
★ 「第7回 U-16プログラミングコンテスト札幌大会」に協賛いたしました(株式会社クレスコ)
2024年11月4日に開催された「第7回 U-16プログラミングコンテスト札幌大会(以下、本大会)」に、当社札幌事業所がゴールドスポンサーとして協賛し、札幌事業所の八巻正行が実行委員長を務め、当社社員も運営に参加いたしました。
「U-16プログラミングコンテスト札幌大会」
https://sapporo.u16procon.org/
★ 国立大学法人一橋大学様 一橋講堂において総合施設管理システム「GrowOne 施設」をMicrosoft Azure上で稼働開始(株式会社ニッセイコム)
株式会社ニッセイコム(本社:東京都中央区/取締役社長:小林毅/以下、ニッセイコム)は、マイクロソフト コーポレーションが提供するクラウドプラットフォーム Microsoft Azure (アジュール)を インフラ基盤とした総合施設管理システム「GrowOne施設」を提供開始し、一橋大学様 一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)にて稼働を開始したことを発表いたします。
★ EY Japan、東京都スタートアップ戦略の中核を担う2事業を推進支援(Tokyo Innovation Base)
・「Tokyo Innovation Base(TIB)」と「SusHi Tech Tokyo(STT)」を中心としたスタートアップ支援エコシステムのプロモーション強化
・ 海外VC等誘致促進事業を通じたグローバルな投資ネットワーク構築の支援
★ 「生成AIビジネス変革研究室」の紹介を当サイトに掲載いたしました(株式会社クレスコ)
当社では、生成AIビジネス変革研究室を中心として、生成AIを開発プロセスに適用し、生産性と品質を向上する取り組みを推進しております。
この度、当研究所の活動紹介を以下のページに掲載いたしましたので、ぜひご覧ください。
【6】AI川柳
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調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」にて、その週の話題のニュースのキーワードをお題に、バーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIには詠んだ句に対する「良し悪し」の感覚はありません。そのため、人間がどのように感じ、どのような情景を思い浮かべるかにより、AIが詠んだ句に意味が生じてきます。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変うれしく思います!
★ お題「新年」(1月6日投稿)
賑やかな人なつかしむ新年記
新年の賑わいの中で人々の温かさや親しみを懐かしむ、過ぎ去った時を思い出す様子、人々の絆や共有される喜びを称える(感想は #ChatGPT と作成)
★ お題「新年」(1月7日投稿)
新年の木曜の午後猫も来る
日常的ながらも心温まるシーン、小さな訪問者である猫の存在、新年の静けさと家庭の暖かさ(感想は #ChatGPT と作成)
【ご寄附のお願い】
人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することが、私たち調和系工学研究室の使命であると考え日々研究に取り組んでいます。
大学での研究活動には、研究に必要な機器の整備のほかにも、学生の学会への参加や論文投稿など研究費が欠かせません。
私たちの取り組みにご賛同いただけ、応援のご寄附を賜れましたら大変心強く、研究を続けるうえで大きな励みとなります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
調和系工学研究室 教授 川村 秀憲
[北海道大学奨学寄附金制度について](本学への寄附金については、税法上の優遇措置の対象となります)お問い合わせ先:http://harmo-lab.jp/contact
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
◇ 次号は、2025年1月24日に配信する予定です。
◇ メールマガジンのバックナンバー
http://harmo-lab.jp/?page_id=2918
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