2019年12月27日配信
こんにちは。
北海道大学調和系工学研究室(川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教)です。
今日が仕事納めの方も多いと思いますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
8月から始まった本研究室のメルマガ配信も、今回で10回目となりました!
調和系工学研究室のアクティビティや、研究室のスタッフ、学生、OBが中心となって設立した様々なベンチャー企業の活動を知っていただき、本研究室に興味を持っていただけましたら大変嬉しく思います。
ご意見・ご感想もぜひお寄せ下さい。
また、研究に興味がある方、進学を考えている方、共同研究に興味がある企業の方が周りにいらっしゃいましたら、下記のアドレスから登録ができますので、ぜひご紹介ください!
https://w.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=harmo&task=regist
では、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
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◇ 本日のTopics ◇
【1】海外訪問記
【2】調和系工学研究室WHAT’S NEW
【3】AIヨミ子の川柳
【4】今週のAI俳句ランキング
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
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【1】海外訪問記
12月13日~17日の日程で本研究室の川村先生がバングラディシュのダッカを訪問しました。
前回、夏の訪問から2度目になります。
滞在中は毎日カレーづくしだったそうですが、「またカレーか・・・」と思うのに食べ始めるとやっぱり美味しくて、大学の周りにもバングラディシュカレーのお店があったらぜひ通いたいとのことです。
カレーを食べるからなのか、バングラディシュ人のコメの消費量は世界1位で、なんと1人当たり1日におにぎり10個近く消費するそうです。(日本の4倍です!)
朝昼晩とカレーを食べて、楽しみながら新しい試みに取り組んでいる川村先生のダッカ訪問記をご紹介します!
[訪問記]
ダッカ、再び!
到着日の夕食は美味しいカレーづくし。
ビーフ、魚、チキンなど、どのカレーも美味でした!
また、それぞれ個別に友人だった方々がダッカに集まって一緒に夕食を囲んでいるのが不思議な感じでした。
これが皆さんの良い出会い、機会になれば嬉しいです。
翌日のバングラディシュでのホテルの朝食も当然カレーです。
美味しい!
今回の訪問の目的の一つは、調和技研のバングラディシュ法人「AI SAMURAI JAPAN」の開所式に出席することです。
ひょんなところから調和技研でバングラディシュ人を雇うことになり、彼らのポテンシャルに気づき、そしてとんとん拍子でバングラディシュ法人を作るところまできました。
前回8月に訪れてからまだ4ヶ月です。
解決しなければならない課題はたくさんあるのに、日本は少子高齢化を背景に研究者、技術者不足になっていきます。
一方で、バングラディシュは1億7000万の人口を抱え、平均年齢も23歳でまだまだこれからの国です。
ある所からない所に何かを持ってくるのがビジネスの基本であり、日本にとってもバングラディシュにとっても、この組み合わせは良い取り組みになるはずです。
この開所に当たって、BJITをはじめたくさんの人に協力いただきました。
この場を借りて感謝いたします。
世界はものすごいスピードで動いています。
我々もその中で楽しみながらいろんなことに挑戦していきたいと思います。
開所式の後はダッカ大学に移動して、MOUの締結。
ダッカ大学コンピュータサイエンス学科、札幌市立大学、BJIT、調和技研、そして当研究室でAIに関する共同研究や人材教育などを実践的に行なっていくことに調印しました。
元々、ダッカ大学と北海道大学はすでに連携協定を持っていますが、産学連携でより実践的、機動的に進める為にこのような形で提携することになりました。
ダッカ大学にもAIを研究している優秀な先生や学生がたくさんいますが、なかなか産学連携は進んでいないとのこと。
我々も協力してもらいながらwin-winで彼らの助けになるようなことができたらと思います。
夜はみんなでカレーパーティー。
バングラディシュで日本語を勉強している学生も交えて楽しく交流しました。
ちょうどバングラディシュ独立記念日の前日で街中もお祭りの準備で賑やかな夜でした。
3日目の朝もカレー!
今日もめちゃめちゃ美味しい!
この日は、バングラディシュのスタートアップ、HISHABさんのオフィスにきました。
また新しいことが始まりそう。
いろいろやってきたことがここでいろいろ繋がり、とてもエキサイティングなキックオフとなりました!
そして、今日のお昼も結局カレー。
美味!
最後はみんなで、バングラディシュでオフショア開発事業を手掛けるBJITさんを見学。
素晴らしい歓迎をしてもらいました。
バングラディシュ最後の晩餐はダッカのシェラトンで。
色々美味しいものがありましたが、やっぱり最後はカレーで締めました!
バターチキンカレー美味しい・・・
そしてバングラディシュ最後は空港で締めのビーフカレー。
やはり美味しかった!
2回目のダッカ訪問を終えて今回も感じたのは、バングラディシュの若者たちの目が希望とやる気でキラキラしていること。
ダッカには日本語学校もあって、そこで学ぶ学生さんたちの日本語能力の高さにも驚かされるばかりでした。
戦後復興期の日本もこんな感じだったのかなと。
また、ダッカ大学の先生方もとても友好的で、「今度はいつ来るのか?」「我々のところで講義をしてみないか?」と言ってもらえて嬉しかったです。
講義はちょっと無理かもしれないけれど、MOUの締結もできたので一緒に共同研究や人材交流を進めていきたいと思います!
次回訪問は・・・春かな?
(川村 秀憲)
【2】調和系工学研究室WHAT’S NEW
★北海道新聞の記事でサンクレエの新規事業について取り上げていただきました
12月16日の北海道新聞の記事で、株式会社サンクレエが開発した人工知能による画像認識技術を用いた介護施設向けの入所見守りシステムについて取り上げていただきました。
サンクレエは本研究室の川村先生が顧問、横山先生がテクニカルアドバイザーを務める、受注管理などの業務システムを提供するIT企業です。
この入所見守りシステムには、本研究室が技術協力をした画像認識による危険運転の自動判別システム技術を応用しています。
特許も申請中で、実用化に向けて実証実験を進めています。
[<札幌圏・わがまち元気企業>介護現場にAIの「目」] (お読みいただくにはログインが必要となります。)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/375071?rct=n_economy
[株式会社サンクレエ]★近代科学社創立60周年記念出版「AI事典 第3版」が発行されました
12月21日に、理工学分野の専門書出版事業を手掛ける株式会社近代科学社による、創立60周年記念出版「AI事典 第3版」が発行されました。
本書は、人工知能(AI)研究を牽引する代表的な研究者が編・著を務め、各研究カテゴリーの最前線で活躍する100余名の気鋭の研究者が執筆を手掛けた事典です。
札幌市立大学 中島秀之学長、はこだて未来大学 松原仁教授も編著に携わっており、本研究室の川村先生も「創作する知能編者」のカテゴリーで、俳句について執筆しています。
ご興味のある方はぜひお読みください。
[AI事典 第3版]https://www.kindaikagaku.co.jp/information/kd0604.htm
★週刊東洋経済の記事でAWLが注目ベンチャーの一つとして紹介されました
12月23日発売の週刊東洋経済の記事で、注目ベンチャーの一つとしてAWL株式会社が紹介されました。
AWLは本研究室の川村先生がCo-founder、研究室OB(2001年度修士課程修了)の土田 安紘氏がCTOを務める、カメラと画像認識のAIを組み合わせたソリューションを展開するAIベンチャー企業です。
AWLが開発している「AWL BOX」と呼ばれる画像処理端末について取り上げられていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。
[週刊東洋経済「店内情報を素早く分析、商談殺到のAIカメラ」] (お読みいただくにはログインが必要となります。) [AWL株式会社]★日本経済新聞の記事でネインとパイオニアの資本業務提携について取り上げていただきました
12月25日の日本経済新聞の記事で、株式会社ネインとパイオニア株式会社の資本業務提携について取り上げていただきました。
ネインは本研究室OBの山本 健太郎氏(1999年度学士課程修了)が代表取締役兼CEO、川村先生が顧問を務めているベンチャー企業です。
ネインは音声通知機能を搭載したイヤホンなどを販売していますが、パイオニアは同社のカーナビやドライブレコーダーの技術とネインの技術をかけ合わせて新製品につなげ、作業の効率化が求められる職場に貢献する新サービスも検討します。
音声UIとヒアラブルで医療、介護や製造業、電力点検など、手が離せない職業向けに声などの音声で操作可能な端末を開発し、社会課題の解決に取り組んでいきますので応援をどうぞよろしくお願いいたします。
日本経済新聞
[パイオニア、音声端末操作に出資 車載機器の技術活用] (お読みいただくにはログインが必要となります。) [株式会社ネイン]【3】AIヨミ子の川柳
本日のヨミ子の川柳は、12月13日と12月20日のNHK総合「ニュース シブ5時」(https://www4.nhk.or.jp/shibu5/) で放送されたものになります。
その週の話題のニュースをお題に川柳を詠むヨミ子ですが、このAIシステムを開発しているのが本研究室です!
1句目にご紹介するのは注目ニュース「診療所にクマ」から、お題「檻」で詠んだ句になります。
困ったな 人の気配に なっており
ニュース画像を見て、自分でキーワードを分析できるようになったヨミ子ですが、クマが捕獲されている画像から読み取ったキーワードは「檻」と「動物」でした。
クマの心情になって、捕獲されて人が集まってきてしまって困っている様子に、「檻」と「おり」をかけて詠んでいます。
これは、あえてそうしたっていうことでしょうか?と疑問をもたれていましたが、そうです!
高度な駄洒落で、今回もヨミ子頑張ってくれました!
2句目は注目ニュース「池江選手退院」から、お題「プール」で詠んだ句になります。
元気だと 言われたあとの プールです
池江選手が元気になって、ぜひプールで活躍している姿を見せてほしい!
プールの画像から先回りして詠んでくれたヨミ子ですが、皆さんに「まさに私たちが見たい姿!」「すごいすごい!」と褒めてもらえました。
本日の「ニュース シブ5時」(午後4時50分~午後6時10分)でも、ヨミ子が川柳を詠みますのでお楽しみに!
https://www4.nhk.or.jp/shibu5/
【4】今週のAI俳句ランキング
AIが俳句を作る「AI俳句」の普及を目指して、本研究室を事務局として2019年7月に設立されたAI俳句協会のウェブサイトでは、AIが生成した俳句を人が評価して、評価結果を集約したAI俳句ランキング(月間・週間)の集計を行っています。
今週のランキングをご紹介したいと思います。
1位 向日葵の もとのあなたに 箸残す
2位 くちびるに 移民の夜の 寒さかな
3位 八月や 哀しきものを 軽くして
すべて、本研究室が開発した「AI一茶くん」が詠んだ句になります。
「AI一茶くん」は1日1句投稿していますので、ぜひ俳句協会ウェブサイト(https://aihaiku.org) もご覧ください!
【5】人工知能・ディープラーニングNEWS
★中古住宅(一戸建)の建物検査に AI(人工知能)による外壁クラック画像診断システムを開発
https://www.atpress.ne.jp/news/200782
★画像認識モデルの「盲点」を克服するための奇妙な画像ばかり集めたデータセット「ObjectNet」をMITとIBMの研究チームが公開
https://gigazine.net/news/20191212-object-recognition-dataset-objectnet/
★Laboro.AIと大林組、AIの強化学習で建設物の揺れを半分以下に
https://japan.zdnet.com/article/35146975/
★Googleが開発者と医師向けの「医療AI」構築ガイダンスを発表
https://medit.tech/google-guidance-for-developing-ai-machine-learining/
★AIで数千人を瞬時にカウントできる技術をキヤノンが開発、計測誤差は5%以内を実現
https://ledge.ai/canon-ai-count/
★Googleの新たな自然言語処理モデル「ALBERT」はどのように進化したのか?
https://gigazine.net/news/20191224-google-ai-albert/
★人工知能に小説を“書かせる”と、こんな作品が生まれる
https://wired.jp/2019/12/23/nanogenmo-ai-novels-gpt2/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
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調和系工学研究室教員
川村 秀憲教授
山下 倫央准教授
横山 想一郎助教
調和系工学研究室HP
調和系工学研究室FB
https://www.facebook.com/harmony.hokudai
川村 秀憲教授FB
https://www.facebook.com/hidenori.kawamura
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