2020年8月28日配信
こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
全国的に猛暑日となり厳しい暑さが続いていますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
調和系工学研究室のアクティビティ、最新の人工知能ニュースの情報等を共有し、本研究室にぜひとも興味を持っていただきたいとの思いからメールマガジンの配信を始めて1年間が経ちました。
読んでくださる皆さま、いつもありがとうございます。
これからも、興味を持って楽しんでいただける内容をお届けできるよう努めて参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
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◇ 本日のTopics ◇
【1】SCSウェビナーシリーズ 北海道発「ポストコロナ時代、AI、テクノロジーをどう活かすべきか」 [前編]
【2】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【3】AI川柳
【4】今週のAI俳句ランキング
【5】ディープラーニング勉強会
【6】人工知能・ディープラーニングNEWS
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【1】SCSウェビナーシリーズ 北海道発「ポストコロナ時代、AI、テクノロジーをどう活かすべきか」 [前編]
7月9日(木)にSTARTUP CITY SAPPORO事務局と経済産業省北海道経済産業局の主催により、「SCSウェビナーシリーズ 北海道発 >> ポストコロナ時代に挑むスタートアップ特集 第1回 ITスタートアップ編」が開催されました。
今回のウェビナーでは、IT領域、バイオヘルスケア領域からコロナに挑む北海道スタートアップが紹介され、本研究室の川村教授によるプレゼンテーション「ポストコロナ時代、AI、テクノロジーをどう活かすべきか」に加え、IT領域でポストコロナ時代に挑戦する3社のサービスが紹介されました。
川村教授が述べた、日本が人口減少社会に打ち勝つために取るべき3つの生産性向上策、無形資産の4つの特徴についてなど、特にスタートアップを新しく作っていくときに考えなければならない点について、前編・後編に分けてご紹介したいと思います!
「ポストコロナ時代、AI、テクノロジーをどう活かすべきか」 [前編]
私は大学でAIやITの基礎研究をしつつ、企業との共同研究もしています。
自分たちで新しくビジネスを起こそうと起業したりなど、大学にいつつ外とコラボしていくのが特徴の研究室です。
大企業からスタートアップまで、ロボットや工場の製品検査、画像認識など、多岐にわたって共同研究をしてきました。
ポストコロナ時代、AI、テクノロジーをどう活かすべきか。
いま正に時代が動いていて、「どうすべきか」と言い切るのは非常に難しく、なかなか答えが出ない状態です。
私が一連の状況を見ていて、beforeコロナ、withコロナ、afterコロナを考えたときに、特にスタートアップを新しく作っていくときに考えなければならないことを、主に2点ピックアップしてお話したいと思います。
一つはテレワークやリモートワークのようなコミュニケーションの意義。
そしてもう一つは無形資産の意義です。
狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会、そして新たな社会(society5.0)に移行する目標が掲げられています。
我々は情報社会から新たな社会へ移行するタイミングにいると言えます。
一方で、日本が果たして情報社会に正しく対応できたかを考えると、議論の余地はたくさんあります。
2000年前後からインターネットが普及し始めているのにも関わらず、未だに判子を押すために会社に行っていますよね。
日本政府は2000年にe-Japan構想を打ち出し、そこでも”殆どの取引は電子に移行する”と考えられていましたが、20年経っても全く実現できていません。
その原因は、当時の意思決定できる人たちが、社会のテクノロジーの状況に理解が薄く、正しく使うということを想像できなかったことにあります。
結局、ITやスマートフォンがある前提で考えられていないため、紙で行われてきたことをコンピュータに少し乗せただけで、情報社会を実現する気になっていたのです。
そこで残されている宿題が解決できないまま2020年になってしまい、今回の新型コロナウイルスの流行で、ITが未熟で問題を起こしたというのが浮き彫りになったと言えます。
20年の日本の社会の変革の遅さを見てきたときに、AIやITそのものではなく、自然に社会がITやAIを導入できる方法を考えていくべきではないかと考えます。
まず、今後の日本社会においてどんなことが大事になっていくのか、デービッド・アトキンソンが提唱する、日本が人口減少社会に打ち勝つために取るべきマクロな3策を見てみましょう。
まずは、企業数の削減です。
日本はとても中小企業が多い国です。
小さい規模で企業を運営していくのは、企業を存続させるためのオーバーヘットが非常に多く、イノベーションにかけるパワーが非常に少なくなってしまいます。
中小企業が多いというのは、人口が減少していく中で労働の生産性を上げるために、足枷になるのではと指摘しています。
2つ目は、最低賃金の段階的な引き上げ、つまり日本の給料が安いということです。
賃金が安いと、優秀な人材、特に技術者が海外に流れてしまいます。
技術者の賃金を引き上げていかないと日本に留まり活躍してもらうことができません。
3つ目は、女性の活躍です。
外国人を連れてきて労働力を補完するという意見もありますが、魅力的な国ではない。
そうすると、いま活躍の場が少ない女性の存在が非常に重要になっていきます。
スタートアップの話に戻ります。
新型コロナウイルスの影響によって、society5.0の入り口がどうなるのか。
外出や移動ができないため、zoomやSlackなど、オンラインでコミュニケーションをとれるツールが一気に普及しました。
これによりオフィスが不要になったり、大企業もテレワークが常態化するなど、リモートワークを前提にビジネスを組み立てる世界に移行しつつあります。
このリモートワークに関しては、スタートアップは利用すべきだと思います。
その意義は、3つあります。
1.プレイスシフト
2.タイムシスト
3.ジョブ型ワーク
この3つです。
1.プレイスシフト
場所の拘束がなくなると、日本中だけでなく世界中の人と、実際に顔を合わせなくてもコミュニケーションがとれるので、時間と飛行機代の節約になります。
時間や旅費の節約だけではなく、場所を選ばず東京でも海外でも関係なくビジネスを広げていくことができますね。
2.タイムシフト
プレイスシフトだけでなく時間の拘束がなくなるタイムシフトがあってこそ、リモートワークは効果を発揮します。
例えば子どもがいる方々は子どもが寝てから本番、ということもありますね。
従来の日本企業だとタイムシフトを取り入れた設計は難しいですが、スタートアップでは取り入れ易いでしょう。
3.ジョブ型ワーク
場所と時間がそれぞれシフトできるとなったときに、どうやって仕事の内容を決めて成果を出していくのかが大事になってきます。
誰がどんな仕事をしていくのかを事前にきっちり決めて依頼し、受ける人もそれに則ってやっていく必要があります。
上記3つを意識した設計をするということは、従来のメンバーシップ型のファミリーな働き方から、ジョブ型できちんと仕事を定義して成果を見るという仕事のスタイルになっていきます。
このような流れができるということは、新卒一括採用や年功序列や終身雇用に拘る必要がないので、どんどん能力主義になっていくでしょう。
それは、よりスタートアップ向きな状況とも言えます。
一緒に働く人を世界から募るというのもやりやすい。
これらを実行しようとすると、新規にルールや組織をつくっていくスタートアップが優位性を持つ時代になります。
情報化社会を経て、新たな社会、つまりAIやテクノロジーの社会になっていくに伴い、無形資産の重要性が大きくなってきました。
無形資産とは、ソフトウェア、アイディア、知識、デザイン、ビジネスモデル、データベース、社内ノウハウなど、バランスシートに乗ってこない価値のことです。
いわゆる金融資産や設備ではなく、バランスシートに載ってこないようなものでいかに会社の価値を上げていくかが重要となってきます。
無形資産を主とする企業は、無形資産の4つの特徴を理解した上で起業を経営していくことが非常に重要となってきます。それでは、その特徴4つを見てみましょう。
1.スケーラビリティであること。
例えば「AIを使って新しいサービスを作る」これはデジタル財なので、コピーしたり大きくしたりしていくときに、有形資産と比べて容易でコストがかかりません。
有形資産を大きくしようとすると、例えば機械を買って、材料を買って、施設を建てて…とかかるコストが大きいですよね。
このようなスケールしやすい特徴を利用できます。
2.コストのサンク性を理解すること。
サンクコスト(埋没費用)と呼ばれる経済学の考え方です。
例えば、有形資産として工場を作るならば、土地や建物に投資をし、それがバランスシートに乗ってきます。
あとで工場を辞めて売ろうとしたときに、資産として価値があります。
それに比べてデジタル財は、例えばサービスを作るために費やした時間や人件費などのお金は、あとで売ろうと思っても、時間やお金は消えてしまって売れませんよね。
無形資産を作ってスケールさせようとするときは、サンクコストをいかに許容していくかが大事になってきます。
きちんと理解してやってビジネスをやっていかないと後でニッチもサッチもいかなくなってしまいます。
3.スピルオーバーを上手く使うこと。
スピルオーバーとは、技術が漏れ出てしまうことをいいます。
例えばスタートアップが新しいビジネスをやろうとして大手と交渉した際、アイディアが大手に盗まれることもあり得ます。
知財戦略特許で守ることもありますが、スピード勝負でアイディア自体をどこまで守れるかを考えると難しいのです。
つまり、スピルオーバー前提でビジネスを作らなければなりません。
そのときに大事なのが、スピルオーバーで利益を失う側ではなく、「世界中の、周りから漏れ出るような研究やアイディアを上手く利用する側になる」と意識することです。
それを上手に立ち振る舞う方法として、産学連携やオープンイノベーションの利用が挙げられます。
大学は、目の前のビジネスのためではなく少し遠い未来の研究をしています。
更にそこで生まれた技術や知識は学会で発表したり、企業と共同研究をしたり、世の中に役立てています。
スタートアップの方は産学連携や大学の知識知恵などを利用し、スピルオーバーから利益を得る側にまわってください。
4.シナジーを意識する。
仲間のスタートアップをネットワーク化し、情報交換し互いに協力し合っていることが、無形資産を扱う際の起業では重要となってきます。
ネットワーク化され仲間がいる状況と、単独で起業するのとを比べると、例えば大きな仕事が舞い込んで他人の力が必要になった場合、全く知らない会社に発注すると外から来たお金が外に逃げていくことになります。
しかし、ネットワーク化されている中で発注すると、外から来たお金がネットワークの中に留まります。
仲間の技術や実力を理解できていて信頼関係が確立されている中で仕事を頼むと、お金も技術もぐるぐるまわり蓄積されていきます。
単独のスタートアップではなかなか受けられない仕事も、ネットワーク化されると受けられることができるのです。(後編へ続く)
【2】調和系工学研究室WHAT’S NEW
★日本経済新聞でサンクレエが開発する自動運転歩行器について取り上げていただきました
8月15日(土)の日本経済新聞北海道版で、株式会社サンクレエが開発する木の自動運転歩行器について取り上げていただきました。
サンクレエは本研究室の川村教授が顧問、横山助教がテクニカルアドバイザーを務める、販売管理システムの提供などを展開するIT企業で、本研究室と連携してさまざまな分野でAI技術の研究・開発を進めています。
ディープラーニングを使って歩行器をベッドまで自動走行させ、トイレなど行きたい場所をパネル上で選択すると誘導してくれるほか、障害物があれば避けます。
医療・介護現場での普及を促し、高齢者の利便性を高めます。
日本経済新聞北海道版
[サンクレエ、自動運転の歩行器を開発] (お読みいただくにはログインが必要となります) [株式会社サンクレエ]★共同研究「深層学習を用いたバス車内モニタリングシステムの開発」がノーステック財団の研究開発助成事業に採択されました
本研究室と株式会社シーズ・ラボとで申請した「深層学習を用いたバス車内モニタリングシステムの開発」(研究代表者:山下倫央准教授)が、北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)の研究開発助成事業である「イノベーション創出研究支援事業」に採択されました。
ノーステック財団は、「研究開発から事業化までの一貫した支援」を活動理念とし、科学技術の振興と技術シーズの事業化支援を通じ、北海道産業の振興と活力ある地域経済の発展に取組んでいます。
本研究では、路線バスを対象とした深層学習を用いたバス車内モニタリングシステムの開発を行い、人工知能技術と車載デバイスの開発技術を融合して、バス車内の乗客の検出・移動判定、混雑状況の分類、乗客ODデータの収集といった機能を実装し、路線バスを安全で利便性の高い公共交通機関とすることを目指します。
[公益財団法人 北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団) 2020年度「研究開発助成事業」の採択について]★札幌AI人材育成プログラム2020で山下准教授が講師を務めます
2020年9月16日(水)に開催される、Sapporo AI Lab主催のオンラインセミナー『「今こそ、AI事業のスタートアップを」~AI×ビジネス 事例に学ぶAIの社会実装について~』で、本研究室の山下准教授が講師を務めます。
「札幌AI人材育成プログラム(2020年度版)」は、不足しているAIエンジニアの更なる育成及び強化と、AIを実際のビジネスに活用していくための実践的なスキルの習得に重きを置いて進めてられています。
本セミナーは、これら人材育成研修のひとつ手前の位置づけとして、AIをどのようにビジネスに生かして行けばよいのか、更には、いかにして社会実装を進めていくべきか、様々な事例を通じて考えていく場を作ることを目的としたセミナーです。
ご興味のある方は以下のフォームからお申込みください。
https://www.s-ail.org/seminar20200916/
※2020年9月11日(金)申込締切
なお、詳細につきましては札幌AIラボのホームページ( https://www.s-ail.org/news/seminar/1787.html )をご確認ください。
[オンラインセミナー『「今こそ、AI事業のスタートアップを」~AI×ビジネス 事例に学ぶAIの社会実装について~』]日時:2020年9月16日(水)14:00~15:00
会場:web会議サービスを活用したオンライン開催
定員:80名
参加費:無料
共催:Sapporo AI Lab、一般財団法人さっぽろ産業振興財団
参加申込に関する問い合わせ先:Sapporo AI Lab 事務局 Tel:080-1896-0263
セミナーの内容に関する問い合わせ先:一般財団法人さっぽろ産業振興財団 IT・クリエイティブ産業振興部 Tel:011-814-5021
★竹本情報通信技術政策担当大臣他大勢の皆さまが視察にいらっしゃいました
8月26日(水)に、Sapporo Incubation Hub DRIVEにて開催された札幌のスタートアップに関するイベントに、本研究室の川村教授が参加しました。
竹本情報通信技術政策担当大臣もご出席され、本研究室の取り組みについて川村教授がプレゼンをしました。
イベントの後は北大ビジネススプリングに移動し、本研究室発ベンチャー企業である株式会社調和技研とAWL株式会社を視察されました。
調和技研では、研究中のUkiyolatorで大臣のお顔を浮世絵に変換しプレゼントしました。
★国際ビジネス情報番組「世界は今 -JETRO Global Eye」でAWLを取り上げていただきました
JETROのインターネット国際ビジネス情報番組「世界は今 -JETRO Global Eye」で、 AWL株式会社の感染症対策への取り組み、国際連携について取り上げていただきました。
AWLは本研究室の川村教授がCo-founder、研究室OB(2001年度修士課程修了)の土田 安紘氏がCTOを務める、北大発認定ベンチャー企業です。
小売店向けのマーケティングに使うために開発していた技術を、3密対策のカメラとして使おうと思いついたきっかけや、店舗に高度なカメラやAIを導入する際のコスト問題の課題解決について述べています。
また、IT大国インドで進めている連携についても紹介しています。
YouTubeでも紹介されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
国際ビジネス情報番組
[世界は今 -JETRO Global Eye]YouTube
[【JETRO】「新しい日常」に技術を活かす ‐進み続けるスタートアップ‐]を使うことを
[AWL株式会社]【3】AI川柳
調和系工学研究室では、毎日新聞社「仲畑流万能川柳」や第一生命保険「サラリーマン川柳」を学習用の教師データとした「AI川柳」に取り組んでいます。
2020年3月までの1年間「NHK総合 ニュースシブ5時」で、その週の話題のニュースのキーワードをお題にバーチャルアナウンサー「ニュースのヨミ子」さんが詠んでいたAI川柳も、本研究室が開発した人工知能システムです。
多くの皆さんに楽しんでいただけるよう、2020年6月にAI川柳のTwitterアカウント( https://twitter.com/ai_senryu )を開設いたしました。
AIの中には詠んだ句の良し悪しはないためそれを良いと思うのは人間の側で、そう思うことで初めてAIの詠んだ句が意味を持つのではないでしょうか。
AIが詠んだ句に共感していただけましたら大変嬉しく思います!
★お題「持ち帰り」(8月14日投稿)
母は留守 俺が主役は 持ち帰り
高校生ぐらいまでは、夕ご飯用意できない日に現金を渡されると嬉々として好きなもの買いに行ったけど・・・
一人暮らし経験すると、家ご飯が恋しくなるはず・笑
★お題「お辞儀」(8月17日投稿)
お辞儀して 猫がそこまで 感謝する
猫がお辞儀するほど感謝するとしたら、それはチュールを好きなだけもらえたときのはず・笑
★お題「かき氷」(8月18日投稿)
舌隠す 時に覗けば かき氷
子供の頃にお祭りや家でよく食べたかき氷
シロップで舌が染まるのを見せっこしたのが懐かしい!
でも今なら食べた後しばらく口閉じていると思う・笑
★お題「俳句」(8月19日投稿)
楽しいな 句となり増えて 来る俳句
開発当初のAI一茶くんが詠んだ17音は日本語になっていなかった・笑
でも学習して良いと思われる俳句も詠めるようになって、次はどんな句を詠むのか開発している僕も楽しみです!
★お題「残暑」(8月20日投稿)
憎めない 残暑の中で 猫がいる
昨日の札幌は暑かった!
こう残暑が厳しいと、普段は禁止でも、猫がひんやりしたテーブルの上で寛ぐのも大目に見てあげたくなりますね。
★お題「宝くじ」(8月21日投稿)
宝くじ 辞める気になる 夢のあと
宝くじの当選番号が発表になりました
当たった時のことを夢見て、結果を知って、やっぱり当たらないからもう買わない・・・と思いますが、年末ジャンボに夢見てまた買ってしまうんです・笑
★お題「寝てる」(8月24日投稿)
愛犬に 寝てると似ちゃう 人が出る
犬が飼い主に似てくるのか、飼い主が犬に似てきちゃうのか・・・
きっと両方ですね・笑
★お題「川柳」(8月25日投稿)
川柳を 作ってますと 言う時代
人が詠むものだった川柳が、今ではAI技術で作れるようになりました
人には思いつかないような言葉の組み合わせと、それを良いなと思う人間の感性
川柳や俳句作りはAI研究のテーマとして奥深い!
★お題「会議」(8月26日投稿)
しかたなく 会議の席に 座る猫
厳しい上司を前にしたプレゼン
でもその上司が猫好きなら・・・
愛猫にお願いして一緒に会議に参加してもらう
これもテレワークだからこその技・笑
★お題「コーヒー」(8月27日投稿)
個性だと 知らぬコーヒー ネタになる
やっぱりこの豆の個性は××ですね!
コーヒーに限らず自分の知らない話題がネタになった時、話し振られないようニコニコしてやり過ごすことってありませんか?
僕は時々あります・笑
★お題「家族割」(8月28日投稿)
家族割 心配してる うちの猫
家族の一員として、ちゃんと話し合いに参加する愛猫
自分も家族割の対象なのか気になる?
でもスマホは。。必要ないかな・笑
【4】今週のAI俳句ランキング
AIが俳句を作る「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。
今週のランキングをご紹介したいと思います。
1位 鳥雲に しづかに終る 水の上
2位 誘蛾燈 漂へる過去 泳がせて
3位 蹼を 包みて秋の 風吹いて
すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。
「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト(https://aihaiku.org) もご覧ください!
【5】ディープラーニング勉強会
調和系工学研究室ではディープラーニングの最新の知識共有を目指し、毎週ゼミを実施しています。
担当学生がトップカンファレンスから自分の興味のある論文について発表し、意見交換をしながら進めています。
本研究室HP( http://harmo-lab.jp/?page_id=1194 )には過去の発表に使用したスライドも公開していますので、ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
[紹介論文]Libra R-CNN: Towards Balanced Learning for Object Detection
公開URL:https://arxiv.org/abs/1904.02701
論文紹介スライドURL:https://www.slideshare.net/harmonylab/libra-rcnn
出典:Jiangmiao Pang, Kai Chen, Jianping Shi, Huajun Feng, Wanli Ouyang, Dahua Lin:Libra R-CNN: Towards Balanced Learning for Object Detection, CVPR (2019)
概要 : 物体検出において課題とされている3つのimbalance、物体領域の抽出レベルのimbalance・特徴の抽出レベルのimbalance・最適化レベルのimbalanceに関してそれぞれ簡単で有効な解決手法を提案した。3つの手法を合わせてLibraと呼び、様々なモデルに組み込むことが出来る。(修士1年 西浦 翼)
【6】人工知能・ディープラーニングNEWS
★AIがマスク着用を判定するWebサービス、ユーザーローカルが無料公開
★トヨタ自動車、アマゾン傘下のAWSとモビリティサービスで業務提携
★「あの人、角を曲がった先でどんな格好してるだろう」を推定する技術 カーネギーメロン大学が開発
★2,800万件超!ZOZOTOWNのファッション推薦データとアルゴリズム研究開発基盤がオープンソースで公開
★AI制御の信号機網導入に青信号。アリゾナ州で都市部の混雑軽減へ
★深層学習で卓球サーブの球筋を予測 打つ姿勢から着地点が分かる「FuturePong」、東工大が開発
★AIを駆使してペットの感情を読み取るアプリ「Happy Pets」が誕生
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
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